第五世界
リターナー
潜水艦ならぬ潜砂艦「ユグドラシル」を旗艦として、砂漠で活動する反乱軍。
実は第五世界における王族であったのだが、宰相のクーデターにより王族はその殆どが処刑されてしまう。
王家が保管していたユグドラシルを奪い取って逃げたことで生き残った王子、エドガーとマッシュが協力して反乱軍を立ち上げたのである。
- エドガー・ロニ・フィガロ
リターナーの長であり、ユグドラシルの艦長にして、フィガロ王家の次期王位継承者候補。
性格は紳士的だが、美女と見ると口説かずには居られない。
軽薄に見られがちだが、実際は責任感が強く、弟想いで仲間想い。
機械いじりが趣味で、ユグドラシルや搭載機の整備を自ら主導することもある。- ユグドラシル
フィガロ王家が保管していた潜水艦ならぬ潜砂艦。
砂漠を潜って移動できるが、気密性が高いため、本来の潜水艦としても利用可能。
内部は広く、ギアを複数搭載できる。
爆雷を装備しており、戦闘もこなせる。
- ユグドラシル
- マッシュ・レネ・フィガロ
リターナーの一員であり、エドガーの弟にして、フィガロ王家の次期王位継承者候補。
堅苦しいしきたりを嫌い、王子でありながら体を鍛えており、屈強な肉体を誇る。
次期王位は兄エドガーが継ぐべきだと考え、兄の助けとなるため、ギアの操縦技術も磨いた。
性格は一見暑苦しそうに思えるが、明るく人懐っこく、他者への気遣いと繊細な一面も併せ持った人物。- シューティア
マッシュが出場した武闘大会の優勝賞品として頂いたギア。
ユグドラシルの艦内に置いてあったもので、脱出時にそのまま持ってきた。
クローを身に着けた重量級ギアで、格闘戦に特化した性能を持つ。
防御力も高くタフだが、運動性や移動力は低い、典型的なパワーファイター。
- シューティア
- ラムザ・ベオルブ
リターナーの一員。
生真面目で心優しく、不正を許さない、芯が強い青年。
発掘された労働八号に人造聖石をはめ込んで起動させたため、八号から「ゴシュジンサマ」と呼ばれ、彼のマスターとして認識されている。
労働八号は直接パイロットが乗らなくても命令だけで動かす事が出来るので、基本的にユグドラシルに乗っている。- 鉄巨人・労働八号
ユグドラシルが発掘したギア。
ギアとしては比較的旧型だと思われ、武器も少なく、単純な機体であるが、その分作りは堅牢でパワーがある。
発掘当初は起動できなかったが、別所で発掘した人造聖石(スフィア)をはめ込んだことで起動した。
当初は内蔵火器のレーザーを除いて武器を持っていなかったが、敵ギアが持っていた大剣やメイスを奪い取り、使用している。
ギアとしては珍しい対話型人工知能を搭載しているため会話が可能で、ラムザが直接搭乗せずとも命令するだけで戦ってくれる。
踊れと命令されて律儀に踊ったり、強いのかと聞かれて「ワタシハ トテモ ツヨイデス!」と答えるなど、機械の割には少々抜けている。
この特性のためパイロット系特殊効果を全て無効化できる。
- 鉄巨人・労働八号
- ゼザ・サーゲイト
リターナーの一員。
氷のように冷静沈着で、万物に精通する知識人。
剣士として、パイロットとしても超一流の腕前を持つ完璧超人。
洗脳装置が壊れたティナを保護し、リターナーの一員として迎える。
実はソラリス帝国出身であり、元エレメンツでもあった。
しかしソラリスの手口に嫌気が差し、地上への貨物船に密航して脱出、リターナーに加わった。
元エレメンツの仲間たちとは確かな絆で結ばれており、連絡はとっていないが、現在でも親しみを持っている。 - ケルガー・ヴロンデット
リターナーの一員。
フィガロ王家に仕えていた人狼族。
幼い頃、ソラリス帝国に拉致され、そのまま十数年ソラリスで過ごしていた。
ゼザ同様、元エレメンツでもあった。
ゼザより先駆けて地上への貨物船で地上へ脱出、フィガロ王家に仕えるようになった。
ソラリスへは拉致された立場であり、敵対することに躊躇はないが、唯一、面倒を見ていた人狼族の少女だけは気がかりである。 - ロック・コール
リターナーの一員。
盗みや潜入の技術に長けた自称トレジャーハンター。どろぼうと呼ぶと怒って訂正を求める。
リターナーにおけるギア部隊の部隊長を務める。 - ダール
