キャラ攻略/ティナ・ブランフォード

Last-modified: 2012-07-12 (木) 12:31:02

ルート概要

  • ある日空から落下してきた不思議な少女、ティナ。
    彼女の正体とは…。

出現条件

  • ティナが空から落ちてくるためには、まずオニオンナイトヴァンをフレンドリストに登録しておくのが条件。
    二人はルート中でも度々登場し手を貸してくれるので、頼りにすると良い。

フレンドリスト登録条件(戦闘参加)

  • ティナ登場の翌日からPT入りさせる事が出来るようになる。
    言動は健気だが、魔力の高さは並々ならない。またオニオンナイトとヴァンも積極的にPT入りしてくるため、ティナ√は戦力に困るということは無いだろう。三人で既にバランスが完成しているので、PCのジョブは好みのもので構わない。

ルート攻略

序盤

  • まずはティナ登場の条件を満たすために、オニオンナイトとヴァンの友好度を上げておこう。ヴァンはともかく、オニオンナイトは子供扱いすると友好度が下がるので注意。
  • 条件を満たしていれば、4月後半から5月半ば頃に早くも光を纏った少女が空から現れるのをオニオンナイトとヴァンと共に見かけることになる。
    三人で保護し最寄の医療施設……学園の保健室に運んだ少女は、暫くすると意識を取り戻した。しかし、自分の名前が「ティナ」であること以外は記憶が無いらしい。
    オニオンナイトとヴァンに考えがあるとのことなので、お言葉に甘えてその日は一端帰ることにしたPC。
     
    次の日。
    そこには元気に登校するティナの姿が!
     
    どういう……ことだ……。
    なんでも、オニオンナイトとヴァンが紫を通じてアルティミシア女子寮長に掛け合って、空き部屋を貸す(新しく生み出す)よう頼んだのだとか。
    二人とも孤児だったために、身寄りの無いティナを放って置けなかったらしい。

何かの感情

ティナは尋常ならざる魔力の持ち主だった。魔法の扱いに関して他の種族より一歩も二歩も先に出ているタルタルでも、それは普通の状態だとは認知されなかった。あのシャントットですら、感心したほどだ(当のティナは逆に警戒していたが)。
だが、見た目は多少神秘的なだけの、普通の少女にしか写らない。
だから、PCが優しく接するのは自然なことだと思ったのだが、ティナはそうは思っていなかったらしい。

 

「なぜ、私によくしてくれるの? 私のこの力が」

 

そんなことを訊いて来た。
世間に疎いきらいのあるティナに対して、PCはちょっと気取ってみたくなった。
『まず、君の美しさが心を掴んだからさ。次に君の好みのタイプが気になる。
 魔法の力は、その次くらいかな?』

 

「……? どうしたの?」

 

存外薄いティナの反応に、かっこつけたPCは恥ずかしくなってしまった。
『えっと、こんな口説きテクニックは駄目だったかな?』

 

「普通の女の人なら、その言葉に何らかの感情を持つのね。でも、私は……」

中盤

  • 6月の第3日曜日、つまり父の日までにティナの好感度をある程度上げておくと、ティナが記憶を取り戻すイベントが発生する。登場時期を考えるとかなり早足なので集中的にティナに関わる必要がある。
    ただし、父の日を逃してもヴぁーんさん笠松のおやっさんハイウィンドの旦那さんらおやじトリオとの友好度を上げれば同様のイベントが発生する。
     
    「おとう……さん……?」
     
    ふと、ティナが呟いた。
     
    「私、思い出したの。私は幻獣界で生まれた……」
     
    ティナは語る。
     
    幻獣界。
    アストラル界とも呼ばれる、人間が召喚獣と呼ぶ存在達が暮らしているという世界。
    素朴で原始的な文明しか持たないが、豊かな精神性と仲間意識に溢れた温かい世界。
     
