音韻
母音
普通母音
8つ存在する。
母音 | /a/ | /e/ | /ye/ | /i/ | /wi/ | /o/ | /wo/ | /u/ |
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属性 | 空気 | 土壌 | 岩石 | 熱気 | 冷気 | 光明 | 暗黒 | 水分 |
この普通母音は音声、文字ともに八属性と関連付けられており、名詞としても動詞としても形容詞としても動く。
例えばア(a)は名詞としての空気・風・雲や動詞としての浮く・飛ぶ・駆ける、形容詞としての軽い・○○しやすいなど複数の意味が存在し、全て文脈で判断される。
長音は未来、促音は過去など幾つかの形式がある。
複合母音
普通母音の組み合わせの数だけ存在する。というより「単独の語彙で表せる、一段階の魔石合金だけで発動可能な魔術」の数だけある。
二段階目以降の魔石合金の場合は文章として機能するため考えなくてよい。
子音
普通子音
子音 | /b/ | /l/ | /q/ | /r/ | /z/ | /s/ | /m/ | /t/ | /c/ | /v/ | /n/ | /y/ | /f/ | /g/ | /d/ | /k/ | /p/ | /x/ | /j/ | /h/ | /k/ | /w/ | など |
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意味 | ? | 力*1 | 建造物 | 力*2 | 木材 | 精神 | 大地 | 金属 | 時間 | 数 | 人体*3 | ? | 摂取物 | 岩石 | 道具 | 空気 | 植物 | 方角 | 法律 | 人体*4 | ? | ? | など |
母音と子音の重ね合わせによって魔術式を確定する。子音に意味される物体を材料として一段階の魔石合金を組み合わせることにより魔術を使用する。
複合子音
子音 | /tl/ | /th/ | /ph/ | /er/ | /ng/ | /dz/ | など |
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意味 | ? | ? | ? | ? | 命令 | ? | など |
たくさんある
品詞と語順
基本的にはSOV形であるが、そもそも単語自体が子音と母音を組み合わせられるものであるため、例えば樹木+岩石+空気+命令の4つの因子からなる「Zyeang」は「風を纏う大樹」とも「空を舞う大樹」とも「空を舞う丸太の塊」ともとれる。そのうえで文章が形成される
文章は基本的には「対象に呼びかける第1句」「どのように行うかを指示する第2句」「動作を指示する第3句」からなり、それぞれS,O/C,Vに相当する。また第2句と第3句の間に指示句と呼ばれる「第2句の修飾を行う句」が挟まる場合もあり、第2句と第3句は文章が長くなれば長くなるほど連続して記述されていく。
名詞
代名詞は存在しない。そのため「私は」は「“魔法名”は」となるし、「あなたは」は「“魔法名”は」となる。
数詞と方向と精神を表す単語
VとXとSの子音を保持する場合、母音を用いた場合の意味合いが通常の属性とは異なる。
死霊語では五進法を使用しており、右腕を1の腕、左腕を2の腕と呼ぶ。また右手人差し指を1の腕1の指、右手小指を1の腕4の指と言い、ここまでで1-4を。左手親指を2の腕1の指、左手小指を2の腕4の指と言い、ここまでで5-8ないし6‐9を表す。これに対して右手親指を「1の腕5の指」と、左手親指を「2の腕5の指」と言い、右手親指で10の位に繰り上げ、左手親指で100の位に繰り上げる。
母音 | /a/ | /e/ | /ye/ | /i/ | /wi/ | /o/ | /wo/ | /u/ | |
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V(数詞) | 意味 | 1の腕の1 | 1の腕の2 | 2の腕の1 | 1の腕の3 | 2の腕の2 | 1の腕の4 | 2の腕の3 | 2の腕の4 |
X(方向) | 意味 | 外 | 前 | 後 | 右 | 左 | 上 | 下 | 内 |
S(精神) | 意味 | 爽快な様子・喜 | 落ち込んでいる様子/精神が育っている様子 | 頑固な様子 | 熱を持った様子・怒 | 冷淡な様子 | 幸福な様子・楽 | 病んでいる様子 | 悲しんでいる様子・哀 |
例文
- タイフーン
「風を纏え大樹よ。猛烈なる嵐のよるところ、無方無尽に螺子巻くがごとく」
第一句(S) 第二句() 第三句(V) 風を纏う大樹は 猛烈な嵐によって 勢いよく螺子を巻く Zyeang Ke Teyeai ゼィェアン ケ ティエアィー
- ストーンバレット
「飛び立ち穿て咎の礫よ。重く固まり鏃成し/(軸を一の腕一の指、数は七つ)/、凍て風纏いて彗は巡る」
第一句(S) 第二句() 指示句(ad) 第三句(V) 勢いよく飛ぶ石打ち刑の岩は 硬く金属の鏃を形成して (右腕人差し指から、七つ) 冷風に後押しされ、一瞬のうちに飛んでいく Jyeang Keye (nVa-Vwo) Kowia ジェアン ケィェ (ヌヴァ-ヴヲ) コウィアー
- デュラハン起動
「逸れ魂、“晦冥を孕む雄邁の駆骸”よ(憤怒は育ち、刹那に巡る)。戦ぐ草原、巡る奔流、瞬く光に弾ける稲妻。抱く心は義憤に塗れ、昏き死を食み屍を起こせ」
第一句(S) 第二句() 指示句(ad) 第三句() 第四句() 第五句() 第六句() 第七句() 第八句() 第九句(V) 闇に染められた死体は 硬く意志を持つ (力を高め、瞬時の間に、一の三の度合いまで) 大地に風を 淀みなく流し、 星火の明かりは 滔々と巡る。 怒れる心で 冷たい死肉を喰らい、 今起き上がる Niwiwoeyeng Seye (Lei-cVa-lVi) Mea Ruea Leo Liaeo Sie Fwowi nrXo ニウィヲエイェン セイェ (レイ-クヴァ-ルヴィ) メア ルェア レオ リァェオ シエ フヲウィ ヌルソー
- スケルトン操作
「逸れ魂、“墨染の骨”よ。戦ぐ草原、瞬く光、風を切りて爆ぜる血潮は/(軸は二の脚四の指、数は一、外反るままに放ちて進め)/、風早の槍もて地を蹴り進み/(軸は一の腕四の指、数は二、瞬き一つに地撃ち仰ぎて瞬き一つに空撃ち落とす)/、巌叩くは赤銅の剣」
- デュラハン操作
「逸れ魂、“晦冥を孕む雄邁の駆骸”よ。戦ぐ草原、巡る奔流、瞬く光に弾ける稲妻。風を切りて爆ぜる血潮は/(軸は二の足踵骨腱、数は二、背の向くままに放ちて進め)/、風早の槍もて巌薙ぎ/(軸は一の腕橈尺間接、数は一、背の向くままに放ちて進め)/、輝きの鞭大蛇と撓りて歩を進む/(軸は二の足前距骨、数は一、捕らうる後には寄せる綱と)/、閃き放ちて迸る雷、逃るるを知らず薙ぐは逡巡、跳ね馬射抜くは罪の石、重く固まり鏃成し/(軸は二の腕一の指、数は七つ)/凍て風纏いて彗は巡り、朱殷に濡れるは鋼の剣」