【兵を集めにアバロンへ帰る】

Last-modified: 2025-03-23 (日) 17:26:34

【王位継承問題】の際に【ゲオルグ】が挙兵したと【サイフリート】に言われた際に【皇帝】の対応を求める選択肢の1つ。
ちなみに残る選択肢は、「【和平の使者を買って出る】」と「【関係無い、さようなら】」である。

勇将であるゲオルグが攻めてくるため、「兵を集める」という選択肢は一見すると合理的に見えるが、直前の会話を聞いていると分かるが、兵を集めることを勧めるサイフリートに対し、【トーマ】は「そんなことをしてもゲオルグ兄さんを追い詰めるだけだ。なんとか戦いを避けて解決しなければ」と述べている。
つまり、兵を集めてほしいというサイフリートの言葉は皇帝とトーマ(及びカンバーランド)を引き剥がしたいというサイフリートによる策略なのであり、ある意味ではトーマはそれを見抜いていたということになる。

そのトーマの看破を無視してこの選択肢を選んだ結末はというと「関係無い、さようなら」を選んだ時と同様で、トーマの悲痛な叫びと共に画面は暗転し、皇帝はアバロンに帰還する。

そして、兵を集めるなどといったイベント展開も起きないことからこの時点でプレイヤーは選択の誤りに気付くことになる。
この時点で、【カンバーランド】は滅亡してしまい、トーマも死亡してしまう。
すぐに戻って、カンバーランドを救ってあげるのも、これ幸いと別のイベントに着手するのも自由である。どうせもう滅亡してしまっているのだから後回しにしても問題ないので。

展開としては「関係無い、さようなら」を選んだ場合と同様であり、敢えて無関係を貫いて帰ってきた場合はさておき、兵を集めるつもりだと言っていて何故兵を集めるなかったかは一切描写されない。
ひょっとすると、アバロンに帰った直後にカンバーランドが内乱で滅んだことを【参謀】から聞き、兵を集めるのを止めたのかもしれないが、この辺は不明。

そもそも、別イベント【軍師】が述べているとおり、帝国における最大の戦力は皇帝陛下自身なのだから、本当にゲオルグに対抗するにしても、兵を集めにアバロンに帰る必要などないわけである。

原作版と同じ場面の選択肢として続投(細かい違いとして最後に句点が付いたのみ)。
ただし、本作ではこの選択肢や「関係無い、さようなら。」を選んだ場合の展開が変化している。
詳しくは【陛下、1人にしないで!】【ひとりに…しないで…。】を参考にしてほしいが、トーマの「陛下、一人にしないで!」の後で、トーマとサイフリートとのやりとりがあった上で、追加選択肢が登場する。
そこで「そこまで言うなら、和平の使者になろう。」を選択すれば「和平の使者を買って出る。」を選んだ場合と同様の展開になるため、この選択肢(または「関係無い、さようなら。」)を選んだとしても挽回が可能となっている。

一方で、追加選択肢で「【帰ると言ったら、帰る!】」を選んだ場合は、トーマが「ひとりに…しないで…。」といって崩れ落ち画面が暗転する。
直後、アバロンから再開する場面で、【文官】から「カンバーランドで内乱が起きてサイフリートが実権を握った」という報告を受けることになるため、仮にプレイヤーとしては本当に兵力を集めるつもりだったとしても、集める必要がなくなったと解釈できる展開となっている。

とはいえ、原作版になかったやりとりでは、3D化によるイベント描写の強化というだけではごまかせないほどに「サイフリートが悪役でトーマを陥れようとしている」ことが一目瞭然な描写がなされているため、「いやいや、それでも兵力を集めた方がいいだろう」と思って最終的にアバロンに帰ってしまうということは普通はないだろう。