    ある日、幻獣界で小さな事件が起きた。
    幻獣界と人間界を結ぶ門【ゲート】から、人間の女性が迷い込んだのだ。その女性は幻獣の一体、マディンが保護することにした。
    女性はマドリーヌという名前で、憎しみや欲望が渦巻く人間の世界に嫌気が差し、嵐の中を彷徨っていると、いつの間にかこの幻獣界に辿り着いてしまったという。
     
    人間と幻獣は相容れない。それが幻獣たちの見解だった。
    マドリーヌは人間界へと帰ろうとしたが、マディンはそれを引き止めた。
    彼は、マドリーヌに一目惚れしてしまったのだ。
    二人は幸せに暮らし、やがて一人娘……ティナを授かった。
     
    ティナが生を受けてから18年。ティナが18歳になった時、両親から話があると言われた。
     
    マディンとマドリーヌは結ばれ、子を授かった。
    しかしそれは異端なことであって、未だに幻獣たちの間では『人と幻獣は相容れない存在』という認識が一般的だ。
    しかし、人間の側がどう考えているのかは、幻獣界に留まる自分たちには分からない。
     
    「ティナ、お前には人と幻獣の橋渡しをしてもらいたいのだ」
     
    マディンたちは親なりに娘の将来を心配してのことだったが、ティナにはまだ『他者を愛する』ということが分からなかった。分からないまま、両親の願いを引き受けることにした。
    こうしてティナは門【ゲート】を渡り、人間界にやって来た。
    ただ、両親も流石に人間界側の門【ゲート】が空の上に通じているとは思わなかったそうで、ティナは上空から落下する羽目になった。咄嗟に浮遊魔法を唱え衝撃を最小限に抑えたが、それでも記憶喪失に至るほどのダメージだった。
    ティナが空から落ちてきたのは、こういう訳があったのだ。

ママ?

  • ティナを連れた状態でファイナル幼稚園を訪れると発生。
    園児たちと遊ぶティナはたちまち幼稚園の人気者になった。
     
    記憶は無くても、母性は忘れない?
    「どうかな、よく分からない。ただ……」
     
    ティナの視線の先には、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア。そして園長。
    と、三人の姿が突如掻き消え、更に周囲の音も止んだ。サニーとルナの能力だ。まだ小さいのに凄いものだと素直に感心する。
    が、悪戯しようとしていた三人はしかし、あっさりと園長に捕まっていたのだった。
     
    ……慣れるものなんだな。
    「ふふふ……でも、みんな楽しそう」
     
    そう言って笑うティナもまた、どこか満足げだった。

観覧船にて

  • 「幻獣界に帰っちゃう前に、人間界の色々なものを体験すればいいんじゃないか?」
    そう言い出したのはヴァンだ。
    「そうだね。今の内にたくさん思い出話を用意しておくといいよ」
    オニオンナイトも彼に賛同する。
    ティナも二つ返事で承諾し、早速三人でどこへ行くかの相談を始めた。
     
    ヴァンの言葉にはっとしたのは、PCの方だ。
    そう、ティナは元々幻獣界の生まれなのだ。なら、いつかは幻獣界に帰るのが筋ってものだろう。
    今まで当然のように一緒にいたが、彼女は別世界の住人なのだから……。
     
     
     
    ヴァンの提案に乗って、四人は連休を利用して観光を楽しんでいた。
    観覧船に乗り夜風に当たっていたPCとティナ。
    ふと、ティナはPCに語りかけた。
     
    「人と幻獣が本当に相容れぬものなら、私は生まれてこなかった……」
     
    お父さんとお母さんのこと?
     
