シナリオ/世界移動シナリオ-第二次スーパーロボット大戦A.C.E.^^編/オリジナル

Last-modified: 2020-12-09 (水) 21:19:02

原初世界

主人公機

  • ゲシュペンスト・レリック
    主人公の初期搭乗機。
    プロローグにて陰陽鉄学園に降り立った主人公。お約束のように戦火に巻き込まれた際、チルノが保管していた前作の最終主人公機に乗ろうとしたところ、何故かピンポイントで破壊されてしまう。
    応急処置的に、近くにあった、初代ゲシュペンストに主人公のタイムマシンを組み込み、エンピリアル・ドライブを搭載したゲシュペンストが爆誕。
    最初期のPTとは思えない出力を有し、火力・機動性も最新機に引けを取らない。
    ただし素体はあくまでも初代ゲシュペンストなので、出力を上げすぎると機体が自壊してしまう可能性が高い。
    そのため出力は可能な限り抑えて戦う必要がある(それでも一般的な機動兵器くらいなら軽く捻れるのだが)。
    なお、シナリオ開始時にリアル系かスーパー系かの選択を行うが、どちらを選んだかで最強武器の性能が代わるのが特徴。
    また主人公によって、機体のパーソナルカラーが変わるが、設定上ではエンピリアル・ドライブから発せられる余剰エネルギーによってそういう色に見えるのだそう。これは後続機も同様である。
  • ゲシュペンスト・ミシック
    主人公の中継ぎ搭乗機。
    シナリオ中盤で、エンピリアル・ドライブを通じて夢見る双魚のスフィアの力が引き出されたことで、ゲシュペンスト・レリックが進化した姿。
    エンピリアル・ドライブとスフィア、二重の出力を得たことによって、レリック時以上の戦闘力を発揮する。
    レリック同様、リアルかスーパーかの選択次第で最強武器の性能が代わる。
    また、このタイミングで仲間になるドレミー(ドレキング)とで、合体攻撃を行えるのも特徴。
  • ゲシュペンスト・エンピリアン
    主人公の最終搭乗機。
    シナリオ後半、ゲシュペンスト・ミシックとドレキングが融合することで誕生した、主人公機の最終進化形態。
    すべての力を引き出せるようになったスフィアの力と、全力の封印が解けられたエンピリアル・ドライブの力が合わさり、あとにはズタズタにされたあわれな雑魚がいた。
    ドレキングとの合体攻撃こそなくなったが、2人乗りになったことで精神コマンドも2人分になり、機体スペックも最終機にふさわしく高レベルでまとまっている。
    リアルかスーパーかの選択で最強武器の性能が代わるのはもちろん、主人公が誰かによって最強武器のトドメの演出が全く変わってくるのが特徴。
    初期の9人はもちろん、スライド型主人公やGS主人公勢と、同じ演出のキャラは1人としていないと言ってもいい。スタッフのこだわりは鬼の力といったところかな

ヒヒイロカネ隊

前作から引き続き登場するエンピリアン戦隊の片割れ。
今作では序盤から聖輦船隊とは別行動を取ることになり、合流するのはかなり後になる。

  • 八雲藍
    ヒヒイロカネの艦長。中佐。

  • ヒヒイロカネのオペレーター。
  • フリオニール
    ヒヒイロカネ隊付きの連邦軍人。階級は中尉。
    愛機はグルンガスト改『ファービットローズ』。

SRXチーム

ヒヒイロカネ隊付きの、スーパーロボットに合体する3機のPTを運用する実戦部隊。隊長は十六夜咲夜。

  • 十六夜咲夜
    SRXチーム隊長。大尉。
    搭乗機はクロックワーク・シリアルキラー。
  • 鈴仙・優曇華院・イナバ
    SRXチームの隊員。
    序盤、謎の巨大建造物(クロスゲート)の調査任務に赴いた際、突如として謎の機動兵器の襲撃を受ける。
    SRXは完膚無きまでに破壊され、R-3パワード諸共セラも拉致されてしまった。
    その上、敗北と仲間を失ったショックにより、鈴仙は念動力を失ってしまう。
    このため、SRXどころかR-1にも乗れなくなってしまった。
    • アルブレード・カスタム・タイプL
      念動力を失った鈴仙のために用意された機体。
      R-1の量産試作機であるアルブレードを元にしたカスタム機。
      アルブレード・タイプTに装備されていたブレード・トンファーは装備されておらず、代わりにルナティックガンを装備する。
  • クラウド・ストライフ
    SRXチームの隊員。
    SRXとセラを失う敗北を被るが、クラウドは負傷が少なく済み、別の機体に乗ってパイロットとして復帰した。
    本来、SRXの制御を行うサブパイロットである彼が、その天才的な操縦技術を遺憾なく発揮できるのは、皮肉なことではあるが…。
    • ゲシュペンスト・フェンリル
      量産型ゲシュペンストMk-II改クラウド機。
      タイプNをベースとして、『フェンリル』と名付けられた武装ユニット一式の運用を前提とした近接戦闘用の機体に仕上がっている。
      フェンリルは多数の剣を複合した武器で、普段はファースト剣のみ携行し、他の剣はマウントされている。
      剣の内いくつかはスラッシュリッパーを元にしたもので、単独で敵機を攻撃させることもできる。
      全て組み合わせると『合体剣』とも呼ばれる大剣と化す。
  • セラ・ファロン
    SRXチームの隊員。
    クロガネ隊に所属するライトニングの妹。
    クロスゲートの調査任務において、クロスゲートから現れた謎の機動兵器によってSRXを破壊され、拉致されてしまう。

