概要
シナリオ/大鯰大祭から派生するイベント。
大鯰大祭を進行して「捧げよナマズ」が終了して大鯰大祭祭場が出現していると、秦こころに大鯰大祭のことを話すことができるようになる。
話すと大鯰大祭祭場にこころが現れて、祭りを盛り上げる(そして自分の人気を高める)ために祭場で舞を披露してくれるようになる。
ここまではただ現れるだけだが、こころの攻略ルートの終盤まで進めていると、このイベントが発生する。
こころの舞を見ていた阿求は、彼女が面を切り替えて舞う姿から、ふと以前読んだ昔話を思い出した。
それは、以下のようなものである。
平和に暮らしていたある村に、突如山奥から「鬼」が怒り狂った様子で現れた。
しかし、そこに居合わせた犬・猿・雉が命を賭けて戦い、鬼を山に追い返した。
その鬼は4つの「面」が力の源であり、三匹はその面を奪うことで鬼を倒したらしい。
村人は三匹に感謝し、丁重に葬った、という内容である。
その村では、今でも三匹に感謝を捧げるため、祭りを開いているのだという。
その話を聞いていたこころは、疑問を投げかける。
なぜ、鬼は怒り狂っていたのか、と。
- 秦こころ
- 「私は感情を勉強中ですが、怒りの感情には、その原因があるものだと思います。
どうして、鬼はそんなに怒っていたのでしょうか?」 - 稗田阿求
- 「興味深い質問ですね。つまり、鬼の犯行の動機は何か、ということですね」
- 光風院セイゲツ
- 「犯行、動機? 推理小説のような言い方をするのだな」
- 稗田阿求
- 「ふっふっふ。何を隠そう、私はミステリー作家を目指しているのでね!」
阿求はセイゲツに得意げな顔をするが、こころに向き直すとやや真剣に続ける。
- 稗田阿求
- 「歴史は勝者が作るものと言うけれど、本当は"語り継ぐ者が歴史を作る"の。
例え勝者であっても、語り継ぐ者がいなければ正しい歴史は伝わらない。
要するに、どうして鬼が怒っていたかは私達には判らないのです。
歴史家を志す者としては、少々悔しいですが……」 - 光風院セイゲツ
- 「推理小説を書きながら歴史家を……?
面白い、面白いぞ阿求君……!」 - 本居小鈴
- 「うるさいのは放って置いて……。
こころさんは、どうして鬼が気になるんですか?」
小鈴に促され、こころは無表情のまま考える素振りをする。
- 秦こころ
- 「鬼は山に1人で暮らしていたのなら……"寂しかった"んじゃないかと思います。
"寂しい"という感情は以前の私には判らなかったけど、仲間が出来た今なら判ります。
それはきっと、辛いことだと思う……。
隠れ住んでいた鬼が怒り狂うなんて、余程のことがあったに違いありません」
こころは相変わらず無表情だったが、彼女の悲しげな雰囲気は伝わる。
その様子を見た阿求は、微笑んで言う。
- 稗田阿求
- 「祭りは、非日常の場です。
日常には溶け込めない者たちが、隠れて入り込める空間。
ここの祭場ももっと盛り上がれば……鬼がこっそり見に来るかもしれませんよ?」
阿求の語り口は穏やかだった。
年頃らしからぬ、年長の者のような懐の広さを感じさせた。
だからなのか、こころも落ち着いたようだ。
- 秦こころ
- 「……私、舞に戻ります。
鬼も感動させられるように」
再び踊り始めたこころだったが、その舞は先程よりも更に力が入っているように見えた。
報酬
- こころの評判が大幅に上がる。
- 大鯰大祭祭場に4つの宝箱が出現する。
中身はこころ専用のスペルカード。