概要
2020年(令和2年)10月22日に稼働開始のアーケードカードバトルゲーム。開発はタカラトミーアーツ(ソフト開発はシンソフィア)。
(公式サイト、X (旧Twitter))
前年に発表された【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】のゲーム化プロジェクトの一環として登場。原作漫画の連載開始以来31年目にして初のゲームであり、同年9月までで稼働を終了した【戦え!ドラゴンクエスト スキャンバトラーズ】や前身のモンスターバトルロードシリーズと同様の対戦カードゲームにあたる。
CM等で使われている公式略称はクロブレ。クロスブレイドの英語表記は『XROSS BLADE』で、公式サイトのアドレスは『dqdai-xb』になっている。
ちなみに本作における【バラン】と【ダイ】の連携必殺技名もクロスブレイドとなっている。
ゲームモードは大きく3種類あり、ダイの大冒険の世界に飛び込んでバトルを行う「ストーリーモード」と、期間によって開放される強敵と戦う「強敵ボスモード」、様々な相手と戦ってアイテムを獲得していく「ダンジョンモード」がある。
いずれかを選んだのち、最大3枚までのカードをフラットパネルに置くことでスキャンして3人パーティを編成し、バトルに挑む。
どのモードも2020年放送開始のアニメと連動しており、放送に合わせて新たなステージに進めるようになっていく仕組み。
カードには【ダイ】達勇者一行のほか、魔王軍やモンスターなども存在。また、過去のDQシリーズに登場した勇者や魔王なども登場する一方、今までの作品と違いスペシャルカードは存在しない。
なおステータスの他に、それぞれ原作の六軍団から「百獣」「妖魔」「不死」「氷炎」「魔影」「超竜」に、主に原作におけるモンスターを含めた味方キャラ(と前述のDQシリーズ勇者とその仲間)が所属する「光」とハドラーなど大ボス格(とDQシリーズの魔王やネームド敵)が所属する「暗黒」の8つの【属性】が宛がわれている。
前述の6属性に関しては原作・アニメで登場したモンスターはそのまま所属を参照にしており、他ゲームでは分類を一括りにされやすい【ばくだんいわ】(氷炎)と【ゴーレム】(魔影)などのカードが別のプールで扱われるという珍しい光景を見る事が出来る。
ジョーカー2で登場した【闘神レオソード】は「百獣」…ではなく「光」、DQ11の【妖魔軍王ブギー】は「妖魔」、【邪竜軍王ガリンガ】は少し捻って「超竜」などダイの大冒険シリーズ以外から客演したキャラは原典を知っているとニヤリとするような属性に宛がわれている事も。
しかしその結果として、各々の作品での味方キャラが大体属する「光」とスライム系を筆頭に大半のモンスターが所属している扱いの「百獣」といった属性の質・量が厚くなりすぎてしまい、一方特定属性が極端に不遇(第1弾においては氷炎属性がなんとコモンカード2枚のみ)という悲惨な事態を招いてしまった。
アニメが進展に合わせてスポットライトの当たる陣営が変わるため、今後弾が進む毎に後者の問題は解消されると思われるが、やはり数においては「光」と「百獣」が頭一つ抜けた存在となる事は避けられなかった。
【冒険の書(製品)】があるとストーリーの進行状況等の自分の冒険を記録でき、同封されている「マイ勇者カード」で自分だけの【マイ勇者】をバトルに参戦させることもできる。
バトルのクリアなどで獲得できる装備品は、このマイ勇者を強化するのに必要なアイテムである。
