シナリオ/色なき世界の見る夢

Last-modified: 2023-08-09 (水) 18:26:23

イベント名

色なき世界の見る夢

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[有?]

登場人物関係:登場人物の制限[特殊] キーキャラクター[EXルーミア] 敵対キャラクター[???]

攻略関係:イベント発生時期[特殊] 総所要日数[なし] 他シナリオとの平行[有] 戦闘難易度[有頂天] 攻略中ヒロインの関与[特殊]


――そこは色を失った世界だった。
いつもと同じ街並み。同じ風景。
違うのは、自分を除いて見えるものすべてがモノクロームに染まっていること。
そして、その世界は時が止まったように静かで――


やがて、夢の中であなたは自分以外の色づいた存在を見つける。
そこにいたのはルーミアを名乗る少女。
その周りには――知り合いを含め、初めて会った気がしない少女や女性たち。
困惑するPCにルーミアは言う。


「ここにいるのは……ループし続けた3年間の中で、あなたと絆を育んだ人たち」


「……私を含めて、夢の中で繋がってしまったんだと思う」

発生条件

  1. 3年間を記録し続ける少女の攻略√でTRUEENDを見た。
  2. 攻略√でTRUEENDまで到達したキャラクターの人数が15人以上。
  3. これまでの周回で夢の世界の住人との邂逅を起こしたことがある。
  4. 周回開始の初日で就寝する。

以上の条件を満たすと、「夢の中から幽かな声が聞こえる」という選択肢が出る。

はじめに

  • 先に明言しておくと、このシナリオは今までの周回で育て上げたキャラクターを使って思い通りのPTを組みたいというプレイヤー向けに用意されたフリーシナリオである。
    ここに集結しているのはTRUEENDを迎えた時系列後のヒロインたち。加えてPCに選ばれなかった他の主人公組のキャラクターも迷い込んでいる。
    彼ら彼女たちとPTを組み、色を失った不思議な世界「エスカ」を探検していくのがこのシナリオの目的。
    エスカ内では時間の流れが存在せず、現実世界の時間に影響を与えない(アビリティやアイテムの効果持続やリキャストに影響を与えるわけではないことに注意)。
    あちこちに点在するポータルを介して好きな時に現実世界に離脱でき、また行きたい時は就寝時に「エスカへ行く」を選べば再度突入できる。
    • ただし、エスカに突入すると、夢の中の世界と同じく睡眠による疲労の回復が発生しないので注意。
      ちなみにエスカ内で過ごした時の記憶は現実世界では曖昧になっているらしく、ヘンな夢の中の世界に行けるようになったという認識しか持ち帰れない。

攻略

  • 声に応えると、色のない白黒のネ実市にたどり着く。
    そこにいるEXルーミア(以降ルーミア)に話しかけると、ここが夢の中の世界であることが語られる。
    そして驚くべきことに、ルーミアを含めここに迷い込んだ人物たちは3年以上の年月が経過した世界線の住人なのだという。
    3年後の未来でPCと一緒に冒険の旅に出かけていたというルーミアは、この世界が誰かが生み出した夢の中の世界だと推察する。


    時の止まった色のない世界。――まるで世界の終わり(エスカトロジー)のような光景から、この世界を「エスカ」と名付けたあなたたち。
    あなたたちはこの世界の正体、この世界に迷い込んでしまった理由を知るため、エスカ攻略を決めるのだった。

登場人物-味方

エスカ内ではPCやPTに加わるキャラクターのLVは99になる。
能力値や初期装備は他のPCでの攻略やGSを含めた全ての周回の中から最も強い能力値と装備を参照する。


また、PC以外のPTを複数作って同時に運用することもできる。
作れるPTの上限は⑨つまで。1PTが8名までなので、最大72名まで同時運用可能。
PTを切り替える場合はメニュー画面から変更可能。

  • PC
    プレイヤーキャラクター。
    陰陽鉄学園の入学日の就寝時、眠りの中の世界「エスカ」に迷い込んだ。
    不思議なことに現実世界とエスカの中では記憶が一致せず、現実世界ではエスカの出来事を、エスカでは現実世界の出来事を曖昧な夢と認識している。
    そして、エスカに迷い込むまでの記憶が不明瞭。だが誰かが助けを呼んでいるという感覚だけが確かな標として心の中に刻み込まれている。

    実はこの周回のPCであると同時に、PCではない存在。
    EXルーミア√のSADENDで消滅を受けいれたEXルーミアを独りにしないために消失の巻き添えを望んだPCの魂が入り混じっている。
    始まりの存在の残滓によって消滅せず、ルーミアと共にエスカに迷い込んだPCであったが、ルーミアはエスカの核となってしまい、PCの肉体を護るゆりかごとなった。
    だが、PCはエスカにルーミアが観測し続けた『3年間』の中の負の感情が充満していることを知り、ルーミアを護るために魂の一部を切り離した。
    ルーミアの夢を守護する存在――ドリームイーターのスピリットとして。
    そして、異なる世界線――新たな周回の初日というスタート地点(特異点)。その世界線のPCの夢の中に干渉し、了承を得て魂の一部を借りた存在がこのシナリオのPCである。


    GSのPCの場合、前提の一部が変化している。
    ルーミアが(ややこしいがルーミア√における)PCを護るゆりかごとして機能しているまでは同じだが、(GSの)PCに宿っているのはルーミア√の終盤で独白の形で挟まれた『始まりの霊夢』の祈り。
    意図せず歪んだ監獄を生み出し、ルーミアを縛り付けてしまった『彼女』は、わずかな力を振り絞ってスタート地点(特異点)の岐路に立つ存在――PCに頼った。
    了承したPCは魂の一部をスピリットとして『彼女』に預けた――というのがGSにおけるPCの真実となる。

主人公組たち

原則としてPCと同じキャラクターは登場しない。

  • ブロントさん
    冒険の最中にエスカとかいう裏世界みたいな場所にいきなり連れ去られた至高のナイト。
    GSの攻略√が基礎になっているらしく、ナイトの宝を扱うにふさわしい本当の意味で謙虚なナイトとして成長した姿を見せる。そして世界線が異なっても忍者とガチ目にじゃれ合うのは宿命
    エスカとか貧弱一般人には到底理解不可能状態なのだがさすがにナイトは格が違った。
  • 汚い忍者
    エスカに引きずり込まれた汚いメイン盾。
    GSの真ルートを経ており、国際機関に所属するエージェントとして活躍していた模様。
    任務を終えて帰る最中の出来事であり、少しくらい休ませろと愚痴りたい気分。
  • リューサン
    得体のしれない世界に誘われてしまった、永遠のソロリスト。
    GSのTRUEENDを経ているようで、奥さんと一緒に家業を継いだり幼馴染たちの手伝いをしたりと先代と同じポジションについてるらしい。
    紛れもない緊急事態なのだが、類を見ないフルアラPTへの加入に実は浮足立つくらい嬉しいようだ。
  • 内藤
    エスカに紛れ込んだ草ったラフメイカー。
    LS:Booooomerangの一員として愉快な仲間たちと一緒に冒険者の一線を張っている模様。
    相変わらずの草っぷりに加えて、シナリオの清涼剤となる憎めないウザさは健在。今回は「エスカの救世主」を標榜して突っ込む。
    そのおバカっぷりに果たしてトラジディも辟易するか。

  • ヒロシ
    新生パッチで追加された、FF11に由来しない主人公組のひとり。
    大冒険の果て、エスカに辿り着いた生粋の冒険者。エスカに残留する負の感情に妙なデジャブを感じているらしい。このまま宇宙の果てに行ったり惑星が爆発したりしないだろうな……
    どのような未来を辿ったのかはわからないが、苦労を重ねたような面構えと無精髭もあってとても20代には見えない。
    無口なのは相変わらずだが、受け答えになった途端やたら饒舌になる男でもある。

