権力は民衆にある

Last-modified: 2022-10-11 (火) 22:07:53
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権力は民衆にある(英:Power Belongs to the People、フィンランド語:Valta kuuluu kansalle)とは、「真のフィンランド人」(通称フィン人党)から分派したフィンランドの政党。通称「VKK」であり、当wikiでは略称としてVKKを使用するものとする。
代表は国会議員のアノ・トゥルティアイネン(Ano Turtiainen)。
「フィンランドとフィンランド人の利益のために議会の行動を尽くし、選挙をもって言論の自由を得る」ことを目的としている。

概要

VKKは2020年6月にアノ・トゥルティアイネンがフィン人党を除名されたことをきっかけに結党された。
当時、アノ・トゥルティアイネンはアメリカ合衆国で発生したジョージ・フロイド殺害について被害者のフロイドを馬鹿にするようなツイートや、難民センターの攻撃を扇動するようなツイートを行って問題となっており、また日頃から人種差別的なツイートが多かったため、党は彼の除名を決定し、トゥルティアイネンは追い出されることになった。
結党当時の名前は「フィンランド国会議員団」という名前だったが、2021年に党名を現在の「権力は民衆にある」に改名された。
その後、エスポー市のフィン人党市議会議員3人が党を離反、またロハ市の市議からも同党からヤルノ・ヴァハカイヌが離反し、どちらもVKKに所属した。
ヴァハカイヌは現在VKKの副党首であり、離反直後の彼はソマリア系フィンランド人に対する差別的主張を投稿していた。
その後、ジェームズ・ヒルヴィサーリという同党の議員も、国会前でナチス式敬礼をしたことで除名され、VKKに所属、現在は党書記となっている。

政治活動

トゥルティアイネンはVKKを中道右派と主張しており、直接民主制を支持。また西洋での社会、価値観においてはキリスト教が重要視されているとしている。
しかし一方、トゥルティアイネンのVKKについての説明とは真逆に、一般世間からは明確な極右かつ民族主義者、かつ過激な主張を繰り返す強硬政党と言われている。
また、反移民主義が特に顕著に表れており、党首並び副党首は民族主義同盟(Kansallismielisten Liittouma)というネオナチグループのメンバーであり、また党内メンバーの中にはオーディンの戦士たち(Soldiers of Odin)というネオナチ団体に所属している人物もいるという。
党内のメンバーは揃って親ロシア、親プーチンであり、サンクト・ペテルブルクのロシア帝国運動の訓練キャンプで、ウクライナ侵攻に向けた戦闘員となった政治家のヨハン・ベックマン、及び映画監督兼ジャーナリストのヤヌス・プトコネンから支持されているという。

陰謀論

VKKに所属している議員の殆どが極右陰謀論を信じており、その陰謀論も殆どが反ユダヤ的なものやQアノンである。
白人至上主義的な陰謀論の一つである「グレート・リプレイスメント」を信じており、フィンランド国内の原住民に対する大代替計画を「社会的平和を脅かしている」として反対している。
また、ワクチン接種が必要とされるフィンランド国内の情勢を「政府による完全管理社会の一歩を歩み出している」と批判しており、RNAワクチン接種については市民を実験体とした遺伝子注射の実験であると主張している。

支持

2022年1月初め時点で、27の地方支部があり、3000人以上の支持者がいるとされる。
彼らの多くは反ワクチンかつ疑似科学を推進する人々であり、フィン人党やキリスト教民主党の過激支持者などが流れ込んだというパターンが大多数を占めている。
Tag: Qアノン 反ワクチン 政党