イベント/剣の狼編

Last-modified: 2014-12-06 (土) 12:47:11

シナリオ/世界移動シナリオ-天下繚乱編のイベント
「必殺!闇の仕事人編」で欄倶を暗殺した場合このイベントは発生せず、月光の影狼を仲間にできないので注意。


  • 序章
    「無法者が治める藩」の開始条件を満たすと始まる、主人公が介入しないイベント

    ここは守矢藩南東の村、大亀藩との境目にある小さな村だ。
    そこに、いかにもガラが悪そうな役人が村人から金や食料を奪っていた。
    「おいコラァ!さっさと金と食べ物をよこせ!」
    「堪忍してくだせぇ! それを持っていかれたら俺らは飢え死んでしまうだ!」
    「知った事かァ! 欄倶様の命令なんだよ、あくしろよ」
    他の村人がその様子を見ていたが…
    「またアイツらねぇ… 何とかならないかしら?」「無茶言うなよ、あいつらはここら辺を仕切る欄倶って奴の部下だ。この村の者じゃかないっこないよ…」


    「グハハハハ、これで欄倶様も大満足だな!」
    「これだけあれば俺達も楽に出世できるぜ!」
    意地汚く笑いながら役人達が村の入口に来た時…
    「待ちなさい!」
    三度笠を目深にかぶった剣客が役人達の後ろから現れた。
    「おう?何だお前は?」
    「あなた達のせいでこの村の人達は苦しんでいるわ! その金と食べ物を村人達に返してあげなさい!」
    「何ぃ~!? 貴様、名を名乗りやがれぇ!」
    「あなた達みたいな小悪党に名乗る名は無いわ!」
    「ふざけやがってぇ~! 者共、この女剣客を叩き斬ってしまえ!」
    物陰から役人たちの護衛が剣客に襲い掛かった。
    しかし、剣客は持っていた刀で護衛達を軽くあしらった。
    「安心しなさい、今のは峰打ちよ」
    役人達は驚き慌てるが、すぐに村の出口を封鎖してしまった。
    「おい女ァ、そこまでだ。ここがどこだかわかってんのか?」
    「ここは甲州街道が通る交通の要衝だ。ここが封鎖されれば多くの民を困らせる事になるゾ~」
    「封鎖されたくなけりゃ、21両払う事だな!」
    だが、彼女は1両余しか持ち合わせてなかった。
    (欄倶がきてからは藩の役人も金にがめつくなったわね… しかし、どうすればいいのかしら…)


    悩む女剣客の名は影狼。彼女の物語が今、始まろうとしていた…

  • 無法者が治める藩
    徳川椛吉の宿星を満たすと江戸で特定のクエストが出現するので、それを受けるとスタート
    クエスト名依頼仲介人内容
    無法者が治める藩奉行所旧守矢藩は知っているか? あそこは中山道や甲州街道が通る交通の要衝だが、最近そこで通行料を脅し取っている連中が現れたんだ。それもただの脅しじゃない、藩を牛耳る悪代官と組んでいるという話だ。
    そこで幕府の関係者からあんたを名指しで、藩の内情を調査してほしいと依頼があった。危険な調査だが現地で情報を集めてくれ。見返りを要求されるかもしれないから、多少の金は準備して行けよ。



    依頼を受け、旧守矢藩南東の村に入る主人公。すると、村の出口付近で役人と思しき男2人に女剣客と村人が絡まれているのを見かけた。
    「どうした? 武士ならばこれぐらい持ち合わせているはずだよなぁ?」
    「払えぬなら、ここは永久に封鎖だゾ~」
    厄介事に関わらない方が良いかなとこっそり抜けようとするが、女剣客に話しかけられる。
    「そこの旅人さん、頼みがあるの。20両ほど持ち合わせてはいないかしら?」
    ここで女剣客に20両渡すとイベントが進む。手持ちの金が足り無くても分納可能で特定のイベント攻略まで役人たちは待っている。本当は優しいんですね

     