攻略ヒロインたち

GSの場合、PCと同じキャラクターは原則登場しない。

  • ルーミア
    キャラ攻略/EXルーミアにおけるTRUEEND後のルーミアその人。
    永劫の3年間を記録する雛鳥だった少女は、自らの意思で外の世界を知ることを望んだ。
    『今』はパートナーと共に自身の見聞を広める旅に出ていた。
    学園モノ世界のメカニズムの当事者なので、初対面のように当惑する*1PCを相手に解説役を担ってくれる。
    謎の世界「エスカ」に奇妙な既視感を覚えるが、心当たりまではわかっていない。
  • 博麗霊夢
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の霊夢。
    霊夢√においてTRUEENDは複数存在するが、姿が変わったルーミアを見ても驚かず、彼女の話をすんなり納得するなど、これらを踏まえると……。
    ――どうあれ閉塞したエスカという世界に警戒心を抱きながらも、"ルーミア"との再会を喜んでいるのは事実である。
  • 霧雨魔理沙
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の魔理沙。
    魔法具を取り扱う何でも屋「霧雨魔法店」の若き店主。
    自分たちが各々にとって最も幸せな未来を迎えた世界線(パラレルワールド)から迷い込んだことに首をひねりつつも、エスカの探索に興味津々。
  • 射命丸文
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の射命丸。
    おしどり夫婦で有名な敏腕ジャーナリスト。
    ジャーナリストならではの観点からエスカについて洞察する。
    過去の旦那様がニュートラルな状態で放り込まれていることについては、自身がいる世界線に影響はないとルーミアから説明を受けたため気にしないことにした。
    彼女以外のヒロインほぼ全員もこのようなスタンス。TRUEENDを迎えたせいか、肝が据わりすぎてて怖い。
    イベント群「トラジディ幻葬戦」においてトラジディの「調査任務」の進行状況やそのトラジディの情報をまとめてくれる。
    トラジディの命名も通話、メール、メッセージアプリを通じて彼女が行なうパターンが多い、
  • パチュリー・ノーレッジ
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のパチュリー。
    偏に最愛の人のため、錬金術の秘奥を極めてしまった賢者。
    魔理沙共々エスカに深い興味を示すが、平行存在とはいえ自らの最愛の人が他人と結ばれていることには若干脳が震えるらしい。
    まっさらな状態の過去の当人の前で惚気る人その1。
  • 十六夜咲夜
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の咲夜。
    スカーレット財閥を支えるパーフェクト従者。
    まっさらな状態の過去の当人の前で惚気る人その2。
    未来の夫となる人物へ稽古をつけている最中らしく、まっさらな状態の過去の当人の前でその成長を語っては惚気る。
  • 魂魄妖夢
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の妖夢。
    国内でも有数の剣道有段者。
    生真面目ながら竹を割ったような性格とたおやかさを兼ね備えた、凛々しい大和撫子。
    エスカの何処かから祖父の剣気に近い何かを感じたらしく、武者震いしている。
  • ミスティア・ローレライ
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のミスティア。
    毒舌問題児から国民的人気歌手へと羽ばたいた夜雀の歌姫。
    かつての天然系毒舌はマイルドな軽口に軟化している。好きな人にだけ意地悪したい、とのこと。
    エスカに引き寄せられたことには、すわ久々の冒険かと燃えている模様。
  • 鈴仙・優曇華院・イナバ
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の鈴仙。
    誰かを好きになること、恋することを知り、過去のトラウマを振り切った少女。
    明るい常識人のツッコミ役。攻略√過程の鈴仙を知るプレイヤーほどその変遷に感慨深いものがあるだろう。
    能力の傾向も「成長した鈴仙」と同じ。
  • 小野塚小町
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の小町。
    葬儀屋「小野塚葬儀」の裏の顔である「お迎え屋」。
    エスカから死者の無念に近いものを感じているらしく、いつもよりシリアスな態度を見せる。
    生死の因果が狂ったモンスターを討伐するクエスト「ギアスフェット」の管理を行なってくれる。
  • 伊吹萃香
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の萃香。
    種族差(歩幅の大きさ)を受けいれ、それもまた善しとマイペースに生きることを決めた鬼ガール。
    常に余裕を保ち、あっけらかんと笑みを浮かべる。泰然自若としたその姿に、彼女を不要と見なすものはいないだろう。
  • 紅美鈴
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の美鈴。
    スカーレット財閥最強のガーディアンの片割れであるチャイナレディ。
    TRUE後なので美鈴から見てブロントさんとの確執はない。仮にはげ呼ばわりされても軽口の応酬で笑って済ませる程度には大人になった。
    ちなみにPCではないブロントさんは攻略√を経て精神的成長を遂げた青年なので、はげと呼んでくるのは実質PCブロントさんくらいである。
  • レミリア・スカーレット
    エスカに誘われた、スカーレット姉妹√におけるTRUEEND後のレミリア。
    未来や過去への行き来やその影響を理解しているので、周囲にはこういう運命もあるのかと感心が鬼なっている。
    伴侶とは妹と一緒に籍を入れる予定とのこと。重婚……!
  • フランドール・スカーレット
    エスカに誘われた、スカーレット姉妹√におけるTRUEEND後のフランドール。
    無邪気で大人しい愛され系な方の妹様。差異のためか揶揄うのが好きな方の妹様に比べてクラシックな衣服。
    まるでキャラクターが違うもう一人の自分を見て、その違いに頭をくらくらさせている。
    • フランドール・スカーレット(AS)
      エスカに誘われた、オルタナティブスクール!の攻略√におけるTRUEEND後のフランドール。
      明るくて他人を振り回すのが好きな方の妹様。差異のためか大人しい方の妹様に比べてガーリッシュな衣服。
      PCのことは"センパイ"と呼んで区別している。
  • 西行寺幽々子
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の幽々子。
    謂われない悪意に曝されながらも、自身に寄り添う伴侶を得た西行寺の娘。
    立派に成長した妖夢をはじめに、異なる世界線の知己や自分と出会う前の伴侶の姿に相好を崩している。
    一方、エスカに漂う死の気配には張り詰めた表情を浮かべている……。
  • 八雲紫
    エスカに誘われた、みんなの学園長にしてスキマ妖怪。TRUEEND後の世界線からやってきたと思われるが……?
    彩色を失った未知の世界に巻き込まれたものの、傍観者ではなく異変の参加者としてエスカ攻略に参画してくれる。
    本編では限定的な状況でしか参戦しない紫を、エスカ限定で存分に運用できる。
    ただし、シナリオの仕様もあってここまでくると紫一強とは言えないパワーバランスである。過信はしないように。
  • 因幡てゐ
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のてゐ。
    信頼するただひとりを守護者に迎えた、世界一幸せな幸運の白兎。
    相変わらず永遠の合法ロリだが、ちょっとくらいその気になってもいいかなと思い始めてる。
    エスカに迷い込んだことには、また変なトラップ踏んじゃったウサ~くらいの認識。
    戦闘力は比較的低いが、いるだけで探索がぐっと楽になるラッキーガール。
  • 八意永琳
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND(B)後の永琳。
    自身の理解者にして終生のパートナーを得たスーパードクター。
    PT入りしているしていないを問わず、エスカ-博麗神社ではHP・MP全回復、ステータス異常全てを治療する回復ポイントを担ってくれる。
  • 蓬莱山輝夜
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の輝夜。
    彼女のTRUEENDには三通りの結末があるが、どちらの結末を経たかは不明。
    いずれにせよ世界が滅ぼうが死が訪れようが、万事がその絆を分かつことはできないのは確か。
    そして、停滞したまま止まっているエスカという環境によい印象を抱いていない。輝夜的には面白くない異変らしい。
  • 藤原妹紅
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の妹紅。
    自身の空虚な生を埋めていた永遠の闘争。その代わりに心を満たしてくれる人を得た不死の少女。
    輝夜との確執も改善しており顔を突き合わせても険悪な雰囲気にはならないが、ノロケ合戦が発生する。
    世界線(攻略√)を違えど同じ男が自分を選んだのは間違いなく事実なのだ。周りからマジレスで止められるまでがワンセット。
  • メディスン・メランコリー
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のメディスン。
    人の中で生きる甘い毒の新妻さん。スーさんも一緒。
    ちょっとした同窓会みたいな状況にほっこりしているものの、色のない異世界に迷い込む事態には戸惑い気味。
    余談だがPCが汚い忍者か否かで汚い忍者のリアクションが大きく変わるキャラである。
    PCが忍者なら聞いてねーぜ困難(こんなの)……と絶句するし、NPCの忍者の場合は兄バカが炸裂するので必見。
  • 風見幽香
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の幽香。
    花を愛する苛烈な女傑だが、愛し愛されるパートナーを得て幽香はすこしだけ優しくなった。
    そしてまっさらな状態の過去の当人の前で惚気る人その3。芽吹く前のPCを見てちょっと懐かしくなることも。
    だが、気付けばパートナーと引き離されたうえで放り込まれたのは味気ない世界。久々に感じる未知の強敵の気配もあって静かに昂りを見せている様子……。
    エスカでは作中トップクラスのスペックを誇る幽香の力を持て余すことなく存分に振るえる。ただし紫と同じくシナリオの仕様上全員が強くなっているので必ずしも幽香一強とはいえないバランスである。
  • 鍵山雛
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の雛。
    二人で一人の夫婦雛として、世の不幸を拭う旅に出た雛は多くの悲劇と悲しみを目の当たりにし、愛する人と共にその源に挑んできた。
    決して留まることの出来ない放浪者であるためゴシックなドレスはボロボロだが、決して惨めには見えない救済神としての風格を得ている。
    エスカ全体に満ちた大いなる厄と、その源たる悲しみを感じ取っており、できる限り穏当な救いを与えたいというスタンスで動く。
    また、結局真ルートが実装されなかったため、答えが出されなかった汚い忍者のスタンスでは雛は本当に幸せにできないのか?という問掛けに対し、
    ある種の答えが用意されているイベントがあるとかないとか。
  • 東風谷早苗
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEENDの早苗。
    小さくも幸せな奇跡に恵まれる少し前の風祝。大恋愛が実った直後の時系列。
    霊夢とは世界線こそ違えどすっかり打ち解けてしまっており、腐れ縁か悪友のようだ。
    それと同時に少しの擦れ違いで大きく歪んでしまったもしも(if)の存在を知り、思うところがある模様。
    身内相手にハッチャケることもあるが、神職らしい真摯な態度は悪い意味でネタにされることの多かった彼女の印象を大きく覆す。
  • キスメ(AS)
    エスカに誘われた、オルタナティブスクール!の攻略√におけるTRUEEND後のキスメ。
    言葉少なだけど怒ると怖い大学生にして、酒造会社の跡取り娘。
    学生の頃のヤンチャは婚約を期にさっぱり辞めたが、冒険者稼業も嗜んでいるので腕はまったく鈍っていない。
  • 古明地さとり
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のさとり。
    恋心によって、(良い意味で)盲目になってしまったさとり妖怪。
    対人能力が醸成したのか本編と比べても明るくなった。ほんのわずかに11点の女の片鱗が見えるような、見えないような。
    ちなみに涼しい顔をしているが、幸せで頭ピンクな人たちが多いので内心では結構反応に困っているようだ。幸せなのも考え物。


    読心能力を活かしてエスカ内に漂う残留思念を読み取れるが、これは体に負担をかける諸刃の刃である。
    周囲の考えていることが0か1しかない……。
  • 霊烏路空
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の空。
    大好きな彼との想い出を作り続ける地獄鴉ガールwithヤタガラス。ニコニコ県立大学の大学生で、レポート課題未提出の常習犯。
    ヤタガラスも知らない未知の世界に自分だけ迷い込んだことを残念がっている。かわいい。
  • 古明地こいし
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のこいし。
    かつて閉ざされていた第三の瞳を開き、自分だけの世界から足を踏み出した少女。
    無邪気なのは変わらずだが心を開いたことで、エスカに渦巻く昏い感情を読み取って不安になっている。
    でも問題はない。今のこいしは瞳を閉じた以前より、世界の美しさを少しだけ知っているから。


