【大臣】

Last-modified: 2024-01-26 (金) 19:40:51

概要

【国王】の側近の地位、職業。現代では「だいじん」と読む。
現代でも「内閣総理大臣」「外務大臣」など政治家の役職でお馴染みの職業である。
ドラクエの世界では国王の側近として謁見の間に共にいることが多く、また各国に一人のみのようである。
これまでのところDQ10オンラインの【ムニュ大臣】が女性である他はすべて男性大臣であり、女性ばかりの【ガーデンブルグ】でも女王はいても大臣はいない。
 
ドラクエに限らず、物語上では悪役になることが多く、DQ4~DQ6では実際に悪役大臣が登場する。特にDQ5では王族である主人公を貶め亡きものにせんとする本格的な悪役になっている。
 
キャラクター名としては単純に「だいじん(大臣)」と呼ばれることが多く、固有名詞がついたものとしてはDQ5の【オジロン】(青年時代後半に就任)とDQ6の【ゲバン】しか長らく確認できなかった。
以下に挙げるのは固有名詞がある、あるいは物語上特別な働きを見せる大臣で、ここに挙げる以外でも国王の側近としての大臣は何人か登場している。
 
また、大臣のグラフィックは王様同様に貫禄はあるが王冠などが無い分汎用性が高いようで【村長】や富豪など比較的地位の高い男性にも流用されることがしばしば。国王や女王などと異なり大臣専用ではないことが多い。
さらに大臣は大抵ハゲ頭で描かれているため、オジロンのようにストーリーの過程で大臣のグラフィックになったものは強制的にハゲキャラとなる。
DQ4の【コナンベリー】にいる悩める紳士のように、禿をネタにされているキャラもいる。

DQ1・DQ2

FC版では、王の側近は【兵士】【ラダトーム】【サマルトリア】)や【老人】【ローレシアの王子】の教育係)となっていたり、
あるいは側近なしで女性(【デルコンダル】、リメイク版では【バニーガール】)をはべらせたりしており、大臣と呼ばれる人物は確認できない。
 
リメイク版ではラダトームに大臣が追加され、【ローレシア王】の側にいる老人は大臣に変更されている。
ハーゴンの見せる幻では彼は死亡したという設定で【ミリエラ】というバニーガールと入れ替わっている。

ゲームブック(DQ1・双葉社)

【メルキド】【宿屋】に「N国の大臣」なる人物が宿泊している。
しかし支配人が「あの人はちっとも世の中を救ってくれない」と追い出してしまうため、実際には登場しない。
 
ロトシリーズでN(な行)で始まる国といったらDQ3の【ネクロゴンド】【ノアニール】くらいしかないのだが……。
いずれもメルキドのある【アレフガルド】にはなく(そもそも上記2ヶ所は「国」と言っていいのかも疑わしい)、アレフガルドやその周辺世界に知られざる国がどこかあるのか。
 
まぁメタ的な小ネタであろう。

DQ3

【アリアハン】【エジンベア】に登場。
 
アリアハンでは【バラモス】討伐後は国王に代わって彼がセーブを担当することになるが、【ダーマ神殿】でする方が簡潔なので、おそらくバラモス討伐直後に会話するときくらいしか利用しないだろう。
【ルイーダの酒場】での簡易セーブも便利なので、こちらを利用した場合はゲーム再開時に彼の顔を拝むことになる。
 
エジンベアでは夜に玉座の間に行くと、大臣が【玉座】に座っているところを目撃することができ、そのことを黙っていてあげる代わりにそこそこ役立つ情報を教えてくれる。
 
大臣には王とも一般国民とも異なる特別なグラフィックが与えられている。頭頂部の禿げ上がった髭面のおっさんという見た目なので、優遇と言って良いのかどうかちょっと悩むところだが。
また、このグラフィックは厳密には大臣専用というわけではなく、中には大臣ではないであろうキャラクターにも一部このグラフィックが流用されている。
代表的なのは【ダーマ神官】および【ダーマの神殿】の門の前でセーブを担当してくれる人物、さらに勇者に譲位している間の【ロマリア王】のグラフィックもこれになっている。
それでもこのグラフィックを見てまず真っ先に思い浮かぶものは「大臣」であり、以後シリーズにおける大臣達の基本型となる。

リメイク版

オリジナル版で大臣のグラフィックであったダーマ神官は専用グラフィックになった。
【ポルトガ】にも大臣が配置されるようになり、結構重要な情報をくれたりする。
セーブを担当するのも国王でなく彼である(FC版はポルトガでセーブ不可)。
 
