【ジュエル】

Last-modified: 2024-02-05 (月) 18:33:46

DQ5

DQ5における【おどるほうせき】の仲間モンスター。
装備は貧弱、最大レベルも低いが、素の能力の優秀さで戦う珍しいモンスターである。

【装備グループ】はI。メガザルロックと同じグループである。
SFC版の青年時代前半までに加入する26種の中で【取扱説明書】における「仲間になるモンスター」のリストから洩れている4種のうちの1種。

仲間になる確率

1匹目2匹目3匹目
1/161/64

仲間になったときの名前

1匹目2匹目3匹目4匹目
SFC版ジュエルリッチーやすマリリン
PS2版ウエノンアモアモ
DS版アモアモさやか

PS2版四匹目・DS版三匹目の由来は【上村あも】だが、PS2版あるきかたでは大人の事情からか「アモアモって何だ?」と書かれていた。

覚える呪文・特技

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期256701205845574225
最大7901072105130191180105328

耐性

強度属性
無効ギラ・炎、イオ、ヒャド・冷気、
ザキ・麻痺、ラリホー、マヌーサ、メダパニ、マホトラ、休み
強耐性メラ、バギ、デイン、毒
弱耐性マホトーン、ルカニ
無耐性メガンテ・体当たり

解説

最初から身の守りが非常に高く、耐性についても【はぐれメタル】に次ぐ強さを持つ。
SFC版では最大HPの高さがはぐりんの10倍以上もあり、【痛恨の一撃】による即死や1ダメージの積み重なりによる削り死が起こりにくい分、ジュエルのほうがはるかに打たれ強い。
ギラ・ヒャド・イオ・ザラキ・麻痺・炎・吹雪を完全無効化する耐性の高さは、後述するボス戦において大いに頼りになる。メラ・バギ・デインにもかなり強い耐性を持つ頼もしい仲間。
【サラボナ】の武器屋と防具屋で最強装備を揃えられるので、耐性の高さも相まってこの辺では鉄壁の守りの強さを発揮する。
 
力はあまり伸びてくれないが、加入してしばらくは前衛に匹敵するだけの攻撃力があり、打撃も充分にこなせる。
加えてルカナン、メダパニ、ラリホーマ、バギクロスといった有用な補助呪文や攻撃呪文が充実しており、呪文による攻撃手段も充実している。
レベル上限自体は低いがレベルアップに必要な経験値は比較的少なく、1レベル上がるごとに能力が大幅に成長する。
素早さとMPもそれなりに高いし、本体だけ見れば総合的にはかなり優秀な仲間モンスター。
 
…と、ここまでなら良いことずくめに見えるが、問題も多い。
第一に、属する装備グループが全グループ中最も装備品が少ない「Iグループ」で、最強の装備が【はがねのキバ】(攻撃力+35)・【カメのこうら】(守備力+33)・【やまびこのぼうし】(守備力+25)(リメイク版では守備力+20の【シルクハット】)という、山彦の帽子以外は中盤以前のレベルの装備品である点。また盾は全く装備できない。
防具については素の守備力と耐性があまりに優秀なためさほど気にならないが、武器がずっとはがねのキバ止まりなのは非常に痛い。終盤になると彼の直接攻撃にはほぼお呼びがかからなくなる。
 
第二に、そしてこれが一番大きな問題なのだが、【かしこさ】初期値の5のまま一切成長してくれない
打撃攻撃よりも特技を中心に戦う仲間であることから、命令を無視されると戦力的には大幅なマイナスになるうえ【ビアンカのリボン】【ちりょくのかぶと】のような賢さを上げる装備も一切装備できない。【かしこさのたね】を集中的に投与し、賢さを20以上に上げる以外に命令を聞かせる方法が無いのだ。
しかもSFC版では賢さが一桁の場合、行動が完全にランダムになってしまい命令を全く聞いてくれない。
 