    女剣客に20両渡すと、彼女は役人達に21両払った。
    「約束の金よ。さあ、封鎖を解いて金と食料を村人に返しなさい」
    「今回はこれぐらいで勘弁してやる。(チッ、せっかく奴らから食い物を巻き上げる良い機会だったのに邪魔しやがって…) だが、次は無いと思え!」
    役人達は護衛達を率いてズコズコと去って行った。
    その後、女剣客が詫びる。
    「ごめんなさい。突然の頼みですまなかったわね」
    え~と、まずは名乗ってくれませんかねぇ?
    「私は月光の影狼。さすらいの剣客よ」
    俺は(主人公名)だ。ところで、なぜ金を要求したんだ?
    影狼は主人公に役人達とのやり取りを説明した。
    「…という訳よ。ところで、あなたはこの藩に何の目的で来たのかしら?」
    かくかくしかじか…
    「なるほど、幕府からの依頼で来たのね。どういう風の吹き回しかは知らないけど、ここを牛耳る悪代官に用があるって事かしら?」
    そういう事になるな。
    「それならこの村の宿屋で情報を聞いた方がいいわ」
    影狼に勧められ、近くにある宿屋で一行は情報を集める事にした。

     

    「この藩が取り潰されるや否や幕府から欄倶という男が派遣され、私達から金や食べ物を奪っていったのです」
    「欄倶って奴は昔はとある藩で地霊組と組んで人々から金を巻き上げて私腹を肥やしたって噂されている悪代官だ。何で幕府はこいつを徴用し、この藩に派遣したんだ? あいつらの気が知れないぜ」
    「奴はここらに住む山賊を金で雇って役人に仕立て上げた上で、金や食べ物、さらには若い娘まで奪っているって話だ。アイツらは普段は外を見回って道行く人から金を巻き上げている。街道を歩くときは気をつけな」
    「最近、この藩に来る旅人がめっきり減ったわい… それもこれも奴が部下を利用して街道の要所で大金を巻き上げておるせいじゃ…」
    宿屋で藩の内情や欄倶という悪代官についての情報をある程度集めると、必要な情報が揃いクエスト「無法者が治める藩」達成となる。クエスト達成の報告(江戸へ直接行って報告しても良いが、江戸へ行く飛脚に報告を頼んだ方が効率が良い)をした後に影狼と話すとイベントが進む。

     

    あらかた情報は集まったが、城下町へ行ってもっと情報を集めなければ…
    「だったら私もついて行くわ。この藩は無法者が横行しているの。それに、私はこの藩に詳しいのよ。いいかしら?」
    いいぞ。
    「ありがと。でも満月の夜は同行できないわ」
    なぜ?
    「……。 何と言うか、夜盗に見つかりやすいじゃない。だから、そこの所も忘れないで」


    通達:月光の影狼をPTに誘えるようになった。彼女はこの一連のイベントのクリアまでは旧守矢藩内かつ満月の夜以外でのみ同行する。

  • 六つの小判
    「無法者が治める藩」の続き

    守矢の城下街… そこは諏訪の湖の岸にあり、戦国時代から多くの絡繰仕掛けで栄え、最近は名藩主の魔理雄のおかげで人間も妖怪も分け隔てなく暮らしていたという城下町である。
    しかし、主人公達が辿り着いた時、町は荒れ果て、外を歩く人の姿も無い閑散とした状態となっていた…
    「!? これは一体どういう事なの!?」
    ひどい有様だな… 何があったんだ?
    「ここに来るのは久しぶりだけど、これほどまで荒れ果てていたなんて…」
    宿屋に行き、主人に話を聞いてみると、
    「貴方達も見た通り、守矢の城下町は欄倶によって荒廃してしまいました… しかし、奴に逆らえば見せしめとして一家ともども処されてしまうので誰も一揆を起こそうとしないのです」
    これは見過ごせないと思った主人公。
    こうなったら、城に行って悪代官を打倒してやr「待って」
    何か問題でもあるのか?
    「守矢城は守矢の鍵六つの小判が無いと入れないはずよ。もしかしたら、奴は小判を藩内のどこかに隠したのかもしれないわね」
    小判が無くても鍵を手に入れたり壁をよじ登ったり潜って入ればいいんじゃないか?
    「壁をよじ登って潜入を試みても『背拠 無(せこ む)』という絡繰仕掛けに阻まれるし、潜ったとしても絡繰の歯車に巻き込まれるわよ? それに守矢の鍵は奴に奪われたままだわ」
    城についてよく知っているな。もしかして… 旧守矢藩の藩士だったのか?
    少しの沈黙の後、影狼は話した。
    「…その通りよ。もっとも、『女の侍なぞいらぬ』って理由で欄倶に追い出されたけどね…」
    そう言って影狼は悔しそうに震えた。
    「ここで悔しがっても仕方ないわね… まずは六つの小判を集めましょ」
    よし、行こう。


