ここでは、成長システムの違いを表す用語としての「種族」について扱います。
- サガ2のバトルキャラクター個人については【メカ(キャラクター)】へ。
- エネミーの分類である「系統」については【メカ系】へ。
- 特効などの体質を示す「種族属性」については【メカ(タイプ・種族属性)】へ。
概要
【種族】の一種。原則的にパラメータは成長しないが、装備品を身に付けることでパラメータが底上げできる。
【能力値ボーナス】が他の種族と大きく違っているのが特徴で、他の種族とはよく指標が異なる。
サガ2
どの装備品を身につけてもHPが上昇し、アイテムによっては力・素早さのどちらかも上昇する。
オールマイティな装備はないので、何がしか特化させることが求められる。この傾向は終盤になるほど強くなり、マネジメントが急激に難しくなる。
【プログラムアイテム】という、メカにしか効果を発揮しないアイテムもある。
アイテム欄に固有能力として【◯マヒ/どく】を持つため、装備できるアイテムの個数は7個まで。
下記の通り、やり込めば事実上の本作最強の種族である。
防具は同種の装備を複数身につけられるのも特徴。
多くの場合、同じランクでは装備部位による違いがなく、鎧を買うぐらいなら安価な小手を多重購入したほうがよい。
そして使用回数は、最大値が半減してしまう反面、宿泊によって回復する。
ただし残り回数は、着用時と取り外しでそれぞれ半減するので、無闇な着脱はしないこと。
残り回数0でも消滅しないが、半減(小数点以下切捨て)によって残り回数が0になる場合、外すとそのアイテムは消滅する。
着脱時の能力値については、着用時に残りHPは増えるが、取り外しても(最大HPの範疇なら)残りHPは減らない。
使用回数に制限の無い防具なら、付け外しを繰り返せば残りHPが回復する。
なお【技攻撃】にあたる装備は、【極限効果】を一切発揮しないほか、使用回数も半減しない。
使い切れば他の種族と同じく消滅するが、その際に能力値が下がらないことを利用したバグ技【メカの素早さ増強】もある。
仕様上、力の数値を全種族最高の224まで上げられるのが特徴。
【七支刀】を装備させる場合は力の補正に使える枠が残り6個になるので、192までとなる。これでも全種族で最高の火力を発揮できる。
上記のバグ技を使えば素早さは255まで、HPは理論上65535まで上げられる。
大きな弱点としては、マギ以外で魔力を一切増強できないこと。
【魔法攻撃】には要注意。
また、敵味方とも例外なく【種族属性】として「【メカ(タイプ・種族属性)】」を有する。
サガ2DS
基本的にGB版準拠だが、「メカの素早さ増強」はできなくなった。
メカをいかにカスタマイズするかによって使い勝手が変わるようになったが、【魂の勾玉】を周回入手して複数個装備すれば、各ステータスを増強できる。
また、アイテムを外すと残りHPも減るので、着脱による回復もできなくなっている。
本作では技攻撃の【極限効果】が得られるようになった。
本作の【プログラムアイテム】は装備自体メカにしかできない。
DS版の追加アイテムは、能力値ボーナスがGB版にない法則を持つものもあり、魔力を増強できたり、能力値が逆に下がるものもある。
特にDS版では魔力0の影響が強く出る場合があり、魔力128もある相手から魔法攻撃を受ければダメージを1000以上受けることも少なくない。
対策として【超魔導回路】を装備する事でダメージを軽減することが可能で、2個装備でギリギリ生き残り、3個装備する事である程度軽減できるようになる。
サガ3
サガ3DS
- パラメーター補正
HP 力 魔力 素早さ 防御 20% 15% 0% 5% 10%
- 成長率
HP 力 魔 早 防 △ ◯ × ▲ ◯
- 得意武器
- 銃・重火器
- その他
- 武器・防具を装備することで大きくパラメータ補強される
- 防具&アクセサリー欄には種別問わずどこでもなんでも防具やアクセサリーを好きに装備可能
- その状態で他の種族に変身した場合、本来の部位以外に装備していたものは耐性以外機能しなくなる
- 銃攻撃・兵器攻撃によるダメージがかなり大きい
- アイテム以外は消費2倍
- 魔法辞典使用不可能
武器に関しては他種族で熟練度や技を補えばエキスパートになる種族。
力型に伸ばすのであれば◯命中で補助してあげたいところ。銃や重火器は熟練度による命中補正がよく効く。
戦術で安定性を取るなら素早さ攻撃という手がある、実は体術技の性能を一番引き出せるのは意外なことにこのメカ。
消費2倍のデメリットも体術武器の使用回数の多さの前であれば気にならないだろう。
なんといっても巨大ネジExでいらない特性を好きに捨てることができるので、優秀な特性を揃えるならまずはメカに変身が鉄板。
一方魔力がないので割合回復は終盤必須。自力で賄うならモンスターから特殊能力の継承がほしい。
終盤はHPが伸び悩むので、HPが伸びる装備と火力に必要な装備の兼ね合いを考えたい。
わざと敵に素早さを合わせて連携妨害をする使い方もあるが、行動選択肢の多いサイボーグの方が適任だろう。
SF1
武器欄・防具欄の区別がなく、最初から着けている【固定装備】を含めた8枠内にどの装備品も着けられる。
装備の自由度が高く、着用で能力値ボーナスを大きく得られる点など、サガ2との共通点が多い。
