【花代】
デッキの概要
花代と花代限定のカードを使った、対戦相手のシグニのバニッシュとアサシンの付与で対戦相手のシグニによるブロックを突破し、対戦相手のライフクロスの大量クラッシュに長けるデッキ。
大きく分けて、《轟炎 花代・爾改》を採用しレベル2までのグロウで戦う【轟炎 花代・爾改】、《縛魔炎 花代・参》を採用しレベル3までのグロウで戦う【縛魔炎 花代・参】、レベル4以上のグロウを狙う【花代】の三種類が存在する。
採用するカードはそれぞれ大きく異なるため、この項ではレベル4以上のルリグを主力とするデッキタイプについて解説する。
デッキ構築に際して
ルリグについて
- レベル5
- レベル4
- 《金蘭之契 花代・肆》
クロスシグニに関連した能力を持つ花代。
アサシン及びライフクロスのクラッシュを主力とするため、従来のバニッシュのサポートカードとは相性が良くないが、攻撃性能そのものは高い。
このルリグを主力とする場合、可能な限りクロスシグニを採用する必要があるだろう。
- 《百火繚乱 花代・肆》
起動能力で対戦相手のパワー10000以下のシグニをバニッシュできる。
レベル3以下のシグニの多くをバニッシュすることができる。
お互いレベル4となって以降はパワー不足となりがちだが、《花代・伍》が常時能力で得られる貴重な起動能力ではある。
- 《花代・純肆》
能力を持たない所謂バニラ。
グロウコストの少なさとリミットの高さは他のレベル4にはない利点であり、前者はリソースの確保が難しい赤にはありがたい。
《花代・伍》へのグロウを目指す場合も、グロウコストを節約できるのは大きい。
- レベル3
- 《熾炎舞 花代・参》
出現時能力でパワー7000以下のシグニをバニッシュできる。
コストが安く、発動も任意なので扱いやすい。
- 《熾炎舞 花代・参》
- 《花代・参》
能力を持たないレベル3。
グロウコストは《熾炎舞 花代・参》と変わらないため、リミットを目的に採用する形となる。
- 《轟炎罪 遊月・参》
花代でありユヅキでもあるレベル3。
汎用性の高い起動能力を2つもっており、《花代・伍》で使用することも可能。
ただしグロウコストに緑を要求するため、マルチエナにしろ緑をタッチするにしろ、グロウ事故の可能性はつきまとってしまう。
アーツについて
- 《捲火重来》
対戦相手のエナゾーンを削るアーツ。
《烈情の割裂》とのコンボで対戦相手のエナゾーンを2枚にできるが、アーツとスペル両方を使用するため、対戦相手の《アイドル・ディフェンス》の使用するためのコストを白エナ0にしてしまう欠点もある。
- 《火福糾縄》
パワー8000以下のシグニを1体バニッシュ、ライフクロスが2枚以下の場合なら代わりにパワー15000以下を2体バニッシュする。
メインフェイズ限定ではあるものの、範囲が極めて広く反撃に持ち込むにはうってつけ。
- 《炎志貫徹》
対戦相手のシグニに左右されるが、全体にアサシンを与える強力なアーツ。
《ピンチ・ディフェンス》などで一部のアタックを止められてもアサシンを通しやすくなるが、低レベルルリグで止めるタイプのデッキに対しては効力を発揮できないこともある。
また、コストが極めて大きいため、《アイドル・ディフェンス》で止められた場合の返しはほぼ絶望的。
- 《龍滅連鎖》
汎用性の高い3つのテキストを持つ。どれも有用だが、コストは相応に重いためなんらかのエナチャージギミックを採用すること。
赤単色で使用するためには貴重なマルチエナを消耗するため、何らかの緑のカードをタッチしても良いだろう。
- 《絶体絶滅》
手札を全て捨てなければならないが、花代ならばわずか1エナで相手シグニを確実に1体バニッシュ出来る。
