【まふうじのつえ】

Last-modified: 2024-04-11 (木) 14:25:57

概要

DQ4から登場した武器。魔封じの杖。
初登場からほぼ変わらぬ仕様で登場し続け、リメイク版DQ3にも登場している。
 
邪悪な神官の姿をかたどったと言われる不気味な杖。
不気味とは言っても、呪われているわけではない。
また、内部には魔界に住む邪悪な神官の魂が封じ込まれているとも言われている。
 
文字通り対峙した者の呪文を封じ込める杖で、全作品を通して戦闘中に使用すると、「あやしいきりが てきを つつみこむ!」ことで【マホトーン】と同じく【呪文封じ状態】にすることができる。
呪文封じのメカニズムは作品によって微妙に異なり、以下のような説明がなされている。

  • 内部に封じられた邪悪な神官の魂が敵の魔力を欲するため
  • 振りかざすことで神官の像の口から呪いの言葉が発せられるため
  • オーブに込められた魔力によって、相手の呪文を封じ込めるため……。

 
DQ7までは邪悪な神官をかたどった像にオーブが付いたものでデザインが統一されていたが、 DQ8では先端に大きな口を模した形状へとデザインが変更された。
 
武器として装備するよりも道具として使用した方が便利なのは大抵の杖に共通することだが、魔封じの杖はその性質上使用時の効果がわかりやすく安定しているため、使い勝手の良い杖だと言える。特にDQMシリーズではマホトーンに特技枠を割きたくないケースがほとんどのため、なおさらである。
 
DQ9では武器としては登場していないが、代わりに特技となって登場した。
詳細は【まふうじのつえ(特技)】を参照。

DQ3(リメイク版)

攻撃力は20。【魔法使い】【僧侶】【賢者】が装備できる。
買値は3300G、売値は2475G。
 
【ポルトガ】の城の宝物庫で入手できる他、
SFC・GBC版では第2の【すごろく場】【よろず屋】で購入することも可能。
 
攻撃力が低いため武器として使用するのは厳しいが、マホトーンの効果は便利。
入手した直後に【ギラ】の使い手が多く登場するので先に封じておくと良い。
特に道具使用が装備可能者のみに限られないため非常に扱いやすい。
単純にMP節約のために利用する他、【武闘家】【盗賊】に持たせて先制して敵の呪文を封じてみても良いだろう。
 
あまり気にされることはないが、性能的には【あまぐものつえ】の完全上位互換だったりする。

DQ4

攻撃力は50。【クリフト】【ブライ】【ミネア】【マーニャ】が装備できる。
また、初登場の本作のみの特徴として、道具使用でのマホトーンの効果以外に、攻撃した相手のMPを8回に1回の割合で5~10奪い取るという効果もあり、他作品に比べ数段高い性能を持つ。
今作では非売品ではあるが売却は可能で、売値は3000G。
 
【王家の墓】の奥にある宝箱から入手できる他、【デビルプリンス】が希に落としていくことがある。
 
杖の中では攻撃力も高く、なんと【バトルアックス】と同じ攻撃力となっている。
理力の杖(攻撃力+55)には若干劣るが、こちらは【りりょくのつえ】とは逆にMPを回復しつつ攻撃ができる。
道具としての効果は【せいじゃくのたま】に出番を奪われがちだが、
基本的にはどちらも一品物なので、道具使用しかできない静寂の玉は勇者に、この杖はスタメン起用する魔法使い系(たいていはマーニャ)に装備させておくとよいだろう。
攻撃力自体は【マグマのつえ】の方が上だが、打撃時の特殊効果・道具使用の効果いずれも、マーニャにとってはこちらの方が有用かもしれない。
 
見た目が不気味なせいで【公式ガイドブック】では禍々しい設定を付けられることが多いこの杖だが、
本作のFC版のみ「神々が悪魔との戦いで使った伝説の杖」という【てんくうのつるぎ】並に荘厳な設定になっている。
魔封じの「魔」を魔法ではなく、悪魔と解釈したのだろう。
 
クリフト以外の装備者にとっては、量産可能かつデメリットのない武器としてはこれが最強。
とはいえ総合的な使い勝手では魔封じの杖の方が下手な一品もの杖よりも上であり、量産は可能ではあるが容易ではないため、むしろ魔封じの杖の取り合いになるケースの方が多い。

リメイク版

【めいれいさせろ】の追加で、どのキャラでも任意に道具使用できるようになったため、プレイヤーのスタイル次第で誰に持たせてもよい。
静寂の玉と別々のキャラに持たせるのがよいだろう。

DQ5

攻撃力は40。【ビアンカ】【フローラ】【女の子】の他、装備グループG/H/Kの仲間モンスターが装備できる。
今回も非売品ではあるが売却は可能で、売値はSFC版では3000G、リメイク版では2000G。
しかしマホトーンの効果が大変便利なので絶対に売るべきではない。
【死の火山】にある宝箱から入手できる他、終盤に出てくる【ワイトキング】がたまに落としていくことがある。
また、リメイク版では女の子の初期装備にもなっている。
 
