目次
注意書き
当SSはアリス・マーガトロイド、フランドール・スカーレットのカップリング的SSです。
そういうのが嫌いな方は本編を読まれる前に回避した方がいいと思われます。
後、カップリングSSなのにあんまり、イチャイチャしていません。
イチャイチャなんて書けない作者ですので悪しからず。
また、この作品はしとしとの後日談となっております。
関係がとても深いので先にそちらをお読みください。
以上の点を踏まえてお読みください。
フランドール・スカーレット
拒むような硬さ。体重を乗せれば簡単に食い込んでいく柔らかさ。きっと、折ることも潰すことも、すぐにできるんだろう。苦しむあなたの顔を見て、私はそう思った。
なんてことをしているんだろう。本当はこんなことをしたいんじゃないのに。あなたに触れられたいと祈っていたはずなのに。でも、あなたはそんな私に気付いてくれなくて、自分でもどうしようもなくなって、こんなことになって。そう、いつもの私。期待して、思い通りにならなくて、どうしてってみんなを恨んでしまう、いつもの私。でも、あなたは、あなたなら、そんなどうしようもない私に気付いて、望むとおりにしてくれるって、信じていたの。今も信じてる、信じていたいの。
だって、あなたは、私が本当はどうなりたいかを気付かせてくれたから。人形みたいって言ってくれたあなたなら絶対に、私の思い通りに、あなたの思う通りにしてくれると信じているから。でも、あなたはそんな私に気付いてくれなくて、あなたに触れた私は、こんなにもあなたを苦しめて、そんなあなたを見るのに私は苦しんでいる。
私はあなたのお人形になりたいのに、あなたはそうしてくれないから、私の中の、いちばん消し去りたい私が出てきてしまう。
そう、私は、こんな私が、どうしようなくなって、みんな壊してしまう自分が嫌いで、だからあなたの操り人形になりたいの。あなたに操られるなら、嫌いな自分なんてなくなるから。抑えられない自分がいなくなるから。癇癪で大事なものを壊して、私を傷つける私が、私だけじゃなくあいつも、みんなも悲しませてしまう私を消してほしいの。
だから、だからね、あなたを苦しめる私のこの手をあなたの糸で絡めとって、私の自由を奪ってほしいの。あなたを壊してしまう前に、今すぐに。あなたならできるでしょう。だって、私が恋したあなたの人形を操る手さばき指さばきは、何度も見ているもの。だから、私はすべてをあなたにゆだねたいの。
アリス・マーガトロイド
私はなんで、自律した人形を作りたいんだろう。首を絞めるあなたを見て、私はそんなことをぼんやりと思った。だって、本当は壊したくなくてこんなことをしているんだって、すぐにわかったから。癇癪持ちのあなたが、気に入らない私を壊さずに、こんな生殺しみたいなことをしているから。どうしようも抑えられない自分を律して、気付いてと祈っているあなたがわかったから。それはきっと、私が望む自分で考えて自分で決められる、自律した人形だろうから。
初めは、あの魔界を創った神に憧れたからで、単純に私の作った世界で私の作ったものに慕われたかっただけ。でもそれだけなら虚しいだけだって、すぐに気付いてしまったから、私を愛したいと、慕いたいと、自分で決められるものが欲しくなった。その時点で、私は誰かに愛されたかったと気付ければよかったのに、私は私の作ったもの以外は必要ないと思っていたの。だって、私が愛せるのは私が隅々まで知っている、私を裏切れない人形だけで。愛したのが誰かだったのなら、そんな誰かに裏切られてしまったなら、私にはどうしようもなくなってしまうから。追いかけてまた傷つきたくもなくて、でも諦めることもできなくて、どうしようもなくなってしまうから。だから、人形だからと簡単に捨てられる、自律して私を慕う人形が欲しかった。
今、私の首を絞めるあなたは、そんな私の理想に最も近いもの。私を慕う自律した人形。それがあなた。理想の人形。だから、あなたの望むとおりにしてあげる。あなたをもらってあげる。私だけのものにしてあげる。
だから、覚悟してね。こんな、どうしようもない私に愛される覚悟を。
後書き
毎度言っているけど、来年こそは書かない、そしてネタもない(挨拶)
というわけで、いつものです。なんかもうあれよね、あれ。うん。
一応、ちゃんとくっつくルートも考えてはいたんだけどねー。
こう、この先ろくでもないことになりそうだな感を出したかったのです。
ほら、SINでちゃんとくっつけるのはやったし。うん。イメチェンですわぁ。
それでは最後に、東方シリーズ原作者であるZUN氏に多大な感謝を!
読んでくれた読者様にありがとうを送ります。
以上。
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