    六つの小判を集めるのだが、蛙&蛇→鉄輪&御柱→太陽→月の順番で集める事になる。

    蛙の小判

    諏訪の湖の畔に来た時、湖の方から突如水しぶきが飛んできた。しかし…
    何だこれは!? 水しぶきが触れた所に軽い切り傷が出来ただと!?
    「これは鱗ね。という事は…」
    すると湖に和服を着た人魚が現れた!
    「あら、久しぶりの人間(えもの)じゃない」
    「わかさぎ姫!? おとなしかったはずのあなたがどうして人間を攻撃するの!?」
    「うふふ、私をおとなしい妖怪だと舐めてもらっては困るわね! あなた達の求める物は湖底にあるけど、私が邪魔してあげるわ!」
    来るぞ!
    わかさぎ姫と戦闘。
    水属性の攻撃をメインに使用するが、そんなに苦戦はしないはず。
    わかさぎ姫を撃破して正気に戻した後、彼女の協力を得て湖の中へ入って湖底の洞窟へ向かう。
    洞窟のボス、派子は子供の歩子(ぽこ)を召喚してくるが、ボスを集中攻撃すればあっさり勝てるはず。
    撃破すれば蛙の小判が手に入る。

    蛇の小判

    守矢藩北東の墓場へ行き、鯖朝の館へと向かう。
    鯖朝は火属性の呪術とそれを利用しての鍋蓋飛ばしを使ってくるが、耐久力はあまり無いので手早く倒そう。
    コイツを撃破すれば蛇の小判が手に入る。六つの小判の中で一番楽に入手できる。

    鉄輪の小判

    魔理雄像へ行き、鯖朝の館で手に入れた鍵を使って中に入るのだが、中に入るまでが大変で魔理雄像が飛ばす炸裂弾を避けながら侵入しなければならない。
    中では絡繰仕掛けが満載の縦スクロールマップを進む事になる。
    頂上に辿り着き、貧弱な体格をした欄倶の部下に話しかけると鉄輪の小判が手に入る。

    御柱の小判

    暮柄樹の村で起こった異変の噂をわかさぎ姫から聞くと暮柄樹の村へ行ける。
    だが、村に行っても村人はまともに相手してくれないので旅商人の河童から情報を聞き、「ご神木」へ行くと村人と怪しい男がやってきて木を切り倒そうとするので怪しい男と戦って追い払う。
    追い払った後は神木の朝露を井戸に入れようとするも、怪しい男の命令に従った村人に邪魔されてしまう。そこで旅商人の河童の提案で神木の地下から井戸へ潜入する事になる。
    地下を抜けて村の井戸の中へ来ると井戸魔人がいるので撃退した後、神木の朝露を井戸水に使う事で村人は正気に戻る。
    井戸を出ると正体を現した売府出尾留と戦う事になる。
    こいつは術で攻撃力を上げてから爆裂拳を使う戦法で戦ってくる。防御力があまりない影狼にとって「攻撃力上昇術+爆裂拳」のコンボは辛い。
    撃破すれば、御柱の小判が手に入る。

    太陽の小判

    異変解決後の暮柄樹の村で赤岳の話を聞くと、赤岳の登山口へ行けるようになる。
    道中がそこそこ長いが途中の小屋で休憩可能&旅商人の河童がいるのでそこでボス戦に備えると良い。
    旅商人の河童からは回復アイテムが買えるが、まだ人間を信用してないのか値段は少し高い。
    ボスは紗印と舞雷徒の二人組。紗印が月属性と風属性の攻撃を使い、舞雷徒が陽属性と火属性を扱う。
    5ターン毎に片方が戦いもう片方が攻撃の届かない場所から援護してくる変則的な戦いとなる。
    ある程度体力を減らすと合体技の「日蝕」で光属性の全体攻撃をするようになる。この攻撃はかなり痛いので早めに決着をつけないとこちらの被害が大きくなってしまう。
    見事撃破すれば太陽の小判と月の小判が手に入るはずだが…

