【ライオンヘッド】

Last-modified: 2024-04-22 (月) 20:18:25

概要

DQ3から登場するシリーズ最初のライオンモチーフのモンスター。背にコウモリのような羽が生えており、脚は六本もある。
オレンジ色の毛皮に紫色のたてがみと、ライオンらしい体色をしている。
ライオンをベースに複数の動物の要素が混じっているという点では一般的な【キメラ】のイメージに近い。
 
上位種に【ラゴンヌ】【マントゴーア】【ホワイトライオン】【バクーモス】が、ドラけし!には三毛猫柄のミケロがいる。
見た目はいかにも野性そのものという外見であるが、実際は複数の呪文を使い分ける知性派揃いである。
なお、現実にも同名のライオン…ではなくウサギが存在しており、実際にライオンヘッドと検索するとそのウサギの情報がたくさん出てくるため、このモンスターのことを調べたい際には注意が必要。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】掲載の原画には「マンティコア」という名称が添えられている。マンティコアの由来はマントゴーアの頁を参照。
 
似たようなフォルムに【暴君バサグランデ】がいるが、あちらは4本足。

DQ3

【ネクロゴンドの洞窟】【バラモスの城】にのみ出現。後者では必ず3匹で出現する。
 
通常攻撃のほか、【ベギラマ】【マホトーン】を唱える。
なかなかの技巧派ではあるが、同地域には2回行動で【やけつくいき】を吐きまくる【じごくのきし】【ザキ系】の鬼【ホロゴースト】、桁外れの【しゅび力】を誇り【マホカンタ】を用いる【ガメゴンロード】といった難敵が跋扈しているため、イマイチ影が薄い。
ただ、【ニフラム】で即退場が願えたり、【くさなぎのけん】があればナマスにできる連中と違って、決め手となる攻略法がないのが厄介。
 
攻撃呪文ではデイン系以外はメガンテを含めてすべてに耐性を持つ。
ヒャド系が弱耐性でそれなりに有効なので、時期的に魔法使いがちょうど習得するであろう【マヒャド】(リメイク以降なら【ヒャダイン】)と打撃で仕留めたいところだが、先手を打ってマホトーンをかけられるとご破算。
こちらからのマホトーンも有効。素早さが47は比較的鈍いこともあって大抵は先手を取って封じることができる。
だが、そもそも出現場所の関係でついついMPの消費を控えがち。
かといって最初から打撃オンリーの勝負を挑むと、待ってましたとばかりにベギラマの連打をくらう。
 
結局どんな方法を採っても一定の被害は免れず、繰り返し対戦することでじわりじわりとこちらの余力を削り殺してくる性格の悪い獅子。
これといった脅威や長所を持たない反面、致命的な弱点も持たない堅実な敵と言える。
経験値が多めで1350(4人パーティで3匹を倒すと1012)もくれるので逃げ損ねている間にベギラマでヘタに被ダメージを重ねるぐらいならマホトーンをかけて一気に打撃でたたみ込もう。
 
落とすアイテムはこの系統共通の【なげきのたて】
数値上は【上の世界】最強の盾ではあるが、呪いの効果がキツ過ぎるので実用には不向き。
そもそも確率が1/256なのでお目にかかること自体まずないだろうが。

リメイク版

【まふうじのつえ】が追加されたので多少は対処しやすくなった。
 
【格闘場】では【エビルマージ】と死闘を演じてくれる。
マヒャドとメラミの猛攻がきついが前述通りそれらの攻撃呪文に耐性を持つためダメージを受けずにそこから勝つことも。
ただし相手は【ベホマ】で体力を回復してくるので長期戦になるとこちらの方が不利。
しかしマホトーンで呪文が封印されると通常攻撃しかしなくなるため、勝利する可能性が高くなる。
こちらのマホト―ンが相手に効くと、エビルマージは通常攻撃を一切仕掛けないので、効きにくい上、メラミに比べで火力の低い【もえさかるかえん】しかして来ず、有利に戦える。
マホト―ンで魔法を封じても封じられても有利になるという、面白い試合である。

