バード

Last-modified: 2022-09-11 (日) 21:53:21

バード

特殊能力:スリ、バードの歌、呪文詠唱、高い伝承知識の能力
制限:人間かハーフエルフのみ。ニュートラルでなければならない。盾やチェインメイルよりも重い鎧を使えない。
必要能力値:DEX12, INT13, CHA15

詳細な説明

バードもローグの一種だが、シーフとは大きく違う点がある。人々を喜ばせ、魅了するのが最大の能力なのだ。その能力と機転によって世界を渡り歩くのである。天賦の才を持った音楽家であり、ゴシップ、物語、伝承を知っている。歩く語り部なのである。旅の途中に、様々なことを少しずつ学ぶが、何か一つに熟達することはない。多くのバードはならず者だが、その物語と歌は、どこでも歓迎されるものであるのだ。

 

クラスの特徴:

  • チェインメイルより重い鎧を装備することはできない(鎧着用時は呪文を詠唱できない)
  • バックラーより大きい盾を装備することはできない
  • どんな武器でもプロフィシェント(1スロット)までしかいかない
  • どんな戦闘スタイルでもプロフィシェント(1スロット)までしかいかない
  • シーフ技能:ピックポケット(レベル毎に5ポイント上昇)
  • 高い伝承知識(レベル毎に10ポイント上昇)
  • レベル2からウィザード呪文を唱えることができる(最大レベル8呪文まで)
  • バードソング技能が使える。奇数レベルで新しい歌を覚え、特殊能力アイコンから使用する歌を選ぶことができる
    • レベル1:ザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズ
      半径30フィート以内にいる全ての仲間の命中判定、ダメージロール、全セービングスローに+1のボーナス
    • レベル3:ザ・テイル・オブ・カラン・ストロングハート
      半径30フィート以内にいる全ての仲間に恐怖耐性を与え、恐慌状態を回復する
    • レベル5:タイモーラズ・メロディ
      半径30フィート以内にいる全ての仲間にラック+1、全セービングスロー+3、伝承知識+10、シーフ技能+10
    • レベル7:ザ・ソング・オブ・カウディーズ
      半径30フィート以内にいる全ての仲間は50%の確率でサイレンス、(グレート)シャウト、(グレーター)コマンドその他の音に関連する呪文・攻撃の効果を無効化する
    • レベル9:ザ・セイレーンズ・ヤーニング
      半径30フィート以内にいる全ての敵は対呪文セービングスローを行い、失敗すると1ラウンド経過またはダメージを受けるまで魅了状態になる
    • レベル11:ウォー・チャント・オブ・シス
      半径30フィート以内にいる全ての仲間は、AC-2、全物理耐性+10%のボーナスを得て、毎ラウンドHPを2ポイント回復する
  • アライメントがニュートラルに制限される
  • ヒットダイス:d6

バードキット

  • ブレード
    特殊能力:オフェンシブ・スピン、ディフェンシブ・スピン
    制限:伝承知識の能力が通常の半分しかない、ピックポケットの確率が半分しかない
    詳細な説明

    ブレード
    ブレードは熟練した戦士であると同時に冒険家でもあり、加えてバードとしての能力を持つことで、なおさら相手に威圧感を与える。戦闘方法は華やかで見栄えがいいが、痛烈でもある。

     

    長所:

    • 二刀流スタイルに3スロットまで配分可能。
    • 4レベル毎に1日に1回ずつ「オフェンシブ・スピン」と「ディフェンシブ・スピン」を発動可能(レベル1の時点で1回使用可能)。
      • オフェンシブ・スピン(攻撃的回転):発動後4ラウンド間、移動速度が2倍になり、攻撃ロールとダメージロールに+2のボーナスが付与され、ラウンド毎の攻撃回数が1回増える。持続時間中は与えるダメージが最大となる。オフェンシブ・スピンを「ヘイスト」(加速)や「インプルーヴド・ヘイスト」(上級加速)の呪文と組み合わせることはできない。
      • ディフェンシブ・スピン(防御的回転):発動後4ラウンド間、その場から移動できなくなるが、クラスレベル毎にアーマークラスに+1のボーナス(最大で+10)が付与される。
    • ザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズを演奏できる
     

    短所:

    • アイテムの鑑定に使う「伝承知識」の値が通常の半分しかない
    • ピックポケット(スリ)のスキル値が通常の半分しかない
    • ザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズ以外の歌は演奏できない
  • ジェスター
    特殊能力:味方へボーナスを与える代わりに敵を混乱させる歌を使用する
    制限:なし
    詳細な説明

    ジェスター
    このバードは敵をからかったり、大騒ぎすることに長けている。戦闘中、狂ったようにはしゃぎまわって敵の気を散らし、混乱させるのに力を用いる。ジェスターのことをただのバカだと考えてはならない。実際、かなり危険な存在となりうるのである。

     

    長所:

    • ジェスターの歌には仲間を助ける効果がない。その代わり、30フィート以内の全ての敵に影響を与える。影響はレベルによって変化し、範囲内の敵は各ラウンドに1回セービングスローを行い、失敗すると以下の影響を受ける:
      レベル1:+2のボーナスを得て対呪文セービングスローを行い、失敗すると混乱する。
      レベル15:上記に加えて対呪文セービングスローに失敗すると、スロー状態になる。
      レベル20:上記に加えて+2のボーナスを得て対呪文セービングスローを行い、失敗すると気絶する。
     

