ドラゴンボールZ超武闘伝

Last-modified: 2021-07-27 (火) 01:29:17
 

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YMO「ライディーン」をリノベーションした(かのような)オープニング曲を含んだ、充実のアレンジアルバム。ハウス編曲は、一歩間違えばシンセ然とした安直DTMに陥ってしまう危険な手法だが、松武秀樹による凝った音色は年季が違う。ゲーム中で戦う事になる人造人間にヒントを得たのか、インダストリアル色を散りばめてあるのもミソ。作編曲はTVアニメ版の主題歌の編曲でもおなじみ山本健司で、この頃、彼はドラゴンボール関係の音楽を、メディア問わず一手に引き受け、松武と共に「モノリス」という制作チームを組織。作詞/作曲のみならずサウンドディレクターやレコーディングエンジニアなども含めたワンパッケージ体制を整えていた。参加メンバーは都度変動するが、今作だけ「ハイパーモノリス」と名乗ったのは理由不明。この後、サポートメンバーにジャドーズを加えてモノリス名義に戻し、(ゲームともドラゴンボールとも一切関わりのない)クリスマスアルバムと、「Anime Japan Fes 98' In Shibuya-」のライブアルバムを出している。

山本はTVアニメ版の主題歌アレンジ→ヒット曲集の作編曲とドラゴンボールに貢献しつづけた後、2011年のTVアニメ「ドラゴンボール改」で劇伴作曲の座をいとめる。かねてより山本の活躍を目にしていた者にとって、"待望の"人選であったが、盗作問題を起こし降板。楽曲は差し替えられ、その後山本は名義をkenzと変えて活動する事態に。その影響か、2018年に本作をNintendo Switchにリメイクした際も、BGM差し替え事件が起きている。実際、本作のエンディング曲は、かつて山本+松武コンビで参加した「OVA鳥山明The World - PINK」の主題歌(メロは池毅で、山本は編曲のみ)に酷似しており、問題になるのも無理はない。

 

 

表記:Dragon Ball Super Butouden
型番:COCC-10703
発売:1993-3-37
作曲:山本健司
編曲:山本健司
演奏:松武秀樹(manipulator/Hyper Monolith/ハイパーモノリス) 原田末秋(gtr) 小川銀次(gtr) SWITCH.E(SFC音源STAFF) くまたろう(SFC音源STAFF)
開発:トーセ/バンダイ
機種:スーパーファミコン

 

 

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