リターナーの一員。
ギア部隊の一人。
性格は気楽でどこまで本気か分からない言動ばかりとる。 - ムスタディオ
リターナーの一員。
ユグドラシルの整備員であり、整備長はムスタディオの父である。
人懐っこい青年で、ラムサを始め交友関係は広い。
整備士としての腕前は見事なもので、非政府組織であるリターナーの運用兵器が十分な稼働率を保つことが出来るのは彼の手腕によるものが大きい。
ただし、ラムザのいたずら心により、一度労働八号に痛い目に遭わされたことがあるため、八号のことは苦手(とはいえ、整備を怠ったりはしない)。
神聖ソラリス帝国
第五世界における最大勢力。
空に浮かぶ空中要塞を根拠地とするが、そこは結界によって外部から接触どころか視認さえ出来ないという強固な守りを誇る。
第五世界の機動兵器ギアは殆どが地中から発掘されたものであり、ギアを新造できる勢力はソラリスのみである。
ギアの動力源となるのは「聖石(スフィア)」と呼ばれる結晶であるが、実際は本物のスフィアを解析して造られた「人造聖石」である。
人造とはいえスフィアであるため、大きなエネルギーを発生させるが、その製造法はソラリスが独占しているために、他の勢力はギアを造れないのである。
最高権力者は名目上皇帝とされるが、実際は『元老院』と呼ばれる老人たちが真の支配者である。
しかし、その『元老院』の正体こそアシエンであり、シナリオ中に度々登場するアシエンたちの集い、通常「アシエン会議」の会場もここである。
つまり、第五世界のソラリス帝国こそ、アシエンの本拠地であると言える。
- ヴェイン・カルダス・ソリドール
立ち上がる射手のスフィア・リアクター。
神聖ソラリス帝国の皇太子であり、現皇帝の息子。 - ティナ・ブランフォード
ソラリス帝国に所属する兵士。
類まれな魔法の才能を持ち、そのため魔導アーマーの能力を最大限引き出すことが出来る。
本来は心優しい少女だが、装置により自我を抑制され洗脳されており、兵士として操られている。
主人公との戦闘で装置を破壊され、正気を取り戻すものの、これまでの自分の行いに罪悪感を抱き悩む。
生まれはソラリスではなく、ある洞窟にある不思議な装置で眠っていた所を帝国により接収、覚醒させられた。オメガやシド、EXA-DBを作った古代文明人により生み出されたデザイナーズチルドレンである。
科学者マディーンはウェポンやアルテマの脅威に対して、戦うのではなく、生き残る術を求めた。自分たちが、ではなく、その子供たちが生き残る手段を、である。
当時の生化学の技術を結集させた人工生命であるが、マディーンと妻の遺伝子を掛け合わせているので、本当の娘とも言える。
ウェポンと戦うオメガらの劣勢を悟ったマディーンは、培養液に浸かったままの娘をコールドスリープさせた上で、一縷の望みを懸けて異世界へと放った。
娘、ティナを、心優しい者が拾い育ててくれることを願って。
残念ながらその願いは叶わなかったが、やがてティナは仲間と出会うことになる…。- ヴェルトール
ティナの搭乗機体。神聖ソラリス帝国のギア。
内部はブラックボックスが多く、運用している部隊でもその性能を全く把握できていない。
携行武器はないが、登場者の魔力を増幅させ、腕部から放出することが出来る機能を持つ。
主にこの魔力増幅機能を利用して、パイロットであるティナの魔法で戦う。
申し訳程度のチェーンガンが内蔵されている事以外武装はないが、構造は堅牢であり、本来は格闘戦を想定した機体であった。- ゼノギアス・トランス
ティナの最終搭乗機。その名前は「異質なギア」もしくは「ギアではないもの」を意味する。
ティナが波動存在と接触したことでヴェルトールが変異した姿。
青黒いヴェルトールとは対象的に、白を基調とした神々しい機体で、戦闘時はピンク色のオーラを纏う。
上位存在である波動存在の影響のために、既存の技術では測定できない部分が多いが、最低でも第五世界において並ぶもののない最強の機体であることは疑いようがない。
戦闘時は主に手のひらから波動のようなものを放出することで攻撃を行うが、エーテルを刃の形に固定化して剣のように振るい斬撃を飛ばす「ライオットソード」という技を持つ。
