敵対心

Last-modified: 2012-07-10 (火) 10:04:45

盾役に限らず、前衛、後衛含めヘイト(敵対心)を理解することは、戦闘に重要な要素である。
筆者は、長年黒とシでプレイを続け、その後白暗忍などをカンストレベルまでプレイした結果、この感覚を体で感じることができるようになったが、これは感や本能に近く人に説明できるものではなかった。敵対心を数値化するまで研究した外国人のサイトを見つけ、これまでの経験と感覚を論具体化することができた。
http://kanican.livejournal.com/tag/enmity%20table%21
※↑最終更新日をみる限り、スリプル系、弱体系、歌のヘイト変更は反映されていないようだ。
それについて設問形式でなるべくわかりやすく解説してみる。
注意以下のヘイトについての記載では、累積ヘイト揮発ヘイトを同時に双方発生するものと解釈しこれを瞬間ヘイトと考えている。累積または揮発が0のものがあることからそうしているが、両方存在する敵対行為の場合、揮発ヘイトの残留が累積になるのかもしれない。参考にしたサイトを十分に理解すればこの間違いがわかるかもしれないのでそうであれば数値の書き換えを行うこととする。

問題1

Q.
ナ黒黒黒黒黒のPTで敵を倒すときナが以下の行動をとった場合に黒はタゲを取らずに精霊魔法でどれだけ削れるか?
 (敵)AuraStatueLv84
 ナイトがフラッシュをし黒の精霊着弾直前にスピリッツウィズインで600のダメージを与えた。
 ※ナイトはオートアタックで殴り、物理与ダメと被ダメによるヘイト増減は0とする。

A.
黒は、精霊で4320*ダメージまで与えることができる。
 タゲがナイトからはがれることはない。

《解説》
4320は黒5人の合計値で、実際は一人当たり864を上回るダメージを与えるとそこにタゲがくる。
フラッシュのヘイトは、累積180、揮発1280、スピによるダメージ600に対して累積1.379、揮発4.14(係数は敵のLvによって変化)これらの合計がヘイト4771.4となる。精霊与ダメージによるヘイトも同じ(累)(揮)の係数が加算されるので黒一人当たり約860までであればナイトからタゲをとることはない。
ただし揮発の部分は短時間の経過で大きく減少していくのでこの場合開幕のフラッシュの揮発ヘイトは1000以下に下がってる可能性が高いため実際は600程度までダメージが安全である。
また、ナイトの敵対心+と黒の敵対心-の状況で変化はある。
開幕スピンでのダメージなど通常モンスではあまりないケースなので実際の戦闘に当てはた例をあげると、ナイトはスピのダメージの代わりに自己ケアルでこれを稼ぐことができる。
Lv75へのケアルヘイトは、累0.727揮4.36とされているので700程度の自己ケアルを行うことで同じ効果を得ることができる。このクラスのゴーレムから700程度のダメージをもらうのはあったいう間のことで、数ターンでこれに達するため時間はかからない。たとえサポ忍であってもはじめは体で受け自己回復によるヘイト稼ぎするのも一つの手段といえよう。これはその昔墓での黒PTでのナイトが使った手法である。

問題2

Q.2
メリポ狩場で次の敵を詩人が釣り寝かせキープした。
詩人は次の獲物を捕りにその場を離れる。
最初の敵を倒し、寝かした敵を殴り起こす時、敵が詩人を追わず自分でタゲをとるのに必要なダメージはいくつか?
敵:Greater Colibri Lv82
詩人は、修羅のエレジーで釣り前衛近くでララバイで敵を寝かした。

