【陛下、1人にしないで!】

Last-modified: 2025-03-23 (日) 16:37:09

【王位継承問題】において一定の手順を踏んだ上で、【サイフリート】【ゲオルグ】討伐を提案した後の選択肢で「和平の使者を買って出る」以外を選択した際の【トーマ】のセリフ。

このセリフが出るために王位継承問題で取るべき行動は以下のとおり。

  1. 【ハロルド王】に世継ぎを誰にすべきか聞かれた際に「トーマ」または「関係ない」のどちらかを選ぶ
  2. ハロルド王の死後、中庭にいるトーマを発見し、トーマと共にサイフリートの元へ向かう
  3. 世継ぎで「ゲオルグorソフィア」を選んだ場合、ハロルド王の死後、ソフィアの話し合いの持ちかけを断ってから中庭にいるトーマを発見し、トーマと共にサイフリートの元へ向かう

この条件を満たすと、サイフリートはトーマが王位を勝手に継承したことに反対するゲオルグが兵を挙げたと伝え、ゲオルグ討伐を行うべきだと主張し武勇に優れるゲオルグ相手だと苦戦は免れないことから皇帝に兵を出すよう依頼する。
これに対し、そのようなことをすれば兄さん(ゲオルグ)を追い詰めるだけとトーマは反対するところで選択肢が出現する。


ここで登場する選択肢は「和平の使者を買って出る」「兵を集めにアバロンへ帰る」「関係無い、さようなら」の3択。
和平の使者を買って出る以外の選択肢は内容こそ大きく違うもののどちらも展開は同じで、トーマのこのセリフと共に画面が暗転し、アバロンから再開となる。

もうお分かりかもしれないが、サイフリートが皇帝に対し、兵を出すよう依頼したのは、皇帝とトーマ(及びカンバーランド)を引き剥がすための罠であり、「和平の使者を買って出る」以外の選択肢を選んだ時点でカンバーランドの滅亡、そしてトーマの死亡は確定してしまう。

セリフの出現条件は同じだが、この後の展開が変わっており、引き留めようとするトーマをサイフリートが制止すると共に「一人ではありません。私がついておりますよ」と怪しさを全く隠せていない笑みでトーマに語りかけるシーンが追加され、その上で再度陛下をトーマが引き留めようとし、ここで追加の選択肢として「そこまで言うなら、和平の使者になろう。」と「【帰ると言ったら、帰る!】」の2択が出現する。
前者を選べば、元の選択肢で「和平の使者を買って出る」を選んだ場合と同じ展開となるが、後者を選んだ場合、トーマは「【ひとりに…しないで…。】」という絶望のセリフと共にその場に崩れ落ちる。
直後、画面が暗転し、アバロンから再開するのは同様だが、この時点で【文官】からカンバーランドで内乱が起きたという話を聞かされることになる。

原作版では(特に)「兵を集めにアバロンへ帰る」というのが選択肢として妥当と思ったが、結果的に滅亡してしまった、というケースもあったかもしれないが、本作ではこのイベントの中で誰が悪役かということが誰であってもはっきり分かる程の演出となっているため、物語の解釈を間違えてしまい滅亡させてしまうということは起きようはずもなく、それでもなお「帰ると言ったら、帰る!」を選んだとしたら間違いなく故意に滅ぼしたと言ってしまっていい。

ボイスや動きが付いたこともあり、「陛下、一人にしないで!」のセリフが出た後のトーマの切実さとサイフリートのヤバさ加減が如実に分かってしまうため、それでも見捨てる選択を選ぶとした場合の罪悪感は本作でも随一といっていいレベル。
意図的にカンバーランドを滅亡させようと考えている場合でも、できれば他の方法を採りたいところである。

原作とは異なり、世継ぎで「ゲオルグorソフィア」を選びソフィアの話し合いを断った後にトーマに会ってもこの展開につながらないように修正されている。