この装備品はメタルコレクションキーホルダー「ダイコレ」等の関連グッズに付属している宝箱ゲットコードや携帯型ゲーム「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ポータブルアドベンチャー」でも入手可能(ただし後者は弾が変わるまで一回しか使えない)。
一部モンスターは前作「スキャバト」で使用されていたモーションやモデルを流用している。勝利後の動きや、必殺技を見るとわかりやすい。
【りゅうおう】のグラフィックは人間形態を【ハドラー】に寄せていたモンスターバトルロードのもの、竜形態も永遠の巨竜準拠のグラフィックを採用している。
カードデザインはバトルロードに似せて作られており、使用フォントやアイコンなどが共通している。
また一部のモンスターのイラストはバトルロード時代のカードデザインを模倣したもの(【スライムナイト】や【キラーマシン】など)が存在しており、当時のバトルロードのファンには嬉しいものとなっている。
筐体は2020年9月までで稼働を終了したイナズマイレブンACのものを再利用している。
2021年3月にはカード排出枚数が1000万枚を突破した。
2024年1月25日稼働の「エクスブレイク3弾 コレクション2」をもって最終コレクションとなり、WEBランキングも3月1日のランキング更新をもって終了。3月31日に本作の稼働が正式に終了した。
筐体は2024年4月稼働の『ひみつのアイプリ』に再利用される見込み。
遊び方
まず100円を入れるとカードが一枚排出され、前述のモードを選び戦うエリアを決める。
それぞれのエリアには「つよい」「ふつう」「超つよ」の三つ(強敵ボスはギガつよも)が存在し、超つよ以上は冒険の書を使用してつよいをクリアすると選べる。
そして前述の通りカードから3人のキャラを選出してバトルスタート。同じキャラはカード違いでも1人しか出せないが、足りない場合は【ダイ】や【ポップ】が自動操作で参戦する。
まずはボタンを連打する「ふっとばしバトル」が始まり勝てば敵を奥にふっとばせて先手を取れる。
自分のターンではパネルに置いたカードを実際に動かし、敵を攻撃範囲に入れたら赤ボタン連打&タイミング押しで攻撃。この時複数のキャラが1人以上敵を入れると「キズナアタック」で与えるダメージが上がる。
攻撃を与えると【闘気】が一つずつ増えていき、各キャラごとの最大まで貯めたうえでカードを振ると【必殺技】が発動。対象は敵全体で、上手くボタン操作をするとダメージが上がる。
一方、敵も自身の攻撃範囲に相手を入れて攻めてくるので、ボタンを押しっぱなしでダメージを軽減した後タイミング押しで受けるダメージを0にできるが、中々タイミングが難しい。
必殺技が発動すると防御ルーレットでダメージを減らすこととなる。
おうちでクロブレ!
2021年3月4日、ゲーセン以外でも遊べるようにと公式サイトで公開された遊び方。
必要なものはそれぞれのプレイヤーがカード3枚(同名、レアリティ問わず)、闘気カウンター5個、6面ダイス。
通常攻撃、キズナアタック、必殺技の3種類から攻撃方法を選んで相手のカードと戦い、相手を全滅させた側の勝利となる。
通常攻撃は攻撃側と防御側のカードで攻撃、魔力、防御、素早さの4ステータスの中から互いの一番高い値を比較し、数値が大きい方にボーナス値が+1する。
(追加ルールに攻撃側の攻撃と魔力で高い方の値と防御側の素早さと防御で高い値を比較するというのもある)
キズナアタックは攻撃側が複数枚のカードで防御側を狙い、2枚だとボーナス値が+1、3枚だと+2され、防御側にボーナスは無し。攻撃側が負けると2枚以上のカードの耐久値が減ってしまう。
必殺技は闘気を消費し、攻撃側が使った分だけボーナスを得られるが、攻撃用のカードの必要闘気と同じでないと使えず、キズナアタックとの併用は不可。これも防御側にボーナスは無し。