ただしサガ2ほどタイトではなく、防具の防御特性は通常通りであり、それでいて同種の防具を複数身につけられるため、全属性をほぼ完全にカバーすることも不可能ではない。
【最大WP】は少なめかつ初期値から増強できず、【最大JP】は0で固定。
【最大LP】は他種族より多めになっているものの、代わりに非戦闘パーティーへ【入れ換え】している状態でも自然回復しないデメリットがある。
技についてはメカ専用の【プログラム】が習得・使用可能で、それ以外の技術は使用不可。
基本的に【メカ系】の敵からの【データ収集】により習得する。
収集に失敗しても【エネルギー充填完了】としてWPが回復する。
それ以外の【技】や【術】は覚えられない。
技欄の数は【メモリ】という扱いで、標準は2個だが、【INT】が16増えるたびに1個ずつ増え、最大8個まで装着可能になる。
【ボディタイプ】という概念が新登場。
これは、固定装備ならびに事実上の初期能力値が変動し、覚えられるプログラムも違ってくるというもの。
【T260G】のみ【主人公】特典で別のボディタイプに換装することが可能。
味方はどのボディタイプも固定装備のおかげで石化とスタン以外の状態異常が通用しない。
ただし【グレムリンタッチ】や【磁気嵐】といった【特効】を受けると耐性無視で状態異常にやられる点には細心の注意を払うこと。
また、HPの回復に関しても【生物】に比べて制限が厳しくなっており、回復アイテムは専用の【インスタントキット】以外は一切受け付けず、メカに効果がある回復手段についてもあらゆる回復量が基本的に1/4となる補正が掛かる*1。
SEB
主人公では【ディーヴァ ナンバー5】が該当。
過去作同様、装備品によってのみ能力値・耐性値を高める。カテゴリ関係なく6つ装備できる。しかし、「装備だけで能力が上がる」以外のルールは割と独自性が高い。
一番の特徴は技も装備に紐づけされていること。装備品ごとに1つずつ【メカ技】が設定されており、戦闘中では装備で習得した技6つとボディ由来の技1つを使える(技枠は8つあるため1つ空くが、ここには魔具を装備した際に【解き放つ】が入る)。
【ロール】は初期装備に加え、ボディ技のランクアップで計4つ習得できる。いずれも粒ぞろいであり【モンスター】のようにロールがハンデになる心配はない。
ボディ技以外にもメカ技全種にそれぞれ技ランクが存在する他、「近接メカ技」「射撃メカ技」「モンスター技」の【スキルレベル】を持っており、これらが周回で引き継がれる育成要素となる。
また、【魔具】を装備することで【モンスター】同様に【モンスター技】を扱うことも可能。一方【術】は習得不可。
多くの状態異常に耐性がある反面、メカ専用の【メカスタン】【メカマヒ】に弱い。
最初のうちは必要なメカ技に合わせてアイテムを装備して運用することである程度は通用するが、メカ以外のキャラクターが成長すると、装備アイテムの性能を重視しないと、周りについていけなくなる。
13もの数値(HP、能力値×6、耐性値×6)がいっぺんに変動するためどの装備が最適かの判断が難しいが、数値設定は割と機械的で、以下のようなルールに基づいている。
- 上昇量は【評価値】でほぼ決まる。概ねHPの上昇量が同じなら他の数値も合計の上昇量は同じ、どこが重点的に上がるかの違いしかないと考えて相違ない。
因みに入手経路が特殊な武器の最大強化や、防具の最大強化は大概評価値9(最大)が割り振られている。 - 人間が装備した際に能力値ボーナスがある装備品は、評価値相応の上昇量に、人間用のボーナス値がそのまま上乗せされる。メカ用性能は大体横並びなので、少しでも数値を高めたいなら要チェック。
- 防具は評価値のランクが同じ武器に比べ、HPの上昇量が10高い。耐性値の上がり方も人間が装備した際の性能を反映した数値になり、主防具ならば同格の武器を合計値で上回る。一方、付随するメカ技は有用性の低い補助技であることがほとんど。
一方、副防具は武器と比べても見劣りする耐性値しかない。【ガーディアンプログラム】(服系の副防具にのみ付属)が欲しいなど、特段の事情が無ければお勧めできない。 - 人間用性能で火行値、金行値、水行値にボーナスがあれば、それぞれ熱、雷、冷耐性の上昇量にボーナス。悲しいことに木行値と土行値のボーナスには特に恩恵が無い。
両手銃だけは五行値によるボーナスが無く、代わりに【火炎放射器】なら熱耐性が、【化学銃】なら冷耐性が、【電撃銃】なら雷耐性が、それぞれ多めに上がる。これで五行値ボーナス付きの同格の武器と上昇量の合計が同じ。一方【機関銃】と【爆撃銃】は同格の他の武器より耐性値の合計が低い。 - 数値面には関係ないが、「連携範囲1」「HP半減時BPコスト-1」などの付属効果は、その装備に付属の技のみに適応されることにも注意したい。
基本は欲しい技を基準に決めて問題ないが、数値面では「五行値と知力・集中力にボーナスがついていることが多い術具武器 術は使えないのに」「火炎放射器・化学銃・電撃銃」「主防具にも関わらず攻撃技がついている【機動装甲】系」が狙い目と言えよう。
主人公時のディーヴァは【メカボディ】の換装によって様々なメカボディに乗り換えることが可能になっている。
メカボディの入れ替えを行いメカボディ技のランクを上げることで、複数のボディのロールを獲得することが可能。
……しかし、メカの要たる装備枠が4つも封鎖された状態で始まるという余りに大きすぎるハンデも抱えており、彼女のシナリオは満場一致で本作最難関。