    「人間と幻獣が愛し合えるのなら……人間と幻獣の間に生まれた私も、人間を愛せるのかしら」
     
    できるとも。
     
    「でも私は……まだ愛という感情を知らない」
     
    まだ若いからさ。いつか判る時が来る。きっと……。
    そう言ってPCは去ったが、PCには聞こえないようにティナは呟いた。
     
    「でも……私は、今知りたい……」
     
     
     
    「……聞いてたの?」
    「盗み聞きする気は無かったよ」
    オニオンナイトだった。図らずともPCとティナの会話を聞いていたのだ。
    「……あの」
    「僕に訊かれても困るよ。そういうのは自分で考えなくちゃ」
    彼は外見に寄らず、とても現実的だった。しかし、こうも付け足した。
    「世の中には、自分の感情を捨ててでも生きようとする人もいるんだ。それは忘れちゃ駄目だよ」
    ティナはそれには俯き加減に答えず、黙って去るのだった。
     
     
     
    「ヴァン、もういいよ」
    「オレ何で喋っちゃいけなかったんだ?」
    「君が出てくるとややこしくなるからだよ」
    ヴァンは不服そうにしながらも、思い出したように言った。
     
    「子供はもう寝る時間だぞ」
    「最近の中学生はそんな早く寝ないよ……」

終盤

守るための戦い

ある日のこと。
ボーっと携帯電話でニュースを見ていると、ふと臨時ニュースが飛び込んできた。
「魔獣園で飼育されていた魔獣フンババが脱走したとのことです。ネ実市市民の皆さんは警戒を……」
……『魔獣園』?

 

気になってオニオンナイトに電話で聞いてみると、すぐに返事が来た。
『魔獣、モンスターを飼育してり公開したりしてる施設だよ。要するに、動物園のモンスター版みたいなもの。確か、ファイナル幼稚園から結構近いところにあったと思うよ』
そ、そーなのかー。全く知らなかった……。
『ファイナル幼稚園には美鈴とか咲夜みたいな強い人がいるから大丈夫だとは思うけど、念のためヴァンと一緒に幼稚園に向かう途中なんだ。PCもすぐ来てよ』
承知した。ところで、ティナはどうしてる? 幼稚園に危機が迫ってるとなると、放っておかないと思うのだけど。

 

『……飛んでっちゃった』
hai?
『ニュースのことを話したら、いきなり空を飛んでっちゃったんだよ。僕達が幼稚園に行くのは、ティナを追っかけてのことでもあるんだ』
飛んだって……レビテトか何かか。
『一瞬の出来事だったからよく覚えてないんだけど、変身したような気がする』
変身?
『多分……説明してる暇は無いから、早くファイナル幼稚園に来てよ!』

 

そう言って、オニオンナイトは電話を切った。
よく状況が飲み込めないが、とにかく急いでファイナル幼稚園に向かった方がよさそうだ。

 
 
 

現場に到着すると、幼稚園自体は無事だった。
だが、そのすぐ近くで発光する幻獣のような人型がフンババと思しきモンスターと戦っていた。
ひょっとして、ティナ……?
「PC!」
「遅いぞ!」
既にオニオンナイトとヴァンもその場にいて、ティナらしき人と共同でフンババと対峙していた。
ど、どうなってるんだ?
「咲夜と美鈴が先に戦ってたんだけど、アイツはないきで吹き飛ばしてくるから近づけなかったんだよ」
「ティナ、だよね? 戦えるの?」
幻獣のように発光するその女性は、魔法でフンババと応戦しつつも答えた。
「私、戦う。『愛する』ということ。今ある命だけじゃなく、これから生まれてくる命もたくさんある。それを守るためにも!」
ティナ……?

 

気付けば、後方で幼稚園の入り口を守っている咲夜と美鈴の後ろで、園児達がこちらを見ていた。その恐れの色を含む感情が、果たしてフンババに向けられたものなのか、それともティナに向けられたものなのかは、分からなかったが……。
「みんな……私はみんなの未来を守りに行く。そして、必ず帰ってくる!」
「……ティナお姉ちゃん?」
「ティナお姉ちゃんなの?」
相手がティナらしいと分かると、にわかに園児たちがざわつき始めた。
「私、戦える。みんなの未来を守るため! そして新しい命をこの世界に育むため!」
「一人でかっこつけるなよ。オレたち仲間だろ?」
「そうだよ。僕たちは一人じゃないんだ」
お、おう! 俺もいるぞ。忘れるなよ!?
「うん……行こう!」