    第三の瞳が開いたものの性能面は(「狂化」などのスキルが失われたことを除いて)そのまま。心を開いても無意識の感覚は失われていないようだ。
  • ナズーリン
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEENDのナズーリン。
    ちょっとかわった結末を迎えたねずみの花嫁。卒業と共に迎えた結婚から3年後。その能力から探偵業を営んでいるようだ。
    「何か」を探す場合、彼女をPTに入れると目当てに対するヒントを貰える場合が多い。
    また、そのリージョンのエリアに存在するアイテムの数を把握してくれるため、てゐと並んでダンジョン探索に貢献する。
  • 霍青娥
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の霍青娥。
    色んな意味で人間が好きな邪仙。新しいパートナーを得て悪行三昧の真っ最中だった。
    善性とは程遠い外道である彼女だが、意外にも他者の心の闇に踏み入るこのシナリオではあんまりヒャッホイしない(する時もある)。
    悪党でも見ていて面白くないモノはあるとのこと。攻略√を見ているとなんとなくわかるかもしれない。
  • 蘇我屠自古
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の屠自古。
    互いへの未練が幸せで浮かばれない亡霊夫婦の奥さん。
    過去の太子たちが何かしらの"まがつみ"に巻き込まれたと協力する。天寿を全うした布都については少しだけ複雑な表情を浮かべることも。
  • 物部布都
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の布都。TRUEENDで死亡しているため、なんと種族を亡霊に変更して登場。
    老衰まで生ききった上での再登場であるため、基本的なムーブは明るいバァちゃん。けど外見は若い時のまま。
    しかし、何の未練もなく生ききったため、この世界も自分も一時の夢と認識しており、少々虚無的なセリフを吐くことも。
  • 豊聡耳神子
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の神子。
    前世の因業を断ち切った超天才聖徳太子系美少女神童。
    本編よりも尊大さが薄れており攻略√で見せていた柔和な面が強くなっている。
    今現在自分たちに何が起きたのか、周囲にスムーズに伝達できたのは神子の理解力のおかげらしい。
    さとりと同じく能力が起因となってエスカに漂うドス黒い欲に若干気分を悪くしているようだ。
  • 今泉影狼
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の影狼。
    今ではすっかり孤独ではなくなったウェアウルフ。
    エスカの異様な空気にすっかり毛が逆立っているが、早く帰りたいからと気を奮い立たせているようだ。
    ちなみにエスカは時間経過が起きない代わりに、場所によって昼夜が変動する。影狼的には違和感がすさまじいらしい。
  • 鬼人正邪
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の正邪。
    TRUEの後はPCと暫く反逆の二人旅をしていたようで、最近は弾幕花火大会に乱入する反逆行為を行ったらしい。
    エスカそのものを自らに何かを強いようとしていると非常に不快に思っており、現状打破のためにPC達に積極的に協力する。
    本編とは異なり、周囲が成熟しているので弱者を放っておけない面倒見の良さを少なからず見透かされており、
    ツンデレ扱いされる度に切れるいじられっぷりを見せてくれる。
  • 庭渡久侘歌
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の久侘歌。
    異界との境界を見張る関所の番人から、異界へ踏み込む者・冒険者へと転身したニワタリ神。
    理知的で真面目な性格は変わらずだが、冒険という行為に対して積極的になっている。
    元々の役職から異界エスカの調査に使命染みたものを感じているが、今の久侘歌を動かす根本的な感覚はPC達と同じ……冒険に掛ける好奇心そのものである。
  • 比那名居天子
    エスカに誘われた、ANOTHERENDかTRUEEND後の天子。
    PCがブロントさんかそれ以外かでどのENDを経過したか変化する*2
    兄への愛がちょっとわずかに重たい天人。ANOTHERENDではそれと同じくらいお相手への愛がある。
    数年を経て知見が広まったのか、余程目上でもない限りは猫かぶりしないフランクな態度をとる。
    新たな冒険の舞台であるエスカに生えている植物が若干気になる様子。
  • 秦こころ
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後のこころ。
    能楽で観客を楽しませる、感情豊かな面霊気。
    本編でのこころと比べると落ち着きがあり、柔らかい雰囲気。
    若干ではあるものの、(面の切り替えではなく)表情の変化があるのが特徴。
    エスカに満ちる暗い感情の波動を恐れを抱きつつも、解決のために動かんとする。
  • 宇佐見菫子
    TRUEENDにおいて異界幻想への未練を断ち切った宇佐見菫子は、このシナリオには登場しない。
    三年後の彼女は、彼女の現実で封じられた秘を探し続けるのに忙しいのだ。
    そのためPTにはフェイスでの参加のみとなる。
  • 稗田阿求
    TRUEENDから三年以内に死亡し、次代の阿礼乙女へと転生している
    各キャラクターの反応からすると、ほぼ全ての世界で阿求は十数年持たない短命な人生を送ったようだ。
  • 綿月豊姫
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の豊姫。
    天真爛漫さは相変わらずで、良くも悪くも本編からの変化は少ない。でもそれでいいのだ。変化することが必ずしも良いことだとは限らないのだから。
    レベル差がないため本編ほど圧倒的に強い訳ではないものの、長期戦が得意な豊臣は強敵相手ほど真価を発揮できる。
    エスカは全域が穢れで満ちているため、調子を悪くしているが、ゲーム的には特に問題はない。
    その状態でも豊姫がエスカに挑もうとするのは、エスカのどこかで、倒したはずのあの竜の気配を感じたからである。
  • 冴月麟
    エスカに誘われた、攻略√におけるTRUEEND後の麟。
    麒麟の力で生身の体を得て、陰陽()完成(成就)させた元オートマトンの女性。
    命を持たない存在が現実世界のいのちとして生きるという奇跡を体現したためか、エスカに漂う穢れや負の感情を弾く結界のような存在になっている。
    しかし、世界が異なるとはいえ、恩人である麒麟が闇に堕ちたことは麟にとってショックな出来事のようだ。
  • ????
    エスカに誘われた自称ナイトの女性。白銀の髪と真紅の瞳をのぞけば天子そっくり。・えちょ 言葉づかいで正体バレバレですね
    急にエスカに連れ去られたので最初は不機嫌。頬を膨らませているのがかわいい。
    正体がバレた時の周囲の反応はちょっとしたリアクション芸大会である。事態が事態なのですぐに順応してしまうが
    ともかく彼女がTRUEEND後の世界線からやってきたのは間違いないのだが、その相手が誰かは教えてくれない。

凄い攻略対象たち

主人公組を除くGSの攻略対象。
絆を結んだ世界こそ違えど、通常版の主人公たちから見ても心強い戦友たちである。

  • 森近霖之助
    攻略wikiに√の詳細は記述されてないものの、GSの攻略対象なのでこちらに記載。
    エスカに招かれた、とかく多忙なメガネ店主。魔理沙はともかくPCに対してもドキッとするほど親密な態度を取るので魔理沙√のGOODEND(アナザー)の霖之助ではないかとシナリオを発生させたプレイヤーからは冗談半分本気半分で言われている。
    アイテムショップ役は既にいるので、エスカ-博麗神社では合成やアイテムの強化などを担ってくれる。
    彼の道具の用途を見抜く能力がイオニックウェポンの入手クエストで活躍するかも……?
  • 不破刃
    エスカに呼び出された、攻略√におけるTRUEEND後の我らが師範。・・・・すごい攻略対象だ。
    復讐を終えた己に新たな生き方を示した女性と共に不破流護身術を開いた漢。
    友誼を結んだ青年少女たちが成長した姿に言葉少なに感慨を漏らしつつ、エスカ攻略のために快く力を貸してくれる。
  • ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス
    攻略wikiに詳細は記述されてないものの、GS、一部キャラ限定で本編の攻略対象なのでこちらに記載。
    エスカに迷い込んだ超越者。√の過程で実家を勘当されたのでミドルネームが変わっている。
    ヒロシが主人公の場合の√を経たマジかよ……らしく、彼を友と呼んでいる。世界線が異なるとはいえヒロシの方でも似たようなイベントがあったらしく色々と呆れている。
    本来とても他の登場人物と馴れ合うようなキャラではないのだが、√の最中に考えに変化があったらしく、友と最高の戦いを繰り広げる前提のためにエスカ攻略班に協力。
    なお、このような状況になっても守るつもりも共闘するつもりもない。興覚めもいいところらしい。ヒロシも似たような意見。
    プレイヤーからの賛否も大きいが戦力としてみれば非常に心強い。……ストーリーへの関わりに関してはお察しの通りだが。
  • アカツキ
    電光機関を宿す護国の雷電軍人。
    過去に決着を付けた攻略√の三年後からエスカに招かれている。
    電気タイプでモンクタイプ、癖の無く使い易い性能は相変わらずであり、雷に弱い相手には大活躍出来るだろう。
    ストーリーの関わりもちょっとしたゲストキャラでは無く、サブキャラレベルにはある。いるだけ参戦ではない。
    余談だが、3年間の間に全く電光機関と関わりのない事件に巻き込まれることが度々あったらしく、またかとボヤくことも。

その他

  • 玄爺
    醴泉神社でのイベントを発生させている場合のみエスカ-博麗神社に登場する。
    醴泉神社でのイベントで語られていた「大いなる闇」とは、エスカと関わりの深いモノ、もしくはエスカそのものであることを教えてくれる。
    なお、この玄爺は既にエスカに飲み込まれた別の世界の玄爺であり、本人(亀)曰く、亡霊のようなものとのこと。
  • モグ
    エスカ-博麗神社の片隅でアイテムショップを開いている黒コート姿のモーグリ。
    アイテムの売買を行なう他、世話話でエスカのあちこちに奇妙な武具が眠っていることを教えてくれる。
  • ドリームイーターたち
    眠りの世界に生息し、夢を食べる不思議な魔物たち。
    エスカも眠りの世界の一種だがドリームイーターがナイトメアを含めて存在しない。
    シナリオに登場するのはPCを慕って別の眠りの世界からやってきたスピリットたちである。
    ブリードしたスピリットをPCが使役できるのは通常通りだが、このシナリオではなんとスピリットがPCや仲間たちと一時的に融合してアートマと同じ効果を与えてくれる。
    エスカ-博麗神社の縁側で寝ているワンダニャンに話しかければアートマ付与を行なえるので是非活用しよう。

    エスカ内にドリームイーターが出現しないのは、既にスピリットとナイトメアに相当する存在がいるためである。
    PCを含めてこのシナリオの味方キャラクターたちは、何者かからの願いを受けて別の世界線からスピリットとして現れた存在である。
    そして、ナイトメアに相応するのがトラジディやマリシアス、エスカンモンスターたちだ。
    PCたちが外部のドリームイーターと一時的に融合して力を得る特性もドリームイーターだったという出自に由来している。

登場人物-敵対者

  • 仮称(コードネーム):アザトース
    エスカが眠りの世界の一種である以上、この世界も他者(だれか)の見る夢に他ならない。
    まどろみの中にありてエスカを創造したと推測される夢の主の存在を、エスカ攻略班は「アザトース」と仮称した。
    トラジディもこの存在が深く関与していると思われるが……?

    その正体は、自身の√のSADENDで消滅してしまったルーミアそのひと
    自らのありように納得し、ひとり静かに消失を受けいれるはずだったが、その消失にPCを巻き込んでしまった。
    本当に消滅するその直前に、ルーミアはその事実に強く抗ってしまった。――このまま消えたくないと
    ――その想いに、消えてしまった彼女の創造主の祈りが応えてしまったのだ。
    こうして夢の中の世界というかたちで……ルーミアを守る閉じた小さな箱庭として、エスカは生まれた。
    消滅寸前、セーフハウスとして与えられた世界に流れ着いたルーミアたちだったが、問題が起きた。


    コピー&ペーストによって気が遠くなるほど繰り返された『3年間』。その中にはハッピーエンドもあればバッドエンドもあった。
    バッドエンドの主役にして舞台装置の当事者であるルーミアがエスカに迷い込んだことで、他のバッドエンドを迎えた世界線から無念、未練、愛憎といった負の存在もエスカに流れ込んできたのだ。
    これがエスカに招かれた者たちによって『トラジディ』と名付けられた存在の正体である。
    そしてアザトース……エスカの中核であるルーミアは、今もエスカのどこかで滾々と眠りに就いている。
    巻き込んでしまったPCを守るように抱きしめながら。
    ここにはいない誰かへ、救済を願っている。

  • 仮称(コードネーム):ニャルラトホテプ
    アザトースの命名イベントが起きた後、総周回プレイにおいて一度でも条件を満たしていると出現する。
    自らを千の仮面を持つもの嘲笑うもの無貌の神と称し、常に露悪的で挑発的な言動をPC達に投げかける。
    その言動は一貫して侮蔑悪意嘲笑であるが、姿そのものは不定。性別はおろか種族すら一定ではない。時にはPCと同じ姿で出現する。
    また、神子やさとりでさえ心を読むことが出来ず、深読みをしようとすると精神にダメージすら発生する。
    エスカの各所に出現してはトラジティ達の生誕経緯を解説しながら嘲笑い、救えなかったそれぞれの世界のPC達の末路を大爆笑と共に祝福する。

    その正体は、我話例卿――少なくとも、その一側面であることは間違いない
    プレイヤーそのものの化身である我話例卿に、本来固有人格は存在しない。だが、それを操るプレイヤーには意思がある。
    ヒロインたちを救おう、幸せにしたいという善性が代表的だが、同時にヒロインたちの絶望と破滅を見たいという悪性も存在し、多くのプレイヤー達が絶望を意図的に生み出してきた。
    ニャルラトホテプは、無限のループの中で凄惨な結末を生み出してきたプレイヤーの悪意的な化身として存在する。
    そして、我話例卿が唯一自らの意思を持って紡いだ言葉が、永劫の肯定
    メタ存在、プレイヤーが紡いた惨劇の実績、我話例卿の意思。それらの因果が集約した暗黒の存在。
    誰とでも友達になれる地底で悪意と殺戮を振りまいたもの、懺悔による救済を否定して暴力に溺れたもの。
    それこそが、ニャルラトホテプそのものだ。


