イベント/ミクロファンタジア

Last-modified: 2022-12-20 (火) 23:32:47

シナリオ/色なき世界の見る夢のイベント


ミクロファンタジア

「トラジディ幻葬戦」に属する★のついたイベントを全てクリアし、ネームド個体のマリシアスを撃破する事で発生。
イベント描写はPCがブロントさんの時のものを採用。

開いた正門

エスカの闇を醸成していたマリシアスたちを倒し、特殊なトラジディを全て「解放」したことで、正門の封印が解かれた!

博麗霊夢
「だいぶ回り道したけど、ようやく封印が解けられたみたいね」
霧雨魔理沙
「やっと許しが出たか! って感じだ。いや、マジで」
汚い忍者
「これほど嫌な気分になる回り道も早々ねえな……」
物部布都
「そうか? 我はもう少し道草を食ってもよかったが」
鈴仙・優曇華院・イナバ
「新たな冒険の舞台! ってノリじゃなかったからねー。みんなで久々にわいわいできたのは悪くなかったけど」
小野塚小町
「さて、ここまで念入りに封じ込めたんだ。何をこの先に隠しているのだか……」
八雲紫
「開けて悔しき玉手箱、とはならなければよいのですが」
射命丸文
「その時は、この夢の主の性格が悪いのが露呈するだけですよ」

んん、と文が咳払いする。

射命丸文
「アザトースと仮称しましたが、この病んだ世界を夢見た存在がこの先にいるかは断言できません。ですが……」
ルーミア
「この先から……不思議な感じがするの。それに、ブロントさんも」



ルーミアが、PC(ブロントさん)に視線を向ける。

ブロントさん
「うむ・・エうsカに来てから俺の記憶はミステリーに包まれていたのだがその記憶が「はやくきて~はやくきて~」と裏テルしてくるのだよ」
汚い忍者
「同期の中でお前一人だけが学生のままだからな……何かしら関わってそうな気はしてたよ。頼むからさっさと記憶をハッキリさせやがれ」
ブロントさん
「・・・ここで強気に出られてもそう簡単に記憶がPOPするなら苦労はしないんですがねぇ」
汚い忍者
「……そうかよ」
ルーミア
「……」

真顔に呟くブロントさんに、忍者も素直に引き下がる。
ルーミアは心配そうに二人を見た。

八雲紫
「さて、準備ができたのであれば参りましょうか。開かずの校舎の先へ」
綿月豊姫
「封印が解けたということは、私たちだけでなくエスカのモンスターたちも侵入できること。備えは万全にね」

閉じた幻想の箱庭(ミクロファンタジア)

――正門を開き、正面玄関へと向かう。
扉を開いた先に出迎えたのは靴箱ではなく――ねじれた学園の廊下。床と壁の境が曖昧となった窓の外から見えるのは宇宙空間の如き星空。
無色に染まったエスカの中で、この世界だけが色彩が宿していた。
闇に包まれた回廊の奥からは、得体のしれぬ気配が渦を巻いている……。

ヒロシ
「……」
汚い忍者
「空気が一変したな」
「リューサン」
「夢の中とはいえ、これは……いよいよ佳境といった空気であるな……」
八雲紫
「色を失った世界の中で、この閉ざされた箱庭だけは唯一色彩を喪わずにいる。さながら、閉じた幻想の箱庭(ミクロファンタジア)……ですね」
豊聡耳神子
「ですが、我々の目的は変わりない。――迷わず進むまで」
ミスティア・ローレライ
「そうだね、声を出して、気合を入れ直してこっ!」

ブロントさん
「……「」確かにな」
ルーミア
「ブロントさん?」
ブロントさん
「おっとと同窓会LSの結束に思考のナイトである俺もちょっとわずかに感心が鬼なってしまった感」
博麗霊夢
「ふふ。緊張しいとかやめてよね、ブロントさんったら」

ルーミア
「(ブロントさん……心当たりがあるの? この先にあるものに……)」




(イベント「色なき世界の見る夢」発生のアナウンスと同時にシナリオタイトルコール)

