データ/シナリオ/SC2―救済の贄―

Last-modified: 2019-01-22 (火) 11:39:18

説明

魔族の侵攻により始まった戦乱は、多くの者を揺り動かし、争いの種は留まることなく広がっていた。
帝都一帯を制圧し、各国への備えを万全としたうえで大陸への進攻を目論んでいた帝国軍だが、解放軍による想像を超えた進軍速度に帝都への進入を許してしまう形となり、出鼻をくじかれることとなる。
対する解放軍は、マイキキ自治都市が蛇巳亜軍によって陥落したことにより居場所を失い、当面の凌ぎとして獣人の脅威より街を保護していた傭兵団と手を組み帝国軍との戦いを前に勢いづく。
しかしその両軍の動向を好奇と殺意の目で眺める国もまた存在した。砂人である。

一方、大陸の西、十字軍は山岳地帯でも自在に攻め立てる天翼族の手により番族の根城である砦の制圧に成功し中央への歩を着実に進めていた。
慈悲と称して霊峰を領土として残され和議を結んだ番族であったが、一部ではこれに対する不満を露骨に示すものもいた。

最大の脅威である魔族に対抗するという盟約の下に雪国の民に背後を預けた聖ソレル軍は、蛇巳亜の軍率いるリザードの群れに占拠された都市マイキキ奪還への歩を急ぐ。
諸国が手を組み、また争う戦乱の世において、訪れる結末は果たして如何様な形をしているのか。戦士達は知らない。

勢力

リグラーク十字軍

ミュテュオス

天翼族を味方につけた教皇ピラールは勢いを増し東進を開始、結果番族の守護するリガルマ砦を占領することに成功。
慈悲と称しダルダラッド霊峰を番族の地として許し、神と崇める天界長ミュテュオスを頭目に据えることにより民衆の更なる信望と信仰を獲得する。
軍備、収益と、争いの地盤を固めた十字軍は南下を始める雪国への備えを残し、本隊は中央進出への歩を踏み出した。

 信仰の主 ミュテュオス

雪国の民

コフィン

ダルダラッド霊峰の地を目指す雪国の民は東の諸国家を聖ソレル軍に任せ、南に進路をとることを決める。
差し当たっての障害は天翼族率いる十字軍であり、軍率いるセルシウスは世界に許されている時間が、そして少年と共に過ごせる時間が多くはないことを承知していた。



 伝説の継承者 コフィン

クリプト魔領

レヴィナル

大陸へ侵攻を開始した魔族は、西は聖ソレル軍、南は帝国、東は砂人国と諸国を相手にすべく領土を広げていた。
無節操かつ無謀に思える侵攻であるが、統率者レヴィナルに迷いは見られず、ただ血を求めるその姿勢は魔族の姿そのものであった。


  統率者 レヴィナル

ダビク領主軍

ウェルテル

マイキキ自治都市が陥落したことにより稼ぎ所を失った傭兵達は、新たな雇用主を探していた。
そんな折彼らは獣人の脅威にさらされ、力を求めている街があると聞く。
備えに乏しい状況であるが、幸いにも解放軍との友好を結ぶことに成功したダビクの領主は、開戦に備え多くの人材を求めていた。


 ダビク領主 ウェルテル

ダーカリッヒ帝国

ライオネル

大陸支配の足固めとして帝都一帯へ軍を展開する帝国軍であったが、解放軍の予想を超えた進攻速度に帝都への侵入を許してしまう。
各将校に魔族、砂人への備えを命じたライオネルは、自ら真紅を従え実弟の討伐に乗り出した。



  帝王 ライオネル

砂人国

ナイルリア

平原への進攻を開始した砂人国だが、ある術師の献策によりその軍勢は未だ砂漠の地に踏みとどまっていた。
彼らの目は帝国、解放軍の両国の争いに向けられており、その開戦に好奇を、狂気を示していた。




  族長 ナイルリア

王都解放軍

レイク

軍師エマーソンの指揮により解放軍は瞬く間にヒアルキースを占拠、帝都への進攻に成功する。
そして南、ダビク領主との同盟により戦力を西、宿敵ダーカリッヒ帝国へ向けることが可能となった今、彼ら解放軍の勢いは増していた。



   代表 レイク

フェルマ獣軍

チャック

ニエルムミエルへの侵攻を果たし当面の生活を手にした獣人であったが、それは同時に人間族への宣戦布告でもあった。
海を越えて来たる海賊、防備を固める人間達の動きを見、戦力に不安を抱えるチャックは、森緑の大精霊へ交渉を持ちかけた。


   群長 チャック

森緑の守

ディマディオ

老ディマディオは思考していた。先ほど追い返した儚き存在に、彼らの行為にいかなる救いがあるであろうか。
全てはやがて・・・いや、方法は、ある。しかし果たしてそれが救いであるのか、いや、しかし・・・
ならば彼らに委ねてみせよう。今までもそうしてきたのだ、そしてこれからもそう時は流れていくのだ。



  長老 ディマディオ

バイトロイ海賊

アルフレッド

チャリオラを支配した頭領アルフレッドは、激戦が予想されるであろう南大陸を避け獣人の住まいであるフェルマ島、及びニエルムミエルの街を手にいれそこより天下の情勢を窺うことを決める。




  頭領 アルフレッド

蛇巳亜軍

ダミア

軍を興した蛇族は、大陸の情勢を省みることなく都市マイキキへの侵略を行う。
結果、周囲を全て滅ぼさんとする魔族、人を救わんとするソレル軍、中央への進出を狙う十字軍と三国の攻撃を一身に引き受ける形となるが、首領ダミア率いる蛇族に一切の恐れはなく、その圧倒的な暴力は更なる人間への復讐に胸を膨らませていた。


   首領 ダミア

ダルダラ番族

ダイナモ

防衛の態度をとったダルダラッド番族であったが、十字軍の想像以上の猛攻に要であるリガルマ砦は陥落し、一族とも分断されることとなる。
最後の地、ダルダラッド霊峰の所持を許された番族であったが、酋長を残し一族の侵攻を推す声は益々増徴を始めていた。


   守護者 ダイナモ

聖ソレル軍

クリストラル

天翼族の蛮行と教皇への不信感を覚えたクリストラルは十字軍を離反、数名の共を引連れて聖ソレル軍を発足。
独自に大陸の人々を救わんと中央への歩を進めていた。そこにひとつの報と人間がやってくる。蛇巳亜軍による流通都市マイキキの陥落。
市長であったエルトンを内心訝りながらも迎え入れたクリストラルは、背後を雪国の民に任せ都市マイキキ奪還への歩を急いだ。

  軍団長 クリストラル