    ニャルラトホテプの意思、そしてニャルラトホテプの出現条件は周回プレイにおいて一度でもBADENDを迎えること。
    不幸を生み出し、観察し、嘲笑を浮かべて興味のために次の惨劇を生み出す。それこそが混沌の見る黒い夢。
    エスカにおけるニャルラトホテプの目的は、歪んだエスカの永続であり、永遠に彼女たちの末路が救われないこと。
    だからこそ、アザトースの眠りを守りながら。
    ここを作り上げた全ての善と悪を、嗤い続けている。

エスカンモンスター

エスカ内部に出現するモンスターたちの暫定的な通称。
エスカに残留する負の感情から生み出されたか、エスカ攻略班同様エスカに招き寄せられたと思われる。
後述のトラジディほど極端な特異性は見受けられないがNM以上の強敵は別で、本来そのモンスターが落とすであろう遺品に引き寄せられて出現する。
トリガーアイテムの因果関係が真逆になっているのだ。

  • 堕ちたる四神
    エスカの負の感情に侵された、かつての四神たち。
    白虎、青龍、朱雀、玄武の4体。
    エスカ-博麗神社の玄爺がかつていた世界の四神であり、その世界では完全に大いなる闇(エスカ)に呑み込まれ消滅した、はずであった。
    しかし、各々が持つ美徳……白虎の誇り、青龍の高潔さ、朱雀の恩寵、玄武の名誉を失い、エスカンモンスターとして彷徨うことになった。
    皮肉にも、その力は元の四神とは比べ物にならないほど高まっているが、自我は殆ど失われており、外敵に攻撃されない限りは虚無的な植物状態のまま動かずにいる。
    失われた各々の美徳を捧げることで正気を取り戻すが、そのためには戦いに勝利し過剰な力を削ぎ落とさなければならない。
  • 堕ちたる麒麟(黄龍)
    エスカの負の感情に侵された、かつての四霊にして四神の長。
    玄爺がいた世界での麒麟である。
    その世界では麒麟は大いなる闇よりも先に荒魂に呑まれ、荒ぶる神となり、麒麟以外の他の四霊である応龍と鳳凰、そして白虎の師である白帝を吸収してしまった。
    もはやこれまで、という所で玄爺や四神たち諸共大いなる闇に呑み込まれ、やはり四神と同じく麒麟の持っていた美徳……麒麟の熱意を失い、エスカンモンスターと化している。
    その力は元の麒麟とは比べ物にならないほど高まっており、新たに黄龍と呼ばれる第二形態を会得している。
    堕ちたる四神同様、自我は殆どなく、虚無的な植物状態を維持し続けている。
  • ウルマフール
    炎のような体色を持つベヒーモスの亜種、スコーモス族のエスカンモンスター。
    強力な雷を全身に宿しており、特殊技と同時に雷魔法を使用する強力なNMである。
    だが、ウルマフールの最大の特徴は全てのジョブが装備できる強力な腰装備「エスカンストーン」を落とすNMであること。
    このため馴れたプレイヤーからドロップ目当てに狩られ続ける、ある意味不憫なエスカンモンスターでもある。
    なお、エスカンストーン以外の装備も落とすが……よりによってウルマフールのコスプレ装備(きぐるみ)である。
  • エンペラーアースロ
    殺され喰われてきた蟹たちの無念が、蟹界の聖王であるキングアースロを核として集まり爆誕した蟹皇帝
    生半可なナイトには真似できない圧倒的防御性能を誇る。
    トリガーアイテム以外でもエスカ内の水場で釣りをすると釣れるが、それも喰われてきた蟹たちの無念を知らしめる為なのだ。
    なお、危険極まるエスカ内で呑気に釣りに興じる者が現れるかは別の問題である。
  • 死神竜
    ゾンビ化した神竜という悍ましい姿を持ったエスカンモンスター。
    豊姫の攻略√で登場した神竜と関連のある存在である。
    神竜自体の正体については……割愛する。当シナリオ内において、それは大して重要な情報ではない。
    死神竜は、神竜によって消費された幾万幾億もの死者たちの怨念の集合体である。
    その姿は自分たちを殺した竜に対する恐れと憎しみの表れであり、また同じ力を持てば殺される事は無かったという無念の象徴でもある。
    その点においては、トラジディないしマリシアスに近しい存在ではあるが、死神竜に自我は無い。
    数多の怨念の集まりが、エスカに満ちる負の感情を吸収した結果、本物の神竜に迫り、あるいは上回る程の力を得ている。
  • Warder of Courage
    かつて最強最悪のHNMとして有名だったAbsolute Virtueに瓜二つのエスカンモンスター。
    AVと同様、無数のSPアビリティを組み合わせて使用する凶悪な敵。
    パーティメンバーが全員LV99となっているこのシナリオでは初期のAVほど圧倒的な理不尽さはないが、それでも強烈なボスには変わりない。
    その所在は不明だが、失われた自身の断片である十一至徳を求めている。
    十一至徳を手に彼が彷徨う場所に足を踏み入れた時、「勇気の番人」は姿を現すだろう。
  • 魔瘴のオメガ
    エスカの魔瘴に包まれた心なき者。
    如何なる経緯かアルテマと共にエスカに迷い込み、エスカンモンスターに変貌するに至っている。
    すさまじい物理耐性を誇り、アルテマと同時に出現する。
  • '魔瘴のアルテマ
    オメガと対を成す究極のモンスター。
    如何なる経緯かエスカに迷い込み、瘴気に蝕まれたことで暴走。エスカンモンスターと化している。
    強烈な魔法耐性を誇り、オメガと同時に出現する。

トラジディ

『無の使者』『暗い顔(ヴォルト・オスクーロ)』『分かたれし者』とも。
このシナリオにおける敵対勢力のひとつ。エスカのあちこちに佇む不気味なモンスターたち。


――その正体は今までの周回で不幸な結末を迎えたヒロインやPCたちの未練、無念が形となったものである。
霊夢√真・TRUEENDの追加ボスと似たような存在といえるかもしれない。
エスカは彼らの受け入れ先として機能しており、幸せな結末を迎えた自分たちのifに強い敵愾心を示してくる。
エスカに漂う無念によって構成される彼らは、倒しても時間を経て復活してしまう。
本当の意味で彼らを倒すには、モデルとなった無念に対応する当人が向き合い、その嘆きを晴らす「解放」を行なう必要がある。つまりただ単に倒すだけではなく、彼らの苦しみに寄り添うこともシナリオの目的のひとつとなる。
強敵なのだが、無念を晴らせる条件を満たしていないか当該キャラクターがいない場合はHPがとてもとても低く設定される。ゲーム上の描写では、目に見えてやる気がなかったり戦闘中にあっさり引き上げたり興味を失う風に表現される。
なお、トラジディの正体や彼らが各々抱える無念の詳細は「調査任務」という前提クエストをこなすことで明らかになる。トラジディを「解放」するために必須である場合が多いので、必ず達成しておきたい。調査任務に関しては文、さとり、こいし、神子からヒントを貰えるので、話を聞きながら何度か試してみるのがいいだろう。


ちなみに、ニャルラトホテプは一切の解放ヒントを口にしない。それぞれの世界線におけるヒロイン達の末路を語るときも真実より露悪かつ悪趣味なものばかりにアレンジする。
とは言っても、このシナリオのヒロイン達は、全員がヒーローとも言える経験を積んだ者たちであり、時に虚言から真実を見抜き、時に正面から看破するなど、混沌の虚言に惑わされきるものはいない。
PCが露悪に騙される選択肢を選んでしまったときも、普通にツッコミで道を正してくれる。


名称の後ろに★がついている個体はエスカ-陰陽鉄学園の正門の封印を守る特殊なトラジディである。
閉じられた正門に施された封印を解除するには、彼ら・彼女らを「解放」する必要がある。
なお、全てのリージョンに存在するわけではない。

エスカ-ヴワル魔法図書館

  • アカシア
    ヴワル魔法図書館でひたすらに様々な世界の記録を読み耽るトラジディ。外見はモデルになった少女そのまま。
    本来の自分を生前の自分と認識しており、自分の生涯では決して知り得なかった他者の人生を知ることに興味を抱いており、
    トラジディ達を撃破し、解放に至る顛末を語ると報酬をくれる。
    モデル

    核となったのは転生少女の攻略√のTRUEDENDであり、可能性に対する興味と未練から形成されている。
    意外なことに、愛する人との短い生活に未練はない。初めから解っていたことだし、阿礼乙女にとって彼が最初の別れではないからだ。
    だから、未練はない、しかし、興味は捨てられなかった。
    自分以外のパートナーと出会った彼は、どのように生きたのだろうか。その興味は未練に類似しており、エスカにおいてトラジディとなることになったのだ。
    対応するヒロインが転生によってエスカを訪れることが不可能のため、アカシアを開放する手段は特殊なものになる。
    ――アカシアを除く、全トラジディの解放
    世界を夢見るものと世界を記録するものだけが残ったエスカに、たった一人残ったアカシアは全ての顛末を聞けば満足を告げ、開放される。
    その性質上、全てのトラジディを解放する必要があるため、エスカにおける最難関トラジディである。

エスカ-ゴールドソーサー

  • ハンツマン
    高所から狙撃を行なって移動を妨害してくるトラジディ。
    姿を見せないが、僅かに見え隠れするその姿はタクティカルジャケットを纏ったウサ耳姿の狙撃兵を思わせる。
    また周辺の波長を狂わせることで通常手段では視界に写らない。さながら不可視の狙撃手か。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDで、過去を打破できず自らの弱さに精神を病んでしまった鈴仙。
    ネガティブスパイラルに陥った果てに他者を拒絶する彼女の心は、自己嫌悪によって常に悲鳴を上げている。
    狂気に陥ったハンツマンを喝破できるのは、原因となったトラウマを打ち破った当人しかいないだろう。

  • ★ ラブコール
    ナイフを手にエスカ-ゴールドソーサーを徘徊するトラジディ。
    その姿は返り血に塗れており、間近まで接近しない限りシルエットしかわからない。
    モデル

    核となったのは攻略√のDEADENDで、身勝手な振る舞いによって心を壊されてしまったこいし。
    全身が血塗れであること、極限まで見開かれた第三の瞳から血涙がとめどなく溢れていることを除けば、その姿は古明地こいしそのもの。
    彼女の壊れてしまった心はエスカ-ゴールドソーサーのあちこちに欠片として散逸しており、まずはラブコールの心を全て集めなければ嘆きを晴らすことすらできない。
    その上でラブコールの声なき悲鳴が読み取れるのは、最良の結末を辿った自分(こいし)自身だけである。

  • マスカレード
    無表情の白いお面を被り、周囲に同じお面を無数に浮かべているトラジディ。
    お面はエスカに満ちる負の感情を人型に押し固めることで、白いお面を被ったシャドウ族のエスカンモンスター「マスカー」として具現化させられる。
    目的意識を感じられず、何をするでもなくお面を引き連れながらエスカ-ゴールドソーサーを彷徨い歩く。
    だが、生の感情を、希望を持つ者が近寄ると、マスカーをけしかけて機械的に襲撃する。
    モデル

