[苑故温む大鍋]ハーバリッテ
プロフィール
魔法の国の名門『レヴンクル家』の現当主。森の奥深くにある薬草園を管理し、後継者のアトリトッテを日々指導している。
厳格な性格で、魔法の国の旧来の価値観から外れる行為を許さない。優れた魔法を正確に次代に遺すため、家の膨大な記録を遡り理解を深めるのが日課。
「お考えなさい、本質を失わぬように」
- フルネーム:ハーバリッテ・レヴンクル
- 綴り(一例):Herbalitte
- 出身:魔法の国
- 性別:女
- 年齢:75歳
- 職業:園主
- 武器:穿矢薬
- 趣味:薬草園の手入れ
- 性格:れいせい
- 一人称:私
- 実装日:2020年10月7日
ユニット情報
- レア:☆5
- 属性:水
- 武器種:弓矢
- リーチ:後衛
ステータス(外部リンク)
容姿
- 背景なし
- 立ち絵
&ref(): Usage:([pagename/]attached-file-name[,parameters, ... ][,title]);
- SD
- 表情差分
&ref(): Usage:([pagename/]attached-file-name[,parameters, ... ][,title]);
- 外見特徴
- 容姿:
- 服装:
- 武器:
- 鈴:
- イラスト・Xへのリンク
ユニットイラスト ユニスト紹介
詳細
- 名前の由来
- 植物標本集を意味するハーバリウム(herbarium)からか
- 2つ名
- 苑(エン、その):草木を植える庭園
- 温む:少しあたたかくなること。
- ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折り畳み)
<魔法の国にて>
♪ステキな魔法
ハーバリッテ「さて。秘薬の材料について、予習はしてきましたね? まずはこちらの薬草の特徴を、お答えなさい。」
アトリトッテ「はい、おばあさま。熱を取る薬効があるが、痺れ毒の成分を持つため実用には向かない……のですよね?」
ハーバリッテ「ええ、それでよろしい。今日教える秘薬作りにおいては、その毒性を打ち消す技術が必要となります。」
アトリトッテ「技術で、毒性を無くせるのですか?」
ハーバリッテ「レヴンクルの当主ならば、皆できることですよ。では次に、こちらの薬草ですが……、」
「待ってくれー!」
ハーバリッテ「何事ですか、騒々しい。修練中だというのに……。」
ピエルフル「キキキッ!」
ユウ「駄目だ、もう少し落ち着いてくれないと声が届かない……!」
アトリトッテ「あのモンスターの前足、トゲが刺さってるわ。まさかそれで……?」
アトリトッテ(こんな時、どうしてあげれば……、そうだわ! 浮遊術ならここからでもトゲを……)
「キッ? キキーッ!」
ユウ「止まってくれ、ぶつかるぞ!」
アトリトッテ「きゃあっ……!」
ハーバリッテ「お下がりなさい、アトリトッテ。鍋の用意はいいですね、鼠たち!」
ハーバリッテ「『弧を描け。揃え。放たれよ』」
ピエルフル「キッ……!」
ユウ「大鍋から矢が飛び出した……! 驚いてる今の内に……。」
ピエルフル「……きぃっ。」ハーバリッテ「それで、どうしてこのモンスターは暴れていたのですか?」
ユウ「俺に飛びかかってきた表紙に、前足を枯れ木に引っ掛けて、トゲが刺さったんです。それでパニックを起こしたみたいで……。」
ピエルフル「ききぃ……。」
ユウ「もう大丈夫か?」
ハーバリッテ「まあ。襲いかかってきたモンスターの心配とは、殊勝なことですね。」
ユウ「いや、目の前でぐさっと刺さったのを見れば、心配にもなるというか……。そうだ、トゲを抜いてやらないと。」
ハーバリッテ「手当は私が引き受けます。」
ユウ「いいんですか?」
ハーバリッテ「……ええ。ですからあなたは気にせず、早々に立ち去りなさい。」
ハーバリッテ「私たちはここで、ある魔法薬を作っているのですが……。あなたにその魔法薬について、何かを、少しでも、知られる訳にはいかないのです。」
ユウ「な、なるほど。俺がいるとまずい事情があるんですね。」
ハーバリッテ「……引き受けたからには、必ず、悪いようにはしませんよ。傷ついた生き物にかける情は、持ち合わせています。」
ユウ「そういうことなら……、それじゃあ、よろしくお願いします。」
ハーバリッテ「さあ、傷口をお見せなさい。毒草に触れていないか、念のために解析しなければ。」
ピエルフル「きぃ……。」
アトリトッテ「あの、おばあさま。言いそびれていたのだけど……。さっきは庇ってくださって、ありがとうございました。」
ハーバリッテ「あなたも、臆せず対処したことは立派でしたよ。」
ハーバリッテ「ですが……、見過ごせませんね。家の外の魔法を使ったことは。」
アトリトッテ「あ……。」
ハーバリッテ「魔法は時に、人の手に余る力と化すのです。一朝一夕で身に着け、ただ使うのではいけません。」
ハーバリッテ「そもそもの発祥や用途といった、『本質』を理解して使いこなすべきなのです。時を重ねても劣らぬ、優れた魔法を次代へ遺すためにも。」
アトリトッテ「も、申し訳ありません。」
ハーバリッテ「……この話は後にしましょう。手当を手伝いなさい。」