新教導隊

ヒヒイロカネ隊付きの機動部隊。正式名称は新生特殊戦技教導隊。隊長は茨木華扇。
PTやAM、特機などに用いられるOSのモーションパターン構築のためのデータを集めるため、複数の種類の兵器で構成されているのが特徴。
そのため初期はそれぞれの愛機を使えないが、中盤に入る頃には入手出来る(改めて初期搭乗機へ乗り換えすることは可能)。

  • 茨木華扇
    ヒヒイロカネのPT部隊兼新教導隊隊長。
    搭乗機は量産型ゲシュペンストMk-II改(タイプN)。
  • ミスト・レックス
    新教導隊の一員。
    ミストは特機担当であり、初期の搭乗機はグルンガスト改。
  • ヴァン
    新教導隊の一員。
    ヴァンはAM(アーマードモジュール)担当であり、初期の搭乗機はガーリオン・カスタム。
  • パチュリー・ノーレッジ
    新教導隊の一員。
    パチュリーはPT(パーソナルトルーパー)担当であり、初期の搭乗機は量産型ゲシュペンストMk-II改(タイプC)。

聖輦船隊

前作から引き続き登場するエンピリアン戦隊の片割れ。

  • 聖白蓮
    聖輦船艦長。中佐。
  • キャプテン・ムラサ
    聖輦船副長。中尉。
  • 雲居一輪
    聖輦船オペレーター。伍長。

オクトパス小隊

聖輦船隊付きのPT部隊。
小隊長はプリッシュ。コールサインはオクト◯◯。

  • プリッシュ
    聖輦船隊のPT部隊、オクトパス小隊隊長。階級は中尉。コールサインはオクト1。
    • ゲシュペンスト・プリッシュ
      量産型ゲシュペンストMk-II改プリッシュ機。
      これまでの戦いで幾度もプリッシュ好みの改修を受けて本来の仕様と大分異なることと、名前が長ったらしいというプリッシュの愚痴からこの名前で呼ばれる。更に略して「ゲシュプリ」と呼ばれることも。
      タイプGをベースとした格闘戦仕様であり、最大の特徴は『究極!ゲシュペンストキック』を使用可能にしていること。
  • ウォーリア・オブ・ライト
    オクトパス小隊所属のパイロット。階級は少尉。コールサインはオクト2。
    今回、自分の出生の秘密を知ることに。
    初期の搭乗機はジタンと交換したジガンスクード・ドゥロ。
  • ジタン・トライバル
    オクトパス小隊所属のパイロット。正式パイロットに任命されたため、階級は少尉。コールサインはオクト3。
    今回、自分の出生の秘密、そしてかつての敵クジャとの意外な関係を知ることに。
    初期の搭乗機はWoLと交換した量産型ゲシュペンストMk-II改(タイプN)。
    身長の低いジタンに合わせてコックピットを改装してあるが、設定上の話であり、ゲーム内では乗り換え可能。

ATXチーム

聖輦船隊付きのPT部隊。
小隊長はスコール。コールサインはアサルト〇〇。

  • スコール・レオンハート
    聖輦船隊のPT部隊、ATXチームの隊長。階級は中尉でコールサインはアサルト1。
    愛機であるアルトアイゼン・レーヴェはオーバーホール中ということで、初期の登場機は量産型ゲシュペンストMk-II改(タイプG)。
    異世界からの侵略者シャドウミラーのサイファーから、(一方的に)ライバル視していた相手の同一存在ということで事あるごとに粘着されることに。
    乗機の性能の差から序盤は押され気味ながらも、序盤で復帰したアルトアイゼン・レーヴェに乗り換えてからはお礼参りかの如く叩きのめす。サイファー「ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!?」
    同一存在の所業に対して心を痛めながらも、そういった素振りを見せない相方に対してそれとなく気遣う一面も見せる。
  • 霧雨魔理沙
    ATXチームのメンバー。階級は少尉でコールサインはアサルト2。
    愛機であるヴァイスリッター・ヘクセンはオーバーホール中ということで、初期の登場機は量産型ゲシュペンストMk-II(タイプC)。
    チーム並びに聖輦船隊におけるムードメーカー的存在ながら、シャドウミラーにいる自身の同一存在であるマリサが行ってきた、人造人間制作や虐殺兵器の開発といった非人道的行為に対し、心を痛める。
    外見上はあくまでも他人というポーズで明るく振る舞っているものの、相方を始めとする一部の人物からは見抜かれている。
  • 寅丸星
    ATXチームのメンバー。階級は少尉でコールサインはアサルト3。
    前作で搭乗していた虎王機(虎龍王)は再び眠りについたため、初期の登場機はヒュッケバインMk-II。
    新たにナルミという後輩が加入したことで、先輩として張り切るが……。
  • ナルミ・ヤタデラ
    シナリオ開始前の段階で聖輦船隊に加入した、ATXチームの新メンバー。コールサインはアサルト4。
    突如発生した時空の歪みから、乗機であるアンジュルグと共に転移され、駆けつけた聖輦船隊によって保護。
    時空転移の影響で記憶障害を起こしたらしく、名前以外に過去に関わる手がかりはない。
    幸いにも機体の操縦技術などは身体が覚えていたらしく、監視という名目でATXチームに編入される。
    記憶は無いものの、同僚である魔理沙に対しては既視感を覚えるらしく、また異世界からの侵略者シャドウミラーの幹部格であるサイファーやエボン=ジュからはW-17と呼ばれるが……。
    正体