そしてお互いサイコロを振り、出た目の数とボーナス値を加算した値を比較し、攻撃側が多い場合に防御側のカードの耐久力を1減らせるが、防御側は闘気を1獲得できる。防御側が多い場合はどちらも耐久力が変わらず、攻撃側が闘気を1獲得する。無論、値が同じ場合は引き分けで、何も起こらない。
闘気の最大値はお互い5。耐久力はどのカードも最初は2で、1になったらカードを裏向きにし、0になったら捨て札置き場に送る。
もし攻撃後に互いのカードが残っている場合、その都度攻守を交代してどちらかのカードを全滅させるまで続ける。
沿革
年 | 月日 | 内容 |
---|---|---|
2020 | 10/22 | 第1弾(ロモス編)稼働開始。 ダイ大以外ではDQ1~3の勇者と【りゅうおう】などが客演。 |
10/24 | 強敵にハドラー登場。 | |
11/7 | 強敵に【クロコダイン】登場。 | |
11/26 | 強敵にりゅうおう・【竜王】客演登場。 | |
12/10 | 強敵に【ヒュンケル】先行登場。 ダイ大以外ではDQ11の勇者と仲間たち、六軍王の一部などが客演。 | |
12/24 | 第2弾(パプニカ編)稼働開始。店内対人戦が実装。 (第2弾範囲であるヒュンケルを除いた)強敵ボスとダンジョンが初期化。 | |
2021 | 1/7 | 強敵に【フレイザード】先行登場。 |
1/21 | 強敵に【魔軍司令ホメロス】客演登場。 | |
2/25 | 第3弾稼働開始。バトル時に【結界】を実装。 ダイ大以外ではDQ8の勇者と仲間たちなどが客演。 強敵ボスとダンジョンが初期化し、強敵に鎧武装したフレイザードと【ヒドラ】と【破戒王ベルムド】が客演登場。 | |
3/11 | 強敵に【バラン】と軍団長ラッシュ登場。 | |
3/25 | 強敵に【ドルマゲス】客演登場。 | |
4/1 | 強敵に【ラーハルト】先行登場。 | |
4/8 | 強敵に【暗黒神ラプソーン】客演登場。 | |
4/15 | 強敵に【竜騎衆】先行登場。 | |
4/29 | 第4弾稼動開始。バトル時に【キズナ必殺技】?を実装。 ダイ大以外ではDQ6の勇者と仲間たちなどが客演。 一部のバトルの敵挙動変更。 強敵に竜騎衆&竜魔人バラン登場。 | |
5/6 | 強敵に【ジャミラス】・【デュラン】・【グラコス】客演登場。 | |
5/13 | 強敵にハドラーと【ザボエラ】登場。 | |
5/20 | 強敵に【ムドー】客演登場。 | |
5/29 | 新コンテンツ【メイロの時空のダンジョン】実装。 | |
5/29 | 強敵にりゅうおう再客演登場。 | |
6/3 | 強敵に超魔生物【ザムザ】先行登場。 | |
6/10 | 強敵に軍団長ラッシュ登場。 及び大魔王【デスタムーア】客演登場。 | |
6/24 | 第5弾稼動開始。バトル時に【ブーストスキャン】、【お宝アップチャンス!】?を実装。 ダイ大以外ではDQ5の主人公と仲間たちなどが客演。 強敵に強敵モンスターラッシュ、及び【ミストバーン】登場。 | |
7/1 | 強敵に【ダイ】・【ポップ】・【マァム】登場。 | |
7/8 | 強敵に伝説のまもの使い、ビアンカ、フローラ客演登場。 | |
7/15 | 強敵に六大軍団長ラッシュ登場。 | |
7/22 | 強敵に超越魔王【ダムド】登場。 | |
7/31 | 強敵に超魔生物ハドラー登場。 | |
8/5 | 強敵に【ゲマ】客演登場。 | |
8/26 | 第6弾稼働開始。【ガードルーレット】?一新。強敵に超越魔獣ダムド、ポップ・ダイ・ヒュンケル・マァム・クロコダイン登場。 ダイ大以外ではDQ11の主人公と仲間たちなどが客演。 | |