更にこの時手札3枚以上を捨てていればもう1体バニッシュが可能。
ガードを放棄することとなるためルリグアタックを止められなくなることには注意。
基本的には手札が0またはそれに近い場合に使うべきアーツだが、返しに《雪月風火 花代・肆》で補充できると割りきって使ってしまった方が良い局面も多い。
- 《ペイ・チャージング》
手札を1枚捨て、そうした場合にデッキの上から2枚をエナゾーンに置く。
手札もエナゾーンも増やしづらいこのデッキでは手札の消費が厳しいことも多いが、宝石・鉱石を軸にした場合に《羅石 カーネリアン》や《羅石 タイアイ》で上手く手札を増やせた場合には有効。
《チャージング》にも言えることだが、《アイドル・ディフェンス》を避けるためになるべく詰めのターンより前に使っておきたい。
- 《オーバーサルベージ》
ルリグと同じ色のシグニを2枚手札に回収する。
ハンデスで捨てられたり、序盤にエナゾーンに送ったシグニを回収できる。
特に《コード ピルルク・Ω》及び《コード・ピルルク ACRO》に対して挽回するにはほぼ必須。
- 《ペナルティ・チャンス》
汎用性の高い無色アーツ。
特にドロー効果が《雪月風火 花代・肆》の手札を使い切るエクシードや、手札をすべて捨てる《絶体絶滅》と相性が良い。
- 《クライシス・チャンス》
こちらも《雪月風火 花代・肆》や《絶体絶滅》と相性が良く、その他の効果も全体的に前のめりなこのデッキでは発揮しやすい。
- 《イノセント・ディフェンス》
コストは4エナと多いが、赤エナのみで使用できる強力な防御アーツ。
- 《アイドル・ディフェンス》、《バロック・ディフェンス》、《ロマネ・ディフェンス》、《アンシエント・サプライズ》
他色のアーツ。
花代が使用可能な赤のアーツはアタックフェイズに使用できるものが少ないため、防御カードはこれらを採用したほうが戦いやすい。
混色にするのは難しいため、ほぼマルチエナが頼りとなる。
シグニについて
花代の主力となるシグニは宝石・鉱石とウェポンに別れる。
前者は《羅石 カーネリアン》、後者は《弩炎 フレイスロ大佐》が主力となるため、なるべくクラスは統一した方が良いだろう。
- レベル4
- 《羅輝石 マラカイト》
鉱石。
トラッシュにある宝石や鉱石のそれぞれの枚数で強化される。
主力となるカードの多い宝石はレベル4のルリグのグロウを目指しているうちにトラッシュに溜まっていることも多いが、鉱石を5枚以上トラッシュに置くには、デッキへの採用段階で調整する必要がある。
- 《羅石 サンスト》
クロスシグニ。
ヘブンした時でコスト消費なしでアサシンを得られるため、《金蘭之契 花代・肆》や《炎固一徹》に頼らずとも済む。
手札を大量に消費するものの自身と対戦相手のライフクロスをクラッシュする起動能力もあるため、ライフクロスのクラッシュを狙いやすい。
- 《羅輝石 ゴルドオラ》
ライフバーストへの耐性付与、ダブルクラッシュ付与、《羅石 カーネリアン》と同じ手札補充と強力な効果を多く持つ宝石。
- レベル3
- レベル2
- 《羅石 アンモライト》
スペルを使用することでダブルクラッシュを獲得できる。
条件が緩く、序盤から多くのライフクロスをクラッシュしていける。
- 《羅石 アンモライト》
- レベル1
- 《羅石 カーネリアン》
自身をダウンすることで手札補充を行う。
デッキを宝石・鉱石に統一する必要があり、ガード要員をめくってしまう可能性も低くないが、赤にとっては重要な手札補充カード。
- 《羅石 カーネリアン》
- 《羅石 キャッチャイ》
《羅石 タイアイ》の対になるクロスシグニ。