種を使わずに最大レベルまで上げても賢さが20以上にならないモンスターは、幼年時代限定のベビーパンサーを除くとこの踊る宝石だけ。そしてDQ5における賢さは仲間モンスターが命令を聞くようになるフラグ以外には一切影響を及ぼさない。つまりDQ5の賢さの種は、レベル制限プレイでもしない限りはこの踊る宝石のためだけにあると言っても過言ではない。
各地で拾える賢さの種は【氷の館】【サンタローズ】【サラボナ】【グランバニア】【最果てのほこら】の計5個(リメイク版では【オラクルベリー】【すごろく場】にも追加)。
偶然なのか意図したものなのか定かではないが、命令を聞くようになるのにちょうど必要な数が手に入るので、実のところタイミングさえ気にしなければ賢さの問題についてはさほど苦労はない(SFC版では幼年時代の分は主人公の道具枠を1つ使って持ち越す必要あり)。
ただ、これら各地で拾える賢さの種で補おうとすると命令を聞くのが青年期後半に入ってからとだいぶ遅れてしまうので、踊る宝石の活躍時期を早めたいならサラボナの周辺によく出現する【メタルハンター】(ドロップ率は「1/16」という高さ)をひたすら倒して種を稼ぐことになる。
幸いサラボナ到達までに上記の内3個は拾うことができるので、メタルハンターからのドロップ狙いは2個で事足りる。
また、PS2版以外であれば【上限値】システムを利用して賢さを上げることもできるので、レベルアップごとの厳選を頑張れば必要個数をさらに1個減らすこともできる。
SFC版ではレベルアップ時に賢さが上がったとしても表示されないので、上がっていないように見せかけて上がっている可能性がある。レベルが上がったら踊る宝石のステータス画面を確認しよう。
またSFC版では複数個体の魔物が現れた場合、その戦闘では決してアイテムのドロップが起こらないようになっている。この仕様からメタルハンターからの種の入手は若干困難(【ニフラム】【ふうじんのたて】でほかの敵を消してから最後に残った敵を倒せば、その敵がアイテムを落とす可能性が出てくる)。
 
仲間になるタイミング、賢さの種をメタルハンターから集めるのが推奨される点、守備力と耐性の素晴らしさでもって【ようがんげんじん】をジュエル単騎で完封できる点から見ても、そういう風に使った後は【モンスターじいさん】に預けてくださいと言わんばかりの彼。しかし実際には賢さを20以上まで上げたうえで呪文や道具を最大限に活用すれば、その後も十分使っていける。
ザラキと麻痺に完全耐性を持つことから、【ミミック】に対しても無敵。グランバニアへの道程の単騎走破も余裕でこなせる。
耐性と守備力にばかり目が行きがちだが、すばやさとMPも中盤のモンスターとしては突出して高く、そこから繰り出される【ラリホーマ】【メダパニ】で最強のジャマーとしても大活躍する。
装備品が異常に少ない点も翻せばDQ3の武闘家のように「装備にお金がかからない」ということであり、ほかのキャラに優秀な装備を回してあげられることはむしろ利点であると言えなくもない。
 
【デモンズタワー】あたりで待望のLv7になれば、【バギクロス】を習得する。DQ5においてバギクロスをまともに使いこなせるキャラクターは主人公を除くとこのジュエルぐらい。それまで以上に場所も相手も選ばず活躍が見込める。MPもさらに高くなり、バギクロスを多用してもダンジョンやボスでそうそう枯渇することは無い。
属性攻撃を多用する【キメーラLv35】はバギクロス無耐性、かつ属性攻撃はジュエルが無効にするものしかしないため、連れて行くだけで勝率は上がる。
 
青年時代後半になってもその圧倒的な守りを破ってくる敵は少ないが、【封印の洞窟】に生息する【レッドイーター】【ブルーイーター】の凶悪なコンビによる攻撃を連続で受けた場合はさすがにかなりのダメージを受けてしまう。レッドイータ―はジュエルにとって最大の弱点である体当たりを出してくるし、リメイク版では仕様変更で痛恨の一撃も多用するようになり、凶悪さが増している。
先手はかろうじて取れるので、ラリホーマやメダパニで真っ先に無力化させよう。【ふうじんのたて】を持たせておくのもよい。
 
雑魚戦以上に大活躍を見せてくれるのが、青年時代後半から増える各ボスとの戦闘である。
ほとんどのボスによる攻撃の多くを無効化もしくは大幅に軽減する耐性を持ち、ルカナンとバギクロスのおかげでどのボスでも手持無沙汰にはならないと考えていい。
特に【ブオーン】については【いなずま】(SFC版では強耐性、リメイク版では完全無効化)と【はげしいほのお】が全く気にならないため意外な活躍を見せる。
ただし、リメイク版ではルカナンを使ってくるようになったのが怖い。弱耐性のため鉄壁の守備力を崩されてしまう可能性がある。【てんくうのたて】【マホカンタ】を張り、【ようせいのけん】で守備力を底上げしておこう。【てんくうのつるぎ】を持たせておくことで【スカラ】を使われても解除できる。【しゅくふくのつえ】も持たせておけば回復役にもなってくれるし、【ファイトいっぱつ】も持っておけば補助役もこなせる。
やろうと思えば、ジュエル単騎でのブオーン撃破も決して不可能ではない。
 