ハーバリッテ「毒性のあるものに触れた痕跡は無く、拒絶反応の心配も無さそうですので……。傷薬を作るとしますよ。」
アトリトッテ「おばあさま。練習で作った傷薬ならあるのですけれど……、モンスターにも使えますか?」
ハーバリッテ「見せてごらんなさい。……これなら、量を加減すれば使えるでしょう。さあ、体を押さえてやって。」
アトリトッテ「染みるかもしれないけど、我慢してね。」
ピエルフル「きぃっ……。」
ハーバリッテ(……足に抜けかけのトゲ。アトリトッテが浮遊術を使ったのは、やはりこれを取ろうとしていたのね)
ハーバリッテ(数日前に指導した時よりも、傷薬の質も格段に良くなっているし……。……努力家なのは、認めてやらねば)<紹介所にて>
♪君の物語
ユウ「先日は、ありがとうございました。」
ハーバリッテ「今度はこちらが世話になる身、礼は不要です。」
ユウ「でもモンスターの怪我の手当を引き受けてもらって、俺も安心して、町まで戻れましたから。」
ユウ「あの、ハーバリッテさんって、薬草とか魔法薬に詳しいみたいですけど、そういう仕事をされてるんですか?」
ハーバリッテ「そうですね。私は、家に伝わる薬草園と魔法を継ぐ役目を担っているのです。」
ユウ「家に伝わるって……、ひょっとして、魔法の国の名門の方なんじゃ……。」
ハーバリッテ「まあ。魔法の国で『園主』と言えば、『レヴンクル』家の当主である私を指す程度には。」
ユウ「け、結構な重鎮に思えますけど……。そんな人が、どうして俺たちと一緒に旅を?」
ハーバリッテ「必要だったのですよ。癒した後のモンスターも気遣える、心掛けの良い癒術士がね。」
ハーバリッテ「……その話をするにあたって、当家の薬草園について、理解を深めていただいてもよろしいかしら?」
ユウ「えっと、どうぞ、お願いします。」
ハーバリッテ「当家の薬草園では、魔法の国に生育する薬草や、恐らく国外から採取された薬草も、栽培しています。」
ハーバリッテ「国外産の薬草は、入手の経路は不明瞭ですが……。初代の頃から、当家で管理されてきた記録が残っています。」
ユウ「昔は国と国の行き来が難しかったはずなのに……、さすが名門といわれるだけありますね。」
ハーバリッテ「そのように歴史の長い薬草園ですから、中には、今となっては当家の園にのみ存在する希少種や、数十年に一度しか摘めぬ幻の薬草などもあるのです。」
ハーバリッテ「初代が苦心して維持してきた薬草園こそ、レヴンクルの魔法の本質……。園は後世に万全に遺さねばなりません。」
ユウ「確かに……。俺もそう思います。」
ハーバリッテ「そこで私は、国外産と思われる薬草について、元々の生育環境を確かめ、園の管理方法に隙が生じぬようにしようと考えています。」
ハーバリッテ「代々、栽培記録の研究を進めてきましたから、元の生育地についても、ある程度予測が付いていますので。」
ユウ「薬草の生育環境を確かめるってことは……、モンスターの住んでいる森や野原に、積極的に入る場合もあるってことですか?」
ハーバリッテ「その通り。だから彼らと無暗に戦わぬよう、あなたが必要ですし……、」
ハーバリッテ「それだけでなく、当家はモンスターも薬草に必要な生育環境を作るものと見ています。」
ハーバリッテ「特に今回はこちらの方から、彼らの近くに行くのです。調査の影響でモンスターの調子が狂わぬよう、気を払わねばなりません。」
ユウ「なるほど。モンスターのためだったんですね。」
ハーバリッテ「そうです。だからあなたは、私が現地のモンスターの在り様を乱しそうとなれば……、すぐにお言いなさい。忌憚なく。」
ユウ(ハーバリッテさんに意見って……。思ってたより重要な役割を期待されているんじゃ?)
ハーバリッテ「そんなに気負わずともよろしい。基本は、癒術士としてできることをしてもらえれば、良いのです。」
ユウ「で、できることをするだけ……。できることを、なんとか頑張ります。」
ハーバリッテ「私も勇み足にならぬよう努めますよ。今まで、あまり国の外に出たことがありませんので。園の世話に付きっきりでしたし……。」
ユウ「やっぱり、園からなかなか離れられないんですね。話を聞いてるだけでも、そうなんだろうなって納得できるというか……、」
ユウ「あれ? それじゃあ、ハーバリッテさんが旅をする間は、誰が管理を……?」
ハーバリッテ「ああ。後継者に任せてきたのです。実力を発揮する機会を与えても良いだろうと思いましたので。」
ハーバリッテ「とはいえ、私に言いたいことも言えないような子ですから、あくまで束の間の主とするつもりですが……。」
ハーバリッテ「今は余所見せず、レヴンクルの園の栄を守ってもらうとしましょう。」♪ステキな魔法
アトリトッテ「いつもより早起きしたのに……。薬草園の管理だけで、もうお昼だなんて。少し休憩しましょう。」
アトリトッテ「次にやることは、気温の再監視と湿度調整と……。ああ、本当にこの順番で間違ってないか緊張するわ。」
アトリトッテ「でも、不思議ね。どこか嬉しい気持ちにもなるのは……、」
アトリトッテ「尊敬するおばあさまに、また一歩、近づけそうだからかしら。」 - 人間関係
- アトリトッテ:孫
- 登場ストーリー
- 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
関連事項等