ポートセルミやサラボナの町で【モーニングスター】(攻撃力+45)が購入できるため、妻や娘が使うには力不足。
ただ、一部の仲間モンスターにとっては【マグマのつえ】が手に入るまではこの杖が最も強い武器となる。
入手時期的に、【キメラ】あたりに装備させておけば、SFC版なら必要に応じていい感じに使ってくれる。
普段は【やいばのブーメラン】を使わせて単体(ボス)相手にはこちらに持ち替えれば、相応の威力を発揮する上に【会心の一撃】も期待できる。
なお、これが手に入る死の火山には【ホースデビル】【おどるほうせき】などぜひとも魔封じすべき相手が出てくるので、装備可能キャラがいなくともスタメンの誰か(素早さが高いキャラが理想)に持たせておくと戦闘が安全に進められる。
 
また、ワイトキングは戦闘時に自らもこの杖を使用してこちらの呪文を封じてくる。
効果はマホトーンと全く同じだが、呪文とは異なりこちらのマホトーン等で封じることができず、MPも消費しないため無限に使用可能。
しかし、終盤ではマホトーン自体がそれほど当たりやすい呪文ではなく、馬車を連れていけるダンジョンということもあって、深刻な事態になることはまずないので、下位種の【いかずちのつえ】に比べるとかなり地味である。

DQ6

攻撃力は40、かっこよさは18。
【バーバラ】【チャモロ】【アモス】装備グループEのモンスターが装備できる。
魔法使いタイプの面々が並ぶ中、他の杖は一切装備できないアモスが装備可能な点が異彩を放つ。
今作では普通に店売りされており、買値は6000G、売値は4500G。
 
【フォーン城】や魔法都市【カルベローナ】で購入できる他、
【ダークホーン】【サイレス】といった、マホトーンを唱えるモンスターが落としていくことがある。
 
今回は店売りされている反面、宝箱などからの入手手段が存在せず、
モンスターのドロップ率も高くはないため、確実に手に入れたいなら店で買ったほうがいい。
ただ、アモスやウインドマージ、ダークホーンには【はじゃのつるぎ】(攻撃力+42)があり、
バーバラにはこの時点で遥かに強い【はがねのムチ】がある。
チャモロも攻撃力38でグループ攻撃のモーニングスターの方が使い勝手が良い。
結局、道具使用の効果ぐらいしか利点はないが、本作はマホトーンを誰にでも覚えさせることが可能で、MP3の節約のために、わざわざお金を出す価値があるかは迷うところ。
しかもマホカンタやマホターンを使える敵でマホトーン完全耐性でない敵は限られているので…。
一番効いて欲しい【ミラルゴ】は呪文封じに完全耐性持ちである。

DQ7

攻撃力は40、かっこよさは18。【マリベル】【メルビン】が装備できる。
今回も普通に店売りされており、買値は6800G、売値は3400G。
 
現在の【ダーマ神殿】【フズ】の村で購入できる他、【ラッキーパネル】(100コイン以上)で出現することもある。
 
今回もDQ6同様、宝箱などからの入手手段は存在しない。
購入可能になってからしばらくは、マリベルのメイン武器として活躍しうる性能。
ただ、ダーマ編クリア直後では少々値が張り、フズの村の時点ではこれより値段が安く攻撃力が上でグループ攻撃武器の【モーニングスター】が買えるので、武器としての購入タイミングが難しい。
 
道具使用時の効果についても、DQ7では【まふうじの歌】が登場したため恩恵は若干薄くなったと言える。
むしろ、しばらく誰も僧侶に転職しなかった際のマホトーン役の不在を補う意味で、早い時期に光る。
特に転職して間もない時期に戦うことになる【クレージュ】編の【いどまじん】【ウルフデビル】戦ではマホトーンの有無が戦況に大きく影響する。

DQ8

攻撃力は41。【ゼシカ】【ククール】が装備できる。
今回は非売品に戻ったが売却は可能で、売値は3000G。
 
【まどうしの杖】+【ルーンスタッフ】で錬金可能。
最速なら【パルミド】に到達した時点で作成可能だが、コイン排出率の悪いパルミドの【カジノ】でルーンスタッフを用立てるのは難しいか。
この時点でゼシカ、ククール両名にとって最高の攻撃力を持つ武器ではある。
ただ、ゼシカの場合は範囲攻撃ができるムチを振り回している方が強いし、ククールにしても少し先に進めば、より攻撃力の高い【エロスの弓】が手に入るので無理に作る必要はない。
【ビンゴ】で400倍を当てるなどして、十分なコインがあるのなら作るだけ作っても損はないが。
そもそもルーンスタッフを使って錬金するなら後々【ふっかつのつえ】を作った方が実用性も将来性もあるので…。
 
マホトーン効果も当然健在だが、本作には攻略上マホトーンが有効という敵がさしていないのであまり日の目を見ない。
もっとも今作のマホトーンはレベル上昇に伴って自動習得するキャラがおらず、スキル構成次第では使用不可能なので、代用品としての価値は一応ある。
とはいえ耐性持ちも多いのでやっぱりイマイチ。
 
