【ファイアブランドの儀式】

Last-modified: 2022-09-25 (日) 16:50:02

SF2

【フィニー王国】における王位継承儀式。
古代の遺産である【クヴェル】の中でも人間には半ば扱えない危険性を持つ【ファイアブランド】を、【アニマ】の反応がまだ弱い幼少期である7歳の頃に触れさせることで免疫を付けさせる。
これは、子どもの時にファイアブランドに接しておけば、成人してアニマが大きくなってからも、安全にあつかえるようになるという理由による。
大人がはじめて手にすると、多くの場合、アニマの暴走を起こす。
術社会のフィニー王国の頂点として国民にその存在を知らしめると共に、以後その者は成人になってもファイアブランドを扱えるようになる。
劇中の時代以前は当たり前のようにこれを成した王ばかりであったため、儀式自体が形骸化していたが、アニマを一切持たない【ギュスターヴ13世】はこれを扱うことができず王国を追放される。
 
【バケットヒルの戦い】で勝利したことでとりあえずフィニーへ戻ってきたギュスターヴ13世は、弟の【フィリップ】が儀式を行おうとするのを止めるも聞き入れられず、フィリップは儀式に失敗して大やけどを負う。
そこでまだ幼い息子【フィリップ2世】に儀式をさせれば問題ないことを教え、7歳のときに儀式を行わせる。
儀式は無事に通過したものの、兵士に紛れ込んでいた謎の暗殺者によってフィリップ2世は殺害され、乱心したフィリップはファイアブランドを手に取り故意にアニマを暴走させ、炎のドラゴンに変貌してフィリップ2世を抱えたまま飛び去り行方不明となるが、後に【ハン・ノヴァ炎上】において【ケルヴィン】の息子【フィリップ3世】の命を救ったドラゴンが竜化したフィリップであるとされている。
これが、【ファイアブランドの悲劇】と呼ばれるもので、後にギュスターヴ13世は主犯が【アニマ教】であるものとし【アニマ教の噂】において粛清を行っている。

劇中で描かれてはいないものの、ギュスターヴ13世の腹違いの弟にあたる【ギュスターヴ14世】や、ケルヴィンとマリーの息子の1人である【フィリップ3世】、ギュスターヴ15世こと【グスタフ】もこれを通過しており、グスタフが固定装備にファイアブランドを所持しているのはこのため。
しかし皮肉にも、上記のフィリップ2世暗殺事件を境にフィニー王国は王家が形骸化しており、王座を得るという意味は限りなく薄れている。

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【赤き竜の悲劇を阻止せよ!】にて、窮地を脱するため無理を通してファイアブランドの儀式を行おうとするフィリップに対し、反乱罪で身を隠していたギュスターヴ14世が駆けつけて助言をしている。
ファイアブランドからアニマを逃がすようにすれば成功するとのことで、その際に自分のアニマが引き裂かれる感覚に襲われるが、錯覚であるため無視して引き裂かれるに任せれば問題ないとのこと。
引き裂かれないよう堪えてしまうと、逆に上記の悲劇へとつながってしまうようだ。
この助言に従い、フィリップは事実上成人になってから初の儀式成功例となった。