    核となったのは攻略√のBADENDで、感情を争いの原因だと考え感情を奪うようになったこころ。
    お面以外は姿はこころそのものだが、面の切り替えを行わないため、本当の意味で無表情。
    感情を捨てたマスカレードは、さとりや神子であっても心を読む事はできない。
    しかし、感情を捨てたとしても、感情という指向性を持たない意識……無意識は生きており、こいしであればマスカレードを察知できる。
    感情それ自体を否定するマスカレードは、即ち一切の希望を持たない存在である。
    だからこそ、己の内から希望を生み出した者だけが、絶望の仮面舞踏会に踏み込む事ができる。

エスカ-紅魔館

  • ボルド
    エスカ-紅魔館の正門を守護するトラジディ。
    巨大な龍を模った蠢く赤い毛髪という、異様な姿をしている。
    初めてエスカ-紅魔館を訪れる場合、チュートリアル的存在として立ちはだかる。
    また、よく見るとどこかで見た覚えのある帽子を被っている……。
    モデル

    核となったのは攻略√のBADEND1ではげとなってしまい、恐るべき復讐者に堕ちた紅美鈴。
    ???「あの!! 私だけノリが違うのどうかと思うんです!!! ねえ!!?」
    彼女の苦しみに寄り添うのならば、やはり当事者が謝るしかない。誠心誠意をもって。

  • ファウスト
    エスカ-紅魔館の空間を捻じ曲げているトラジディ。
    仮面を身に着け、懐中時計の鎖に雁字搦めになった喪服姿のメイドのような姿をしている。
    エスカ-紅魔館のどこかにいる彼女の心の闇を晴らさない限り、エスカ-紅魔館の攻略は不可能。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDを経て、静止した時の中で止まり続ける十六夜咲夜。
    アイデンティティを見失い、『今』から先へ進めず置き去りにされることに耐えきれず、心ごと時間を凍らせてしまった。
    「『私』……『十六夜咲夜』とは何か」。その答えを知るのは、ただ一人である。

  • ★ オルフェウス
    モノクロームのドレスに漆黒の髪と白哲の面影、血のように真っ赤な瞳を持つ女性の姿をしたトラジディ。
    エスカ-紅魔館の最深部で静か佇んでおり……その容姿はレミリアに酷似している。
    自身がどのような存在か理解しているが、その心は諦観の念に染まり切っている。
    モデル

    核となったのはヴォヤージュ200⑨-バックトゥザフューチャーのBADENDで消滅したレミリア・スカーレット――と思われる。
    レミリアは自身が属する世界線と大切な人の命を天秤にかけ、後者を選んで自身ごと世界を消してしまった。
    そんな彼女が最後の最後に遺した、ほんの少しの未練から生まれた存在が彼女だ。
    ――彼女は自身を過去を振り返って全てを泡沫にした者(オルフェウス)と名乗っている。
    彼女が望むのは、この未練を終わらせてくれること。

  • レッドラム
    エスカ-紅魔館の地下を徘徊するトラジディ。
    地下は幾重ものトラップに溢れており、会うだけでも一筋縄ではいかない。
    縊り殺されたようなエスカンモンスターの山が転がっていたことからエスカ攻略班からレッドラムと名付けられたが、このトラジディはどのような性質の持ち主なのか、会話できるのか。それさえ不明瞭である。
    モデル

    核となったのは攻略√のBADENDを経て、周囲に絶望したフランドール・スカーレット。
    遊び飽きた玩具を放り投げた様な中途半端な対応に、追い詰められた心は限界を迎えてしまった。レッドラムはその成れの果てである。
    レッドラムは他人との繋がりを求めながら他者を拒絶する二律背反から、誰もいない地下をあてもなく彷徨い歩いている。
    ――寄り添われたいという願いと誰も信じられないという不信。
    複雑に入り混じって生まれた攻撃衝動を受け止め切れる誰かを求めて。

エスカ-妖怪の山

  • ★ 酒呑童子
    妖怪の山を全体を支配する小鬼のトラジディ。
    酒呑童子はトラジティにしては珍しく組織形成に血道を上げており、トラジティやエスカモンスター達を支配下に置き、強制労働という形で搾取を続けている。
    彼女はエスカ全土の征服を目標に掲げており、戦争の準備をしている。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDで学園から去った萃香の未来。
    誰かに合わせることに限界を感じた萃香は、開き直って誰かを自分に合わせることを決意。なんと酒造業を立ち上げ、強引な手法で成功を収めた。
    ただし、決して褒められる手法は取らなかった。自分に他人を合わせさせる手法はブラック企業そのものであり、多くの人材を使い潰してのし上がり、成功者になったのだ。
    萃香はこの未来に一切の後悔を抱いていない。鬼らしいと誇りすら抱いている。
    しかし、学園から逃げ去ったことには内心で後悔を抱いており、酒呑童子の部屋には学生時代のアルバムが置かれている。
    そんな酒呑童子の解放手段は、同窓会。
    十名以上のクラスメートヒロインを引き連れて戦闘に勝利すると、その場で酒呑童子が酒を持ち出して宴会を始める。PCを除く全員が酔い潰れた後、酒呑童子は最後の未練が消えたとして解放され、エスカから消え去っていく。

エスカ-無縁塚

  • ★ サイプレス
    イトスギの怪物と、イトスギの怪物から生えたアイビーと紫のクロッカスに全身を絡ませた女性から成るトラジディ。
    女性の方は心を閉ざし、他者を拒絶し、そんな彼女を護るようにイトスギの怪物が女性を抱きかかえている。
    モデル

    核となったのは攻略√のDEADENDでPCを殺めた風見幽香――と思われる。
    愛した男が、愛する植物の気持ちを理解できない。苛立ちと加虐と狂気――その果てに生まれたイトスギの樹。
    そして、女は心から色彩を喪った。複雑な愛憎が入り混じった怪物がこのサイプレスの正体である。
    何が二人を違えてしまったのか。
    それを指摘することができるのは、愛を知った花の妖怪その人だけだ。

  • スフェンクス
    自らを、スフィンクスとフェニックスを合わせたようなものと自称するトラジディ。
    PC達に対して敵愾心は示さないが、代わりにクイズバトルを挑んでくる。
    粘着する事も可能だが、なんと全ステータスがカンストしているので、まず勝てない。
    敗北すると、PTに入っているキャラクターたちは次元違いの戦闘経験を積んでいると看破し、クイズに乗ることを勧めてくる。
    モデル

    核となったのは藤原妹紅――が、どんな結末を迎えても辿り着く46億年後の地球で思った僅かな疑問。
    蓬莱人は死ねない。何があろうと死ねない。冥府の神々や運命ですら殺せない。あらゆる技術でも殺せない、だから、地球が太陽に飲み込まれる時代になっても妹紅は死なない。
    果てしない未来、最後に地球人として銀河の果てから燃え盛る地球に帰郷した妹紅はふと、自分にとって最初の学生生活とは何だったのかと疑問に思う。
    億を超えて生きた妹紅は何度も何度も学び舎に通った。だが、最初は何だったのか――それを、妹紅は思い出せない。それを思い出せないという悲哀が、スフィンクスの核である。


    スフェンクスのクイズとは、陰陽鉄学園に関するクイズ。
    それを出して、正解を答える度にスフェンクスは陰陽鉄学園に通った過去を思い出して行く。
    妹紅をPTに入れて全てのクイズに正解すると、スフェンクスは学生時代の記憶を取り戻し、未練から開放される。

エスカ-地獄

  • エメラルド
    地獄に存在する巨大な『橋』を守護するトラジディ。
    基本的にトラジディは打倒条件を満たさなければ難敵ではないが、エメラルドはPCの性別に対応する異性の数だけステータスが強化されていく。
    その半面、PTの性別を統一していたらエンカウントすらしない。彼女が憎むのは、あくまでも異性である。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDの果て、嫉妬の果てに魔に堕ちた少女。
    自殺、浮気対象の殺害と、複数の結末が存在するルートの象徴の存在であるため、言動は支離滅裂。
    しかし、行動原理は嫉妬の一言に付き、PCを自らを裏切った相手と認識し、自分以外の女を引き連れていると異常な攻撃性を発揮してくる。
    ――そんな彼女と向き合えるのは、自分自身に他ならない。呪いに満ちたエメラルドとの決戦は、PCと三年後のパルスィだけで行うことになるだろう。

  • サナエさん
    地獄に存在する大監獄の一室に引きこもっているトラジディ。
    外見は核になった人物そのままであり、対人恐怖症を患って引きこもっていると自称している。そのため、解放戦を除いて戦闘が発生しない。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDの果て、自らの命を断った少女が抱いた最期の恐怖。
    誰かの紛い物として扱われ続けて命を断ったサナエさんは、誰かの模倣であることに怯え続けており、
    自殺ですら博麗霊夢の可能性と一つであると知った今、自分の最期すら平行世界の模倣であると思い込み、何もかもを恐れて引きこもっている。
    模倣に怯え続けるサナエさんを開放するのは、どこかの世界にはある、東風谷早苗だけの物語の証明
    それは、学園モノという日常には存在しない。しかし、『異世界』には存在する。


    ――世界移動シナリオ。


    極限の非日常であり、この世界とは全く異なる世界と物語を歩んだ違う自分を垣間見る物語。
    本シナリオに突入する前、3つ以上の世界移動シナリオにヒロインを同行した上で突入していれば、
    該当するヒロインをサナエさんの監獄に同行させると、博麗霊夢では有り得ない物語を生きた早苗の人生を語り、模倣でない自分を知って早苗は解放される。


    なお、世界移動シナリオを一度も経過していない場合の救済措置として、神奈子、諏訪子のトラジディ解放後に、それぞれの世界で早苗を愛した神々の愛を受けた早苗が奮起して、サナエさんにガチ説教をして解放する別ルートも存在する。

  • インフェルノ
    エスカ-地獄の最奥部、見捨てられた灼熱地獄を守護するトラジディ。
    その姿は灼熱の炎を身に纏う三つ足の巨大な鴉であり、近付くだけでスリップダメージを負う。
    その炎は敵対者のみならず自分自身さえ焼いており、定期的に燃え尽きては復活を繰り返している(復活する部分はあくまでもトラジディ共通の特性であるため、不死鳥とは名付けられなかった)。
    灼熱地獄に近寄る者を誰彼構わず異物と見なし、即刻排除しようとする。
    近寄れないという物理的な理由により、調査は困難なものとなる。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDでPC以外に関する記憶を失った霊烏路空の記憶。
    空本人はSADEND後もPC共に生存し、「3年間のその後」を生きている……彼女がトラジディになることはない。
    ではインフェルノとは何なのか。
    SADENDでは、PCは空との思い出を間違え、空はPCに関する以外の記憶を失ったことを隠した。
    空はその後もPCと過ごしたものの、常にこの事が彼女の心に暗い影を落としていた。
    どんなに新しい思い出を作ろうとしても、空の心が晴れる事は無く、本当に心から楽しいと思う事が出来なくなってしまったのである。
    そんな空の記憶を受け継いだ死せるヤタガラスは、PCに対する怒り、こんな男に空を任せてしまった己への怒り、空に対する憐憫、さとりや燐たちへの申し訳なさ……あらゆる情念を混ぜ合い融かし合い、そうして生まれたのが、インフェルノである。
    インフェルノは空の気持ちを裏切ったPCへの怒りの炎で周囲を焼くが、同時に己への怒りの炎で我が身を焼いてもいる。
    燃え尽きた後に復活するまでの期間であれば灼熱地獄を探索可能である。
    戦闘ではインフェルノを倒すのではなく、インフェルノの炎の燃料である「怒り」が尽きるまで耐える事が目的となる。
    ただ防御していれば良い訳では無く、インフェルノには解除不能の強烈なスリップダメージが設定されており、「怒り」が尽きる前にHPが0になればやり直しである。
    しかし、回復させようにも「自責の念が癒しを拒む!」と表示され無効化される。
    ではどうすれば良いのかというと、インフェルノは火・陽属性を吸収するため、わざと攻撃を吸収させれば良い。
    怒りの炎が燃え尽きたインフェルノは落ち着きを取り戻し、ゆっくりと会話が出来るようになる。

