SF1
| 台詞 | 【悟ったわ。私はもう人間としては生きられない。ならば、妖魔として生きるだけ】 |
|---|---|
| 条件 | ラスタバンとの会話までにジーナから誘拐の真相を聞いていない (仕立て屋に立ち寄っていない場合はジーナ救出の有無不問、立ち寄った場合は救出無し) ラスタバンとの会話までに妖魔の具足に憑依させている(剣・小手は無関係) (ラスタバンとの会話を済ませた後はルート確定のためジーナを助けても可) |
| 途中まで【人間エンド】の条件(仕立て屋+ジーナ救出+剣具足憑依なし)でラスタバンを倒す ラスタバンとの戦闘後に妖魔の剣に初憑依させる(小手・具足は無関係) |
【アセルスエンド】の1つ。
完全な【妖魔】となった【アセルス】は新たな【妖魔の君】として君臨し、【ジーナ】を最初の【寵姫】にした。
【オルロワージュ】を超えたと豪語し、寵姫を多数集め、他の妖魔の君やあらゆる者たちを屈服させると宣言する。
実質オルロワージュと何ら変わらない行動指針に加え、人間特有の野心まで持ったアセルスの行動は
自分が上だとじっくり教え込むために生意気な【ゾズマ】を捕らえてくるように命令、
かつての【寵姫】たちの棺も「あの人の食いカスなど興味無い」と永遠に閉じておくように命ずるなど、
【ラスタバン】の想定を超えてしまい、【イルドゥン】も【ファシナトゥール】の今後を憂いて立ち去る。
不安を感じるジーナであるが、アセルスはそれを払拭するように永遠の宴を楽しもうと高笑いを上げるのであった。
メリーバッドエンドとも言える展開であり、オルロワージュの力を完全に吸収し、強大な妖魔の血の力に呑まれてしまったからこそこうなったと思われる。
【白薔薇姫】の動向についても全エンドで唯一言及がなく、【闇の迷宮】に囚われたままの可能性が想定される。
初心者はともかく、ある程度プレイに慣れてくると意図せずにこっちのエンディングになることがある。
【憑依(妖魔武具)】に首を突っ込みがちなプレイヤーは要注意(これを防ぎたければアセルスの【妖魔武具】は手に入れたら即【封印】すること)。
尤も後述のようにリマスター版ではこのエンドを選んでも実用上のデメリットがなくなり、さらに全エンドの中で最も終わるのが早いため、周回時はわざとこちらを選ぶ手もある。
妖魔エンドを見たい場合、最も手軽なのは「事前に【妖魔の具足】へ憑依し、【グリフォン】と戦わないままラスタバンと会話する」こと。
しかし、様々な面で有益なグリフォン戦を回避してしまうのは勿体ないため、妖魔エンドルートでグリフォン戦を行うには一工夫が必要となる。
- 仕立て屋に立ち寄らずに城門を開けた場合
この場合は助けたジーナから真相が聞けないことが確定するため、いつグリフォンと戦っても問題ない。
他のルートへの分岐の余地も残すなら別だが、妖魔エンドを最初から目指しているのであれば仕立て屋に寄らないことを推奨。 - 仕立て屋に立ち寄ってジーナが攫われた話を聞いていた場合
この場合はラスタバンとの会話後に引き返してグリフォンを倒しに行くこと。
ジーナ救出後にラスタバンの企みが露呈することになるが、既に彼は立ち去っているため(話としては少々おかしくなるが)ED分岐に影響しない。 - バグを使う方法(後述)
人間エンドからのバグ分岐
本来はラスタバンとの会話時点でどのエンディングになるかが確定するはずで、
通常の分岐条件ならばジーナ誘拐の真相が露呈せず、【妖魔の具足】憑依が必須となり、
実は裏で暗躍していたラスタバンがアセルスに悟られないまま、城主挿げ替えを後押しする展開となる。
しかし、【人間エンド】(憑依全て無し+ジーナ救出で黒幕判明)の条件を満たして【黒騎士】を倒した後、
オルロワージュとの会話前に【妖魔の剣】に初憑依させると妖魔エンドに切り替わってしまう現象がある。
消滅したラスタバンが生き返るなど不自然な点があるためバグと思われるが、リマスターでも修正されていない。
しかも、ジーナをさらったのがラスタバンと判明してるのに何食わぬ顔でラスタバンが現れる*1+「あなたの野望とは無縁よ」と言いながら、エンディングの時にラスタバンと2人で協力するという、話の噛み合わない奇妙な現象である。
この場合はなぜか具足の方は影響しない。
ただし、ラスタバン戦からオルロワージュの間まではそのままストーリーの流れ的にクライマックスまで一直線であり、加えてそもそもアセルスの妖魔武具憑依は一旦【妖魔化】のプロセスを挟む必要があるため、一旦引き返して雑魚戦でわざわざ憑依しないと発生しない現象でもある。
オルロワージュ戦で味方の強さが足りずに引き返してアセルスを鍛えようとした場合には意図せず発生する可能性があるが、もしこのエンドに行きたくない場合はアセルスの妖魔の剣を絶対に使わないよう意識し、いっそただの【ヒューマン】として育てれば間違いない。
逆に言えば、人間エンドほぼ確定状態のセーブデータからでも手軽に妖魔エンドを見ることが可能ということでもあり、全エンドを見たい場合に応用されることもある。
この場合、【半妖エンド】への分岐も残すならあらかじめラスタバン会話前およびジーナ救出前のセーブデータを取っておく必要がある。
一応、明らかにバグであることや矛盾の多い展開であることを一旦脇に置いて、起きた事象のみでこの展開を強引にこじつけてみると以下のようになるだろうか。
- それまで人間に戻るという強い決意で妖魔の力から距離を置き、ラスタバンの野望を一度は切って捨てたはずのアセルス。
しかし、消滅するラスタバンを目の当たりにし苦悩するイルドゥンの姿を目撃した後、ふとした気まぐれで妖魔の剣の秘めた力を初めて行使し、そこで妖魔の力に魅せられて皮肉にもラスタバンが言っていた通りの「オルロワージュに成り代わる」という野望へと心変わりしてしまう。 - 一方、策士であるラスタバンはかつてセアトを騙してやられたふりをした時のように、親友のイルドゥンすら騙して実は消滅したふりをして生き残っていた。
やや強引な解釈となるが、この場合はラスタバンの掌の上でまんまと踊らされたということにもなる。
ただ、いずれにせよ結末は上記のようにラスタバンの想定を超えてアセルスが暴走するというものに収束し、結果的にラスタバンの願いは叶うことはない。
もし仮にこうなるなら具足への憑依や半妖エンドの黒騎士撃破ルートでもラスタバン生存の可能性が出てくるのかもしれないが、いずれにせよ想像の域を出ないだろう。
また、没プロットによると妖魔の君レベルの者は新しく妖魔を作れるらしいので、この場合は新しくラスタバンを作ったという可能性も想像できたりする⋯。
開発2部の当たり判定消失バグ
PS版において、妖魔エンド経由で【開発2部】に行った場合は妖魔姿のアセルスのまま操作することになるが、当たり判定が消えてしまうためどこにも入れなくなり、せっかく開発2部に来ても無駄になる。
当然他の部屋にも行けないだけでなく、他の人に話しかけることもできない。
リマスター版では開発2部到達時にアセルスがノーマル衣装に戻されるように変更され、上記の不具合が解消された。
また、いずれの場合もアセルスの種族は半妖のままで、妖魔に切り替わることもない。