    短所:

    • ザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズなどの通常の歌は全て演奏できない
  • スカルド
    特殊能力:命中とダメージに+1のボーナス、戦闘へのボーナスを与える歌を使用する
    制限:ピックポケットの能力が4分の1
    詳細な説明

    スカルド
    この北欧のバードは並外れた強さと高い技術、それに美徳を兼ね備えた戦士でもある。スカルドが歌い上げるのは、仲間を奮い立たせる武勇伝である。彼らはこの使命に命を捧げている。

     

    長所:

    • 命中ロールとダメージロールに+1のボーナス。
    • スカルドの歌は通常のバードの歌とは異なるもので、その効果はレベルによって変わる:
      レベル1:味方の命中ロールとダメージロールに+2のボーナスと、ACに-2のボーナス。
      レベル15:味方の命中ロールとダメージロールに+4のボーナスと、ACに-4のボーナス。さらにフィアーに完全耐性を得る。
      レベル20:味方の命中ロールとダメージロールに+4のボーナスと、ACに-4のボーナス。さらにフィアー、スタン、コンフュージョンに完全耐性を得る。
     

    短所:

    • ピックポケット(スリ)の能力が通常の4分の1しかない。
    • ザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズなどの通常の歌は全て演奏できない

用途・解説

バードソング関連でBGから大きく変更されたクラス。
高い伝承知識は相変わらずで、ある程度のレベルになればアイテムの鑑定に失敗することはなくなる。
奇数レベルで新しい歌を覚えるようになり、効果がイマイチだったBGのバードソングは、3レベルで習得するザ・テイル・オブ・カラン・ストロングハートに受け継がれている。
レベル1で覚えているザ・バラッド・オブ・スリーヒーローズはクレリック呪文レベル1のブレスに近い効果があり、バード自身は動けなくなるもののノーコストで使い放題と考えると結構強い。
レベル11で覚えるウォー・チャント・オブ・シスは、ACボーナスもさることながら、ラウンド2点の再生能力が非常に強力。ちょっとした怪我ならば戦闘終了後にバードに歌わせてしばらく放っておくだけで治ってしまう。
プリーストの回復の負担を軽減し、下級の回復呪文は捨てて他の呪文を取らせるという選択も生まれ、戦力の強化につながる。

 

BGではレベル6呪文までだったウィザード呪文はレベル8呪文まで使えるようになっている。
最終的にレベル8呪文は1回だけだが、レベル1からレベル4までは各6回、レベル5からレベル7は各5回使用可能で秘術呪文使いとしてもかなりのものになる。
バードソングが強化されて戦闘中は基本的に歌っていることを考えると、自分を守る呪文や、持続時間の長い補助・召喚系の呪文を中心にするのが良いかもしれない。
バードソングも呪文能力も大幅に強化されていため、武器を使って戦闘に参加することはほぼないだろう。

 

バード専用の楽器も色々と用意されている。中には使用回数のある(使い切ると消滅する)ものもあるが、多くは1日1回使用可能。たくさん集めてここぞというときに使おう。
ウィザード4レベル呪文のエモーション・カーレイジを1日2回使えるシターン・オブ・ウォーは非常に便利。

 
  • キット解説
ブレード
物理攻撃が強化されるキットだが、あくまでもバードであることは忘れずに。THAC0は悪いし、ウォーリアのような攻撃回数増加もない。アタッカーとして使うならば、それらを補強するアイテムを装備しよう。
防御面も少々不安があるが、防御呪文を多く唱えられるようになれば優れた盾役として機能するようになる。
 
なお、オフェンシブ・スピンはヘイスト類と併用できないと説明文にあるが、ヘイスト類を使用した後なら、オフェンシブ・スピンを使える(逆順は不可)。
また、テンサーズ・トランスフォーメーション中にオフェンシブ・スピンはできない(逆順は可)。
セット・タイムトラップ + インプルーヴド・ヘイスト + オフェンシブ・スピン(+ テンサーズ・トランスフォーメーション)のコンボは強力。
ジェスター
ジェスターの歌は混乱だけでなく、スローや気絶を発生させることもある。
弱いわけではないのだが、素のバードの歌が強化されたこともあり地味になってしまっている。
スカルド
歌の効果はバード中随一で、とても強力。
バードのレベルアップが早いため、難易度による経験値増加がなくても、本編中に歌の強化を狙えるのも良い。
スカルドの歌はBG2ではバードの高レベル技能のエンハンスト・バードソングの下位互換でしかなかったが、本作では高レベル技能が丸ごと削除されているため、比べるもののない最強の歌である。
ピックポケットがほとんど使い物にならないのは残念。
 

バードの呪文使用回数(編集中)

レベルW呪文Lv.1Lv.2Lv.3Lv.4Lv.5Lv.6
2100000
3200000
4210000
5310000
6320000
7321000
8331000
9332000
10332100
11333100
12333200
13333210
14333310
15333320
16433321
17443331
18444332
19444432
20444443
21544443
22554443
23555443
24555543
25555543
26555543
27555543
28555553
29555553
30555554
31555554
32555554
33555554
34555554
35555554
36555554
37555554
38555555
39555555
40555555

(W=ウィザード呪文)

 

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