タマ
最初期から存在するルリグタイプで、いわゆる「インフェクテッド組」に分類される。登場時は白ルリグで限定条件を持つカードやグロウコストも白に統一されていたが、ビギニングセレクターでは黒ルリグが登場。さらに構築済みデッキ・レッドホープでは赤ルリグとして登場しており、固定の色に捉われないのを大きな特徴としている。アンソルブドセレクターからは白/赤の多色も登場した。
世界大会では2015年決勝リーグで19/56と圧倒的な高採用率を誇るもベスト8に留まり翌2016年もベスト4に入れなかったが、2017年のチーム戦で優勝メンバー(他2種はカーニバル、アイヤイ)に名を連ねた。
構築済みデッキは白3種・赤1種の合計4種あり、全ルリグタイプ中で最多を誇る。
カード名(ルリグタイプとは別)では原則として「タマヨリヒメ」と表記されているが、spec selector[小湊るう子]とWHITE HOPE -movie ver.-収録の全種や一部のプロモカード・SPカード、そして???ではルリグタイプと同様に「タマ」と表記されている。
ルリグ自体の得意戦術は「シグニサーチ」と「バウンス等による防御」。限定シグニやアーツにも強力なものが多く、シグニを整える力に長ける。
- 限定条件付きのシグニのクラスは主に以下の通り。
- イオナ/ユキ(ルリグタイプはいずれも<イオナ>)と異なり白・赤・黒の3色ともカード名に共通で「タマヨリヒメ」(白の一部は「タマ」もしくは「マユ」)が用いられているため、それぞれ「白タマ」「赤タマ」「黒タマ」、そして多色の「紅白タマ」と通称される。《紅蓮の巫女 タマヨリヒメ》は、赤タマのような名前だが白タマ。
2017年のベースルリグキャンペーンでは、初出時の白ルリグとしての扱いが優先されている。 - 簡体字中文版の表記は小玉。「小」は1文字の女性名に「ちゃん」のようなニュアンスで付けられる(男性名の場合は「阿○」)。
これまでに2種類のフィギュアとねんどろいどが発売されており、フィギュアのパッケージによれば冠称の「~の巫女」は「~ Priestess」が公式の英訳とみられる(参照)。
タマヨリヒメ(玉依姫)は日本神話に登場する女神の名前で、少なくとも三柱の女神がこの名で呼ばれている。最も有名なのはワダツミ(海神)の次女のタマヨリヒメで、ホオリノミコト(火遠理命)との間に生まれた末子が後の神武天皇とされる。ただしアニメ第1シリーズ前期『selector infected WIXOSS』と映画『selector destructed WIXOSS』では、それぞれ全く異なる由来から小湊るう子により(「タマヨリヒメ」でなく)「タマ」と命名された。 - アニメ『selector』シリーズの主人公・小湊るう子のルリグと言うこともあり、WIXOSSを代表する存在として複数の作品にコラボレーションで登場している。
- スクウェア・エニックス『LORD of VERMILION III』では、2014年10月23日稼働開始の「Twin Lance」にウリスと共に参戦している。
フレーバーテキストから推察すると、るう子と会った上で、どのセレクターのルリグでもない状態の期間であるため『infected』最終話のラストシーンから『spread』3話までの間と推測される。 - 『カードゲーマー』Vol.22付録ではWIXOSSの共同開発元であるホビージャパンのTCG「ラストクロニクル」との相互コラボレーションで、白輝の聖王国グランドールの召還英雄として《タマヨリヒメ》(PR-064)が登場している。Illust:藤ちょこ(Twitterコメント)。
- WIXOSSと同じタカラトミーのTCG『デュエル・マスターズ』(DM)のDMX-22「革命 超ブラック・ボックス・パック」では、WIXOSSプロデューサーで以前はDMのマーケティングを担当していたヤマグチトモがイラストを描いた再録版《DNA・スパーク》に登場。フレーバーテキストは、るう子がシールドトリガーを「ライフバースト」と言い間違いかけるというあるあるネタ(シールドトリガーとライフバーストは似たような挙動を行うカードである)になっている(WIXOSS公式Twitterの告知→DM公式Twitterの反応)。