また、ティナの持つ高い念動力を活かすことのできる「エアッド」という無線誘導攻撃端末を搭載している。
最強技はティナの持つ魔力を最大限に増幅させて放つ「機神黒衝」。
- ゼノギアス・トランス
- ヴェルトール
- ドクター・シド
ソラリス帝国の技術者。
ギア開発の第一人者であり、これまでも多数のギアを手掛けてきた。
エルデカイザーはドクター・シドの若気の至りらしい。
狂気的な面があり、時々誰もいないのに会話しているかのように独り言を言う姿が度々部下に見られている。
エレメンツ
- 今泉影狼
ソラリス帝国の精鋭部隊「エレメンツ」の一員。一応リーダーだが、あまりリーダーシップはない。
性格は比較的温厚だが、戦闘では一転して激しさを見せる。
搭乗機は水中専用ギア「ハイシャオ」(わかさぎ姫との二人乗り)、及び口からヒートウェーブを照射できる獅子型の「グランガオン」。 - わかさぎ姫
ソラリス帝国の精鋭部隊「エレメンツ」の一員。
大人しい性格で、水と回復の魔法を得意とする。
搭乗機は水中戦用ギア「ハイシャオ」(影狼との二人乗り)及び、水中のみならず空中戦にも対応したイルカ型の「マリンバッシャー」。 - 赤蛮奇
ソラリス帝国の精鋭部隊「エレメンツ」の一員。
斜に構えた性格。
搭乗機は様々な武器を使う人型の「ガッシュ」だが、赤蛮奇が剣を多用するため「ブレードガッシュ」とも呼ばれる。 - レナ
ソラリス帝国の精鋭部隊「エレメンツ」の一員。
心優しく、常に周囲を気遣う性格。
搭乗機は高い飛行能力を持つ翼竜型の「スカイギーン」。- エルデカイザー
「Gエレメンツ」のコードネームを持つ合体ギア。
エレメンツの4機が合体することで完成する。
武装は両手のブーストナックル、胸のガオン砲、そして巨大な実剣「機震剣」。
必殺技はガオン砲で敵の動きを封じてからの「機震剣必殺斬り」。
特撮ロボットの如き大袈裟な演出で登場する。
それには敵対者への威圧、あるいはソラリスへの戦意高揚の目的がある……とされているが、実際は完全に設計者の趣味である。
- エルデカイザー
デウス
- デウス
かつてオキューリアがハイデリンと共に造り上げた、もう一つの人造神。
そのシステムは、
直接攻撃能力を有する生体兵器「デウス」本体
動力源となる事象変移機関「ゾハル」
論理演算・不確定演算を可能とする生体電脳「カドモニ」
デウス本体を輸送する戦略制圧母艦「メルカバー」
から構成される。
攻撃と防御を担うデウス本体は無機物ではなく、機体の殆どが有機機械によって構成されている。
他の有機物を取り込むことで自己修復が可能な上、環境や敵性体に合わせて進化することも可能。ぶっちゃけデビルガンダム
しかし、そのデウス本体よりも更に重要なのが、そのエネルギー源となるゾハルである。
ハイデリンが至高神から贈られた聖石(スフィア)をそのまま使用しているのに対し、聖石を解析してオキューリア側で組み上げた人造聖石が「ゾハル」である。
ゾハルは現在を含む極近未来の事象を"可能性"事象として捕らえ、その中で能動主体、つまりデウスにとって最も都合の良い事象を顕在化させる。
どのような事象変移にもエネルギーの変化が伴う。
ゾハルは望んだ事象の実現までに必要なエネルギーを取り出して、それを使用することが出来るのである。
更にその稼働時の副産物として「絶対客観空間」と呼ばれる空間歪曲防御壁を発生させる。
これは敵性体が存在しない瞬間を瞬間後まで厚みをもたせて留まらせる。
当たり前だが、普通は攻撃した瞬間と攻撃していない時間は瞬時に切り替わる。
絶対客観空間は、攻撃していない時間を引き伸ばすことで攻撃した瞬間を消し飛ばしてしまう。
これによって、デウスは無敵の防御フィールドを獲得してしまうのである。
仕方なくハイデリンのみでアポカリュプシスに立ち向かうことになったのだが、ゾハルは土壇場で無限のエネルギーを得るために、本来ありえない確率0を選択。
その結果、高次世界への扉を開いてしまい、現在の宇宙より高次元の存在を取り込んでしまった。
アポカリュプシスによって世界が分割された際、デウスはハイデリンが創り出した世界の内の一つに墜落し、休眠状態に入った。
そこが、第五世界である。
アポカリュプシスの余波で損傷したデウスは、修復するために有機物を必要とした。