ゲームブック版

中巻のネクロシティの町(オリジナル設定)に勇者を狙って集団で押し寄せる。戦うことはできず、隠し通路から町を脱出することに。

小説版

バラモス城でベギラマを唱えつつパーティの前に現れるが、直後にマホトーンを食らい、更にアレルに首を切り落とされ、あっさり退場した。

DQ11

DQ3初登場モンスター大量登場により、超久しぶりの本編登場。【始祖の森】や異変後の【古代図書館】に出現する。
イルルカを反映してか、DQ3の時代に比べてかなり大型化しており、画面に3匹も入らなくなっている。
2回行動で相変わらずベギラマとマホトーンを使用するほか、【かみつき】【痛恨の一撃】も繰り出す。
ドロップアイテムは、ノーマルが【せいれいせき】、レアが【ドクロのゆびわ】
異変前にドクロの指輪を2個ほど入手しておくと【屍騎軍王ゾルデ】戦が楽になるので、見かけたら【スーパールーレット】を狙っていくと良い。
せいれいせきも異変前に集めておくと、異変後の早い段階でいくつかの装備の素材になり便利。
なお今作では【勇者】を倒すために生まれた合成獣ということになっている。

邪Ver

始祖の森以外に【ユグノア地方】にも登場する。バクーモス・邪の手下だろうか。べギラマが【ベギラゴン】にパワーアップしている。
2Dモードでは【名もなき地】【デルカダール城下町】南東)にも出現する。

イルルカ

【キングレオ】が初代から出ているせいか中々出番が回ってこなかったが、イルルカで久しぶりに登場。
【雪と氷の世界】をクリア後に【砂漠の世界】にシンボルが1体だけ登場する。
ときどき【サボテンボール】【デザートランナー】を捕食しているが、雑食なのだろうか。
シンボルがデザートランナーのすぐ近くに配置されており、出現と同時にデザートランナーを発見することも珍しくない。
因みに捕食のモーションは【ダースウルフェン】【せつげんりゅう】の使い回し。どういう訳か、モーションの最後に行う仕草が特技使用時のモーションにかなり酷似している。
この特技モーションは、「星のドラゴンクエスト」でこの系統のモンスターが一部の呪文・特技を使用する際のモーションや、3DS版DQ11のバクーモス・邪戦の前のイベントで戦闘画面に切り替わる直前の襲い掛かってくるモーションとしても使用されている。
 
また、じゅうおうの試練のカギで【ヘルゴラゴ】のお供としても登場する。
 
魔獣系CランクのMサイズモンスター。
所持スキルは【ハンター】、特性は【メガボディ】【れんぞく(2回)】【AI1~3回行動】【封じブレイク】
プラス値25以上で【ギャンブルカウンター】、50以上で【スタンダードキラー】、新生で【メタルキラー】、ギガボディ化で【ときどきテンション】が追加される。
ギャンブルカウンターを持ち、メガボディ補正で火力もかなりのもの。だが魔獣系ゆえに眠りが有効で、行動回数が不安定なのも悩みどころ。

ドラけし!

常設ステージのバラモス城で稀に登場するレア敵。
星3の赤属性で、スキルは横長長方形を呪文攻撃するベギラマ。

ダイの大冒険

序盤に登場している。百獣魔団に属しており、【魔の森】【ダイ】【ポップ】が遭遇した。旧アニメ版での声優は川津泰彦。
新アニメ版では「モンスター」の表記で書かれている木内太郎、佐々木義人、蓮岳大のうちの誰か。
 
ダイ大では【ギラ系】呪文が優遇されておりベギラマ使いであるこいつも強者として有名なようで、生まれて初めて見る、こんなに強いモンスターがいるなんて、と評された。
寝ていたため起こさずに素通りしようとしたが、音をたてたことで起こしてしまい、ベギラマで森を炎上させた。
二人を追い詰めるが百獣魔団の長である【クロコダイン】のおたけびに怯え縮こまり、クロコダインが現れるとすぐに逃げていった。
強い獣が自分を超える強さを持つ者の存在に気付いて縮こまって逃げ出す、クロコダインの力のいいアピールにもなっている。
なお新アニメ版ではこちらのライオンヘッドは出番が削除されている。そんな、ひどい…
 
その後、同個体と思われるものが逃げたポップに尻尾を踏まれた事で追い回したが、【マァム】に顔面を思い切り殴られ、メラの【魔弾銃】で燃やされ退散していった。新アニメ版ではここだけが彼(?)の出番である。
 
ポップはベギラマばかり注目していたが、ヤツは魔法使いの天敵、【マホトーン】も使える。そちらを注意すべきはずだが……

その他

【モンスター物語】では、ライオンと【ガルーダ】の合成魔獣と語られている。当時からキメラ設定はあったのだ。
ベギラマを使えるようにはなったがライオンの習性のせいで空腹時しか人間を襲わない欠点が残ってしまったらしい。
 
ミクシィの『モンスターストライク』ではダイの大冒険コラボでユニットの一種として登場した。
「獣の咆哮」というオリジナルのストライクショット(必殺技)を所持する。