    出身は第一世界で、シャドウミラーの科学者マリサ・R・キリサメによって作られたWナンバーズの人造人間、W-17
    マリサやエボン=ジュと違い、素体を用いずにゼロから作り出された、初めての完全な人造人間であり、マリサからは最高傑作とされる。
    中盤において自分の出自を思い出すも、シャドウミラーとしての任務とATXチームとの絆の間で揺れ、最終的に聖輦船に不意打ちを仕掛けてきたサイファーのヴァイサーガ・ハイペリオンに特攻を仕掛け、相打ちに。
    爆散して大破したアンジュルグ共々シャドウミラーに回収され、シャドウミラー本陣に帰還するも、自分のデータを元に人造人間を量産し、戦力を増強させていく光景を見たことに戦慄を覚え、修繕されたアンジュルグに乗って脱走、紆余曲折あったもののATXチームに本当の意味で仲間として迎え入れられる。
    なお、外見のモデルになった人物がいる。
    (第一世界の)魔理沙が瀕死の重傷を負う事態となった事故の際、同席していた友人が、そうである。
    魔理沙の記憶を引き継いでいないマリサは、当然その友人のことも覚えていないはずにも関わらず、どういうわけかナルミの外見は彼女の成長した姿をイメージされている。

シロガネ隊

連邦軍極東方面軍第1部隊。
今回はルート選択次第ではプレイヤーが一時ここ預かりになることもある。
現在は懲罰部隊扱いを受けているが、その実態は神奈子指揮下の特務部隊である。
懲罰部隊という隠れ蓑を利用することで連邦軍本隊から離れた独自行動をしやすくなっている。

  • 豊聡耳神子
    シロガネ隊艦長。階級は中佐。
    前大戦で独断でプリズムリバーを雇ったため、降格させられた上で懲罰部隊としての任務を与えられている。
    しかし本人はどこ吹く風で相変わらずな様子。
    懲罰部隊として危険が予測されるクロスゲート突入を命じられるが本人は意気揚々として異世界へ乗り出す。
  • 物部布都
    シロガネ隊副官兼PTパイロット。階級は大尉。
  • 蘇我屠自古
    シロガネ隊副官兼PTパイロット。階級は大尉。
  • ルナサ・プリズムリバー
  • メルラン・プリズムリバー
  • リリカ・プリズムリバー
    シロガネ隊AMパイロット。階級は全員少尉(パイロットとしての最低階級のため)。
    前大戦で最終的に罪状の帳消しのために半懲罰部隊化したシロガネ隊で働いている。
    とはいえ、諏訪子の働きにより物資には困らず美味しくて暖かい料理も食べられるので意外と満足している。仕事は以前までと大して変わらないし。
    搭乗機は「オーケストリオン」。
    • オーケストリオン
      3姉妹専用のアーマードモジュール。
      ケストリオンの肩部力場誘導子に巨大スピーカーを装備させ、ライフルにもスピーカー弾を選択可能にしたタイプ。
      ミスティアのファイアーバルキリーを参考に、3姉妹が得意とする、精神に働きかける音楽を聞かせることを前提として追加された装備。
      全機とも電子戦装備は引き続き搭載しており、合体技の「プリズム・ストライク」も健在であるが、重量が増加した影響で運動性が低下しているので、戦闘用としては弱体化しているとさえ言える。
      しかし、彼女らが戦場に響かせる音楽は、単なる精神高揚というだけではなく、実感可能な効果を発揮する。
      姉妹毎にカラーリングが異なり、基本性能は同一だが、奏でる楽曲が異なる。
      ルナサ機が「オーケストリオンLn」、メルラン機が「オーケストリオンMr」、リリカ機が「オーケストリオンLr」である。
      Lnは武器に気力ダウンや命中ダウンといった特殊効果が付加されている。
      Mrは味方の気力アップや命中アップといった効果を与える楽曲が使用可能。
      Lrは武器に回避ダウンが付加され、味方に回避アップを与える楽曲が使用可能。
  • ヒロシ
    シロガネ隊に新しく配属されたパイロット。階級は特務中尉(少佐相当)。
    懲罰部隊化したシロガネ隊のお目付け役、という名目だが、実際は極秘裏に開発された新型兵器のテストパイロットである。
    ややぶっきらぼうな面もあるが、基本的にはお人好しで、頼み事を断れないタイプ。
    • Gウォリアー
      神奈子主導で開発された新型兵器。
      前大戦を終えて、さらなる脅威の出現を危惧した神奈子は、EOT、即ち異星人の持つ超技術を積極採用した新型兵器の開発を提案。
      マートは個人としては賛成であったが、軍としては未解析の技術を正式採用することは出来なかった。
      そこで、少数のエースパイロット向けの高級量産機として、EOTを積極採用して開発されたのがこのGウォリアーである。
      この”未解析の技術を盛り込んで開発された新型機”を実戦において運用するという”危険な”任務を負うために白羽の矢を立てられたのがシロガネ隊であった。
      シロガネ隊には試験機が3機送られている。
       