  • ★ 殺仏殺祖
    地獄を彷徨いながら延々と殺戮を繰り広げ続けるトラジディ。
    エスカモンスター、他のトラジディ、自分以外の全てを攻撃対象と認識している凶暴な個体であり、未撃破状態だと他のトラジディイベントにも乱入して襲いかかることもある。
    研ぎ澄まされた野太刀と錆びついた脇差しの二刀流を用いて、目に映る全てを殺傷しようとする最悪の剣鬼。殺仏殺祖は、解放条件を満たさなくても弱体化しない。
    モデル

    核となったのは攻略√のTRUEENDを迎えた魂魄妖夢に、燻り続ける暴力への郷愁。
    魂魄妖夢は幸福を得て、紛れもなく剣の達人と呼ばれるものを手に入れた。冒険者を例外とすれば、剣で手に入れられる地位と名誉の頂点に足を踏み入れている。
    しかし、それはあくまでもスポーツ剣道の地位と名誉。実用的な技術を体系化し、絞り上げた剣道が古流や冒険者剣術に劣るというわけではないが、それでも命を張るような戦いはない。
    スポーツ剣道は、スポーツ剣道。大会で、相手選手が火や氷を纏うこともない、分身は反則だ。弾幕など入る余地はない。
    西行寺幽々子を救うための戦いを青春のクライマックスとして迎え、スポーツ剣道に高校時代を捧げた妖夢は、魂魄流剣士、そして冒険者としての自分を燃え尽きさせるような勝負を行えなかったのだ。
    幸福の中だからこそ、誰にも出せない不満や燻り。肉体的に最盛期を迎えているが故に、全てを燃やし尽くす勝負を行う前に朽ちるという恐怖。その思いが、このトラジディの核である。


    解放手段は唯一つ。魂魄妖夢が一対一で戦い、装備している全てのスペルカードを戦闘中に使い切ること


    文字通り全てを出し尽くす戦いを終えた妖夢の未練は、跡形もなく消え去るだろう。

  • ミラーアイ
    地獄の深奥に存在するゴシックな館、地霊殿に動物系モンスター達と住まうトラジディ。
    自らのオリジナルを連れた時のみ、地霊殿の扉を開き、逃げることを許さぬ読心の目で秘めた心を暴き出す。
    モデル

    核となったのは攻略√のTRUEENDの果て、幸福を掴んだ少女の生活にあるトラブル。
    理解者でもある最愛の人を手にした古明地さとりの人生は、間違いなく幸福である。しかし、幸福の二文字で説明できるものではない。
    彼女の物語において、未だに第三の目を閉ざし続ける古明地こいしは、その生活の邪魔でしか無かった。
    無意識故に理解も出来ず、無軌道故に周りに迷惑をかけ続けるこいしは、成人しても変わらない。自分の幸せを掴んださとりにとって、こいしは不幸せの象徴になっていた。
    さとり自身は自らの本心――こいしに感じ始めた不快感から目を背け、妹の面倒を見続ける理想の姉を演じている。パートナーに、少なからぬ重荷を載せながら。
    そんな状況でさとりが抱いた、こいしに対する負の感情。それが、ミラーアイの本質である。さとりは、自分の心だけは読みきれない。


    解放手段はシンプルで、さとり自身が自らの内にあるこいしに対する負の感情を認めること
    兄弟姉妹の関係は、決して綺麗な愛だけで作られるものではないし、家族を負担と思う心は悪でもない。
    自らの本心に気付いたさとりは――彼女の思いが還る世界で、きっとこいしと清濁込めて向かい合うだろう。

エスカ-戦場

  • 尼公
    歯も抜け落ち、嗄れて脆弱な外見をした尼さんの外見をしたトラジディ。
    終わりなき戦場を流離いながら、ひたすらに反戦と人と妖怪の融和を訴え続けている。
    しかし、その言葉は寒々しいほどに空虚な綺麗事であり、小学生の教師すら道徳でもう少しマシなことを言うだろうというもの。
    当然、誰にも聞く耳を持たれず、ひたすらに踏みにじられ、殺され、蘇って訴え続けるという無限地獄の中にいる。
    モデル

    核となったのは攻略√のBADENDで、魔道とすら言われた理想の追求に自分を殺し続けた白蓮の魂の形。
    PCに勝利してしまった後、卒業の後も白蓮はひたすらに融和に尽力をし続けた。
    だが、その根本の動機は自ら抱いた理想ではなく、魔道を持って生きながらえたのだから自分は尊く価値あることをしなければならない、という自らにかけた呪い。
    ……何かを為すために、白蓮は若返ったのではない。老いが怖かったから若返ったのだ。そして、その若返りに意味を与えないことに、白蓮は耐えきれなかったのだ。
    TRUEエンドを迎えた場合、白蓮は偽善から生じた善行によって救われたムラサや一輪の尽力、亡き弟の加護を持って呪いを真実の理想に変える事ができたが、PCを破った先に待っていたのは、ただ、空虚な理想の追求である。
    骨子なき理念は、必ず化けの皮が剥がされる。死に至らぬ拷問の中でじわじわとボロが出てきた白蓮は、多くのものに見限られ――空虚な理想を唱える自分だけが残ってしまった。その自分に縋り付くことが、とある白蓮の結末だ。


    尼公の魂を開放するには、戦場に存在する全ネームドを撃破(解放)し、争いを終えた後、複数のキャラクターで問答を行うこと。
    説得ではなく、問答である。敵も味方もいなくなった、ある種の平和が実現してしまった世界。
    空虚な理想を貼れなくなった世界で、空虚な理想で救われたものがいる世界を知る彼女達が、白蓮の正邪ではなく、白蓮の為したことを問答の果に見出させるだろう。

  • ★ 反魂蝶
    巨大な蝶の羽を持つ桜色の髪の女性型トラジディ
    エスカ-戦場の生と死を司る存在を自称し、彼女を撃破しない限りはマリシアスすら戦場では復活する(PC達も戦闘不能になってもHP1でその場で復活する)。
    生と死を司るとは言っているが、その実態は生と死を弄ぶ真性の腐れ外道。死にゆくモノに喝采を、生に足掻くものに拍手を。
    戦場で繰り広げられる全てをコンテンツとして楽しむ邪悪そのものであり、戦場において正しい死と解放を与えるにはまず彼女を解放する必要がある。
    モデル



    自らを厭い続け、誰かを悲しませないために死んだ西行寺幽々子に未練と無念は存在せず、トラジディは発生しない
    死は、時に救済でもあるのだ。


    だから、このトラジディは西行寺幽々子の未練の形ではない。
    反魂蝶は幽々子はなく、八雲紫のトラジディ――の1つ。
    核となったのは攻略√のDEADBADENDの結末においてPCに殺害された八雲紫の思い。
    友を失い――自分と『彼』を許せず――幽々子の元に行くために彼に罪を押し付けて殺された紫。
    彼女には、一つの思いがあった。もっと、幽々子が強ければ、幽々子が本当に死を操り、弄ぶ強さがあったなら。
    ――自分自身の結末に不満はない、しかし幽々子の末路には怒りがある。
    そして、幽々子にこうあって欲しかったという妄想と未練が生み出したものが、反魂蝶であり、幽々子を演じているがその人格は八雲紫のものである


    死を操る程度の能力を完全にモノにしている反魂蝶を倒すことは誰にもできないし、軽く念じれば全ては例外なく死ぬ。エスカにおける最強の一つとも言える存在。
    そんな彼女を解放するには、幸せを掴んだ西行寺幽々子の姿。
    死を否定して生を渇望する、自死者たちに対する悪意を持つマリシアス。
    この二名を同行させる事で、反魂蝶は死の先にある完全なる敗北を認めて解放される。


    どこかで、彼女は幸せに生きている。
    あそこで、彼は不幸に生きている。
    それだけで、紫は救われるのだ。

エスカ-陰陽鉄学園

  • ★ ガーディアン
    全身を重厚な装甲で何層も覆った純白のトラジディ。
    陰陽鉄学園通りエリアのド真ん中を重々しく鎮座しており、話しかけても一切の反応を返さない。
    お台場あたりにいそうな鉄の像かと思いきや、エスカンモンスターやマリシアスの存在を感知すると動き出してこれらを叩き潰す。
    モデル

    核となったのは天子の攻略√において、PCが義妹に相応しいか試すため高い壁となって立ちはだかったブロントさん。
    SADENDを迎え、PCと疎遠となった天子にちょっとわずかに罪悪感を抱いたナイト。
    天子の交友関係を閉ざした――家族の可能性のひとつを破壊した。あの男になら義妹を任せられる筈だった――
    義侠心由来の不器用さが招いた失望や罪悪感が生み出した、人の身に遠き有頂天の化身こそがガーディアンである。
    彼の凝り固まった不器用な心に喝を入れられるのは、青春を駆け抜けたことで視野を広げた最愛の義妹。
    ――或いは女性の身となったことで柔軟な考えを得たもう一人の己だろうか。

エスカ-陰陽鉄学園:内部

  • 天人五衰
    陰陽鉄学園:内部の屋上エリアに存在する、グラットンソードで作られた牢屋のトラジディ。
    牢屋そのものであるため、一切無反応。中には、背を向けた一人の少女が膝を抱えている。
    モデル

    核となったのは天子の攻略√においてブロントさんに彼氏(未満)を一方的にボコられた天子のその後。
    SADENDの後、天子に明るい青春などは訪れる訳がない。
    天子自身もブロントさん近寄る女に粘着はしたが、同質の事を喧嘩チームの頭がやるとなれば、意味合いが根本から変わる。
    妹に相応しくない友人をリンチにかける兄。そんなものに近寄る人間はいないし、近寄った物好きを、ブロントさんは試し続けた。
    ブロントさん自身、やらかした自覚はあったのだが、とっくに後には引けなくなっていた。一度、殴り倒して誰かと絶縁させてしまった以上、半端に他を許せば最初の相手に申し訳が立たない。
    結果として、天子の学園生活は灰色に終わったのだが、天子の悲劇は終わらなかった。拗れたブロントさんは、責任を取るために天子の人生を支配しにかかったのだ。
    実際に行ったのは、申し訳無さから自身の交友関係から男友達を紹介するといったものであったり、就職先への紹介であったりだが――青春を潰された天子は、ブロントさんに逆らう気概など無くしており
    地子を生み出した天子の未来は、すでにブロントさんの知人と結婚して子供まで作っているのだ。
    ……そこまでなら、諦めきった天子は何も抱かなかった。夫も悪い人間ではない。しかし、出来てしまった子供に関しては思うところがあった。
    いつの間にか、兄と同じように我が子と向かい合う自分を天子は自覚した。愛している、だからこそ強いて、支配したがる。
    自分と同じ目に、我が子を合わせているといる嫌悪。そして、未だに逃れられない兄への影響。それが形作ったものが、牢獄と化した自分自身である。