     

    「クソッ、負けちまったぜ」「俺達の合体攻撃を見切るとは… 何て奴だ」
    さあ、太陽の小判と月の小判を渡してくれ。
    「仕方ねぇな… って? おい!? 月の小判が無いぞ!」「お前、管理がなってねぇな。もうこいつらに盗まれたんじゃねぇか?」
    「私達は月の小判を盗んでないわよ?」
    「おかしいな、欄倶からもらったはずなのになぁ~?」
    むむむ… 紛失した物は仕方ない。この藩内をまた探せば見つかるはずだ。
    そう言って主人公達は赤岳を降りて行った。

  • 孤独なる人狼(ウェアウルフ)
    「六つの小判」の続き

    六つの小判のうち残り一枚が見つからず、途方に暮れながら城下の宿屋に戻った主人公。
    しかし、宿に戻った時、突然辺りが闇に包まれ夜の様に暗くなった!
    な、何だ!? いきなり夜になったぞ!?
    そして、闇の中に満月が浮かびだした!
    「はっ!あの月は…」
    謎の満月を見た途端、影狼はどこかへ走って行った。
    おい、どうした!? どこへ行くんだ!?
    「来ないで!」
    待て!何かあるのか!?
    主人公達も彼女の後を追って旧守矢藩の森へと踏み込んでいった。

     

    森の奥深くに迷い込んだ上にすっかり影狼を見失ってしまった主人公達。
    このまま帰ろうとしたその時…
    「おやおや、タダで帰す訳にはあかんで~ 森を通ろうとした代金として… 五枚の小判を返してもらうで~」
    誰だ!? 欄倶の手下か?
    「いかにも、わいは銭数寄異っちゅう商人や。まあ、わいが大金を仰山もらうために欄倶を唆して踊らせとるがな」
    そう言って、幽霊が姿を現した!
    あの偽の満月はどういう事だ!?
    「お前さん達が求めとる月の小判の力をちょっち使うて偽の満月を出したんや」
    …いったい何のために月を出したんだ?
    「まあ慌てなさんな。今にわかるさかい、待ったれや」
    すると…
    「ガルルルル……」
    1人の人狼が姿を現した。
    「お前さん方は知らへんと思うが、影狼という奴は人狼なんや。それも、うちの仲間を退治しまくった憎き人狼の一族やで」
    驚愕するPTメン達。しかし、主人公は驚かずに銭数寄異に質問する。
    なぜ人狼に変身した影狼を俺達の前に出した?
    月の小判の力でコイツを操ってお前さん方と同士討ちさせるためや! ほな、あの男を斬り裂いたれ、雌狼め!」
    「アオ―――ン!!」
    銭数寄異&狂える影狼との戦闘
    狂える影狼の行動パターンや戦闘時のグラフィックは月ノ夜望月ノ魔力ニ狂フ影狼とほぼ同じ。ぶっちゃけて言えば使い回し
    銭数寄異自体は小判の力を使っているのか狂える影狼のサポートしかしない。かと言って、銭数寄異を攻撃しても狂える影狼が庇ってしまうのでこの戦闘における敵は狂える影狼のみとなる。
    狂える影狼のHPを30%まで減らすとイベントが発生し戦闘が中断される。

     

    しばらく戦っていると、狂える影狼の様子がおかしくなり…
    「アウ―ン……」
    彼女は疲れ切ったのか、元の人間の姿に戻った後倒れ込んだ。
    それを見た銭数寄異は大いに驚く。
    「何やと!? 人狼を相手取っても余裕でいるとは… こうなりゃ、わいが直々にしばいたるで~!」
    銭数寄異との戦闘
    通常攻撃の威力はそれほどでもないが、金縛りでこちらをストップ状態にしたり金で誘惑して魅了・混乱状態にしたりと状態異常で苦しめてくる。
    また、取り巻きの槍栗御化を召喚するが、こいつらはたいした事は無い。
    なお、本体や取り巻きは実体を持たない幽霊であり、物理攻撃は一部の例外を除いてあまり効かないので術(特に光属性)で戦った方が良い。