そこで、生まれたばかりの世界に種子を放った。
その種子こそ、現在第五世界においてヒトと呼ばれる種族である。
即ち、第五世界におけるヒトとは、やがてデウスに取り込まれるためだけに繁栄している、デウスの部品・食糧なのである。 - 波動存在
高次元宇宙に存在するもの。
有り体に言えば、無限のエネルギーそのもの。
本来ありえないことなのだが、アポカリュプシスに際してゾハルに捕捉され、取り込まれたことで、デウスの中で閉じ込められている。
自分を解放してくれる者を待ち望んでいる。
ルシス聖王国
地上の国家。
神聖ソラリス帝国とは敵対しており、ソラリスにしか新造できないギアではなく、『王の剣』と呼ばれる独自の機動兵器を運用する。
- ノクティス・ルシス・チェラム
尽きぬ水瓶のスフィア・リアクター。 - イグニス・スキエンティア
ルシス聖王国の軍師。
ノクティスの頭脳として、様々な策略を巡らす。
ルシスが大国であるソラリスに対抗できるのは、彼の功績によるものが大きい。
戦闘では基本的に指揮を担当し、前線に出ることは少ない。 - グラディオラス・アミシティア
ルシス聖王国の戦士。
王の盾とも呼ばれる、王であるノクティスの親衛隊でもある。
乗機は歴代王の1人を模した王の剣「鬼王」。
戦棍を手にした重厚な巨像であり、見た目通りのパワーファイター。 - プロンプト・アージェンタム
ルシス聖王国の戦士。
ノクティスの最も親しい仲間の1人であり、射撃の達人。
機械の扱いに長けており、ソラリスの最新機であっても短時間で使いこなせるようになる。
乗機はソラリスから奪い取ったギア「レンマーツォ」。
両腕にアームガンと格納式ハンドガンを装備している射撃専用ギア。 - アシェラ・V・アドゥリン
ルシス聖王国の王女。ノクティスの従姉妹にあたる。
分岐しているものの、彼女も初代王の正当な血統である。
乗機は歴代王の1人を模した王の剣「伏龍王」。
女性型の巨像であり、主な武器は投剣(手裏剣)である。 - アキュウ
ルシス聖王国の書記官。代々聖王国の歴史の全てを記述してきた一族の末裔で、”ミアレ”と呼ばれる特別な存在。
毅然として物怖じせず、堂々とした立ち居振る舞いの少女。
本人は暴力を振るうことを好まないが、他人が戦うのを見るのは好き。
この一族は代々短命で、死亡した数世代後には転生して先代のミアレの記憶を引き継いだ新たなミアレが誕生するという。正体はアシエンの一人、アシエン・イゲオルム。
不変不滅の魂を持つアシエンにとって、転生とは肉体の交換に過ぎない。
転生している間は原初世界や他の鏡像世界にいて、死後の世界には行ったことがない。
アシエンの中でも穏健派で、率先して行動することは殆どない。
自らを歴史の傍観者と称しており、ただ記録し続けることだけを己の使命とする。
個人に対しては殆ど興味がないが、そんな彼(当時の肉体としては)が強く惹かれたのが、聖王オーグストであった。
オーグストが築き上げる国の行く末を見守ることを心に決めたイゲオルムは、今でもただ記録し続けている。 - ギルガメッシュ
前回も戦ったようなそうでもないようなさすらいの剣豪。
ともかく、前大戦の最中に事故でアトモスに飲み込まれ、吐き出されたのがこの世界。
行き倒れていた所をグラディオに見つかり王国に連れてこられたギルガメッシュは、そこで何故か見覚えのある機体を発見する。
それまで誰も動かすことの出来なかったその機体をどういう訳か動かすことの出来たギルガメッシュは、一宿一飯の恩義としてルシス聖王国の客将として戦うことになる。
なお、ギルガメッシュ・チェンジで巨大化して生身で戦う事もできるが、基本的にはエンキドウに乗っている。実は異世界を渡り歩く内、時間も大きく飛び越えていた。
元いた時代は初代王こと聖王オーグストの時代であり、かつてはゾディアックブレイブの一員だった。
エンキドウも元々ギルガメッシュ本人の相棒である。
闇の帝王ハデスを封印した後もゾディアックブレイブとして戦い続けていたが、暗黒魔道士エヌ・オーとの戦いの最中、エヌ・オーの魔法で機体を置いてパイロットだけを次元の狭間に飛ばされてしまい、以降次元を超えた旅を続ける羽目になった。
