13勝8敗宣言

Last-modified: 2025-06-04 (水) 20:59:53

2023年6月に、横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督が掲げた目標。

概要

2023年のDeNAは開幕から絶好調で、序盤は首位を快走していたが、5月中旬の2位阪神との3連戦で3連敗を喫するなどして首位陥落。
しかし、交流戦で勢いを取り戻し、11勝7敗で球団史上初の交流戦優勝を果たし、首位阪神に2.5ゲーム差まで詰め寄った。
そしてリーグ戦が再開した6月23日の試合前、三浦監督は取材に対し

(オールスターまでに)最低13勝以上を目標にやっていこうという号令をした」とコメント。

この時点でオールスターまで残り21試合だったため、13勝するには(引き分けを挟まない場合)13勝8敗が求められることになったが、前政権時代の発言に比べるとかなりハードルが低いものであり、このときのチーム状態の良さからしても充分可能だと捉えられていた。

元記事 *1

三浦大輔監督が大号令 球宴まで21試合で「最低13勝」のノルマ 意図は「いろいろあります」【DeNA】(中日スポーツ
https://www.chunichi.co.jp/article/715282


岡田阪神を引きずり下ろす。セ・リーグの首位・阪神を2・5ゲーム差で追うDeNAの三浦大輔監督が23日、オールスター戦までの残り21試合に向け「13勝以上」のノルマを選手に課した。

首位攻防戦となるこの日の阪神戦を前に三浦監督は選手を集め「最低13勝以上を目標にやっていこう」と号令。最低ラインを13勝に設定した意図については「いろいろあります」とはぐらかしたが、「最低ラインとして13勝以上を目指していこうという話はしました」と重ねて説明した。

現在35勝26敗1分けのDeNAが、オールスター戦前の残り21試合を13勝8でいくと48勝34敗1分けの貯金14。ちなみに前回優勝した1998年のシーズンは、オールスター戦の前に45勝28敗1分けの貯金17とし、34年ぶりの首位で折り返した。


結果

この日からの阪神3連戦で3連勝を果たし、首位奪還に成功。このままの勢いで首位を突っ走るかと思われたが、マツダスタジアムでの広島3連戦で3連敗を喫するとそれ以降野手が絶不調に陥り急失速*2。結果的には8勝12敗1分と負け越しで終わってしまう。
オールスター後も野手の調子が上がらないどころか投手まで徐々に状態を落としていき、当初の目標であった13勝目に到達したのは発言から1ヶ月半近く経ち、オールスターもとっくに過ぎた8月8日*3という惨状からか、過去の類似発言同様ノルマの宣言は盛大な負けフラグであることを強く印象付ける結果となった。

結局この2023年は、この7月の低迷が大きく足を引っ張り、入れ替わるように好調となった広島*4に最後の最後で逆転され3位に終わっている。


関連項目

Tag: 横浜


*1 なお、中日スポーツの他に、スポーツ報知サンケイスポーツなどさまざまな媒体が同内容で報じている。
*2 特に本拠地横浜スタジアムでの7月の打撃成績が酷く、月間で打率.184、0本塁打、OPS.471という悲惨な成績となっている。なお、同期間中の神奈川県大会で慶應高校が1試合4本塁打を放っており、高校生未満と揶揄されてしまった。
*3 36試合で13勝21敗2分。
*4 上述の期間にDeNAが当初目標としていたペースで勝ちを積み重ねており、8月開始時点と交流戦以前とで両球団の立ち位置がそっくり入れ替わる格好となっていた。