【性格診断】でも「最後の質問」によっては登場する。
【主人公(DQ3)】【性格】【むっつりスケベ】【セクシーギャル】にする上では会話する必要がある。

DQ4

第1章では【バトランド】に登場。FC版DQ4における、記念すべき初台詞の発言者である。
PS版以降では主人公の剣の師匠に初台詞を奪われたが。
 
第2章では【サントハイム】に登場。
アリーナによれば、かなり口うるさい存在らしい。
サントハイムの人間が神隠しに遭った際に一緒に消えてしまうが、EDでは戻った様子。
 
第4章では【キングレオ城】【キングレオ大臣】が登場。
 
この他【エンドール】【ソレッタ】にも大臣がいる。
また、第3章で【ボンモール北の村】【狐】が人間に化けた姿もこのグラフィックとなっている。

DQ5

世界中で、現存する人間の国は3つ(国かどうか微妙だがここも含めれば4つ)しかなく、そのうちで大臣がいるのは【ラインハット】【グランバニア】の2国。
ラインハットの大臣は、やんちゃな王族にいつも悩んでいる。
青年時代前半に国民が暴政に苦しんでいる間でも「国王は頼りないが太后様さえいれば国は安泰」とかほざいていてその人格には疑問が残る。
それでいてニセ太后討伐後は主人公やヘンリーをやたらとヨイショしてきて信用のおけない人物である。
洗脳でもされていたのか、実は年月の経過に伴って代替わりしていて別人なのか、トップにゴマをするタイプかは不明である。
 
グランバニアの大臣については【グランバニア大臣】を参照。彼亡き後は【オジロン】が大臣を務めている。
 
なお、本作の大臣はオジロンを除いて固有名のないNPCだが、台詞の名前蘭は「*」ではなく「大臣」と表記される。
…が、青年時代後半のラインハット大臣はなぜか「*」標記である。同様の現象は【グランバニア】【シスター】にも言える。
 
ちなみにSFC版では【ルドマン】のグラフィックもこれ。

DQ6

下の世界の【レイドック】にて、大臣の【ゲバン】がシナリオ上重要な行いを見せる。
また、その他の国でも何人か見かけることができる。
なぜかダーマの転職を司る人と【ザム】神官にも使いまわされている。職業は神官か賢者のはずだが。

DQ7

各国でちらほらと姿を見ることができるが、過去作ほど重要な行いをする人物はいない。
主人公たちが頻繁に来ることになるグランエスタードの大臣も、イベント上重要な役割を担うシーンはほぼ皆無だが、バーンズ王と同様に主人公たちと触れ合いは多く友好的な関係であり、過去作では2作品続けて悪役として大臣が登場したこともあり、バーンズ王や側近の兵士たちと同様に、彼との会話に親近感を覚えたプレイヤーも多いのではないだろうか。
 
特に主人公たちとバーンズ王がクリスタルパレスからの帰還時に起きた異変では、大臣はいち早く兵士とともに主人公たちのもとへ駆けつけ、重症を負ったバーンズ王を介抱し、さらには兵士を城外やフィッシュベルに確認に向かわせ、島に魔物が現れたことが判明するや、城門を封鎖し、城下町やフィッシュベルに兵士を配置するなど、意外に優れた判断力・行動力を持ち、王の側近としての職責を見事に果たしている。
普段なかなかお目にかかれない潜在的な大臣の器量の高さ、人柄の良さ、指揮能力を見せてくれるシーンである。

DQ8

他のNPCと同じくグラフィックが一新され、ヒゲの生えた小男になっている。
【トロデーン城】では呪いをかけられた大臣が玉座に座っており、【トロデ】がどういうつもりかと訝しんでいる。
上述のエジンベア大臣のセルフパロディであろう。
ちなみにEDでも登場、主人公たちにミーティアの護衛の役目が終わったと告げている。
 
サザンビーク大臣は問題児の【チャゴス】【ラグサット】に頭を抱えている。
その後【トロルの迷宮】に一家で神隠しに遭うというさらなる災難に遭い、同情を禁じえないと思いきや、【パルミド】にいる彼の前任者の証言により、結構汚い人物であることが発覚する。
また、この大臣の夫人はバザーのときに商人に「薬草の値下げしなければ夫(大臣)に頼んで店を畳ませる」と脅す、
トロルの迷宮に繋がっている鏡がある部屋でメイドを寝かせるなど職権乱用を行っている。
ちなみに彼が失踪中にサザンビークでゼシカに話しかけると、チャゴスといい大臣といい、サザンビークはイヤなことから逃げ出す人が多い土地柄という発言を聞ける。
 