その彼がオーグストの子孫であるノクティスらと肩を並べることになった運命を感じ取り、恩義ではなくオーグストとの友情のために戦うことを決意する。- E(エル)・キドウ
ルシス聖王国で保管されていた古代のギアで、ギア・バーラーと呼ばれる特別なギアの内の1機。愛称は「エンキドウ」。
全身は緑色に染められ、6本の腕が生えており、それぞれに異なる武器を手にしている。
初代王と共に戦ったゾディアックブレイブの一人が愛用していたらしいが、ギルガメッシュが来るまでは誰も動かすことが出来なかった。
アシエンによれば、異世界の「ガンメン」と呼ばれる兵器に似ているらしい。
- E(エル)・キドウ
- 初代王
ルシス聖王国の初代王。名はソムヌス。
伝説によれば光を伴って空から降りてきたとされる。
自身を模した最初の王の剣「真王機ジ・ルシス」を造り、それに己の魔力を注ぎ込んだ。
ジ・ルシスの戦闘スタイルは初代王に由来している。その正体は、遥かな昔、聖石を手にした勇者たち「ゾディアックブレイブ」を率いた聖王「オーグスト」である。
伝説ではゾディアックブレイブ全員が聖石を持っていたとされるが、実際に聖石を持っていたのはオーグストのみであり、ゾディアックブレイブが持っていたのは疑似聖石、さらに言えば擬似聖石によって稼働するギア、「ギア・バーラー」であった。
かつて次元を超える旅の中、闇の帝王ハデスを始めとした数々の脅威と戦い続けたゾディアックブレイブであったが、やがてアシエンやアポカリュプシスの真実を知るに至る。
そして、今の自分たちの力ではこの世界的脅威には太刀打ちできないと確信し、後世にアポカリュプシスと戦うための力を残すことにしたのである。
ソムヌスはオーグストの弟でゾディアックブレイブの一員であり、彼の後を継いで第二代王となった人物だが、長い歴史の中で混同されてしまったようである。
ゾディアックブレイブにはエドガーとマッシュの祖先やラムザの祖先、まだ人類に希望を抱いていた頃のアーデン、労働八号の兄弟機である労働七号などが含まれている。
所属不明
- グラーフ
「伯爵」と名乗る、黒衣を身に着け赤い兜を被る謎の人物。
世界の垣根を越えて、力を欲する者の前に現れ、原理不明の力を与える。
生身で兵器と殴り合う程の異常な身体能力を持つ。
搭乗機はヴェルトールに酷似しており、ヴェルトールが存在していたのと同じ第五世界の出身だと思われる。その正体は、愛する人を守れなかった無力感に打ちひしがれ、深い絶望と怒りに飲み込まれた者たちの残留思念が集まり、人の形を成したモノである。
無力感から生まれたグラーフは力を追い求め、怒りのままに滅尽滅相を為そうとする。
怒りを解放した決戦の末、ティナを始めとする念動力者たちはグラーフの根底を知る。
愛する人を守れなかった無力感……それは裏を返せば、相手を本当に愛していたことの証明でもあった。
怒りが強ければ強いだけ、友に、恋人に、家族に対する愛が強かったのだということ。
グラーフはまつろわぬ霊を原動力とする負の無限力の化身の一体である。
だが存在の根本に負の無限力と相反する力、愛が存在することを証明されたグラーフは敗北を認める。
そして自分以外にも負の無限力の化身が迫りつつあることを告げ、消滅した。- ORヴェルトール
「オリジナル・ヴェルトール」。シナリオ後半では「真ヴェルトール」という表記でも登場する。
その名の通りヴェルトールに酷似した姿を持つが、翼が生えており、飛行可能。
生身でも強いグラーフだが、当機の戦闘力は輪をかけて高い。
腕から赤いもやのような光を放ち、相手の機体を動力源を問わず大幅にパワーアップさせることかできる、謎の力を持つ。
- ORヴェルトール
- イド
時々、どこともなく現れる謎の人物。
真紅の機体を操るが、その力は常軌を逸しており、ミサイル並の速度で飛行し、敵も味方もなく瞬時に周囲を壊滅させる。
見た目は人型で女性のように見えるが、全身紫色に淡く発光しており、人間離れしている。
本来の名前は分からず、本人はただイド(欲動)とだけ名乗る。
序盤の終わり頃、リターナーとソラリス帝国の戦いに乱入、ソラリスの戦力を文字通り秒殺、更にユグドラシルを超能力染みた力で触れもせず破壊し砂漠に沈めてしまう。