中日スポーツ

Last-modified: 2025-02-02 (日) 10:14:13

中日新聞社*1から発行されているスポーツ紙。通称『中スポ』。兄弟紙の『東京中日スポーツ』*2、通称『トーチュウ』が首都圏で発売されていた*3

1950年に創刊したタブロイド判の週刊スポーツ新聞『中日ウイークリー』を日刊紙に移行する形で1954年に創刊した。

主に東海3県に北陸3県・滋賀県と静岡県の富士市以西や長野県の一部地域*4を加えた9県で販売されているが、大阪や京都でもキオスク等で購入できる場合がある。

読売ジャイアンツ広報紙スポーツ報知や阪神タイガース広報紙デイリースポーツよろしく、1面トップと2・3面は、発行元の子会社である中日ドラゴンズ関係の記事で占められており、ドラゴンズの大本営扱いをされている。

デイリースポーツと比較すると普段のネタは控えめだが、祖父江の年俸をHop-upしたり、この件に関してツイートをしたダルビッシュ有を翌シーズン開幕前のメジャーリーグ特集で取り上げず、本人からの指摘を受けて慌てて謝罪したり、イチロー引退会見が行われた翌日の紙面において、他紙はもちろんデイリーですらイチローを一面にする中で高橋周平を一面にする*5など、時折破壊力のあるネタを提供する事が特徴である。

競馬面など一部紙面は、東京中日スポーツにはもちろん西日本スポーツ*6にも提供されている。ここにデイリースポーツを加えた「4紙共同企画*7」が行われることもある。

スポーツ紙の中では宅配購読の比率が飛び抜けて高いこともあり*8、創刊以来いわゆるアダルト面*9を一切掲載したことがないことでも知られている*10

Yahoo!ニュースでは主要スポーツ紙で唯一配信されていなかったが、2019年途中から配信開始された。こちらの記事も(当然だが)大半が中日ドラゴンズ関連である。

Tag: 中日 報道機関


*1 1942年に新愛知と名古屋新聞の2紙が合併し中部日本新聞となり、後の1961年に中日新聞と改題した。
*2 元々は1956年に一般紙『東京中日新聞』として創刊。1967年に東京新聞社の『東京新聞』を継承したことでスポーツ紙に転換、1970年に改題。
*3 2025年2月からは電子版に全面的に移行し、紙媒体での購読の希望者には中スポの郵送で対応。
*4 松本市や飯田市など中信・南信地方の全域と北信地方のうち長野市など一部地域。
*5 離島など遠隔地とされる一部地域にのみ宅配された「早版」と呼ばれる部類のものが対象であり、そのほかの地域に宅配されたものとコンビニ・駅売り版ではイチローが一面であった。
*6 西日本新聞社が発行し、鹿児島・宮崎両県を除く九州内5県で販売されている朝刊スポーツ紙。福岡ソフトバンクホークスの大本営と見なされている。また、埼玉西武ライオンズの前身球団の一つが西日本新聞社系の西日本パイレーツだったことから西武ライオンズ関連の報道も充実している。
*7 ブロック紙系スポーツ新聞には道新スポーツもあるが、サンケイスポーツと提携しており、この枠組みには加わっていない。
*8 中日新聞と併読する購読者が多く、中日新聞スポーツ面の補完的役割を担っているとも言える。
*9 他紙ではそれらがない宅配版とあるコンビニ・駅売り版(いわゆる即売版)で2版発行することも多かった。しかしそれらの面を好まない層の取り込みや発行部数の減少によるコスト削減のために廃止する動きがある。
*10 ちなみに東京中日スポーツでは2010年までコンビニ・駅売り版のみに掲載されていた。