【きぼうのほこら】

Last-modified: 2024-01-03 (水) 03:10:15

DQ4

日の光も届かぬ地の底【闇の世界】に、ひっそりと建つ小さな【ほこら】【ルーラ】の行き先にこの名前で登録される。
 
闇の世界への入口でもある【架け橋の塔】の向かって左隣のマスにあり、どちらもほこらのシンボルとなっている(ほこらが2つ横並びで隣接している)。
これら2つのほこらは全く見た目の区別がつかず、しかも架け橋の塔を出た直後にキャラが被さってしまうため、その存在に気づきにくい。
少し移動すれば、ここにほこらシンボルが2つ横並びになっていること自体はすぐに気づけるが、ここはそういう仕様(両方とも架け橋の塔につながる入口)と思ってしまえば特に疑問も抱かないだろう。
ゲーム内の台詞でもこのほこらの存在は一切触れられないため、初見プレイではその存在に気づかずに、何度も天空から足を運んだプレイヤーも少なくないと推定される。
というより、当時の雑誌情報や友人同士の情報交換以外の方法で自力で気づくのはかなり難しい。
なんらかの理由で闇の世界から架け橋の塔に戻ろうとして、偶然左のほこらの方に入って驚いた人もいるだろう。
 
邪悪な空気に支配された闇の世界に在りながら、このほこらの内部だけは神聖なる空気が漂っている。
内部は所々が崩れており、そこではひとつの魂が勇者達を待っている。
この魂は近づくと【天空人】(女)の姿へと変化する。
彼女は【デスキャッスル】に侵入するためには【結界のほこら】のボスを倒して結界を破ることが必要なことや、決戦の前に【バロンのつのぶえ】を使用すれば【馬車】を呼ぶことができることなどを教えてくれる。
さらに、彼女は勇者達のHP・MPを全回復したうえで、冒険の書への記録までしてくれる。
なお、ここでセーブした後で終了あるいはリセットをした場合、FC版はこの前に最後に記録した場所となる。
ちなみに5章を開始してからノーセーブできぼうのほこらまで来た場合、再開場所は全滅の時と同じく【ブランカ】になる。
 
ルーラの移動先にも登録されるため、無料回復・セーブが可能なことも相まって、闇の世界を攻略する際の拠点として活用することができる。
レベルに不安などがある場合、あるいは最強育成を行う場合などは、ここを拠点に【メタル狩り】スポットでもあり稼ぎに適している架け橋の塔で経験値を稼ぐと良いだろう。
 
物語の最終地点にして敵地のど真ん中に何の説明も無しに平然と存在する回復・セーブスポットという点で、DQ2の【ロンダルキアのほこら】を思わせる。
そこに至るまでの長いながいダンジョンを潜り抜けてから直ぐに息がつける場所にあるかないかという点が大違いだが。
 
なお、【デスピサロ】撃破後は、パーティは【天空城】へ強制送還され、そこから一歩外に出れば一切の操作が不能なエンディングへと突入する。
つまりここの天空人の魂に会ってコメントを貰うこともできない。上述の、つのぶえのヒントが彼女と交わした最後の言葉となり、彼女(を含めた闇の世界の全て)のその後は一切謎となっている。
 
このような重要な場所で回復とセーブを行ってくれる人物が「天空人の女性」であるため、この女性を「勇者の母親」と推測する人もいるようだ。
ただしそれとおぼしき人物は天空城にいるため、仮に母親本人だったとしても幻影体か化身的ななにかだと思われるが……

ここでのセーブを利用した裏ワザ

FC版では「最後に記録した場所に戻る」と言う仕様を利用して夜中に仕事をしない教会の夜間再開やいくつかの珍現象を起こせる。

  • 【コナンベリー】では夜は外で娘さんを口説いてて仕事しない神父がこの方法で夜に再開すると教会の中のいつもの場所に移動していてそこで再開となる。
    しかもこの状態の神父に話しかけるとセーブ等の機能が使える。
  • 【アッテムト】【エスターク】撃破後は教会自体が機能しなくなりセーブできないが、
    撃破前にセーブしてからノーセーブできぼうのほこらまで来れば「最後に記録したのがアッテムト」と言う状況を作れる。
    そうした場合、墓の前で絶望している神父の目の前からスタートする事になる(それも墓石を挟んで)。
    当然教会の機能は利用できない。
  • 【ガーデンブルグ】でセーブした後、外に出て夜にした上できぼうのほこらでセーブ&リスタートすると、本来は中に入れないはずの夜のガーデンブルグから再開できる。
  • 【扉増殖技】によるエンディング脱出に必要な要素にもなっている。

リメイク版

DS版以降での英語版での地名はHeaven’s Haven。
位置が架け橋の塔の南側に少し離れた場所に変更された。といってもまっすぐ進めばエンカウントせずにたどり着けるくらいの距離である。また、ここでセーブをして終えた場合の再開場所が【エンドール】に固定となった。
内部では頭をぶつけることなくルーラを使用できる。
 
内部は入口と天空人の位置関係がFC版とは逆になり、入って南側に進むと天空人がいる。
たいていこのような小部屋では、プレイヤーから見て正面に目的の人物が見えるという演出の都合から、南側から入って北側に人物が待ち構えているという構図がメインである中、逆になっているのは珍しい。
【ライアン】との【仲間会話】によると、天空城と同じような雰囲気の場所らしい。
 
【ピサロ】加入後は天空人の台詞が変化するが、今後のヒントにはならない。

DQM3

原作の魔界の大陸である【覇王城の魔界】にしっかり存在し、オープニングではここで初めて【ジンマー将軍】および【チマ】と出会う。ちなみに2匹は冒険終盤、プレイヤーの自力で訪れた頃にもここへ戻ってきている(クリア後には【デスパレス】へ帰る)。
体力回復できるのもDQ4原作通りだが、本作では【ロザリーヒル】の塔へルーラしただけで仲間全快となるので、実用性はイマイチ。強いて言うなら、【ほしふるうでわ】を落とす【れんごく天馬】がここの近くに出るので回復しながら狩り続けるにはルーラするよりも少し便利。