ゲーム終盤になって【三角谷】の宝物庫からも手に入る。
今更過ぎる武器なのだが、それ以上に「七賢者の遺した品」というから期待してみれば、出てきたのがこれということで落胆したプレイヤーが多かっただろう。

余談だが、レシピは自分がクーパスの末裔だと思いこんでいる(いた)ハワードの邸宅にある。しかしその文面に「魔法が使えなくなってしまったのです」(マホトーン効果の説明)などと書いてあるせいで地雷錬金や呪い装備だと勘違いした人もいたとか。

DQ10オフライン

主人公(【魔法使い】【魔法戦士】【賢者】)、【フウラ】が装備可能。
戦闘中にどうぐとして使うと、敵1体の呪文を封じる。

-+1+2+3
攻撃魔力12141618
回復魔力67910
攻撃力9101214
みりょく2345
MP吸収率5%6%8%9%

【旅人バザー】にて+1のものが605Gで売られることがある。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【中級鍛冶製作】に記載。
必要な素材は、【じょうぶな枝】x4、【まじゅうのホネ】x1。

DQ10オンライン

再び武器として登場。レベル14から装備可能な序盤の武器。
また、装備すると戦闘中に道具として使用することができ、マホトーンの効果がある。
詳しくは【まふうじの杖】を参照。

DQ11

【ベロニカ】【ロウ】が装備可能。うち直しに必要な宝珠は11個。

-+1+2+3
攻撃力30323436
攻撃魔力28303336
回復魔力13141517
MP吸収率10%

道具使用で【マホトーン】の効果。
【ドゥーランダ山】の宝箱に入っている他、【聖地ラムダ】で販売。価格は6000G。
敵では【どくろ大臣】(強ver含む)がレア枠で所持している。3DS版・DQ11Sでは【デビルプリンス】(レア)も所持。
 
今作では【両手杖スキル】にある特技の「魔封じの杖」と共演している。
正規の入手場所は異変が起こる直前なので、手に入れたところで当分出番がなくなるか、もしくはロウが再加入したときにはもっと強い杖が手に入っているため少し不遇な立ち位置にある。
だが、【グロッタ地下遺構】にいるどくろ大臣からドロップした場合は鍛冶で+補正付きの【こおりの杖】【まがんの杖】を作るまで長いこと使い続けられる。
人によってはこの時点で装備しているであろう【まどうしの杖】も敵から入手しているため、ベロニカの武器は基本的に出費と鍛冶無しで賄うことができる。
回復魔力は少ないが、この時期の両手杖の回復魔力はだいたい似たり寄ったりなので、ロウにとっても有用な装備となる。
また今作はDQ6やDQ7と違い、誰でもマホトーンを習得可能という訳ではないため装備品としては型落ちになっても誰でも使えるマホトーン発射装置としては最後まで使っていける。
「呪文封印」状態自体がすぐ切れてしまい、効かない相手が多いという難点はあるものの盗みの補助としてかけ続ける場合にも無消費で連打できるというのは地味にありがたい。
そういう意味ではDQ6やDQ7の時より立場が良くなっているだろう。
参考までに【まふうじのつえ(特技)】はベロニカとロウが習得可能(つまりこの杖の装備者)、マホトーンの習得者はベロニカとセーニャ。
仲間8人のうち他5人の行動選択肢を増やせると言える。

DQM1・2

道具として登場。
やはり戦闘中に使用するとマホトーンの効果がある。
ただ、今作の杖は使うと一定確率で壊れてなくなってしまう。
序盤のとびらを除くほぼ全てのとびらで拾える他、コロシアムの景品としても入手可能。
また、シナリオが進むとバザーの東側の店で700Gで購入できるようになる。
 
DQM2でも同様の仕様で続投している。

DQMSL

みんなで冒険【エビルマウンテン】で入手可能。
ウェイト1の杖で、装備すると賢さが48上がる。
固有効果は「通常攻撃時7%で【マホトーン】」。
強化することで賢さが+2ずつ増えていき、+7まで強化すると固有効果が「通常攻撃時10%でマホトーン」に変化する。

バトルロード2

第六章から登場した僧侶専用の杖。
上昇するステータスはちから+27 かしこさ+18 すばやさ+17。
使える技は「のうてんいちげき」と「マホトーン」。
前者は杖で相手の頭上から叩きつけ、たまに混乱させる打撃攻撃。後者は相手の呪文を封じる呪文を唱える。
 
僧侶としては珍しい物理型の杖で、低い攻撃力故に使いにくいと思われるが、
杖自体にちからの上昇があるので、そこまで悪くもなく、むしろ使いやすいとの声もある。

トレジャーズ

ワイトキング族(【ワイトキング】【デッドエンペラー】【どくろだいじん】【イモータルパール】)の【おしゃれパーツを着けたモンスター】が、それぞれ色違いのまふうじのつえを持っている。