     

    「ひえぇぇぇ~ ぐ~や゛~じ~い゛~で~」
    銭数寄異は悔しそうに成仏していった。
    月の小判を手に入れ、倒れた影狼を抱いて城下の宿に戻った主人公達。


    「…ん? ここは?」
    城下の宿だ。
    「見てしまったのね、私の本当の姿を…」
    なぜ俺達から逃げたんだ!?
    「あなた達を巻き込んで傷つけたくなかったからよ」
    巻き込む? 傷つける? どういう事だ?
    「昔、この能力で人を傷つけてしまったの。話すと長くなるけれど…」
    その後、彼女は流浪の剣士だった頃の話をした。
    満月の夜にとある藩を牛耳っていた悪代官:欄倶を成敗しようとした際にとっさに盾にされた無関係の人を人狼の力で傷つけてしまった事、そしてそれが原因で長らく差別され続けてきた事を主人公達に打ち明けた。
    …なるほど。
    「それにしても、何故あなただけが驚かなかったのかしら?」
    この世界に来て様々な化け物を見てきた。それだけでなく、妖異に対抗する不思議な力を持った人間達と共に戦った事もある。人狼とわかった所で驚きはしないさ。
    「つまり、どういう事かしら?」
    人狼と共に悪を討つ宿命ならば俺は受け入れるって事さ。
    「……あなたって魔理雄様にそっくりね。志が同じならば誰でも迎えるその姿勢、まるで魔理雄様の生き写しみたい」
    影狼はそう言って微笑んだ。
    「ありがとう…」
    この時点で彼女のPT入りの制限の一つ「満月の夜には同行できない」が解除される。


    翌日…
    「さて、いよいよ守矢城に殴り込みね。準備はいいかしら?」
    ここで城下の宿にいる旅商人の河童から回復アイテムが買える(ただし値段は赤岳の時より安いがそれでも高い)。守矢城に入るとクリアまで脱出できないのでここでしっかり準備しておこう。

     

    準備はできた。出発だ!
    「さあ、魔理雄様の仇をとるわよ!」
    一行は守矢城へと向かって行った。

  • 悪の巣
    「孤独なる人狼(ウェアウルフ)」の続き

    守矢城天守閣にて…
    「欄倶殿、大変です! 小判を守っていた部下が全滅してしまいました! このままでは城に侵入されてしまいます!」
    「馬鹿者、狼狽えるな。奴らは城内の絡繰仕掛けの餌食になってくたばるはずだ。それに地霊組から雇った用心棒たちもいるわい!」
    「しかし、奴らは実力だけでなく相当の知力も持っているはず。仕掛けが破られるのも時間の問題なのでは…」
    「心配いらん! とにかく、万が一の事態に備えてお前らは城内の守りを固めろ! 絶対に奴らをここに近づけてはならん。わかってるのか、おい!」
    「はあ…」


    守矢城城門についた主人公達。早速六つの小判を城門にはめると…
    ドドドドドド…
    城門の扉がゆっくりと横にスライドし、城内へ入れるようになった!
    これで守矢城に入れるな。
    「気を付けて、(主人公名)。城内は仕掛けだらけな上に欄倶が汚い手段を用意しているかもしれないわ」
    わかった。いざ、突撃!

     

    城内には水位を操作して通行する場所や鴬張りの廊下等といった絡繰りが多く、更に特定の部屋に入るといきなり敵に襲われる事も…
    仕掛け自体は下層エリアに多く設置されている。また、進行ルートから外れた所には謎解きの難度が高いのもあり、その先には天目茶碗などの良いアイテムがあるのでぜひとも挑戦したい所だ。
    城内に出現する敵は毒を仕込んだ武器を使ってくる。毒・猛毒の耐性が無いと苦戦するだろう。