【アスカンタ】【メダル王の城】の残る2つの城にも大臣はいるが、出番らしい出番はない。

DQ9

【グビアナ城】に登場。
主人公がトカゲの【アノン】を見つけてくると、【ユリシス】女王に謁見できるよう取り計らってくれる。

DQ10オフライン

【グレン城】【カミハルムイ城】などには大臣がいるが、参謀(【ガートラント城】【マグナス】)だったり特に役職名のない側近を置く国もある。

Ver.2

【アラハギーロ王国】【グランゼドーラ王国】にも大臣はいる。

DQ10オンライン

前述通りシリーズ初の女性大臣として【ムニュ大臣】がいるほか、その後の世界でも大臣がいる(いた)国はある。

DQ11

【サマディー王国】【クレイモラン王国】【海底王国ムウレア】に大臣(あるいは側近)らしき人物がいる。一方【デルカダール王国】には存在しない模様。
デルカダールには若い参謀がいるため、彼が宰相の役割を兼ねているのだろう。
海底王国ムウレアの大臣のみ名前が付いている。
また、敵モンスターとして【どくろ大臣】が登場する。

DQM1、テリワン3D

【タイジュの国】に登場。
DQM1ではタイジュの国に戻ると「【テリーの ぼうけんの ぶじをいのり やくそうを あたえよう!】」とやくそうをくれたり、
テリワン3Dではモンスターを回復してくれる。
 
このように冒険から戻る度に会うことになり最初はありがたいが、
最終的には少々うっとうしがられる可哀想な人。
それとは別に【魔物大臣】やその息子の【魔物大臣ジュニア】というキャラクターも存在する。

トルネコ1・トルネコ2

【王様のお城】の大臣。
【王様】に長年連れ添っており、【王子】【ネネ】にこだわる理由など王家の事情にも詳しい。
【不思議のダンジョン】に挑戦したいという意気込みを見せると、【ちょっと不思議のダンジョン】の攻略に向けて、王様から渡されたアイテムについて説明をしている。
ちょっと不思議のクリア後は、不思議のダンジョンの罠について説明をする
その一方で意気込みを見せない場合は、トルネコを必死で引き留めようとする。
 
王様や王子がフラフラ出かけるのには困っているが、王様に仕え王様の幸せを眺めることこそ自分にとって幸せだと話している。
王様と王子が心配で【トルネコの店】へお忍びで様子を見に来るが、何故か【エド】【モンド】と同じ工事現場の作業員風の格好をしている。
 
トルネコ2でも引き続き登場をしており、こちらでも王様に仕える忠臣となっている。
【邪悪な箱】の騒動で王様が悩んでいたり、【火吹き山】から王様が戻らなかった時は本気で心配をしていた。
また、王様からの信頼も厚く、王様から王子と共に戻らなかったときは、お前が王になればいいと言い渡されるほどであった。

ソード

【女王ヒルダ】に使えている【アルソード王国】の大臣。CVは広瀬正志。
王国の平和を案じており、不在である女王の代わりに【主人公】を冒険へと導く役割も務めてくれる。
また、物語の中盤には何故か王族しか知らない筈の「【鏡の塔】」への道を開いてくれるのだが、その理由がこっそり女王の後を付けていたというトンデモ理由だったするのだが、それはまた別のお話である。

ダイの大冒険

作中の人間の負の側面を象徴する最たる存在として扱われている。
【パプニカ】王国では権力欲の強い性格だったようで、かつて持て囃された【マトリフ】を妬んで迫害、マトリフは人間の薄情さに嫌気がさし地位を捨てて世捨人になっている。
【ベンガーナ】王国でもこれまた威張って鼻持ちならない性格だったようで、それに腹を立てた【ジャンク】がその大臣を殴ったことで、国お抱えの鍛冶屋を辞める原因となっている。小説「それぞれの道」ではサミットに出席するはずのレオナがパプニカにいない件を三賢者に問い詰めた。
【アルキード】王国でも【バラン】の過去エピソードに大臣と見られそうな者が登場しており、やはり持て囃された彼の存在を妬んでいる様子が伺える。
結果パプニカは一度壊滅し、大臣が王に「バランは魔王の手先」と吹き込んだことがきっかけでアルキードは跡形もなく滅亡するといった事態を招いている。