オルタナティブスクール!専用のイベント。
フランドールをPTに加えた状態でビシージで血盟学園・剛欲同盟と戦闘すると発生。
破壊、花嫁、無敵
- マグナイ
- 「おい、そこの麗しき乙女……!」
- フランドール
- 「はい?」
有り余る己の力を発散できる絶好の機会であるビシージにおいて、フランドールは意気揚々と暴れていた。
そこへ、一人の見知らぬ大男が話しかけてきたのだ。
- マグナイ
- 「お前はもしや、余輩のナーマなのではないかと思案していたのだが……」
- フランドール
- 「"ナーマ"……?
……ああ、貴方が噂の……」 - マグナイ
- 「ほう、陰陽鉄学園にも余輩の威光は届いていたか。
まあ、当然か。
いずれ草原の覇者となる我が……」 - フランドール
- 「"余輩さん"ですよね。花嫁探しの」
- マグナイ
- 「む……」
マグナイ・オロニル。
しばらく前に血盟学園に入学した、草原から来たアウラ族の青年。
フランドールも会って話をするのは初めてだが、すぐにそうだとわかった。
なぜなら、マグナイは"ナーマ"と呼ぶ花嫁探しに熱心に取り組んでおり、陰陽鉄学園にまでその噂が届いていたためだ。
無論、悪い意味で。
フランドールは自分の2倍はあろうかという背丈に、やはり大きな斧を背負い、角まで生えたこの大男に対し、にっこりと笑顔で迎える。
しかし、その笑顔には一切の許容が含まれていない……拒絶の意思を伝える笑顔であった。
マグナイは訝しげにフランドールを見下ろすが、やがて息を吐いた。
- マグナイ
- 「……まあ、許す。
陰陽鉄学園には可憐な乙女が多いと聞き、もしやと可能性を考えていたが……やはりないな。
先程の戦いぶり、そしてその不遜な態度。
呪いの石像すら躊躇なく破壊しそうではないか。
容姿はともかく……余輩の戦士としての勘が、お前は余輩のナーマではないと告げている」 - フランドール
- 「ナーマとやらに興味はありませんが、破壊は得意ですよ。
貴方もそうして差し上げましょうか?」 - マグナイ
- 「それだ、そういうところだ……。全く……」
マグナイは呆れたように言うと、おもむろに斧を構える。
- マグナイ
- 「ナーマでないなら、それもいい。
先程も言ったが、お前の戦いぶりは見ていた。
戦場において、お前ほどの戦力を見て見ぬ振りはできん。
余輩自らが、お前を押し留めてやろう。
それが、いずれ草原の覇者となる余輩の役割だ」 - フランドール
- 「お相手してくれるのなら、歓迎しますよ。
あの鳥たちよりは、よっぽど頑丈そうですし……!」
- vsマグナイ・オロニル
フランドール一人を操作し、マグナイと戦う。
単体強攻撃の「草原の青嵐」、土属性範囲攻撃の「大地の熱情」、斬属性の直線攻撃「岩を穿つ風」、スタン効果のある「トマホーク」などを使うが、イベント用に調整されているため、痛いダメージではない。
「アジムの鱗」は大斧を召喚する技で、その2ターン後にマグナイと斧が一斉に全体攻撃の「大地の憤怒」を使用する。
同時に食らうと流石に危ないため、斧を優先的に攻撃して破壊しよう。
- フランドール
- (この人、強い……!)
二人の戦いが続く中で、フランドールは思わず愉悦の笑みを浮かべる。
フランドールが三人に分身し、三方向から同時に攻めるべく接近する。
- マグナイ
- 「見えているぞ!」
しかし、マグナイがエネルギーの鎖を放出し、三人のフランドールを全て捕らえ、身動きを封じる。
続けて、大斧がフランドールを囲むように複数出現する。
- マグナイ
- 「余輩はいずれ草原の覇者となる男……お前の動き、見切れておらぬと思ったか!」
- フランドール
- 「あらら、これはピンチ……なんちゃって!」
言うが早いか、フランドールは難なく鎖を破壊して脱出すると、手の中に炎の剣を生み出し、一閃でマグナイ諸共全ての斧を打ち砕いた。
- マグナイ
- 「正面から打ち砕くか……! なんという美技よ……」
- フランドール
- 「貴方はまるで太陽よ。
だからこそ私は月にはなれない。
私は、太陽と共に生きることは出来ないから」
マグナイは感嘆し、膝を付く。
そこへ、一人の少女が悠々と歩いてマグナイの横に立つ。
更に巨大な怪鳥が現れ、マグナイを掴むと空へと飛び去っていった。
怪鳥ヨル。マグナイが操るしもべだ。
- 尤魔
- 「一応、客人なんでね。お前に破壊されると困るんだよ」
- フランドール
- 「饕餮! やっと出てきたのね」
フランドールは嬉しそうに、第三の者を見る。
饕餮尤魔。剛欲同盟の長だ。
フランドールと尤魔は、既にビシージで何度も戦った経験がある。
無敵とも呼ばれる尤魔は、フランドールにとって極めて貴重な、全力で力を使っても構わない相手だ。
- 尤魔
- 「見ての通りのバカだが、これでも剛欲同盟じゃ三番手なんだがな」
- フランドール
- 「三番手? 通りで、相手にならない訳だわ」
- 尤魔
- 「割りと善戦してた方だと思うがな……」
ヨルに連れ去られていくマグナイを見ながら、尤魔は呆れた口調で言った。
それはフランドールに対する皮肉か、それともマグナイに対するフォローか……。
- フランドール
- 「今日は遊んでくれるんでしょう?」
- 尤魔
- 「お前の相手はできるだけ二番手に任せたいんだが、生憎と出払っていてな。
まあ、だから私がわざわざ出る羽目になったんだが……。
仕方ない、私じゃないとお前は止められないしな」
口調とは裏腹に、尤魔の表情は楽しそうに見えた。
対するフランドールも、わくわくとした様子で武器を振り回している。
- 尤魔
- 「壊れるまで遊んでやるぜ、吸血鬼のお嬢ちゃんよー!」
- vs饕餮尤魔
フランドール一人を操作し、尤魔と戦う。
HPやMPは回復しているので、そこは安心。
尤魔はHP吸収やフランドールの弱点である水属性の攻撃を多用する。
イベント用に調整されているためダメージはマグナイよりも低いが、長期戦となると回復手段の乏しいフランドールはじりじり追い込まれていく。
ただし、尤魔との戦闘時のみ、フランドールの全てのラストスペルに回復禁止効果が付与されており、これを積極的に使うことで有利に戦うことが出来る。
尤魔は星の血液を吸収し、異形の怪物へと変身する。
敵も味方も有機物も無機物も構わず全て吸い込もうとするグリードモンスターの口の中に、フランドールはりんご型の弾を放り込む。
破壊の力が込められたりんご爆弾が、無敵の吸収能力を超えて、グリードモンスターを破壊した。
グリードモンスターに吸い込まれた有象無象が周囲一体に散らばっていく。
その核であった尤魔も、また。
- 尤魔
- 「やれやれ……今回は私の敗けか」
- フランドール
- 「あー楽しかった! また遊びましょうね!」
- 尤魔
- 「嫌だと言ってるだろ……」
口調とは裏腹に、尤魔の表情は楽しそうに見えた。