    守矢城本丸中層についた主人公達。
    欄倶の部下たちは彼らを見るなり一斉に驚いた。
    「げげ!もう来やがったのかよォ!?」「やべぇよやべぇよ…」
    そこを通してもらうぜ!「さあ、覚悟なさい!」
    主人公達が欄倶の部下に戦いを挑もうとした時…
    「待ちな!」
    奥から6人の用心棒が現れた。
    「噂によりゃあ、あいつらはずいぶん強い客人との事。お前さん方にゃあ荷が重い相手ですぜ」「後は俺達に任せな!」
    「早い!もう着いたのか!」「きた!メイン用心棒きた!これで勝つる!」「アイツらをかなぐり捨ててくだせぇ!」
    欄倶の部下たちは逃げて行った。そして、用心棒のリーダーと思しき男が喋る。
    「あっしは地霊組から派遣された用心棒『はぐれ奉武道』をまとめる、杉野古 村野清でありやす」
    「杉野古ねぇ… 何か喧嘩を仲裁しようとして逆に消されそうな名前ね」
    「うるせぇ! ともかく、お前達にはここで消えてもらうでやす! さあ、こいつらをやってしまえ!」

     

    はぐれ奉武道との連戦。
    1戦目は吉良 安登的(きら あとまと)・皿木 栗富戸(ざらき くりふと)・羅馬亜 素売(らばあ そうる)の3人との戦闘となる。
    回避率の高い安登的と即死呪文で攻撃してくる栗富戸は対策を怠らなければそんなに苦戦はしないが、素売はどこぞの天邪鬼のように卑怯な戦術でこちらを苦しめてくる。
    撃破後は休む間もなく南鳳清閃 鬼丸と助流徒 論冨来無の二人組との戦闘となる。
    高火力単体攻撃技を使う鬼丸と機械仕掛けによる多彩な攻撃を使ってくる論冨来無のコンビネーションは厄介なので、防御が脆い鬼丸から集中攻撃して撃破するといいだろう。

     

    5人の用心棒をのした主人公達。
    「はぐれ奉武道も大したことないわね」
    さあ、あとはお前だけだ!諦めてそこを通してもらおう!
    「…フフフフフ 流石は六つの小判を集めただけの事はありやすね…」
    何が可笑しい!?
    「ならば、あっし自らが処させて頂きやす」
    なんか、強敵っぽい雰囲気だな…
    「思い出したわ! あいつは『失踪の村野清』の異名をもつ恐ろしい剣客よ! 奴の手管によって欄倶に刃向う者は皆消されたの!」
    「あっしによって消された? そいつぁ誤解でやすな。消されたのはむしろあっしの方でやす」
    どういう事だ?
    「かつて起こった戦であっしの故郷は滅び、そのまま忘れ去られた。そして、あのアホ大名に仕えても無かった事にされ、もう帰る場所も失った。他の奴らも(1人を除いて)同じ境遇でやす…」
    訳ありの奉武道ってわけか…
    「あっしらははある意味落ちぶれ者… 同じ武士なのに仕えるべき主も居やしないし、どんなに努力しようが報われることはありゃあしやせん」
    村野清は刀を構える。
    「ならば、この混沌とした世界でやりたい放題やって強者にのし上がるだけよォ!」
    「バカねぇ… 『捨てる神あれば拾う神あり』って言うじゃない。あなた達の場合は(1人を除いて)ただ時期や機会が悪かっただけ。悪の道に堕ちて弱者を蹂躙するなんてもってのほかよ」
    「戯言なぞ聞きたくもないな! 所詮この世は弱肉強食の世界、弱者は死にゆく定めだ、お前達にはここで消えてもらうでやす!」

     

    杉野古 村野清との戦闘。
    単純に攻撃力が高く、虹奉武道が使う居合斬りや「わあぷ」を使いこなす上に「死んでもらいます」の台詞と共に単体を戦闘不能にする攻撃を使ってくる。この一連のイベントで戦う敵の中では一番強い。
    撃破したとしても死に際のカウンターで「相討ち」を使うのでHPが残っているPTメンバーを2人以上にしないと負けてしまう。