なお、この際にるう子が挙げている《奇跡の精霊 ミルザム》は直後にWIXOSSの「繭の部屋送り」に当たる「殿堂入り」となった。 - WIXOSS×Z/X クロスキャンペーン第2弾として2016年2月のWIXOSS PARTYおよびZ/X公認大会で優勝者を対象に実施された相互コラボレーション投票でも1位を獲得し、P16-023 《天火の巫女 タマ》が作成された。Illust:桶谷完。
- スクウェア・エニックス『LORD of VERMILION III』では、2014年10月23日稼働開始の「Twin Lance」にウリスと共に参戦している。
- 大川ぶくぶ『あるウィクロス初心者がブースターパックを買って出たカードから4コママンガを描く4コママンガ』では単独主人公扱いだが、製作事情により「解釈違い」が多々見られるため区別の意味で「ぶくぶタマ」と呼ばれている。
関連カード
※[K]の付いたカードはキーセレクションで使用可能
※はルリグタイプまたは限定条件が<タマ/イオナ>のカード。
★は準限定(タマ以外でも使えるが、タマが使用した場合に特有の効果やコスト軽減がある)カード。
ルリグ
- レベル5
- レベル4
- □《暁の巫女 タマヨリヒメ》
- □《泡沫の巫女 タマ》
- □《永遠の巫女 タマヨリヒメ》
- □《金木犀の巫女 タマヨリヒメ》
- □《紅蓮の巫女 タマヨリヒメ》
- □《染刻の巫女 タマヨリヒメ》
- □《太陽の巫女 タマヨリヒメ》
- □《タマヨリヒメ ~Apocalypse~》
- □《天空の巫女 タマヨリヒメ》
- □《白滅の巫女 タマヨリヒメ》[K]
- □《満月の巫女 タマ》
- □《満月の巫女 タマヨリヒメ》
- □《夜明の巫女 タマヨリヒメ》[K]
- □■《黄金の巫女 タマヨリヒメ》
- □■《紅翼の巫女 タマヨリヒメ》
- □■《祝輪の巫女 タマヨリヒメ》
- ■《合炎奇炎 タマヨリヒメ之肆》
- ■《勇猛果敢 タマヨリヒメ之肆》
- ■《天色の巫女 タマヨリヒメ》[K]
- レベル3
- レベル2
- レベル1
- レベル0
- □《紗倉ひびき》[K]
- □《新月の巫女 タマ》
- □《新月の巫女 タマヨリヒメ》[K]
- □《ステコ》
- □《TAMA》
- □《タマ》[K]
- □《タマヨリヒメ ~THE ORIGIN~》
- □《ニパ子》
- □《札引かもね》
- ■《タマヨリヒメ之零》
- ■《タマ》[K]
- ■《水縹の巫女 タマヨリヒメ》[K]
- ■《infected WIXOSS》
- ■《ウィクロスを創った漢達》[K]
- ■《5周年ありがとう!》[K]
- ■《タマ&ウリス》
- ■《WHITE LRIG》
アーツ
- □《アーク・クロス・カウンター》[K]
- □《クリン・バウンダリー》[K]
- □《ゲット・アップ》
- □《ビザント・ディフェンス》 ★
- □《ファフニール》
- □《ホワイト・ホープ》
- □《モダン・バウンダリー》[K]
- □《ラスト・セレクト》 ※
- □《ロココ・バウンダリー》
- □■《アヴァロン・スロー》 ※
- ■《一致爆結》
- ■《未来永業》
- ■《タイタンズ・グローブ》[K]
シグニ
- レベル4
- □《極剣 イツクトモ》
- □《極剣 ロクケイ》
- □《師の遊 ケロパッチン》[K]
- □《師の遊 ボウピン》[K]
- □《祝福の女神 アテナ》
- ■《弩砲 テイザー》
- ■《弩砲 ホイワス》
- ■《海守の蒼天 オオワタツミ》[K]
- レベル3
- レベル2
- □《中槍 ハスタル》
- □《宝具 マガタマ》
- □《仁の遊 カマクラ》[K]
- □《仁の遊 ツミキ》[K]
- □《仁の遊 ヨミフダ》[K]
- ■《淡泡の蒼天 エウリュビア》[K]
- ■《伝播の蒼天 オケアノス》[K]
- レベル1
- □《小弓 ボーニャ》
