花代
最初期から存在するルリグタイプで、いわゆる「インフェクテッド組」に分類される赤ルリグ。グロウコスト、限定条件とも全て赤で統一されている。
ルリグ自体の得意戦術は対戦相手の低パワーのシグニのバニッシュと、速攻戦術。そこに限定シグニなどのダブルクラッシュ等の攻め手で削りきるアグレッシブな戦法が得意である。
限定条件付きのシグニは主に鉱石・宝石で構成されるが、一部ウェポンもありサクシードセレクターではフレイスロ軍団の起用に特化したレベル5ルリグが登場した。
全ルリグ中で唯一、ユニークスペルが2枚存在する。
関連カード
- ■:無色のカード
※特記無き場合は赤のカード。[K]の付いたカードはキーセレクションで使用可能。
※はルリグタイプまたは限定条件が<花代/ユヅキ>のカード。
★は準限定(花代以外でも使えるが、花代が使用した場合に特有の効果やコスト軽減がある)カード。
ルリグ
- レベル0
アーツ
シグニ
- レベル2
シグニ(ライフバースト)
- レベル4
- レベル2
- 《羅輝石 ロードナイト》
- 《羅石 リン》
- 《羅原 Tan》[K]
- 《羅原姫 On》[K]
- 《羅原姫 Mdia》[K]
スペル
スペル(ライフバースト)
<花代>に関するテキストを持つカード
その叱咤は欺瞞――『selector』シリーズにおいて
担当声優は川澄綾子。TVシリーズの前日譚であるselector battle with WIXOSS/アーカイブも参照のこと。
アニメ第1期『selector infected WIXOSS』第1話より登場。紅林遊月のルリグで、通称「花代さん」。
落ち着いた姉御肌の性格で、実の弟・香月への恋心に苦しむ遊月を叱咤激励し、その願いを真摯に叶えようとする。
設定が固まっていなかったのか、最初期は後よりもサバサバしている。登場時の第一声はやたら威勢の良い「おら来たぁッ!」だった。
一方で(ルリグとしては当然だが)夢限少女を巡る戦いの真実を自分から話すことはなく、遂には遊月からセレクターバトルの不条理を象徴する迷言「花代さんは嘘つきだ」を頂戴することになる。
第7話にて遊月の肉体を受け継いだ後、香月に告白する形で遊月の本心を伝え、願いを成就させる。
これ以降の遊月(ユヅキではない)は俗に「ゆづよさん」とも呼ばれている。
第2期『selector spread WIXOSS』ではオープニングでルリグ時代の姿が描かれている。
遊月の願いどおり香月との関係を保っていたが、やがて願いとは無関係に彼に恋心を抱いてしまう。
タマの一件からバトルを回避していたるう子には「あんたはバトルを続けるんだ」との意見を述べている。
終盤では香月に正体がばれ、彼の前から逃げ出したことで「願いを叶え続ける義務」を放棄したことになり、ペナルティによって消滅の危機に陥ってしまう。
最終的にはセレクターバトルが終わったことで解放され、元の体へと戻る。エンディングでは公園で友人3人に囲まれ(セレクターだった頃に共闘していた狩野千尋の姿は無い)、仲睦まじく歩く紅林姉弟を遠くから見つめていた。同じ場面には『Re/verse』の黒澤ゆらぎと尽白真子らしき2人組も離れて映っているので、家が近所同士なのかも知れない。
劇場版『selector destructed WIXOSS』では、『spread』ラストシーン直前の時系列で新規カットが挿入され、同じように元の体を取り戻した緑子と再会した光景が描かれている。
ここで長らく不明だった本名が『selector battle with WIXOSS』(現在はサービス終了)で示唆されていた雲上 華代であることが明かされた……が、台本では「雲上花代」と表記されており、《炎・花代・伍》のシークレットでも「雲上花代」表記が採られていた。ただし、後にキーで《異体同心 華代》が登場しているため、公式設定としては「華代」で統一されたものと見られる。
初心者狩りをアンフェアな行為として蛇蝎の如く嫌っており、親友が初心者狩りグループに騙されて3敗してしまった仇を討つために行動していた。
その割に遊月がるう子に初心者狩りを仕掛けようとしたときには「オラキター!」だったわけだが……。これはやはり当初の設定が固まっていなかったと考えるべきだろうか。
自身のルリグであるパルテアに託した願いは「自分のことを心から愛してくれる人に出会いたい」であった。
第20章では弓矢神楽が夢限少女となった瞬間を目の当たりにして主人公や狩野千尋と共にルリグの真実を知ることになったが、華代はそれでも「自分を含めたセレクターの願いまでもが偽りであるとは思いたくない」という感情を抱き、一時は「セレクターとルリグの入れ替わりを無くす」と言う結城麗美、そして麗美に共感し「WIXOSSで悲しい思いをする人がいなくなる」ことに願いを定めた千尋とぶつかり合う。
エピローグでは、失踪した主人公の友人・相馬梨々花が見城玲子に託した主人公宛の手紙を読んだことで、3人で「各々が自分自身や他のセレクターの願いに正面から向き合う」ことを誓い、それぞれの道を往く決断をしたことが語られる。
花代はこの結論を出す前に、パルテアに対して「華代(パルテア)を心から愛してくれる人が現れるか」を問うたが、その解答と、決断をした後は描かれていない。
夢限少女の真実を知ってなお「自身の願い」を追い求めた末に、セレクターの「雲上華代」からルリグの「花代」になった――ということが、彼女の戦いの結末だったのだろう。