戦争形態

Last-modified: 2015-02-07 (土) 00:42:09

概要

 一昔前までは21世紀前半と類似したミサイル主体の戦争形態であったが、惑星軌道上に大量のデブリが存在し、人工衛星の設置が不可能である点と、レーザーによるミサイル迎撃システムを全勢力が導入したために戦争形態は大きく変貌を遂げた。高誘導性を誇るミサイルも迎撃率が99.9%を超すレーザーには手も足も出ず、また、衛星を使用できないために位置特定やGPSを利用したロックオンも不可能である点から、これまでのミサイルを主体とした攻撃方法では敵にかすり傷すら付けられなくなっていた。
 そのため、レーザーでは対処が不可能なほどに大量のミサイルによる飽和攻撃を、艦載のレーダーや、AWACSが感知できる範囲だけで行う方式が主流となっていった。それに伴ってミサイルに要求される性能が高誘導性能と長距離巡航性能から安価性と量産性に移行してゆくこととなる。
 また、レーザー迎撃はミサイルのシーカを損傷させて誘導機能を失くす方法であるため、レーザーでは迎撃が困難な巨砲も復活することになる。かくして、戦艦や自走砲といったカテゴリが復活することとなり、戦争の形態はWWⅡに形こそ違えど似た状態となった。

艦砲

現在の戦艦の艦砲は2つに分けられる。ミサイルが迎撃できない大きさの巨砲と、迎撃ミサイルを消耗させることが目的の速射砲だ。大艦巨砲主義の正統な後継者である前者は100cmを超す巨砲を保有し、排水量は50万トンを超す。後者の戦艦は、一般的な主砲に加えて巡洋艦クラスの側面砲を多数装備し、艦砲の弾幕を形成するという一風変わったものとなっている。このような艦は「速射戦艦」と呼ばれている。

ミサイルの変貌

 ミサイルは、かつての高誘導性能と長距離巡航性能よりも安価性と量産性が要求され、それにともなって、ミサイルの生産工場は例外なく低誘導の短距離ミサイルが生産されるようになった。需要がない高誘導巡航ミサイルを生産するくらいなら、少しでも多く安価なミサイルを生産するほうが、ミサイルを一度の会戦で何百発と消費する現状に合致しているからである。

ミサイルの誘導

 ミサイルの誘導装置は大まかに分けて、自立誘導と管制誘導の二つに分けられる。衛星誘導のような長距離を誘導できるものや、大陸間弾道弾のような成層圏に出る必要のあるミサイルは前述の理由により存在しない。

魚雷の不利

 音速以上の速度が出せず射程距離も短い魚雷は非常に使い勝手が悪い兵器であり、ミサイルやメーザーなどによって迎撃も可能であることから、使用されることは少なくなった。

航空機

 航空機は、ミサイルプラットフォームに類似した状況から一転しWWⅡに近い運用方法となった。艦攻・艦爆・偵察機・着弾観測機などのような機種が復活し、それらを護衛する戦闘機の需要も高まる。
有人の航空機はレーザーで攻撃しても効果は薄く、撃墜できる可能性は低い。パイロットに直接照射することに関しても、対策法が確立しているために有効打にはなりえない。そのため、戦闘における航空機の優位性が復活した。しかし、近距離においてはその効果も薄くなるため、戦闘機も戦艦に直接攻撃を仕掛けることは難しい。
 AWACSや偵察機、着弾観測機といった機種が戦局を左右するほどに重要であるため、それを護衛するための戦闘機も重要な立ち位置となっている。特にそれらを離着艦させる空母は、艦隊決戦の支援艦艇という立ち位置となった。

航空機におけるレーザー

 戦闘機や攻撃機のような小型の航空機は、電力容量の問題でレーザーは搭載できない。しかし、爆撃機やガンシップなどの大型航空機はレーザーを搭載でき、チャフやフレアなどと並ぶ対ミサイル防御兵器として活用されている。

航空機の戦闘

 航空機の地上攻撃は誘導爆弾、対艦攻撃は誘導魚雷が主流である。それを行うために特化した爆撃機や雷撃機を護衛するために戦闘機も多く運用される。
 そのため、再び戦闘機同士のドッグファイトもなされるようになった。戦闘機同士が遭遇した場合はドッグファイトに突入し、ミサイルと機関銃による縺れ合いの戦闘がなされる。かつての時代と同じく、空戦で5機以上を撃墜したものはエースとされ賞賛される。

潜水艦

 ミサイルの優位性が薄れたため、潜水艦の重要度も減少した。しかし、その高いステルス性能は現在でも有効であり、通商破壊や機雷敷設などの任務で多くの戦果をあげている。

ステルス

 ステルス性能の高さは、レーダーが多く使用されている現在において有効な要素ではあるが、ステルス性を無効化するオーバーテクノロジーや、その維持管理の難しさ、ステルス性を維持したままでの攻撃が困難であることなどから、その重要度は低い。

核兵器またはそれに類する兵器

 多くの惑星が滅亡した原因が原子爆弾や中性子爆弾であるため、その悲劇を再発させぬよう、どの陣営もこの兵器を開発・運用はしていない。

無人機の不利

 前述の問題点に加え、EMPやECMなどの電子妨害兵器の多くが実用化されているため、それらの攻撃を受けると即撃破される無人機はその有用性が疑問視されている。ECCMやAEMPなどの対抗手段も存在するが、効果は薄い。