      EOTを採用するに当たってことさら重要視されたのが信頼性・安全性である。
      可能な限り信頼できるパーツを用いて造られたため、性能面での制約は増えたものの、整備性・拡張性は高くなっている。
      標準武装として「エーテルサーベル」「エーテルカノン」「アルテマバスター」を装備。
      EOTにより自己修復機能を有する。
      また、高速移動できるが機体に負担がかかる「ブーストモード」と、正四面体のバリアを展開する「エーテルバリア」機能を備えているが、構造上併用はできない。
       
      信頼性を重視した設計の恩恵として、量産型ゲシュペンストMk-II改を参考にした、「ロール(役割)」と呼ばれる換装システムを搭載することに成功した。
      大型実体剣を装備した近接戦闘形態「M(メーレー)ロール」、弓矢型の砲撃武器を装備した遠距離戦闘形態「R(レンジ)ロール」、全身に追加装甲を施し大斧を装備した防御形態「T(タンク)ロール」の3つの形態を持つ。

レギティムDC

地球圏を外宇宙からの驚異から守るために、武力を用いて地球圏を統一しようとしたディバイン・クルセイダーズ(DC)、その意志を継ぐために結成されたノイエDC。
DC総帥であるレミリア・スカーレット、ならびにノイエDCの中心人物であったノア・ガブラスの死によって瓦解したDCおよびノイエDCであったが、前回の戦いの終結後、木星圏から帰還したレミリアの妹、フランドール・スカーレットによって、クロガネ隊やノイエDCの良識的な残党メンバーを束ねて再編成。
宇宙からの驚異に対する地球圏防衛というDC設立当初の目的に立ち返る意味で、レギティム(ドイツ語で「正統」の意)DCと命名、かつてのDCの本部が置かれたアイドネウス島を拠点に活動を行う。
あくまでも地球圏防衛が本懐であるため、かつてのDC、ノイエDCのような侵略行為は行っておらず、主人公陣営とは協力関係にある。
とはいえ連邦軍とは、過去の件もあり一定の距離を置いてはいるのだが。

  • フランドール・スカーレット
    レギティムDC代表にして、初代DC総帥レミリア・スカーレットの実妹。前作に登場したアーマード・コア世界のフランドールではなく、原初世界の住人。
    前作時点では留学のために木星圏におり、帰還後に姉の死や地球圏での騒動を知る。
    ひと悶着を経て、最終的には姉の意志を継いで地球圏を守るために、レギティムDCを設立する。
    しかし原初世界のスカーレット姉妹はシナリオ前にあれこれ消化しなきゃいけない決まりでもあるのだろうか。
    • ヴァルシオーネF
      フランドールの専用機であり、レギティムDCのフラグシップ機。そしてかの究極ロボットヴァルシオンの後継機でもある。
      元々ヴァルシオンはフランドールが乗る前提で設計されたのだが、いざ完成という段階になって、フランドールから「可愛くないから嫌」の一言でご破産に。
      レミリアも火力と重装甲に偏重し、機動性を犠牲にしたヴァルシオンに思うところがあったため、フランドール専用にと機動性と、なにより見た目を重視するために新たに機体を開発。なおせっかく作ったのにもったいないということで、ヴァルシオンは自分が乗ることにしたという。
      こうして作り上げられたヴァルシオーネは、一撃の火力や装甲こそ落ちたものの、機動性の大幅な上昇と、両肩に遠隔兵装「クロスソーサー」と、味方を巻き込まない広範囲MAP兵器「サイコブラスター」を搭載、対集団戦に対する対応力は向上している。
      また、薄い装甲をカバーするために分身機能も持っているが、フランドールはそれを応用して、敵の周囲を分身で囲み、四方八方から「ディバインアーム・レーヴァテイン」で斬りつける戦法を必殺技としている。
      ……最も特筆するべきはその外観であり、なんとフランドールと瓜二つなのである。Fは当然フランドールのFである
      これはレミリアが、可愛い外見をリクエストされたことで、自身が思い浮かべた最もかわいいものが最愛の妹フランドールであったことに由来する。
      これにはフランドールも恥ずかしいとは思いつつも、ヴァルシオンの無骨な外見に比べたらマシであり、何よりも姉の形見となってしまったために無碍には出来ず、使うことを決意する。
  • 綿月依姫
    グランゾンのパイロットを勤める、綿月姉妹の妹の方。
    姉である豊姫共々、組織に属するようなタイプの人間ではないはずなのだが、レギティムDCに所属、総帥補佐の立場に。
    元々DCに所属していた時期もあることはあるのだが、世界を敵に回してでも地球を守ろうとした初代総帥・レミリアに興味を持ち、手を貸すことにしていたため。
    そのレミリアの意志を継ぎ、DCを再建させたフランドールに思うところがあったがゆえ、レミリアへの義理から再びDCの傘下に入ることに。
    ……実のところ、今回の戦いにおいて事前に裏で暗躍していたことはしていたものの、鏡像世界という予想以上に規模の大きさから自分たちだけで事態の解決は不可能という結論に至ったというのもあるといえばある。グランゾンにだって出来ないことぐらい……ある……!
  • 綿月豊姫
    月桃仙のパイロットを勤める、綿月姉妹の姉の方。
    レギティムDC総帥補佐という責任ある立場ゆえに、今までより自由に動けない妹に代わって、裏で色々と調べたりなんなりは豊姫がやることに。

