【なまけもの】

Last-modified: 2021-06-08 (火) 22:51:56

概要

【性格】のひとつ。

DQ3(リメイク版)

能力補正

ステータス補正順位
【ちから】+15%5/46
【すばやさ】-40%43/46
【たいりょく】+20%3/46
【かしこさ】-35%43/46
【うんのよさ】+10%8/46

解説

DQ3に登場する性格のひとつ。
最初の【性格診断】において、森の中で【岩】運ぶ最終質問で、岩を運んだ回数が1回以下だった場合、この性格になる。
 
やはりというか素早さと賢さの成長は絶望的。
これは容易に想像できるだろうが、なぜか力と体力がかなりの伸びを見せる。
「お前絶対身体鍛えてるだろ」とツッコみたくなること請け合いであるが、労働が嫌なだけで自主トレは大好きだとでも言いたいのか、はたまたやる気が無かっただけで素材は良いのか。
とあるポケットなモンスターゲームに登場するナマケモノモチーフのモンスターは、いざという時のために普段はぐうたらしながらパワーを溜めているという設定があるのでその類かもしれない。
 
因みにリメイク版DQ3が出たのはニートという存在が世間に知られるより10年近く前であった。

なお精霊の話では、

なにを やっても うまくいかない とか
自分は どうして こんなに
運が わるいのだろうか とか………
自分のやる気のなさを どこか
人のせいに していませんか?

と痛烈に批判される。
実際、運の良さの補正は平均以上になっている。
要するに「お前は運が悪いのではなく、単純にやる気がないから結果が出ないだけ」という、製作スタッフからの厳しい指摘を表現した様なものになっているのだ。
 
だが「最後の質問」では何をすれば最後の質問が終了するのか説明されないため、初プレイで岩を運ぶのを後回しにして、「森のマップの左側から出ていったら外には何があるんだろう?」「外を見たらすぐ戻って岩を運ぼう」と好奇心を刺激されて森から出てしまい、最後の質問が終了して怠け者扱いされる人もいただろう。
好奇心を発揮した結果が怠け者…ムカっとくること請け合いである。
 
一見使い難そうな性格なのだが、実際に使ってみると、高い力と体力は意外と頼りになる。素早さと賢さのマイナス補正が非常に厳しいが、それらをほぼ必要としない【戦士】【商人】ならこれらのデメリットもほとんど無視できるので、なかなか有用。物を売るのが仕事のくせに面倒臭がりなのはどうかと思うかもしれないが…
元々運ぐらいしかまともに伸びない【遊び人】も、名前通りの好相性。
【勇者】としては、素早さと【MP】のマイナス補正が厳しいが、あえてこれらを捨て、仲間とのコンビネーションを重視するスタイルであればそこまで悪くはない選択肢の1つ。
勇者がこんな性格なのもどうかと思うが、この勇者に魔王討伐を依頼する王様や、討伐されてしまう魔王もどうなのか。「魔王討伐? 面倒くせえなぁ…」と言わんばかりのヤツに倒されるバラモスやゾーマの立場は……。とはいえ意外と強く育つので、差し詰め「有能な怠け者」といった所だろう。
前述の精霊の話は逆説的に正しかったか、あるいは動物の「ナマケモノ」の習性を表したのか。
また、一応【おおぐらい】【がんこもの】の上位互換である他、力・体力・運の良さの3つにプラス補正が働く性格は、これ以外には【セクシーギャル】しか存在しない。
怠け者はそちらより力と体力に優れているため、意外に侮れない性格である。
 
しかし、上記以外の【職業】では流石にマイナス補正が厳しい。
まず賢さが低すぎるので【魔法使い】【僧侶】には絶対に向かず、素早さに秀でる【武闘家】【盗賊】でも流石にカバーしきれない。
 
ちなみに【タイムアタック】(特にRTA)における勇者の性格としては最適な性格の一つと言われている。
というのも、時間のかかりがちな【性格診断】の最終質問を上記の通りさっさと切り抜けながら、重要ステータスである【HP】と力を上げることができるからだ。
素早さの低さも仲間からの【バイキルト】を確実に活かせるという利点に繋がるため、意外な程攻略に噛み合っていたりするのだ。
怠け者の勇者こそが最も速く世界を救えるという、ある意味「急がば回れ」を体現した存在かも知れない。
【ポルトガ】の老人が語る「真実」は、正に言葉通りであった。
 
【○○○○バーク】に派遣した商人がこの性格だった場合、ある住人の台詞が少しだけ変化する。
勇者以外の性格がイベントに関わる(大したものではないが)というのも珍しい。

DQM1、2

「勇気」「知恵」「優しさ」、全てにおいて平均以下だとこの性格になる。
各数値の目安は驚愕の「勇気:0%」「知恵:0%」「優しさ:0%」。
マイナス方面の特殊行動は活かしにくく、あまりメリットの無い性格。
1では最も【お見合い】が失敗しやすい性格だが、逆に2ではお互いの【レベル】と+値が高ければ確実に成功と両極端になっている。
PS版ではこの性格の特殊行動が「適当に放った攻撃がまぐれを引き起こして【会心の一撃】になる」というものに変更され、GB版よりも扱いやすくなった。

DQ1ゲームブック(双葉社)

なんとゲームに存在しない「ナマケ者の町」というものが、【アレフガルド】【町】の1つとして登場。
住人は300人以上もいるのだが、そのほとんどは外出を面倒くさがって家の屋根裏等に隠れている。
残りの僅かな住人も外で寝そべっているだけ。
働いているのは他の住人に食料を配っている女性1人だけで、その彼女も仕事を投げ出したがっている。
訪れても何のメリットも無いお遊びスポットである。
住人が仕事を投げ出しているという点では、DQ3での【メルキド】の先取りの様だ。

モンスターパレード

性格の1種で、♂でも♀でもなれる性格。
怠け者のくせしてやはりHPの伸びが物凄い。性格の中でもぶっちぎりの1位である。攻撃力や守備力もそこそこだが、素早さと賢さは全くと言っていい程伸びない。
同種配合でもHPの上限突破値は最高で、モンスターの耐久力を引き上げてくれる。
そんなわけで、HPの伸びが悪い低ランクモンスターの性格としては理想的な性格。この性格でなければHP1500を超える事は難しかった。
逆に元々HPの伸びが良く、他の性格でもHPがカンストするランクSSモンスター達との相性は伸び率を無駄にしてしまうためあまり良くない。
また一見相性が良さそうに見えるメタル系も元のHPが低すぎるので補正されても大した値にならず相性は悪い。【いのちのきのみ】をドーピングした方が早かったのは言うまでもない。