トリスタン

Last-modified: 2020-03-23 (月) 05:54:13

忘れはしない……

20190809_232746_01.jpg

その前に、バルログがどうして力を発揮できていないか説明が必要だな。

まずはそうだな……。僕が初めてトライアに来た理由から話そう。あなたたちは僕が元騎士団長だからトライア出身だと思っていただろう?でも、トライアは僕の故郷ではない。本当の故郷が気になるかもしれないが、それは一旦置いておこう。とにかく、初めてトライアに上京して本当に驚いた。僕の故郷と違って大都市だったからな。僕は大都市に圧倒されそうになったが、すぐ我に戻り、自分にできることを探さなくてはならないと思った。しかし、上京したばかりの青二才に何ができる?当然僕を雇ってくれるところはなかった。落ち込んでいると、目の前にチラシが降ってきたんだ。それは騎士団員を募集しているという内容だった。僕は「これだ!」と思った。小さい頃から体力と運動神経には自信があったからな。それで一生懸命訓練を積み、戦闘に参加していたら、周りから認められるようになり、身に余る騎士団長という座まで任せてもらえるようになったんだ。その時にこいつ、僕の素晴らしい戦友のコンドールにも出会った。

そんな幸せな日々を過ごしていたある日、僕は突然あるオーラを感じた。それは我が一族の任務に関わるオーラだ。

我が一族には代々受け継がれる任務がある。それはバルログからメイプルワールドを守ることだ。今からあなたたちに話すことは、僕の父とその父、そのまた父から受け継がれてきた物語なんだ。僕の一族は、過去に光の神とともにメイプルワールドを守っていた。光の神と平和な日々を過ごしていたある日、突然巨大な悪のオーラがメイプルワールドを覆った。

やつの名はインフェルノック。今のバルログの父だ。光の神と僕の先祖はインフェルノックと猛烈な戦いを繰り広げたが、彼を倒すことはできなかった。それで光の神は彼を封印することが最善の策だと考え、彼を他の次元に封印し、戦闘で流れたやつの血をペリオンの神聖な山へ封印した。彼の息子はその過程を離れて見届け、残党を吸収し、自分をバルログと名乗り始めた。

その後、バルログは光と闇の神が消滅するまで身を隠していた。しかし、神々が消えた後、彼はメイプルワールドを手に入れるための行動を次々と起こし始めた。人々を攻撃し、都市を破壊した。僕の先祖たちはそんな彼を見て決心したんだ。

我が一族が必ずバルログを止めると。その後、僕の先祖たちはバルログが現れるたびに彼の思惑を阻止した。過去にインフェルノックが倒された記憶を強く持つバルログは、毎回僕の先祖たちに阻止され、メイプルワールドを手に入れるという野望が叶うことはなかった。こんなことが何度も続いて、バルログは大人しくなっていった。だから父が僕にこの話をした時は、一族に受け継がれる昔話だと思っていたんだ。騎士団長として平和な日々を過ごしていたある日、僕は突然バルログのオーラを感じた。平穏な日々を送っていた僕は躊躇した。しかし、先祖の魂たちが僕にささやいたんだ。バルログを止められるのは僕だけだと。その後、僕は騎士団長を辞めてバルログ狩りを始めた。先祖たちの記憶が手助けしてくれたが、簡単ではなかった。だから冒険者たちに協力を仰ぐようになったんだ。

冒険者たちは誠心誠意、協力してくれた。おかげで僕はバルログを完全に倒すことはできなかったが、一時的に抑制することに成功した。しかし、これが繰り返されると、バルログの手下たちは、やつを自分たちのリーダーとして扱わなくなった。さっきも言った通り、バルログという種族は強さが最優先だからだ。

それでやつらは新しいリーダーを立てるべきだと考えた。やつらが見つけた新しいリーダーは昔の光と闇の神と共に存在する邪悪な悪魔、インフェルノック。

今のバルログの父親だ。光の神によって封印された彼を、再びメイプルワールドへ呼び覚ますためには強力な媒体が必要だ。やつらは長い間インフェルノックの痕跡を探し、やっと手に入れたんだ。やつらがペリオンにインフェルノックの血があるということをどうやって知ったのかは謎だ。ペリオンの神聖な山に封印されているから、やつらがインフェルノックのオーラを感じることはできなかったはずなのに…。それはそうと、やつらがペリオンを狙った理由を聞いただろう?

それはインフェルノックの血のせいだ。

  • ポッと出のよく分からん話の長い騎士
    • 一応アリの巣入口の端っこの方にいたり、ルディブルタイムホールで過去のペリオンに行くと仲間と一緒に古代のペカノスと殴り合っていたりする
    • 話は長いが、不滅の神殿ではバルログを確定スタンしてくれるので強い