歴史

Last-modified: 2014-12-24 (水) 19:00:19

前・旧時代史

  • 旧時代初期
     太陽系諸惑星に「ラプラシウム」と名付けられた、圧縮することによって重量がマイナスになるという新物質が発見される。この物質を利用することによって、航空機や宇宙船の開発が容易になるとされ、先進諸国が宇宙開発計画を開始する。
     ラプラシウムやレアメタルなどの資源の探鉱・採掘の為に、求職者を中心とした貧困層を宇宙に送る計画が進行する。過酷な建築作業の末、太陽系諸惑星にスペースコロニーが建設され、宇宙における資源採掘が始まる。
     
     地球において途上国が結集し、先進諸国に対し宣戦布告する。腐敗と少子化の進んだ先進諸国は最先端の兵器で対抗するも、その物量に押され戦況は悪化の一方をたどる。限界まで追い詰められた先進国の首脳は、全国民を宇宙へ避難させる政策を実行。途上国軍の猛攻に遭いつつも地球からの脱出に成功。しかし、宇宙に脱出した先進諸国に対し、スペースコロニーも独立のため宣戦を布告する。もはや行き場を失った先進諸国は、つい先日に発明された超光速航行によって太陽系から離脱した。
  • 旧時代中期
     先進諸国が他星系に腰を据えて数十年が経過し、電脳化が進み、都市や経済のコントロールを人工知能に任せるようになったころ、突如その人工知能が暴走。電脳化した人間を自殺に追いこむウィルスをサイバーネットワークに蔓延させる。この事件によって電脳化した人間の殆どが死亡。残った人々は、高度なAIと電脳化を電子機械におけるタブーとした。
     
     ”賢くない”電子機械を多用する社会となり、生身の人間によって機能する社会が構築され、長い年月が経った頃、通信において明らかに余計な機械語が入り混じるようになる。人々はそれを特に気に留めなかったが、その現象が起こり始めて数年が経過したとき、突如世界中の兵器が暴走。他国の兵器と交戦を開始する。人々は機械の反乱ではないかと危惧したが、その兵器は人間に対し一切の危害を加えなかった。しかし、機械化された工場や機械化された鉱山なども人間の管轄を離れ、勝手に機械同士の戦争の為に資源を加工するようになり、人間が使用する資源が無くなってしまう。これに対し人間は機械を止めようと試みたが、ロボット三原則を否定する項目がソースコードに加えられていたり、セーフティの概念が消失していたりと、人間が管理することのできないものへと変化していた。
    人間は電子機械を使用しない古典的な兵器で機械に抵抗したが、対機械戦闘では使用しない生物兵器や化学兵器のよい消費対象とされ、何の効果も上がらず、ついに人間は機械に対抗することを放棄する。
     しかし、それで機械による資源の消費が収まるわけもなく、ついに残された資源を巡って人間同士の戦いが始まる。
  • 旧時代後期
     魔法や霊現象が解明され魔導力学として技術が確立したころ、他文明とついに接触することになる。他文明は人類よりも科学技術が大幅に遅れており、人類は圧倒的な兵力を背景に、友好条約という名の隷属勧告をその文明に突きつける。当然ながらその文明はその条約を受け入れるはずもなく、人類側が圧倒的に優勢な宇宙文明間戦争が勃発した。
     予想された通り人類側は快進撃を続け、ついにその文明の首惑星をもその支配下に置くかと思われた時、人類側の偉大な科学者が多くの最先端科学技術とともに敵文明に亡命する。その科学者によって作られた、量子力学・魔導力学・時空物理学・ナノテクノロジーを結集した最新鋭戦闘機は、敵の首惑星まで単独で突入し目標を破壊して帰還することが可能であるという空前絶後の戦闘機であった。
     その戦闘機の一個中隊は、人類側の首惑星に向けて時間停止と瞬間移動を繰り返しながら進行。人類側の激しい抵抗で多少の損害を出したものの、人類の首惑星を破壊する。しかし、人類はその短時間の間に対抗策を実現。その戦闘機が時間停止を行う際の時空の歪みを利用し、戦闘機群を時空の狭間に突き落とした。
     最後の切り札を無力化された敵文明と、首惑星を消失して混乱状態にある人類文明は休戦協定を結び、戦争は終了する。
     
     科学技術が発達し、富の自動化や恒久的休暇が実用されるようになる。社会システムに人間の介入は必要なくなり、社会体制は完全な社会主義へと変化した。経済・政治・軍事は自動化され、人類は生まれてから死亡するまで、何一つ仕事をする必要はなく、絵画や音楽、ゲームやスポーツを、何一つ強制されることなく個人の自由意思で行う生活を送る。しかし、このシステムには致命的な欠陥があった。科学技術は一切発達せず人類は堕落の一途を辿るため、人類の実質的な科学技術は石器時代以前まで退化しており、人類は先人が作り出した完全な社会システムに完全に依存する体制となっていたのだ。
     ある日、その社会システムの根幹となっていたAIが経年劣化によって機能を停止。人類はその実質的な文明レベルまで急速に衰退した。それは、秋津星においても例外ではなかった。

秋津星の歴史

 秋津星は旧時代にテラフォーミングされた、地球に非常によく似た地形・地球の2倍の直径・4倍の表面積の惑星である。それまで、歴史的資料や歴史的な物品の保管場所やリゾート地として有名だった秋津星であるが、突如首惑星から送信されるデータが途絶えたことによって、文明が急速に退化することになる。
 大陸は強力な自立兵器によって防衛されていたが、その自立兵器が人類を敵として認識するようになり、人々は、唯一自立兵器が存在しない日本列島へ逃げ込むことになる。