リージョン:ミクロファンタジア

  • BGM:つまらないお話
    このシナリオにおけるラストダンジョン。ラストダンジョンだがエスカ-陰陽鉄学園には自由に戻れる。
    今までモノクロだったエスカの景観から打って変わって、色鮮やかなリージョンとなっている。
    最初はエリア「閉じた青春の回廊」からスタート。直線とクラインの壺の構造を繰り返す歪んだ回廊を突っ走っていく。そして回廊を抜けるたびに「霧に覆われた真紅の洋館」「桜が舞う日本庭園」「満月に照らされた竹林」「湖を望む秋の大社」「灼熱の地底」「空飛ぶ宝船の船上」「神秘的な霊廟」「引っくり返った城の内部」と窓から見える背景の様相が変化する。
    道なりに進めばいいので迷うことはないが、エスカ各地で戦ったエスカンモンスターが通常POPする。
    次のエリア「儚い夢の都」まで距離があり、そしてエリアチェンジの前に意味深にポータルが設置されている。気になるようならエスカ-博麗神社まで戻って準備し直すといいだろう。
    ――ニャルラトホテプの出現条件を満たしている場合のみ、イベントが挟み込まれる。


    以下に記述するのは、エリア移動中に発生するスキットチャットである。
    シンボルエンカウントに接触して戦闘が発生すると会話は中断してそれっきりになってしまう。
    気になるようだったら、一旦立ち止まって聞いてみよう。


特殊会話-始まりの終わりを見送った二人

博麗霊夢
「ここまでくると少し名残惜しくなるわね」
ルーミア
「……霊夢が言うとちょとsYレならないからね?」
博麗霊夢
「ちょ、やめてよ。こんな殺風景な世界、繰り返したいと思うー?」
ルーミア
「ふふ……やっぱり、『あの時』の霊夢だったんだね?」
博麗霊夢
「……そうね。黙ってたけど私は『始まりの私』と戦った博麗霊夢よ」
ルーミア
「やっぱりか。今更だけど……私はあの時、『霊夢』と一緒にあなたたちと戦ったルーミア。肩の力を抜いて、こうやってお互いのことを話せるのは、初めてだよね」
博麗霊夢
「ええ、その通りかも。ルーミアは……どんな世界から来たの?」
ルーミア
「私は……『3年間』のはじまりに、もう一人の私の代わりにいつの間にかいたの。『霊夢』が観測する以外の生き方を、私に知ってほしいって……願ったんだ」
博麗霊夢
「そっか……今のルーミアを見た感じじゃ、『私』の願った通りになったみたい、ね。よかったわ」
ルーミア
「霊夢……」
博麗霊夢
「あの時のあんたは、子供の方のルーミアの中に還ったけど……もし、私たちが知ってるルーミアとは別の生まれ方をしたのなら、って思わないわけじゃなかった」
ルーミア
「もし……そうだったら、私がお姉さんなのかな?」
博麗霊夢
「あははっ、そうね。あんたが優しいお姉ちゃんで、ルーミアは元気いっぱいな妹って感じかしら。……夢の中だから許されてるのよね、今の私たちの関係は」
ルーミア
「そうだね。霊夢じゃないけど……少しだけ、名残惜しいかも」
博麗霊夢
「……なら、余計な未練になる前にこの異変を綺麗に解決しなきゃね」
ルーミア
「……うん!」


特殊会話-胡蝶の夢だとしても

物部布都
「いよいよこの夢の世界も終わりが近づいてきたか……」
蘇我屠自古
「……名残惜しそうだな、布都」
物部布都
「我から見れば、この世界の出来事は死後に見る一時の夢。やはり、有りし日の太子殿や婿殿ともう少したわむれたい、とはどうしても思ってしまう……」
豊聡耳神子
「……布都」
物部布都
「婆の悪い未練だな。忘れてくだされ、ははは」
豊聡耳神子
「そのようなことはない。布都が恥じることのない一生を迎えたのなら……これは未練でも夢でもない、布都に報いた褒美だと思えばいい」
物部布都
「ふふ、気遣ってくださるのですか?」
豊聡耳神子
「当たり前でしょう。私から見ればお前は年長者です。目上は敬うものですよ」
物部布都
「あはは! 太子殿からそのような言葉を賜るとは! ……ですが、ありがとうございます。一足先にあがり(・・・)を迎えた老骨ですが、皆のため、もう少し霊体に鞭を打ちましょうぞ」
蘇我屠自古
「……そこまで大仰に気負う必要はないのだぞ。霊でいえばお前はまだまだ新米なのだから」
物部布都
「言われてみればそうだったな! まあ、気持ちの問題ぞ、気持ちの!」
蘇我屠自古
「ふふ……まったく」
豊聡耳神子
(不死ではなくありふれた幸せを選んだ以上、いずれは寿命を迎える日が来る……この布都のように、あなたと悔いなき生涯を迎えたいものですね)
豊聡耳神子
「……さあ、ゆこう。やり残しのないよう、この世界の何もかもを終えなくては」