A.2
100以上のダメージを与えることが必要である。
それ以下の場合起きた敵は詩人を追いかけようとする。

《解説》
詩人が敵を釣るときに発生する敵対心は、FAST(累200揮900)タッチ修羅のエレジー(累100揮240)その後寝かしに魔物達のララバイ(累240揮0)回答の100以上のダメージは、ある程度離れた場所で釣りキャンプに連れ込み寝かしある程度時間が経過(釣り~30秒程度)しているものとしているで、FASTタッチとエレジーの揮発ヘイトは0に近いとした答えである。この寝かされている敵には540程度の詩人への累積ヘイトが存在し、Lv82の敵の場合与えるダメージに対しての累揮ヘイトの係数は5.719なので最低100程度の与ダメージで起こさなければ詩人を追ってしまうということになる。釣りから時間の経過が短ければ短いほど詩人への揮発ヘイトが大きく残留しているためより大きな敵対行為が必要となる。
釣り直(近距離)後即寝かした時の詩人への最大ヘイトは1680これを確実に上回るのがJA挑発(揮1800)なのでこれをしてから殴るのが最も安全と言える。詩人がサポ忍で敵対した敵の近くで蝉を詠唱するれば300の揮発ヘイトを発生させ、強化系歌を見方にかければ1曲あたりかかった人数×20がさらに加算させる。
それゆえ挑発持ちがほしいということになる。
ただし、近距離での釣り直後に挑発を入れ寝かしキープされた状態で30秒近く時間が経過したときは、詩人が持つ揮発ヘイトも抜けるが、挑発ヘイトも抜けるため結果、詩人への累積ヘイト540だけが残ることになる。
挑発のないJOBの敵対行為として以下の通り。
暗黒騎士
スタン(累180揮1280)アブゾ系(累1揮640タック340)JA暗黒JAラスリゾ(累1揮1300)
ただしあとの二つは寝ている敵に敵対してからする必要がある。

八双、星眼(累1揮300)黙想(累340揮0)

ためる、回避、集中、チャクラ、無想無念など(累1揮300)かまえる(累1揮900)
気功弾(ダメージ×係数)
挑発の代わりなる高ヘイトを瞬時に稼げるのは暗黒とモンク(気功のリキャ有)かもしれないが、他がリキャなどの都合挑発を撃てない時、殴り直後になんらかのアビを即発動する習慣をつけておくことで自分で殴り起こした敵を無様に走って追わずにすむかもしれない。

その他

  • Lv75で相手にする敵の場合与ダメージ差が、500以上開いた場合挑発だけではタゲを取り戻すことはできない。
    ダメージ×係数(約5倍)内3.5倍ほどは揮発なので早期に減少約1.5倍程度の累積ヘイトが残留しこれは被ダメージすることにより減少する。敵が低レベルになればなるほどこの係数は大きく(一般的には与ダメージも小さい)Lv60あたりが相手にする敵に4桁ダメージなどが出た場合、7倍近い瞬間ヘイト(累揮)が発生するためたとえインビンシブル揮発ヘイト7200を使ってもそれだけではタゲを取り返せないケースもある。
  • ケアルヘイトも与ダメージ同様累積と揮発がある。
    1から4およびガ系ケアルはその回復量×約5倍程度(対象がLv75)の瞬間ヘイトを発生させる。
    その後揮発部分がなくなり回復量×0.7程度の累積ヘイトが蓄積されていくとこになる。敵対-はこれに影響する。戦闘中に高位ケアルガなどで複数のPCに対し累計4桁以上の回復を行ったときは、激しい瞬間ヘイトが発生しこれもまた挑発ていどではタゲを取り戻すことは不可能となる。
    ケアルの中で唯一特殊であるのがケアル5でありこれは回復量に関係なく固定で(累400揮700)のヘイトとなる。
    ある程度回復量をブーストした白魔であれば4系を使用するより瞬間ヘイトを稼がず大きく回復することが可能だ。より多くの回復量UPを行えばその効果を大きく伸ばすことができる。
    ケアル5とケアル4+ケアル3または印ケアル4でHP800回復した時のヘイトの違い。
    ケアル5 瞬間ヘイト1100累積400
    ケアル4 瞬間ヘイト4069累積581
    ナイトや赤盾の場合これを逆手にヘイトを稼ぐことはご存知の通り。
    ヒーラーであれば敵対-盾であれば敵対+の状況でヘイトは変化する。
  • 被ダメージによる累積ヘイトの減少
    被ダメージ×係数が累積ヘイトをマイナスする。係数は被弾するPCのHPに関係する。
    HP800のPCが被弾した場合受けたダメージに対し2.25倍分の累積ヘイトが消化されるが、HP1800で1倍それ以上のHPで1以下となる。ちなみにHP1980の場合係数は0.909
    後衛がタゲを取ってしまった場合、無駄に遠くに逃げようとせず即死や危険な範囲攻撃に巻き込まれる可能性が低いときは、あえれ敵に向かい1,2発殴られることで、HPの少ない後衛の係数を生かしタゲを切ることが良い場合も多い。