イベント/鬼も隠れ見る舞

Last-modified: 2023-10-08 (日) 22:13:24

概要

シナリオ/大鯰大祭から派生するイベント。
大鯰大祭を進行して「捧げよナマズ」が終了して大鯰大祭祭場が出現していると、秦こころに大鯰大祭のことを話すことができるようになる。
話すと大鯰大祭祭場にこころが現れて、祭りを盛り上げる(そして自分の人気を高める)ために祭場で舞を披露してくれるようになる。
ここまではただ現れるだけだが、こころの攻略ルートの終盤まで進めていると、このイベントが発生する。

 

こころの舞を見ていた阿求は、彼女が面を切り替えて舞う姿から、ふと以前読んだ昔話を思い出した。
それは、以下のようなものである。
平和に暮らしていたある村に、突如山奥から「」が怒り狂った様子で現れた。
しかし、そこに居合わせた犬・猿・雉が命を賭けて戦い、鬼を山に追い返した。
その鬼は4つの「面」が力の源であり、三匹はその面を奪うことで鬼を倒したらしい。
村人は三匹に感謝し、丁重に葬った、という内容である。
その村では、今でも三匹に感謝を捧げるため、祭りを開いているのだという。
その話を聞いていたこころは、疑問を投げかける。
なぜ、鬼は怒り狂っていたのか、と。

 
秦こころ
「私は感情を勉強中ですが、怒りの感情には、その原因があるものだと思います。
 どうして、鬼はそんなに怒っていたのでしょうか?」
稗田阿求
「興味深い質問ですね。つまり、鬼の犯行の動機は何か、ということですね」
光風院セイゲツ
「犯行、動機? 推理小説のような言い方をするのだな」
稗田阿求
「ふっふっふ。何を隠そう、私はミステリー作家を目指しているのでね!」
 

阿求はセイゲツに得意げな顔をするが、こころに向き直すとやや真剣に続ける。

 
稗田阿求
「歴史は勝者が作るものと言うけれど、本当は"語り継ぐ者が歴史を作る"の。
 例え勝者であっても、語り継ぐ者がいなければ正しい歴史は伝わらない。
 要するに、どうして鬼が怒っていたかは私達には判らないのです。
 歴史家を志す者としては、少々悔しいですが……」
光風院セイゲツ
「推理小説を書きながら歴史家を……?
 面白い、面白いぞ阿求君……!」
本居小鈴
「うるさいのは放って置いて……。
 こころさんは、どうして鬼が気になるんですか?」
 

小鈴に促され、こころは無表情のまま考える素振りをする。

 
秦こころ
「鬼は山に1人で暮らしていたのなら……"寂しかった"んじゃないかと思います。
 "寂しい"という感情は以前の私には判らなかったけど、仲間が出来た今なら判ります。
 それはきっと、辛いことだと思う……。
 隠れ住んでいた鬼が怒り狂うなんて、余程のことがあったに違いありません」
 

こころは相変わらず無表情だったが、彼女の悲しげな雰囲気は伝わる。
その様子を見た阿求は、微笑んで言う。

 
稗田阿求
「祭りは、非日常の場です。
 日常には溶け込めない者たちが、隠れて入り込める空間。
 ここの祭場ももっと盛り上がれば……鬼がこっそり見に来るかもしれませんよ?」
 

阿求の語り口は穏やかだった。
年頃らしからぬ、年長の者のような懐の広さを感じさせた。
だからなのか、こころも落ち着いたようだ。

 
秦こころ
「……私、舞に戻ります。
 鬼も感動させられるように」
 

再び踊り始めたこころだったが、その舞は先程よりも更に力が入っているように見えた。

報酬

  • こころの評判が大幅に上がる。
  • 大鯰大祭祭場に4つの宝箱が出現する。
    中身はこころ専用のスペルカード。