クロガネ隊

前作にも登場した、スペースノア級戦艦「クロガネ」を旗艦とした艦隊。指揮官はライトニング。
元々フリーの立場から地球圏を守って動いていたが、フランドールの帰還に伴いレギティムDCに参入。

  • ライトニング
    クロガネ隊の指揮官であり、元連邦軍教導隊メンバー、エクレール・ファロン。
    序盤のイベントにおいて、シャドウミラーのサイファーに愛機であるアウセンザイター=オーディンを斬鉄剣返しで大破させられるという屈辱憂き目にあい、後半までクロガネの艦長として行動する。
    なおアウセンザイター=オーディンの復帰シナリオにおいて、きっちりリベンジを果たす。サイファー「ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!?」
  • 魂魄妖夢
    クロガネ隊の戦闘要員であり、元連邦軍教導隊メンバー。
    新たにクルーとなったティーダに対して、武装に剣があることから剣術の指南を施している。
    最もティーダは片手剣で、妖夢は両手刀なので、あくまで基礎的な範囲に押さえているが。
    序盤のイベントにて、シャドウミラーのサイファーと交戦、ダイゼンガー【蒼天】機体そのものは無事ながらも、斬艦刀を叩き折られてしまう
    そのため序盤のダイゼンガー【蒼天】は、ガーディアンソードによる二刀流と、ゼネラルブラスターやダイナミックナックルといった内蔵火器を用いた戦闘スタイルで戦うことになる。
    アウセンザイター=オーディンの復帰に合わせて斬艦刀も復活、ライトニング共々サイファーに対してオトシマエをつける。ハイクを読め、カイシャクしてやる
  • 不破刃
    クロガネの操舵士を勤める、すごい漢。
    前作において一切の過去が不明であったが、今作において、DCの伝説的テストパイロット、ジェクトと親交があったことが判明。
    その縁もあり、新たにクルーとなったジェクトの息子であるティーダに対して格闘術を指南している。
    自分を差し置いて出世した同期(現在は戦死)を妬んでいた時期があり、その頃の自分と同じあるさまのサイファーには複雑な思いを抱く。
  • 鍵山雛
    クロガネのオペレーターを勤める厄神様。
  • ティーダ
    前作の登場人物であり、DGシリーズ3号機・神雷凰【日輪】のパイロット。
    前作終了後、クロガネ隊に所属することになり、妖夢や師範からの特訓をこなしながら、日々任務に明け暮れている。
    戦いの最中、シャドウミラーの戦闘員であるエボン=ジュと浅からぬ因縁が生まれ……。

ゼ・バルマリィ帝国

前作では「エアロゲイター」として知られていた、銀河系ペルセウス腕方面に存在する「バルマー星系」を中心に超巨大文明を築き上げた帝政の星間連合国家で、多数の星系を領土とする星間帝国。通称「バルマー」。
『ゼムロス家』『エクスデス家』『ファムフリート家』などの十二支族と呼ばれる支配階級が存在し、その中からとある条件を満たした人物が霊帝『ゾディアーク』として選出され、帝国の実権を一任される専制国家となっている。
バルマーでは「ズフィルード」が創世神として伝えられており、方面軍の切り札としてその名を関した兵器も存在している。
かつては地球圏ではホワイトスターと呼ばれていた宇宙要塞「ネビーイーム」を拠点とする機械化部隊(通称「はぐれバルマー」)を宇宙中に派遣している。
エアロゲイターは倒されたものの、バルマーとしては一方面軍が倒されただけに過ぎず、未だ強大な勢力を保ち続けている。
しかし、侵略を旨とする方針は霊帝の意思によるものであり、このことに反感を持つ十二支族もいた。
霊帝が戦死したことで国内の反戦感情が強まっており、積極的な侵略行為は抑えられている。
ただし、もはや本国からの制御を必要としないはぐれバルマーは別である。