  • vs.フンババ
    牛鬼のようなモンスター。
    大きな図体通りに体力に優れ、また強力なサンダガを使ってくる。
    味方がPCとオニオンナイト、ヴァン、それと永続トランス状態のティナの4人で固定。
    万能にそつなくこなすオニオンナイト、盾向きの装備のヴァンと二人も十分心強いが、それ以上にトランスティナの魔法の威力が恐ろしく高く、殆ど彼女一人で戦えてしまう。
    毒状態が通用するので、バイオで攻めていくのがお勧め。サンダガが最も危険な攻撃なので、雷耐性を上げるかリフレクを掛けたりしておこう。

激しい戦いの末、どうにかフンババを気絶させることが出来た。後に来た魔獣園のスタッフに引き取られ、フンババは魔獣園に連れ戻されていった。
トランス状態のティナ。幻獣の血を引く彼女が、最も強く幻獣の力を発揮した姿のようだ。
始めは恐がっていた子供たちも、気性はいつものティナと変わらないと見るやいつも通りの元気さを見せた。
「お帰り、ティナお姉ちゃん!」
「うん、ただいま、みんな……」

 

「一件落着だね」
「ティナ、あんなに凄かったんだな」
オニオンナイトとヴァンも、ティナの魔法で宙に浮きながら大笑いする子供たちに釣られて顔がほころぶのだった。

 

ただ、PCは違った。
分かっていたはずなのに、トランス・ティナの姿を見て、改めて彼女が幻獣の血を色濃く引いていることを再確認した。
……いつかは幻獣界に帰らなくてはならないのだと、痛感したのだ。

 

そんなPCの心情を、ただ一人、ティナだけは感づいていた……。

関連イベント一覧

始業式/入学式

デート

夏休み

文化祭

修学旅行

期末テスト

冬休み

クリスマス

年末年始

バレンタインデー

ホワイトデー

終業式/卒業式

春休み

エンディング一覧

TRUEEND『愛する、ということ』

『その日』が来たとき、門【ゲート】の前までやってきたティナは、父マディンの声を聞いた。
「ティナよ、人間界とはお別れだ。幻獣の血を引いたお前も……」

 

ティナは、別れを告げてきた人間達のことを思い出していた。
オニオンナイト、ヴァン、ファイナル幼稚園のみんな……それに……。

 

「でも、もし人間として何か大切なものを感じ取る事が出来たのなら……お前は人間としてこの世界に……」
「お父さん……?」

 

マディンは続ける。

 

「大切なのは結果じゃない。
 今、何のために生きているか
 何を作り出す事が出来たのか……
 守るべきものは何なのか……
 生きている間にその答えを見つけ出す事が出来れば、それでいい。

 

 では、ティナ。
 お前はこの世界で、それを見つけることが出来たのか?」

 

その声に、ティナは迷い無く答えた。
「ええ、見つけた!」

 

愛する心。
守るべき人。
友と……自分の事を大切に可愛がってくれる家族。
命、夢、希望。

 

「それに……私のことを受け入れてくれようとしてくれる人がいる」
「そうか……。ティナ。また会おう、娘よ」
「……はい」

 
 
 

決して、今生の別れではない。
いつかまた、人と幻獣が交流を取り戻す時が来る。父や母とはその時にまた会えるのだ。
今のティナには、そんな未来が来るように努力しようという気持ちが芽生えていた。
自分が人と幻獣の架け橋になるのだと。

 

でも、ひょっとしたらそれは、ただの都合の良い言い訳なのかもしれない、とも考えていた。
そんな理屈抜きで、今は会いたい人達がいる。
別れを告げたその人達に、すぐに戻ってきて別れの挨拶を取り消したいと。

 

真っ先に逢いに行きたい人の顔を思い浮かべ、ティナを髪を解き、風にたなびかせるのだった。

GOODEND

NORMALEND

BADEND

SADEND

コメント