カ号観測機

Last-modified: 2014-01-04 (土) 20:09:08
No.069
weapon069.pngカ号観測機オートジャイロ
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜+9索敵
命中+1回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
陸軍で開発、運用されていたオートジャイロ「カ号観測機」。
現代の艦載ヘリコプターの先祖ともいえる、回転翼の艦載対潜哨戒機です。
全通甲板を持つ強襲揚陸艦や軽空母、航空甲板を持つ航空巡洋艦などで運用可能です。

ゲームにおいて

小ネタ

  • 帝国陸軍が運用していた弾着観測用複座オートジャイロ。オ号観測機ともいう。『カ号』は回転翼、『オ号』はオートジャイロの頭文字をとったんだそうな。
    実は帝国陸軍による独自開発ではなく、陸軍航空本部が1939年にアメリカから購入後、事故中破した『ケレット KD-1A』を技術本部の意向の下で復元・改修したものが試作一号機。
    で、一号機を元に国産化したものが本機である。復元・改修を行ったのは萱場製作所(現・カヤバ工業)で、制式採用は1942年。
    • 上記のように技術本部が関与した砲兵用機材なので、陸軍用航空機につく『キ-○○』のようなナンバーはついていない。
      が、戦局の推移や諸々の事情で本来の用途にはほとんど使われず、もっぱら対潜哨戒機*1として用いられた。搭載可能な爆雷は精々60kgで、ほんとはこんなに対潜値高くないんだけどね……
      陸軍が対潜哨戒機持ってて意味あるのかって?陸海軍相争い余力を以って外敵と殴り合うのが大日本帝国軍の伝統です。
      ・・・というのは冗談で、海軍側が船団護衛や輸送船航路の潜水艦狩りなどに戦力を回す余裕が殆ど無かった(艦隊決戦脳とかいうな!)という事情があった。
  • 1943年7月頃からあきつ丸を本格的な対潜哨戒機母艦として運用すべく本機を用いた部隊編成が行われたが、肝心の本機が生産遅延&結局オートジャイロより固定翼機のほうが使える*2
    ということで搭載機には三式指揮連絡機が決定。さらにあきつ丸戦没とレイテ島陥落による南方航路の封鎖が重なり、外洋で船団護衛に使われることはついになかった。
    • ちなみに本機と同時期にアメリカでヘリコプターが実用化され、小規模輸送や対潜哨戒に運用されていたというオチがついていたりする。
  • ヘリのようだが構造上VTOL機能はない。と言うか、機体の前進で生まれる相対気流で上部回転翼を駆動させているのでホバリングもVTOLも不可能。
    • ただし艦上運用する場合、航行中は合成風力が得られるので、艦からの見かけ上はヘリのような機動にはなるハズ


  • 史実ネタとしては酷評気味だが、艦これでは意外とゴイスーでステッキーである。伊勢日向に搭載してヘリ空母DDH的運用が可能になったぞ!やったね日向さん!
    と言うか航巡などを対潜特化運用するには普通に優秀で、三式水中探信儀に次ぐ対潜値を持つ。史実のgdgdっぷりはどこ行った。
    と言うかその優遇ぶりを少し瑞雲に分けろ。と言っていたら2013/12/24のアップデートで瑞雲の対潜能力が+2→+4にされていた。

この装備についてのコメント


*1 観測要員を下ろした余剰積載量で機体下部に爆雷を搭載した
*2 当たり前といえば当たり前だが、本格的な空母改装を行った上で運用するのなら固定翼機のほうが総合性能は上である