9/2 | 強敵に勇者イレブン・セーニャ・ベロニカ・シルビア・ロウ客演登場。 | |
9/9 | 強敵に親衛騎団ラッシュ登場。 | |
9/16 | 強敵に【魔道士ウルノーガ】客演登場。 | |
9/23 | 強敵に【キルバーン】登場。 | |
9/30 | 強敵に【魔王ウルノーガ】登場。 | |
10/7 | 強敵に超越破断魔獣ダムド登場。 | |
10/21 | 真1弾稼働開始。連続購入モードリニューアル。冒険の書を筐体から購入可能。新システム【切り札システム】登場。強敵ボスの代わりに新モード【トーナメント】登場。オリジナルストーリー「時空の武術大会編」開始。 ダイ大以外ではロトシリーズのキャラが客演。 | |
12/23 | 真2弾稼動開始。結界アイテム一新。転職システム登場。 ダイ大以外ではDQ4のキャラが客演。 | |
2022 | 2/24 | 真3弾稼働開始。【特殊技】実装。職業に獣王と賢者追加。 ダイ大以外ではDQ9のキャラが客演。 |
3/24 | 大勇者の復活キャンペーン開始。カードに偉大なる勇者アバン、レオナ、ヒュンケル、伝説のまもの使い、勇者レック追加。 | |
4/28 | 真4弾稼働開始。新特殊技追加及び特殊技使用時にも闘気追加。職業に死神と大魔道士追加。 ダイ大以外ではDQ7のキャラが客演。 | |
6/30 | 真5弾稼働開始。新特殊技追加。トーナメントにサバイバルトーナメントが追加。 ダイ大以外ではDQ11から、短髪セーニャなど過ぎ去りし時を求める前のキャラが客演。 | |
7/17 | DQ10オンライン10周年を記念し、DQ10のキャラが客演。 | |
9/8 | 超1弾稼動開始。新カード「ダークギガレア」、1日1回無料ゲーム、【超】シリーズアイテム、スペシャル連携追加。キズナ必殺技をキズナビッグバンに変更。 ダイ大以外ではDQ5のキャラが客演。 | |
10/27 | 超2弾稼働開始。特殊技に必殺技ブロッカーが実装。 ダイ大以外ではDQ4のキャラが客演。 | |
12/22 | 超3弾稼働開始。クロブレ総選挙の結果反映。職業に魔軍司令追加。 ダイ大以外ではDQ11のキャラが客演。 | |
2023 | 2/23 | 超4弾稼動開始。ドラゴンレアを「ゴールデンギガレア」に変更、特殊技にガード&闘気ブレイクアタック追加。 ダイ大以外ではDQ7のキャラが客演。 |
4/27 | 超5弾稼動開始。【オンライン フレンド】?対戦、称号システム実装。 ダイ大以外ではDQ8のキャラ、歴代主人公達が客演。 | |
6/29 | EX(エクスブレイク)1弾稼働開始。【EXカード】、覚醒カード、極大ボスストーリー、オンライン乱入対戦、時空のふくびき実装。職業に家庭教師と極クロブレ勇者追加。 ダイ大以外ではDQ2&3のキャラが客演。 | |
9/21 | EX2弾稼働開始。ダイ大以外ではDQ4~6のキャラが客演。 | |
12/21 | EX3弾稼働開始。ダイ大以外ではDQ9~11のキャラが客演。 | |
2024 | 1/25 | EX3弾コレクション2(実質最終弾)稼働。 |
3/1 | WEBランキング終了。 | |
3/31 | 稼働終了。 |
漫画版
【最強ジャンプ】2020年11月号~2024年2月号までコミカライズ化。作者は天望良一。
コミックスは全7巻で全34話。
本編とは全く別の話であり、【メイロ】によって現実からクロスブレイドの世界に連れてこられた【ユウキ】がダイと三人で【ダムド軍】から世界の平和を守るというバトル漫画。