メイン 第二話 現地人

Last-modified: 2024-04-08 (月) 22:18:51

志之助

四番
shinosuke.jpg志之助(しのすけ)
資料室説明
道後温泉で三助の仕事をしているもっけもの。
自身で霊力を生成することができないため、霊脈の力の湧き出る温泉で仕事をしている。
唯一使える力は、人の姿に化けること。
しかし、 ある程度霊力を持つ人間からは簡単に見破られてしまう。
「人間になる」という願いを叶えるため、こんぴらさんにお参りに行きたいという。
―追記―

志之助は弦二郎と共にお遍路巡りを終え、弦二郎の店で住み込みで働くこととなった。
大きくて優しい店子の志之助は村人からも愛されたという。

「人間になる」という願いが叶ったかはわからないが、笑顔の絶えない人生を歩んだようだ。

その後の記録は残されていないので詳しいことは不明だが、最後まで幸せに暮らしたのだろう、という希望を込めてここに記しておくこととする。

絵:mok

墨山

五番
bokuzan.jpg墨山(ぼくざん)
資料室説明
胡散臭いお坊さん。
名を墨山(ぼくざん)という。

何を企んでいるのか、地魂男児に動向しようと必死なようだ。
―追記―

墨山は人買いに協力していたが、改心したようだ。

体を流す三助としての才能があるらしく、志之助に嫉妬されている。

―追記2―

墨山は道後温泉の三助として仕事を見つけ、客からは人気になったそうだ。

その後は紆余曲折あり、「三助」と「坊主」の二足のわらじを履き、様々な場所に出向き人々の悩みや苦悩を取り除く活動をしたという。

時折煩悩に負け、人に迷惑をかけることもあったがそのたびに心を入れ替え、何度もこんぴらさんに通い更生を誓った。なんとも波乱万丈の人生を送ったようだ。

絵:スイスイズー

弦二郎

六番
genjirou.jpg弦二郎(げんじろう)
資料室説明
お遍路巡りをしている少年。
地魂男児たちにかけられた「違和感を取り除く呪」を看破するほど強い霊力を持つ。

明るく元気でちょっぴり汗臭い少年。
人見知りしない性格のため、あっさりと地魂男児たちと打ち解けた様子。
―追記―

弦二郎にはたまの大きな兄がいたようだ。

たまの大きさは器の大きさ。
そこは譲れない。

―追記2―

その後お遍路巡りを終えた弦二郎は志之助とともに実家の店へ戻り、跡継ぎとして立派に仕事をこなした。

一緒に連れてきた志之助とともに二人で看板息子として、村では人気だったそうだ。

絵:心