特に単体では何もできないが、例によって《金蘭之契 花代・肆》のトリガーにはなれる。
- ウェポン
- レベル4
- 《弩砲 アヴェンジャー》
手札コストと引き換えにバニッシュ及びライフクロスをクラッシュするウェポン。
《弩砲 ゴルドガン》とのコンボでメインフェイズ中に2枚以上のクラッシュを行うのも夢ではない。
初動に必要な手札は《雪月風火 花代・肆》などで確保すると良いだろう。
- 《弩砲 アヴェンジャー》
- レベル4
- 《弩砲 ゴルドガン》
ウェポンがアタックまたは能力で相手ライフクロスをクラッシュした際にドローを行う。
上記《弩砲 アヴェンジャー》とのコンボを想定されており、メインフェイズ中にライフバーストをものともせずライフクロスを削っていくのは圧巻。
- 《弩砲 ガンスナイプ》
花代限定のレベル4ウェポン。
シグニ1体にダブルクラッシュを与える出現時能力とライフクロスが3枚以下である限りウェポンにパワーを与える常時能力を持つ。
ある程度ライフクロスが減れば恒久的なパワー増強が見込める。
- 《弩炎 フレイスロ大佐》
メインデッキにウェポンのシグニを多く採用することでバニッシュの範囲が広がる可能性が高まる。
とはいえあまりにウェポンばかり入れてしまうと防御力が落ちるため、2枚出れば十分と妥協するのも手。
- レベル3
- レベル1
- 《罠砲 タイマーボム》
自身の他にクロスシグニでクロス状態を維持することが必須だが、ヘブンさせることでダメージを与えられる。
場の持ちは悪いもののダブルクラッシュ以上に効率よくダメージを与えられ、対戦相手のライフクロスないならそのままゲームエンドに持ち込むことも可能。
花代が使用できるウェポンのクロスシグニは《盾砲 シールドミサイル》と《爆砲 ガンソード》の一組のみであるため、宝石・鉱石軸に投入した方が能力そのものは発揮しやすいが、《羅石 カーネリアン》との相性は悪い。
- 《罠砲 タイマーボム》
- その他のクラス
スペルについて
- 《光欲の宝剣》
宝石、鉱石、ウェポンいずれかのシグニにダブルクラッシュを与える。
《百火繚乱 花代・肆》等で対戦相手のシグニをバニッシュしておき、ダブルクラッシュの成功率を高めていきたい。
アサシンを与えても良いだろう。
- 《硝煙の気焔》
自身シグニ1体をバニッシュし、そうした場合に対戦相手のパワー10000以下のシグニ1体をバニッシュする。
コスト消費はないものの、対戦相手の主力をバニッシュできないことは多い。
重要なのは「自身のシグニをバニッシュする」こと、すなわちエナゾーンにカードが1枚増えることにある。
起動能力を使用してダウン状態となった《羅石 カーネリアン》や《轟砲 オルドナンス》を効率的に場からどける、序盤に場に出したマルチエナを持つシグニをエナゾーン送りにして赤でない色のカードの使用を狙うなど、場の展開を補助してくれる。
対戦相手のバニッシュはこの効果のおまけとして、対戦相手の厄介なシグニをバニッシュできることもある程度の認識でも構わない。
- 《西部の銃声》
使用コストは重いが、ダメージを直接与えるため、ライフクロスが0ならばゲームに直接勝利出来てしまうスペル。
決まれば相手シグニやアーツに関係なく勝利も狙えるが、スペルカットインを持つアーツに注意すること。
特に汎用性の高い《ブルー・パニッシュ》は天敵。
デッキの派生
【火鳥風月 遊月・肆】
《火鳥風月 遊月・肆》を主軸にした【花代】。レベル4軸。
【轟炎 花代・爾改】
《轟炎 花代・爾改》を主軸にした【花代】。レベル2軸。
【縛魔炎 花代・参】
《縛魔炎 花代・参》を主軸にした【花代】。レベル3軸。