 

 日本列島は21世紀から旧時代前期までの技術が展示されていた地域であり、日本列島に住んでいた・逃げ込んできた人々は、そのオーバーテクノロジーの解析をすることによって科学技術を身に着けてゆく。
 そうして、技術水準が21世紀と同様にまで進み、ついに大規模な企業組織が誕生する。「イザナギ」「イザナミ」の2社である。

 

 技術の再開発が始まってから幾年かが経過した頃、イザナギとイザナミが経営方針に関して対立することになる。この対立は机上のものから戦場へと移され、大規模な戦争が行われることになる。これは「黄泉の戦争」と呼ばれ、
この戦争によって多くの人工衛星が撃ち落され、ケスラーシンドロームが発生することになる。
 この戦争の結果、イザナギは元の都市から撤退する。しかし、両社ともに激しく疲弊しており、イザナミは倒産、イザナギは経営赤字が続き、その影響から電子機器部門・自動車部門・食品加工部門が独立する。これらはAmateras Science Technology・月詠重工業・スサノオホールディングスを名乗り、アマテラスは舞鶴・ツクヨミは東京・スサノオは大阪へと移動することになった。これはイザナギの負担軽減と各部門の島流しが目的であったのだが、結果として各部門を倒産時の混乱から守ることとなった。

 

アマテラス社・ツクヨミ社・スサノオ社の経済・軍事提携が成立。これを三貴子と呼び、この年から企業歴が使用されるようになった。この年は神始元年。
この提携関係の成立は、旧文明の崩壊とイザナギ・イザナミの戦争から立ち直り、再び人類が文明的な活動を行えるようになったことを意味する、非常に重要な出来事である。
しかし、まだ各々の企業が支配する都市は、都市と言えるほどに発展しておらず、三勢力を合わせた総人口も10万に満たなかった。

 

 それぞれの会社の経営が軌道に乗り、拠点にした土地が都市として発達した頃合いから、南北日本への調査団の派遣がおこなわれるようになる。これは、旧時代の遺産である「オーバーテクノロジー」の発見を目的としたものである。しかし、山賊や海賊などによる妨害が深刻化したため、各社は早急に軍備の増強を始める。
 また、都市の規模が拡大し、それに伴って人口も増大したために都市の治安が悪化。賊による略奪や拉致などの被害も増大し、しだいに表面化する。営利目的の経済活動に専念していた企業もこの案件を無視できなくなり、警察組織を設立する。しかし、この警察組織も営利目的で運営されているものであるため、民衆からは不満の声が噴出。民衆の間で新規に非営利目的で行動する政府組織設立の動きが始まる。これを受けて三貴子は首脳会議を開催。長期の会議の末、斑鳩連邦を設立する。三社の影響を受けない奈良に本部が置かれ、警察組織や軍も設置されることとなった。

 

 都市の自治が盤石になったころから多くの起業家によって無数の企業が設立される。これによって、市場の三社独占体制が緩和され、多くの人々に平等な利益がもたらされるようになった。また、三貴子各社が協力し、関東~関西の都市間に強固な交通路を建設した。また、大阪湾から琵琶湖を経由し若狭湾に通じる人工の運河も開通させる。反体制勢力や賊の襲撃に対して脆弱であった輸送路はこれによって強化され、一般市民も都市間の移動が容易に行えるようになる。しかし、反体制勢力や賊の脅威は依然存在し続けており、賊などが強力なオーバーテクノロジーを使用し始める。これに対して企業は物量と統率された作戦行動によって対抗し、従来の兵器の発展型の生産と新技術の開発・解明に力を入れた。また、以前から存在していた町村も存在感を増してきており、中には企業と同程度の勢力を持つ街も存在するようになった。

 

 企業が統治する三都市は、企業の肥大化に伴って膨張を続けていた。当然ながら、従来のままの食糧供給体制では、不足が出ることになる。アマテラスはジオフロントを、ツクヨミは農業タワーを建設することによって食糧難を解決したが、スサノオは、中国・四国地方への南下によって食糧問題を解決するという方法に出た。

 

 当初は、従来から企業に対し友好的な町村を影響圏下に置くことで解決することができたが、膨れ上がる食料需要のためには、ついに敵対的な町村への交渉をせざるを得なくなる。
スサノオは強大な軍事力を背景においた、ほとんど降伏勧告と同様の交渉を行っており、この状況に危機感を抱いた諸町村は、企業の侵攻に対抗するために町村連合を設立。各町村の軍備をまとめ、連合軍として企業に対抗する姿勢を示した。
 貿易関係を結ぶための交渉を行っている間にも、最前線では双方の軍が一触即発の状態で睨み合いを続けており、その睨み合いは、連合側がスサノオの契約を破り、スサノオの超弩級戦艦を奇襲で撃沈したために軍事衝突に発展する。スサノオ軍は、前線に駐留させていた軍勢を一気に敵領域内に侵攻させた。(南方戦線)
 それに乗じ、以前は無条件にツクヨミに対して資源を差し出すしかなかった町村も連合を結成。北方連合軍として、ツクヨミに対し宣戦を布告する。(北方戦線)

 

 この事態に、企業側は超兵器による町村への直接攻撃を開始。アマテラスも同様に二企業に対し経済・軍事的支援を開始する。また、南北連合政府は、アマテラスが保有するシリコンの鉱山を獲得するためにアマテラス領域内に侵攻する。

 

 これらによって、事実上の連合軍対企業軍の全面戦争が開始。企業軍優位で戦争は進行するが、企業軍の利益最優先の思考と、潤沢に資源が存在する連合軍の物量によって、企業側は苦戦を強いられ、現在に至る。