    中層のイベント戦闘をクリアした後は干支にまつわる仕掛けを解いて天守閣へと向かう事になる。

    欄倶の元に辿り着く

    主人公達は勢いよく襖を開け、突撃していった。
    「欄倶、覚悟!」
    「やっぱりやって来たか!」
    欄倶は部屋の奥でふんぞり返っていたが、慌てている様子だった。
    「曲者だぞ! 者共、であえー!」
    しかし、欄倶の部下は現れなかった。
    「どういう事だ!? なぜ来ない!?」
    「部下達なら既に伸してやったわよ。仮にここへ来たとしてもあなたが倒れた後だけどね」
    遂に追いつめたぞ! 貴様の民衆に対する数多くの悪行、見過ごすわけにはいかない!
    「だ、黙れ黙れ! 奴らは幕府に逆らった藩の住民、搾取しようが何しようがワシの自由だわい!」
    「欄倶、私はあなたを許すわけにはいかない。でも最期に弁明があるなら聞いてやってもいいわ」
    「貴様は、あの時の生意気な雌狼だな… のこのことまたワシの前に出てくるとは愚かな奴め! ワシ自らが斬り捨ててやる!」
    「それが答えなのね… では、覚悟なさいな!」

     

    欄倶との戦闘。
    防御力が高めなのと痛恨の一撃を繰り出す事があるが、杉野古 村野清と比べるとステータスは平凡であるため、そんなに苦戦しないだろう。

    欄倶を撃破する

    「グハッ… バカな… このワシがここまで追い込まれるとは…」
    「欄倶、もう逃げ場はないわ! いざ成ば…」
    影狼がトドメを刺そうとした時、欄倶は急に態度を変えた。
    「まっ、待ってくれ! すまぬ、許してくれ…」
    反射的に影狼は動きを止める。
    「ワシはただ、椛吉の命令に従ってこのような悪事を働いてしまった。ワシも嫌だったが、逆らえば一家もろとも殺されてしまうから仕方なかったのだ…」
    欄倶は突然泣き出して命乞いを始めた。
    「戯言を言うな!」
    「ワシはもうこの悪行が嫌になった… 表向きでは喜んでいてもその度に良心が痛んだのだ… それに魔理雄だってお前が人を斬り殺すのを望んでいないはずだろう?」
    「魔理雄様…!?」
    「ワシはもう悪行は二度とせんと決心した… だから… 刀を置いてワシを見逃してくれ… ほら、この通りだ……」
    魔理雄という言葉に反応したのか、あるいは欄倶の迫真の演技に心打たれたのか影狼は打刀「不知火」と脇差「黒潮」を足元に置いた。その時…
    「と、油断させといて… 馬鹿め、死ね!!!
    ズキュゥゥン!
    銃声が鳴り響いた後、そこには立ち上がって短筒を構えて勝ち誇った表情を浮かべている欄倶と左肩を押さえてうずくまっている影狼がいた。
    「くっ… 卑怯な……」
    「グハハハハ!貴様のその甘さと無駄な忠誠心が死を招くのだ! 主に忠実な侍みたいにマヌケな奴は騙しやすいわい!」
    主人公達は欄倶に攻撃しようとするが、
    「おっと、そこから一歩でも動いてみろ。この雌狼がすぐに撃たれるぞ! もっとも、貴様らが動かなくとも撃つつもりだがな!」
    き、貴様…!
    「ハッ、貴様らは雌狼の無様な死に様をおとなしくそこで見ていろ! おお、者共、やっと来おったか!」
    そして、欄倶の部下と思しき武士達が部屋の中へ駆けつけた。
    「年貢の納め時だな、忌々しい雌狼め、ここでくたばりやがれ!!!」
    そう言って欄倶は短筒を構え、撃った。

     

    ズキュゥゥゥン!!

     

    主人公達は影狼の最期を確信した。欄倶が勝ち誇ったかのように笑う中、凶弾に倒れる影狼の最期を… しかし、主人公達が恐る恐る目を開けると…
    そこに映っていたのは、2人がかりで欄倶の腕を押さえて銃口を天に向かせている武士の姿だった。
    「何をする!? 手を離さんか!!」
    「貴様の言いなりになんかならん!」
    「我らはもう貴様の操り人形ではない!!」
    「貴様… 元守矢藩士の分際でぇ!」
    そう、先程現れた武士達は欄倶に脅されて配下になった元守矢藩士達だったのだ!
    残りの数人の守矢藩士は主人公達を守るように欄倶の前に立ちはだかった。
    「我々も元は守矢の武士だった者。今まで貴様が行った悪行、守矢の地を守る者としてもう見過ごすわけにはいかぬ!!」
    「あなた達… やっと目が覚めたのね…」
    「ええい、離せ! 離しやがれ! 金なら十分に払っているはずじゃろう!?」
    「これ以上故郷を、我らが守って来た土地を滅茶苦茶にされてたまるか! 貴様の横暴もここまでだ!」
    「影狼殿! 今です!」
    傷を押さえながら影狼は欄倶の前に寄った。
    「欄倶、私はあなたを決して許しはしないわ。けれども、ここで斬り殺してしまうとあなたがその罪を償うことが出来なくなる。だから…」
    足元に置いてあった打刀「不知火」を拾い、
    「あなた自身の罪は… あなたが償いなさいな!」
    そう言って影狼は欄倶の… 髷をバッサリと斬った!
    「な、貴様…!?」
    欄倶が狼狽えた隙をついて元守矢藩士達は彼を取り押さえて部屋の外へ連れて行った。
    「貴様… その甘さがいずれ命取りになるはずだ、覚えていろ!」