【ゲマ】戦でも非常に頼りになる。はげしいほのおや【かがやくいき】を完全無効化するだけでなく、頻繁に出してくる【やけつくいき】に対してもどこ吹く風と言わんばかりに平気で遮断してくれる様子は実に頼もしい。メラゾーマは無効化とまではいかないが、他の仲間に比べてダメージを大幅に軽減できる。
幼年時代のときのように痛恨の一撃でも繰り出してくるなら多少脅威だっただろうに…。
SFC版限定のバグ技「【マホカンタバグ】」があるが、これを利用することでジュエル単独でゲマを撃破することも可能。
 
ラスボス・【ミルドラース】戦でも頼りになる。SFC版ではミルドラースが召喚してくる【あくましんかん】【キラーマシン】をメダパニで混乱させることで、ジュエル単独でミルドラース(変身前)を撃破した報告も上げられている。【やまびこのぼうし】を装備しておくとより確実。
…ただしリメイク版のミルドラース(変身後)には威力が215に上がった痛恨一発で撃沈されるので不利。
 
数少ないラリホーマ使いにして高い耐性のおかげで、【エスターク】戦でも戦力になることができる。
 
かしこさ問題さえ解決すれば、全編を通して非常に役立つモンスターであると言っていい。
【エルフのおまもり】はジュエルに対しては【マホトーン】耐性のみ機能するが、ジュエルを終盤まで起用するつもりなら是非装備させてあげよう。
 
リメイク版では、最高レベルが7で止まることを活かして【すごろく場】攻略係にするのも手である。敵がザコしか出なくなるため難易度は大幅に下がるだろう。
全体攻撃武器が使えないため【はぐれメタル】【ギガンテス】に比べて雑魚散らしがやや面倒だが、その2匹より圧倒的に仲間にしやすい点が魅力。
ただし、ステータスが変化する可能性のある?マスや!マスには要注意。賢さを20未満に下げられると再び命令を聞かなくなってしまう。
 
ちなみにどこで話しかけても「ジュエルはキラキラかがやいている」だけで、返事はよこさない。
だらしなく開いた口とは裏腹に、意外にも無口な奴であった。

小説版

リュカにメダパニをかけ、あわや大惨事という事態を引き起こすが戦闘後は当たり前のように一行についてきてしまった。
基本的に日常でも戦闘においてもヘラヘラ笑いながら宝石を飛ばしているだけ。
思考や感情は読みとれないが、宝石の動きでわずかに察することができる。
トロッコの洞窟では、【ロッキー】ともども珍しくぽかんとした表情を浮かべていた描写がある。
【ゲマ】戦では、ゲマの幻術によって飛ばしている宝石が片っ端から何かの糞に変わってしまうのを見て失神してしまった。
魔界では珍しく戦っていた…が【ふしぎなおどり】を踊っていただけだった。
 
小説内では活躍する様子はほとんどなく、性格的にもバラエティ豊かな仲間モンスターの中では地味な感は否めない。
だが、仲間モンスターたちと次々に死別していく小説版の中では、早期から仲間になり最後まで生き残った数少ない存在でもある。
 
名付け親は【ビアンカ】
プックルの名前候補に「ゲレゲレ」を挙げたのが嘘のように常識的な名前である。

DQ10オンライン

魔法の迷宮にまれに登場する【テリー】のお供NPCとして【預かり所ジュエル】が登場。
Ver.4.5前期では仲間モンスターのおどるほうせきにデフォルトネームとして設定された。

DQM1(GB版)

【物質系】の♀の名前を付ける際に何も入力せず決定すると出て来る候補の1つ。DQ5のジュエルも♀だったのだろうか?

トルネコ3

トルネコ3における仲間になったおどるほうせきのデフォルトネームもジュエルになっている。

クロスブレイド

第5弾で【スーパーレア】として登場。
必殺技は【バギクロス】