- □《偉智の遊 サンポケ》[K]
- ■《切願の蒼天 アルペイオス》[K]
シグニ(ライフバースト)
- レベル4
- レベル3
- □《巨弓 カタパル》
- □《篭手 トレット》
- □《宝具 ミツルギ》
- □《讃の遊 ゴムショット》[K]
- □《讃の遊 タケウマ》[K]
- □《讃の遊 ユキガッセン》[K]
- □《運命の左糸 クロト》
- ■《伊吹の蒼天 イチキシマ》[K]
- ■《隔壁の蒼天 アルビオン》[K]
- ■《大海の蒼天 ポントス》[K]
- レベル2
- □《出弓 セフィラム》
- □《仁の遊 スプリング》[K]
- □《仁の遊 ヘンガオ》[K]
- ■《歓迎の蒼天 エーギル》[K]
- レベル1
- □《出弓 ボウ》
- □《小盾 オハン》
- □《偉智の遊 オシャブ》[K]
- □《偉智の遊 ユキアト》[K]
- ■《小砲 キライザ》
- ■《濯義の蒼天 スサノオ》[K]
スペル
- □《カンフー・キック》
- □《ゲット・インデックス》
- □《ゲット・ダンタリアン》
- □《ゲット・チャージ》[K]
- □《フライング・トリガー》[K]
- ■《STRIGHT》[K]
- ■《FORCED》[K]
スペル(ライフバースト)
<タマ>に関するテキストを持つカード
その出会いは偶々?――『selector』シリーズにおいて
担当声優は久野美咲。
第1期『selector infected WIXOSS』では第1話より登場。主人公・小湊るう子と共に『infected』の「もう一人の主役」として活躍する。
るう子が兄・歩から貰ったスターターデッキに入っていたカードで、当初は記憶を失い、「にゃあ」などといった声しか出せなかったこととから、祖母・ハツが飼っていた猫の名前を与えられた。
植村一衣との対戦を経てるう子が夢限少女に近づいたことから“進化”し、意思疎通が図れる程度に言葉を話せるようになっていく。
当初はバトルを純粋に楽しむ戦闘狂だったが、夢幻少女の真実を知ったことで戦いを終わらせようとするるう子の意思を酌み、彼女の「願い」を叶えようとする。
しかし繭の甘言で心を揺さぶられ、「るう子をルリグにしたくない」思いから土壇場でその願いを拒否し、るう子の元から姿を消してしまう。
第2期『selector spread WIXOSS』では第3話より再登場。繭の忠告に反してるう子との再会を強く望み、繭によって浦添伊緒奈の体を得たウリスの元へ送り込まれた。
るう子/イオナ組とのバトルの最中、イオナの言葉によって記憶を取り戻す。
そのルーツは、白い部屋の少女・繭が孤独の中で生み出した空想のともだち「白の少女・シロ」。
繭の中では「白の少女は良い少女」という設定が出来上がっており、片割れのクロよりも寵愛されているが、同時に離反を恐れられ、長らく閉じ込められていた。
セレクターバトルがより面白くなることを狙った繭が、あえて願いを持たない少女であるるう子の元に送り込んだのである。
イオナと共に繭を救おうとするが、ウリスに無理やり黒いレベル5へグロウさせられ、イオナを叩きのめしてしまう。
その後しばらく経ってから「ウリスの体を得てるう子と人間の友達になる」ことを考えるが、「悪い姿ではどうせるう子に見つけてもらえない」「元々カードの自分が人間になればあぶれる子が出てくる」と思い直し、ウリスの勝利後も入れ替わりを拒否。肉体を得ず、自分はカードであり続けることで「カードから少女達を開放する」るう子の願いを実行に移していくつもりだったが、激昂した繭に再び捕えられてしまう。
最終話では繭をセレクターに指名したウリスとの決戦に挑むるう子とユキの元に駆け付け、ユキと融合。「マユ」へとグロウする。
劇場版『selector destructed WIXOSS』では、幼少期のるう子の体験が「タマ」の命名に影響していたことが示されている。
「タマ」の名はまさしく「たまたま」名付けられたものだったが、あるいはそれも運命だったのかもしれない。
ラストシーンでは『spread』ラストカットの数分後が追加シーンとして描かれている。