    かくして、旧守矢藩を苦しめた悪党:欄倶は主人公から事情を聞いた幕府の関係者に引き渡され、その後幕府によって処されたという。

  • 剣の狼、修行へ…
    「悪の巣」クリア後、守矢の城下町がある程度復興した時に城下町に来る

    欄倶が追い出された後、旧守矢藩は幕府が派遣した新たな役人の下に引き続き統治される事になった。
    しかし、欄倶が統治していた時と比べると状況は数倍良くなり、やがて守矢の城下町は再び活気を取り戻しつつあった。
    そんな中、城を見つめながら物思いにふける影狼に主人公は声を掛ける。
    影狼、奴を生かしておいて良かったのか?
    「……。 後悔はしていないわ。奴の言うとおり魔理雄様も復讐のために私が人を斬り殺すのを望んでいなかったから…」
    でも、欄倶の最後の言葉が気になってるんだよな?
    「ええ。確かに私は剣客としては未熟だわ。それに、あなたは妖異退治の腕前もありそうね。だから…」
    ん?
    「あなたと共に日ノ本を巡りながら修行をしたいわ!」
    え?仲間になりたいと?
    「そうよ。」
    ここで選択肢が出るが、どちらを選んでも次の会話へ移る。
    「あ、旅に出る前に前にあの子に会っていい?」
    いいぞ。

     

    諏訪の湖の畔にて…
    「わかさぎ姫。話があるの」
    「あら、月光の影狼じゃない。どうしたの?」
    影狼は修行の旅へ出る事をわかさぎ姫に話した。
    「そう、旅立つのね… あ、ちょっと待って!」
    わかさぎ姫は影狼から二振りの刀をもらうと、その刀に妖力を込めた。
    「… はい。刀を少し強化したわ」
    ここで影狼の装備、打刀「不知火」が打刀「親潮」に、脇差「黒潮」が脇差「早潮」へと強化される。
    「あなたのこの刀、どうやら妖力をある程度得ると強化されるみたいよ。私の他にも妖力を与えてくれる人を探したり強力な妖異を倒すといいわ」
    「ありがとう。たまにはこの守矢藩に帰って来るわ…」
    「元気でね、影狼…」

     

    通達:月光の影狼を正式にPTに誘えるようになった。
    先程の選択肢で「仲間にする」を選べばそのまま主人公と共に旅立つし、「仲間にしない」を選べば影狼が主人公と別れて旅に出る事になるが、諏訪の湖の畔へ来ればいつでも彼女を仲間にできる。

    影狼の専用装備について

    影狼の専用装備の強化パターンはこのようになる。

    打刀「不知火」→打刀「親潮」→氷刀「雪風」→名刀「磯風」→妖刀「嵐」→霊刀「天津風」
    脇差「黒潮」→脇差「早潮」→風刀「初風」→匠刀「浜風」→魔刀「野分」→夢刀「時津風」

    なお、強化はこの順番でしかできない(例えば脇差「早潮」から夢刀「時津風」への強化は不可能)。
    攻撃力だけを見れば妖刀「嵐」・魔刀「野分」が最強だが、霊刀「天津風」・夢刀「時津風」には妖異への特効が加わるので対妖異戦で彼女を運用するならばぜひとも最後まで強化すべきだろう。



    剣の狼編、これにて閉幕。しかし、彼女の修行は始まったばかりである…