霊帝の真実

前作で討たれた"霊帝"エルドナーシュとその弟カムラナート。
実は彼らは遥か古から生存し続けている存在、即ち、アシエンであった
エルドナーシュがアシエン・ウルテマ、カムラナートがアシエン・デュダルフォンである。
オキューリアの復興とアポカリュプシスへの対策のために兄弟が選んだのは、自分たちが絶対支配者となる国家を作り上げ、自国を強化していく、という方針だった。
しかし、気が遠くなるほどの間、絶対支配者として君臨し続けていた兄弟は、いつしか気高い精神を忘却の彼方へ追いやり、自分だけがあれば良いと考える暴君と化してしまった。
同志を無視し、自分だけが真の神になろうと策略を進めていたのである。
彼らはまず、人造神ハイデリンの忘れ形見とも言えるアルテマの接収を試みた。
そしてタイムマシンを伴ってこの宇宙に現れた主人公に目を付け、エンピリアンドライブをも奪おうとした。
アルテマとエンピリアンドライブ、この力を使って鏡像世界に存在する全てのスフィアを取り込むことで、全宇宙で唯一アポカリュプシスを乗り越えることが出来る存在……即ち、人造神ハイデリンを超えた"真の神"、"太極"へ至ろうとしていたのである。
その結果は兄弟間の裏切り、そして敗北と死であった。
彼らの死は他のアシエンに衝撃を与え、行動を起こす理由となった。

  • ケーキ・ハニヤスシン・ゴッツォ
    ゼ・バルマリィ帝国の宰相。ゴッツォ家当主。そして霊帝亡き今、事実上のトップでもある。
    さらに科学者としても超一流であり、バルマーが運用する人造人間バルシェムは彼女が創り出したものである。
    性格は意外にもフレンドリーだが、帝国繁栄のためなら手段を選ばない一面も持つ。
    しかし、帝国や国民のことを顧みない前霊帝については、表向きは忠実に仕えつつも強い反感を抱いていた。そのため、霊帝戦死の報告を心の中で喜んでもいる。
    霊帝を失い、混乱が強まる現在の帝国を治めるため、新たな指導者を探しているが、必要なら自分がそうなるのもいとわない。
    バルマー以外の者から見れば冷酷無比に映ることもあるが、あくまでも国家繁栄と国民のことを第一に考えており、根っからの悪人というわけではない。
  • ガーネット・ティル・アレクサンドロス
    ゼ・バルマリィ帝国の十二支族の一つ、アレクサンドロス家の令嬢。
    バルマーで神として崇められるズフィルードと関わりが深い「ズフィルードの巫女」と呼ばれる存在で、非常に強い念動力を持つ。
    ズフィルードの巫女は短命が約束される役割であるらしく、”生前の”願いとして遠く離れた地球を訪れるが、このことが後にバルマーに重大な変化をもたらすことになる…。
  • アデルバート・スタイナー
    ゼ・バルマリィ帝国の将軍で、プルート隊を率いる。十二支族の一つ、アレクサンドロス家に仕えている。
    強面の男性で、任務に忠実で非常に頑固。アレクサンドロス家の令嬢ガーネットに盲信にも似た忠義心を抱いている。
    ガーネットの願いに応じて、彼女の護衛として共に地球を訪れ、聖輦船隊と出会う。
    当初、彼から見て異星人である聖輦船隊を信用しておらず、融通の利かない言動を繰り返す。
    しかし、祖国どころか宇宙全体の危機に対して共に立ち向かう内、信頼を見せるようになっていく。
    • ベミドバン
      スタイナー家で実に500年以上も昔から近代化改修を繰り返しながら使い続けられてきた名機。
      武装は鎖付き鉄球のみというあまりにも潔すぎる機体であり、現代の他兵器と比べて古めかしい印象は否めない。
      しかし、500年使われてきた実績に裏付けされた極めて堅牢な構造は、現代兵器と対しても一歩も引けを取らない。
  • ブラネ・ラザ・アレクサンドロス
    十二支族の一つ、アレクサンドロス家当主。ガーネットの母親。
    反戦派が主流となりつつあるバルマーにおいて、尚も侵略を唱える主戦派。
    人造人間を思い通りに操ることのできる「操りの杖」なるものを所有しており、これを用いてはぐれバルマーを己の私兵と化し、操っている。
    操りの杖の出どころは不明。
    操りの杖を使わせるために自ら作り出した人造人間「黒魔道士兵」をはぐれバルマーに合流させている。
  • 偽セラ
    セラにそっくりの顔を持つ少女。
    表向きはブラネの客人として扱われているが、帝国軍内において独自の行動権を与えられている。
    正体は拉致されたSRXチームのセラの遺伝子情報を元に”製造”された人造人間。
    ブラネの所業にすぐに勘付いたケーキは、彼女の行いを黙っている条件として、セラの身柄を引き取った。
    その代わりとしてブラネに与えられたのがこの偽セラである。本物のセラはケーキの屋敷で軟禁されている。
    二月隊を撃破されたブラネは、敢えてこの偽セラを「脳改造手術を受けて人格まで変わってしまったセラ」であるとエンピリアン戦隊に虚偽の説明をすることで、彼らの動揺を誘ったのである。
    しかし、ケーキの思惑は当然ながらブラネに利するものではなかった。
    ケーキの誘導もあり、土壇場でガーネットとスタイナーが本物のセラを連れて現れたことで正体が露見してしまった。
    このことで帝国内部で急速に立場を危うくしたブラネは、偽セラを含む私兵を連れて本星を離れざるを得なくなってしまう。
    以降はブラネの私兵の指揮官として振る舞っているが、人造人間とはいえ一部はセラの遺伝子を受け継いでいる偽セラは、愛情を受ける本物のセラに嫉妬心を抱いており、なおも彼女やその仲間たちを執拗に狙う。
    搭乗機は「カイーナ」。
    • カイーナ
      念動力感知増幅装置「カルケリア・パルス・ティルゲム」を搭載した試作機。
      上半身は四本腕の人型だが下半身は大蛇という、ラミアのような異形の姿。
      ケーキが開発中の新兵器「ジュデッカ」の試作機に当たる。