    解放手段は、魔理沙や白蓮など、親子関係に苦しみながらも自らの道を歩んだ子どもたち。自らの筋を重んじて貫いた正邪のような不良。
    何よりも親に囚われなかったブロントさん自身が、実例としてこう言ってやればいいのだ。
    ガキを舐めるな。子供は勝手に道を探すと。ブロントさんが阻んだが故に誰も聞かせてやれなかったありきたりな正論が、牢獄の鍵を開けるだろう。

その他

  • ★ ストライダー
    全身をスマートな外骨格で包んだ漆黒のトラジディ。
    自分以外の存在を敵だと認識し、トラジディを含めたエスカ中のモンスターを相手に無味乾燥な鏖殺を繰り返している。
    エスカ全域にランダムに出現する「モンスターの亡骸が埋もれた場所」でエンカウントする。
    モデル

    核となったのは忍びの道を往く者でBADENDを経てストライダーとなった汚い忍者。
    世界を救うことはできても、自分を救うことはできなかった特A級ストライダー「汚忍」の成れの果て。
    理性が僅かに残っているらしく世界線が異なったとしても旧友や最愛の人物たちを前にすると、一瞬だが明確な動揺を示す。

  • インフルエンサー
    体中を色鮮やかな羽で彩ったヤグードにも似た鳥人のトラジディ。
    エスカ全域に出没し、全てが間違った新聞を延々とバラ撒き続けている。
    他のトラジディの過去、各所にあるアイテムの位置、何一つとして真実は存在しない。
    しかし、それは耳触りのいい言葉であり、反論の根拠を論議を持って封じてくる。悪辣なるフェイクニュースの化身である。
    モデル

    核となったのは攻略√のSADENDを経て、間違ってしまった勝利に浸り続けた射命丸が絶頂を極めた姿。
    時代と共に報道のあり方も変わり、声を大きく虚飾を並べ立てても売れれば勝ち、衆目を引けば勝ち。真実など無意味。
    報道に生きるものとして最低の畜生に堕した射命丸文は、御伽噺の鴉のように虚栄と虚飾に塗れた妖怪に堕ちたのだ。
    ……虚飾に生きるインフルエンサーの天敵は、揺るぎなき真実。即ち、愛を得た未来の化身たるヒロイン達そのもの。
    何よりも――自分であるが故に逃げられない、三年後の射命丸文が懐き続ける初心に触れた時、彼女の魂をカメラのフラッシュが照らすだろう。

  • ヤツメノヤタイ
    名が体を表すが如き、手足の生えた屋台のトラジディであり、珍しくPC達に対して敵対的な行動をしてこない。
    各エスカの固定ポイントで店を開いており、有料ではあるが特性の串焼きを変えばPC達を全回復してくれる。
    また、声を一切出すことが出来ないようで、会話は基本的に筆談で行う。
    モデル

    核となったのは攻略√のBADENDを経て、夢を捨て去ってしまったミスティアの魂の形。
    歌を捨て去り、終わりなき贖罪のために望んでいなかった労働を続ける日々は、ミスティアの心からも歌を奪い去ったのだ。
    トラジディの性質上、ヤツメノヤタイの未練を払っても壊れた彼女の世界のPCが元に戻るわけではない。
    それをヤツメノヤタイ自身も自覚しているから、戦う意思がないのだ。解放されたところで、待っているのは変わらない日々なのだから。
    ……このため、ミスティアは解放の必須キャラクターであるが、3年後のミスティア自身ではヤツメノヤタイを救済することはできない。諦めなければと言えるほど、ミスティアは現実を知らないわけではない。
    ヤツメノヤタイを救う――彼女が見れる新しい夢の形を提示できるのは、誰よりも先を生きる彼女たち。
    場所も、年齢も、変わらない日々の中でも歌を広げ、毒舌さえ武器になる世界。動画配信者という世界が広がることを知るのは、2022年を生きる彼女たちだけなのだ。

マリシアス

このシナリオにおける敵対勢力のひとつ。トラジディと同様な奇怪なモンスターたち。
繰り返され続ける『3年間』の中で、不幸な結末を迎えた者たちの無念から生まれた存在がトラジディなら、彼らマリシアスは不幸な結末の引き金となった加害者*3の悪意から生まれた存在である。指向性を持つものの普遍的な悪意がルーツである彼らはトラジディのような特異性は持たず、そのほとんどが悪意に呑まれるがまま正気を失っている。
正式な名称は「マリシアステール」なのだが、言い辛いという理由からマリシアスで定着した。


簡単に言えば、攻略√や他のシナリオにおけるヴィランが変異した存在。
エスカンモンスターのようにエスカに残留する悪意から自然に生み出されたり外部から招かれたわけでもないという点で異なる。エスカに漂う負の感情を醸成している存在であり、エスカ-陰陽鉄学園の正門の封印を解除するためには彼らの撃破が必要。

  • クリーパー
    マリシアスの中でもひときわ貧弱な存在。人間サイズのイモリのような化物。
    幻想少女たちに歪んだ心を抱くストーカーなど、一般貧弱キャラの悪意が凝り固まったものである。
    一般人以上一級犯罪者未満の悪意から生み出された彼らは脆弱だが群れる性質を持ち、エスカを訪れた者たちに狂気のまま襲い掛かる。
    雑魚ポジションにあたるマリシアスで、マリシアスの中ではエスカ-陰陽鉄学園の正門の封印に関与しない存在。
  • ジェントルマン
    何百人ものスーツ姿の黒子の組体操で構成される巨人のごときマリシアス。
    エスカ-陰陽鉄学園のメインストリートの路地裏に蹲っている。
    その正体は紳士学園の復讐などに登場する紳士学園の不良生徒たちの悪意が形となったもの。
    彼らの持つ悪心はハメを外しすぎることに目を瞑れば一般学生の範疇であるためマリシアスになるほどのものではなかった。……しかし如何せん数が多すぎたのだ。3ケタを超える悪意が集まり、組体操ウィッカーマンのようなマリシアスとなったのがこのジェントルマンである。
    小さな悪意の集合体である彼らを倒すと、紳士学園の不良生徒たちは少しだけ善行をしたくなる。
  • タイソェイシンチュイン
    巨大なナマズと東洋龍のキメラのごときマリシアス。
    美鈴√終盤に登場した邪神、太歳星君の影のひとつがエスカの影響を受けて禍々しい姿へ変貌したもの。
    元々夢の世界から美鈴に干渉したのもあってか、エスカにおいて正気や神格を失っていない。
    今度こそ現世に復活せんと美鈴を狙っているようだが、今回ばかりは如何せん相手が悪すぎた。
  • パパラッツォ
    巨大なカメラの頭を持つ、人型マリシアス。幽々子√などに登場した悪徳新聞記者の悪意が変質した存在。
    知っての通り攻略√で出てくる悪徳記者はほぼ悪徳又一のため、彼の悪意が多くの構成要素を占める。
    あちこちでフラッシュを焚いてはスクープだと騒ぎ立てているが、新聞の発行よりも醜聞を暴き立てることしか頭にないため、彼の新聞が公表されることはない。
    ……そして頭のレンズが映るものすべては醜聞(特ダネ)にしか見えない。
    多くが悪徳の悪意からなる彼を倒すと、悪徳の悪意と信念の核であるジャーナリズム精神は致命的な致命傷を負う。
    それだけで改心するようなヤワな男ではないが、どこかの因果で彼を説得するようなことがあった場合、優等生である必要はあるが、聖者・聖人でなくても改心させることができるようになるだろう。
  • ロード・ノスフェラトゥ
    ヴァンピール族を前衛芸術のオブジェに歪曲したようなマリシアス。
    その正体はスカーレット姉妹√におけるラスボス、ノスフェラトゥとその製作者であるマッドサイエンティストの融合体。
    素材の片割れ以上に強力な再生能力を持つが、異常活性したその肉体は常に崩壊と再生を繰り返している。
    マッドサイエンティストは究極の生命体になれたという自己陶酔に酔いしれているが、彼の操り人形であるノスフェラトゥは度重なる肉体の崩壊と自己再生に苦しみ、苦痛からの解放を望んでいる。
  • 博麗霊夢(2P)
    緑と青の意匠に身を固めた博麗霊夢であり、自らを霊夢の2Pと自称し、霊夢に対するヘイト言動や霊夢に対して何かを擦り付けるような行動を繰り返す。
    その正体は早苗√SADENDにおいて、遺書で名指しする程に霊夢への逆恨みの悪意を抱きながら死んだ東風谷早苗の怨念。
    自らと他者に対する加害を目的とした最期を迎えた早苗は、マリシアスとしての条件を満たしてしまったのだ。
    早苗自身のトラジディと対となっており、早苗のトラジディを開放しない限り永遠に復活する。
    しかし、一度撃破すれば悪意そのものは減衰するため、正門を開くには一度だけ倒せばOK。
  • 不死者
    エスカ-地獄の牢獄に封印されているマリシアスであり、人の形をした影としか言いようのない外見をしている。
    その正体は幽々子のDEADBADENDにおいて幽々子を救えず、紫を殺害したPC
    幾つもの可能性が入り交じるエスカにおいては、どの種族の人間が結末に至ったか特定できない、だから、影のような曖昧な形をしているのだ。
    『彼』は『八雲紫の殺害の加害者』であり、自死者への憎悪を抱き続けて生きる人生を生きており、その憎しみからマリシアスが形成された。
    複数のキャラクターの可能性が統合されているため、口調も戦闘スタイルも曖昧。各PCのスペルカードをランダムに使ってくる。
    撃破後は、なんとPC達の口調を真似ながら同行を要求してくる。一人、話さなければならないトラジディがいるそうだ。
    ――彼を同行させることが、反魂蝶解放の条件となる。連れて行こう。
  • 地子
    隠しマリシアスであり、正門解放に撃破の必要はない。
    天人五衰の中に閉じ込められた少女であり、無言で膝を抱えて座っている。
    しかし、中に入ってみれば、目は死んで折らず不遜不屈の反骨心が宿っているのが見えるだろう。
    その正体は、天子√SADENDから更に分岐した可能性で誕生する天子の娘でブロントさんの姪
    小うるさいを通り越して支配しようとしてくる天子に反発する不良天人であり、そのメンタルは原作の天子に等しい。
    親への反骨心と行動は相当なものであり、憎み合っているといっても過言ではない。マリシアスの成立条件を満たす程度には最悪に近い親子関係である。
    天人五衰と地子の結末は、天人五衰を一時的に破壊して地子を撃破するか、天人五衰を解放して地子を撃破するかで分岐。
    前者であれば、本来の世界で両者の関係は致命的に破綻。地狐は失踪するように家を出てモグリの冒険者となる。
    後者であれば笑って親子喧嘩をする、歪ではあるがぶつかり合うことが出来る親子となる。