真月隊

宇宙に放たれたはぐれバルマーのひとつ。前作におけるエアロゲイター同様、惑星の偵察および必要とあらば制圧を任務とするゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面帝国監察軍の一部隊。
他のはぐれバルマーとの相違点は、完全な無人で運用されていることで、ネビーイームを管理・運用するAI「クリエイター」を指揮官とし、人工生命体「マイナス」ならびにマイナスに運用させる兵器らを生産するプラントが設営されている。
また、エアロゲイターがそうであったようにはぐれバルマーの目的は、あくまでも惑星の偵察および制圧であったが、長きに渡って宇宙を漂い、観察を繰り返した結果、クリエイターは「進化に失敗した劣等種は支配するにすら値しない」という思考に至り、場合によってはネビーイームによって惑星そのものを飲み込み、融合してきた。
いつもの侵略行為の一環として地球圏に飛来し、遭遇した部隊と交戦し撃破、サンプルとしてパイロットを拉致して一時撤収。
サンプルから同胞であるエアロゲイターが退けられたことなどの情報を得たことで、しばらくの間、地球圏の騒乱を観察の名目で静観。
そして中盤頃から、争いの収まらない様を見たことで地球人を「自らの闘争心を抑えきれない劣等種」と判断、本格的に戦いに参戦してくる。

  • 比那名居天子
    本編開始ちょっと前に真月隊の手によって現地生命のサンプルとして拉致された後、ネビーイームで改造されて頭がおかしくなった上に死に損ねたやばすぎる状態になっている。
    元々傲慢なところはあった天子だが増長と傲慢が有頂天になった上、洗脳で思考のベクトルを操作された結果自らを選ばれた天人の一人であると呼称、「天地全てを滅ぼして新生命と共に理想社会を建築する」と、この世界全てを作り直す野望を抱くようになり、中盤以降は愛機と共に全ての地上を滅ぼすための直接的な行動に出始める。
    安定のクライマックスで味方になる枠の一人なのだが、その条件が元レイアース組の説得ではなく主人公機で説得(ドレミーのスフィアを通じて眠っている天子本来の人格に呼びかけ)した後で依神姉妹の乗ったアルカディア号でトドメを刺す憑依華原作再現が条件。
    条件を満たしてアルカディア号でトドメをさせば、呼びかけられて微睡んでいた天子本来の人格が女苑のスフィアで欲望を刺激されて覚醒し復活。自分の所業にネガネガしながらも味方になってくれる。
    条件を満たさないと頭がおかしくなって死にはしないがエンディングまで昏睡状態になってしまう。
    • 天のゼオライマー
      ネビーイームが複数の地球で開発されたスーパーロボットのデータを元に開発したエアロゲイター制の特機。
      無尽蔵の出力から放たれる超火力と超バリアが特徴的な機体で、なんと天子の性格も合わさってか味方を巻き込む形で毎ターンマップ兵器を撃ってくる。
  • クオレ
    天子のDNAデータをベースにして作り出された、新世代型マイナスの1号機。
    ベースが天子であるためか、はたまた作り出されてすぐのためか、従来のマイナスと比べてペドい幼い。
    洗脳したとはいえ、有機生命体ゆえの安定しない精神性を持つ天子を補佐するためにクリエイターによって作り出され、以後天子のサポートに回るように働く。
    本来自我をもたないマイナスであるが、クオレの場合は元になった存在が存在だったのか、朱に交わって赤くなったのか、次第に自我に目覚めたような振る舞いが目立ち始め、最終的には表向きにはクリエイターに従いながらも、天子の意志を尊重するようになる。
    • ナイト・オブ・オニオン
      バルマーの機体・エゼキエルをベースにした、クオレの専用機。全体的に丸みを帯び、モヒカンのような兜飾りと剣と盾が特徴。
      素早い動きから繰り出される剣戟と、魔法のような遠距離攻撃とで距離を選ばない戦いが厄介。
      また敵味方の区別を付けずに広範囲に攻撃を行う天子のゼオライマーに合わせるよう、MAPW無効の特殊能力をデフォで装備している。