地理

エスカ

このシナリオにおける舞台。モノクロームに染まった学園モノ世界のような不思議な場所。
パッと見、元の世界と同じように思えるが空間がねじ曲がっており、建築物などのオブジェクトが歪なアスレチックのように融合してしまっている。

エスカ-博麗神社

シナリオ開始地点にして、PTに誘えるキャラクターが一同に会するリージョン。
咲夜が空間を弄ったので神社の中はキャラクター全員を収納できる広大な民宿と化している。
博麗神社では滅多にないぎゅうぎゅう詰めの状況だが、霊夢は賽銭箱が現実に反映されないことに苦笑している。
現実世界へ戻れるポータルが存在する他、黒コート姿の怪しいモーグリ・モグがショップを開いており、アイテムの売買が可能。
ポータルは各リージョンに存在しており、アクセスすることでポータル間をワープ可能。また、エスカ再突入時にアクセスしたポータルから開始できる。

エスカ-魔法の森

白黒色に塗り固まった魔法の森。時間帯が夜に固定されているため視界が悪い。
元々の場所に比べてキノコの胞子が凶悪化しており、時間経過でスリップダメージが発生する。

エスカ-ヴワル魔法図書館

エスカを構築するありとあらゆる世界の記録が存在する大図書館。
ある意味においては、アカシックレコードとも言える領域。

エスカ-ゴールドソーサー

モノクローム色の色彩に沈んでしまった遊園地。
逢魔が時だとわかる薄暗さに加え、人っ子一人居ないにもかかわらず歪曲したアトラクションだけが一人でに稼働する様が大変不気味。
登場するトラジディの特徴からプレイヤーは常に緊張感に襲われながら探索することになる。このことからシナリオ屈指のホラースポットとしてプレイヤーからは悪名高い。
入園口の隣にある建物から次元コロシアムにアクセス可能。次元コロシアムに滞在している間は難易度がPhantasmに固定される。

エスカ-妖怪の山

モノクロに染まり切った妖怪の山。白黒で分かりづらいが、明暗をみるに日が暮れる時間帯で固定化している。
無名の丘太陽の畑がエリアの一部に組み込まれている。
そのため山の麓とはいえ市街地と外界のスポットが複雑に入り混じった歪なダンジョンと化している。

エスカ-紅魔館

白黒に染まってしまった紅魔館。時が完全に止まっており、蝋燭の火すら揺らがない。
そして何者かによって空間が完全に歪んでおり、中庭さえも立体的な迷宮になってしまっている。
内部は特に酷く、歪みを正さない限り最奥へは進めないだろう。

エスカ-無縁塚

モノクロ写真めいた陰鬱な色合いに染まった無縁塚。
現実世界がそうであったようにエスカ全体でもぶっちぎりの危険地帯と目される。
通常エンカウントするモンスターが他のリージョンより強いわけではない。
だが、エスカンモンスターの中でもHNM級……最も凶悪な個体が出没するリージョンである。

エスカ-地獄

エスカの地底――エスカに上下も左右も曖昧だが、少なくとも空も外もない、アリの巣を思わせる複雑怪奇な地下監獄。
その原型となったのはネ実市の旧地獄であるが、エスカの地獄は旧くなく、何より今も生きている。
罪業に塗れた亡者の巣窟であり、『亡者』や『悪霊』『ゾンビ』を思わせるモンスターが数多くエンカウントする。

エスカ-戦場

読んで字の如き戦場。
エリア移動の度にマップが『森林』『最前線』『陥落寸前の要塞』など、目まぐるしく移り変わり、その全てでエスカを構成する者たちが殺し合っている。
他のシナリオと違い、戦場で争うものはたった2つの勢力。
『妖怪(神や魔、他作品の人外種族など幅広く含む)』
『人間(広義的に考えて良い)』
この2つが終わりなき再生と殺し合いを続ける、呪われたヴァルハラである。
――この地に潜むトラジディ達は、闘争の歓喜に溺れたもの。
あるいは、人と、そうでないものの関係に絶望を感じたものが多い。

エスカ-陰陽鉄学園

モノクローム色に塗り込まれた、学び舎だったもの。
メインストリートと陰陽鉄学園通りを組み込んだリージョンとなっている。
最奥に存在する学園の正門はトラジディの存在を鍵とした封印によって固く閉ざされている。
そして該当するトラジディを「解放」しても、エスカに漂う悪意が薄まらない限りは開くことはない。

エスカ-陰陽鉄学園:内部

ミクロファンタジア突入条件を満たすと同時に開く『裏門』から侵入可能な陰陽鉄学園の内部。
ダンジョンとしての構成は真霊夢TRUEの始まりの陰陽鉄学園と同一であるので、既視感を覚えるプレイヤーも多いだろう。
他のエスカとくらべて、より直接的に青春に対する恩讐を抱くトラジディ達が多く巣食っている。

ミクロファンタジア

エスカを生み出した夢の主である、通称アザトースが眠りに就いている空間。
エスカ-陰陽鉄学園の封じられた正門の先、正面玄関を抜けた先に広がるのが閉じた小さな幻想の箱庭(ミクロファンタジア)である。
アザトースへ通じる最終防衛ラインであり、何者かの意思によって守られている。


ミクロファンタジアは校舎の内部を歪曲したような「閉じた青春の回廊」、水没したSF都市のようなエリア「儚き夢の都」、アザトースを戴く「ゆりかご」で構成されている。
幾重もの封印によって厳重に守られたリージョンだが、侵入できるようになった時点でエスカンモンスターの侵入を許してしまっており、道中での戦闘は避けられない。

イベント

色なき世界の見る夢

シナリオクリアのために必要なイベント。
発生のためには「トラジディ幻葬戦」に属する★のついたイベントをクリアする必要がある。

トラジディ幻葬戦

エスカに囚われた未練から生み出された"トラジディ"を解放するイベント群。
解放したトラジディの一部はイオニックウェポンの作成に必要なアイテムを落とす。

ギアスフェット

トリガーアイテムに引き寄せられた強大なHNと戦闘を行なうイベント。

その他

報酬/称号

  • シナリオを発生させた。
    称号「色なき世界の夢」
  • ハンツマンを「解放」した。
    称号「狂気漸滅(エンドオブルナティック)」
  • ラブコールを「解放」した。
    称号「ありがとう。ごめんなさい。」
  • マスカレードを「解放」した。
    称号「希望という感情」
  • ボルドを「解放」した。
    称号「紅髪よ鮮やかに靡け」
  • ファウストを「解放」した。
    称号「『彼女の世界』の目覚め」
  • オルフェウスを「解放」した。
    称号「吟遊詩人よ、過去(うしろ)を振り向いて」
  • レッドラムを「解放」した。
    称号「世界で唯一の姉妹だから」
  • 殺仏殺祖を「解放」した。
    称号「去らば、我が未練」
  • ストライダーを「解放」した。
    称号「長い休暇」

コメント

  • ニャラルトホテップの台詞が思い付かないのでイベントの序文はそのままにしてるけど気にしないでくだしあ -- 2022-12-10 (土) 14:36:51
  • 思いついたら入れていいし思いつかなかったらこっちでいれるかもしれないのでいいのだ -- 2022-12-10 (土) 15:42:39
  • そういってもらえるとたすかる。入れてもらった要素を活かせないのがちょっともどかしくて… -- 2022-12-10 (土) 16:28:28
  • ニャルラトホテプ自体がいらない。敵にすらならない邪魔者、設定上出てくる必要のない、悪役以下のただのウザいだけの雑音。消すべきだと提案する -- 2022-12-12 (月) 10:40:07
  • ニャルラトホテプに対する落としどころはちょっと思いついたので別にいいかなって。流石にトラジディの殺害教唆はシナリオの趣旨から外れそうな気はするが -- 2022-12-12 (月) 10:49:09
  • 不愉快に思ったならすまんかった。後は建主の意向に従うよ -- 2022-12-12 (月) 10:59:29
  • 建主が良いんなら俺がこれ以上言うべきことではないか -- 2022-12-12 (月) 11:10:20
  • 見た感じEDの末路悪化がNGのボーダーラインかなあとは。TRUEENDヒロインVSBADENDヒロインの構図の時点で人選ぶというか元へのリスペクトが足りないと怒られそうな要素なので -- 2022-12-12 (月) 11:21:43
  • 該当箇所は消した。すまなかった。 -- 2022-12-12 (月) 11:55:35
  • いいんだ。加減まちがえたのはこっちも経験があるし気にしないでほしい -- 2022-12-12 (月) 12:07:58
  • 「絶望に希望を教えてやる」はマスカレードのイベントだろうか?もしそうなら自分に書かせて欲しいのだが -- 2022-12-13 (火) 22:35:20
  • マスカレードのつもりだった。題名を含めて思いついた端で追加するスタンスなので、もし書くのであればお願いしてもいいかな……? -- 2022-12-13 (火) 22:42:39
  • ありがとう -- 2022-12-13 (火) 23:10:46
  • すまないけど世界移動の要素はNGで頼むー。異世界はルーミアが記録した3年間には含まれてないつもりだったのだ -- 2022-12-14 (水) 13:28:36
  • 消したー -- 2022-12-14 (水) 13:31:25
  • すまねえ… -- 2022-12-14 (水) 13:41:03
  • ありがたいことにガッツリ書いてくれてる人がちらほらいるのですが、書き手同士の認識の齟齬や擦れ違いが怖いので、建て主の認識の共有だけしとこうと思います。 そのキャラクターのエンディングを見ないと対応する登場人物やトラジディは増えないのか。⇒シナリオを発生した時点でトラジディを含めた全ての登場人物が出現する認識です。 世界移動とか異世界モノはありなのか。⇒世界移動の悪役が違うシナリオで暴れて大荒れしたことがあるので念のためご遠慮願います。本編に含められるヴォヤージュシナリオが限度だと思ってください。 アザトースはトラジディなのか。⇒特異な存在ですがトラジディではありません。名前もエスカという狂った世界の夢を見る存在というニュアンスから射命丸たちが命名しただけです。 トラジディはどこまで書いていいの?⇒イメージ元のひとつがアナザーライダーなのでちょっとくらい捻くれてもいいんじゃないかな! でも他の人が書いたEDありきの敵なのでそこだけ気をつけましょう。あと解決手段もこのシナリオの中だけで完結するようにお願いします。 -- 2022-12-14 (水) 18:48:35
  • OK! クリアしたヒロイン毎にトラジディが開放されると思ってたから明言してくれて助かる -- 2022-12-14 (水) 18:52:23
  • こういった裁定みたいなのを明確に作ったことがないので、加筆に制限をかけているように思えたら申し訳ないです。何卒よろしくお願いいたします。 -- 2022-12-14 (水) 18:53:26
  • ID見えてる環境だから証明も楽だし、基本は建主が項目のルールを決めていいと思う。全体のマナーに抵触しそうなリョナグロ祭りやってるわけでもないんだし -- 2022-12-14 (水) 18:55:50
  • まあ、ゆるゆるーっと遊べるのが一番だねえ -- 2022-12-14 (水) 19:12:38

*1 実際PCから見れば初対面のようなものである
*2 PCがブロントさんならANOHEREND。それ以外ならTRUEEND
*3 ここでいう加害者は初めから明確な悪意を以て他人を傷つけようとする存在を差す。