二月隊

はぐれバルマーに偽装して行動しているブラネの私兵部隊。「にげつたい」
ブラネが製造した人造人間「黒魔道士兵」を中心として構成されているが、中にはバルシェムやマイナスも少数紛れており、これは「操りの杖」というアイテムにより操られているもの。
自由意志を持つ人間を全く信用していないブラネは、己の思い通りに動く存在として黒魔道士兵を製造した。
黒魔道士兵はケーキが生み出したバルシェムやマイナデスに対抗して開発したものだが、天才であるケーキとの差が如実に現れており、操られているバルシェム・マイナデスよりも操っているはずの黒魔道士兵の方が性能が低く、寿命も短い。
本編スタート時、クロスゲート調査に現れたSRX隊を襲撃し、セラを拉致した。
その目的は地球人の対バルマー感情を煽り、彼らから攻撃を仕掛けさせることで、バルマーの地球侵略戦争を正当化させることである(無論、そのために地球人を拉致したことは国民には秘密)。
序盤から戦闘するが、比較的早くに壊滅し、所属メンバーは散り散りになる。

  • 黒のワルツ3号
    二月隊の指揮官である黒魔道士兵。ブラネから借り受けた「操りの杖」を所有している。
    自由意志を持たない通常の黒魔道士兵とは違い、自我が与えられている。
    非常にプライドが高く、自身が他の黒魔道士兵やバルシェム・マイナデスよりもずっと優秀な兵士であると自負している。
    勝ち続けることこそが自身の存在意義であると考えており、勝利に掛ける執念は極めて強い。
    二月隊壊滅後はブラネに回収されるが、敗北を経験した黒のワルツに対してブラネは既に失望しており、そのことが3号の暴走とも言えるエンピリアン戦隊への執念を誘発させる。
    同名の黒のワルツ1号、2号も存在しており、3号はその完成形である。
    搭乗機は「ヴァルク・バアル」をベースに呪術的強化を施し魔法による攻撃を可能とした「ヴァルク・ワルツ3」。
  • ビビ・オルニティア
    二月隊に所属する黒魔道士兵の一人。他の黒魔道士兵より小さい。
    自由意志を持たない通常の黒魔道士兵とは違い、明確な自我を持っているが、黒のワルツと異なり、これは事故によって獲得したもの。
    性格は臆病でいつもおどおどしているが、潜在能力は非常に高い。
    当初は他の黒魔道士兵と同じく自我を持たなかったのだが、聖輦船隊との初戦でいきなり撃墜された際に自我に目覚めた。
    この後、ジタンに保護されたビビは、兵器として造られた自分の素性に悩みつつ、自分を仲間だと認めてくれたジタンのために、同胞と戦うことを決意する。
    搭乗機は「ヴァルク・ベン」をベースに呪術的強化を施し魔法による攻撃を可能とした「ヴァルク・マギ」。
  • ジェネシス
    セフィロスを素体としたバルシェム。
    アルテマ大戦の際、真実を知り暴走したジェネシスは、地球圏を当てもなくさまよっていたが、やがて二月隊に回収され、操りの杖により指揮下に置かれた。
    バルシェムには”寿命”と呼べる劣化現象があり、専用の施設で適切な処置を受ければ回復できるのだが、ジェネシスが暴走している間にエアロゲイターは全滅してネビーイーム(ホワイトスター)が自爆され、ファムフリート、エクスデスの母艦であるフーレもジェネシスに気づかないまま帰還してしまった。
    回収した二月隊にはバルシェム用の施設も知識もないため、ジェネシスは処置を受けることができず劣化現象が止まらないままでいる。
    暴走に加えて操りの杖の干渉もあり、かつてセフィロスの部下であったSRXチームをセフィロスそのものだと認識するようになっている。
    本編開始時、SRXを破壊したのはジェネシスである。
    しかし、セフィロスそのものだと認識していたSRXチームを自ら抹殺した(本人の認識では)ジェネシスは、唯一正気を保つ綱であったセフィロスの幻影すら失い、もはや手のつけられない程の絶望に沈み、劣化現象が更に進行、操りの杖を使ってもまともに戦闘させることができなくなってしまう。
    だが、希望を失わずに戦う鈴仙、クラウドを見て驚愕し、わずかだが正気を取り戻す。
    二月隊の決戦時、鈴仙&クラウドに敗北したジェネシスは、愛機のエクストリームガンダムと共に宇宙の藻屑となる運命のはずだった。
    しかし、この戦いで操りの杖が破壊されたため、ジェネシスは二月隊の支配下を脱出、戦場を離脱する。
    バルマー本星に帰還したジェネシスはケーキによって処置を受け、劣化現象を克服することに成功。
    その後はバルマーの戦士として、母星の危機を救うために戦うことを決意する。
    • エクストリームガンダム ディスペア・フェイズ
      ジェネシスの搭乗機。
      地球圏の機体であるガンダムを、エアロゲイター側の技術で再現した機体であり、専用の補助兵装を装備して運用する。
      本来の装備はアルテマ大戦の際に喪失しており、ディスペア・フェイズは残存していた部品を二月隊で組み合わせた上で、呪術的手段で強化したものである。
      近接戦用装備であるタキオン・フェイズをベースとしているが、大幅な改造により、外見は赤い魔人の如き様相を呈している。
      外見が変わり果てていたため、当初SRXチームはそれがエアロゲイターの機体だと気づかなかった。
      武器は大型の実体剣「マテリア」。