【主人公(ビルダーズ2)】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:07:47

ビルダーズ2

【ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島】の主人公。
声優は男:河西健吾、女:藤田茜。男女ともに元気で明るいボイスが特徴。
前作と同じく男女を選べる他、髪の色、肌の色、目の色も選ぶことができる。
名前は自由に設定可能。デフォルト名は男にした場合は「ビルド」、女にした場合は「クリエ」になる。
ルビスにすら反抗した前作ビルダーズ1の主人公に比べると、腕白ないしはお転婆だが素直な印象がある。

来歴

本作の舞台はDQ2でロトのが大神官【ハーゴン】ならびに呼び出された破壊神【シドー】を滅ぼしてから年月が経った未来。
世界は多数のビルダー達で溢れており、主人公となるこの若者も見習い【ビルダー】の一人であった。
 
ある時、【アンデッドマン】【船長】率いる【ハーゴン教団】残党の船に拉致されるところから物語は始まる。
あれやこれやと交流して仲良くなったところで大嵐に見舞われ船は難破、【からっぽ島】に漂着することとなった。
そこで冒険の相棒であり後に親友となる【少年シドー】と出会う。
 
ゲーム本編では言及されないが、公式サイトには「先祖の先祖のそのまた先祖は、かつて闇に覆われた世界を復活させた【伝説のビルダー】」と記されており、前作主人公の子孫であることが示唆されている。
本作の世界では物づくりに目覚めた、ロトゆかりではない一般ビルダーが多数存在するらしいのだが、前作主人公の子孫という点を素直に解釈すれば、遠縁ではあるが今回の主人公もロトの末裔と言うことになる。
そのためかクリア後に作成できるようになる【ロトのつるぎ】は主人公専用武器となっている。
 
冒頭の船での会話でDQ2本編では滅んでいる【メルキド】から拉致されたことが分かっていたが、クリア後のシドーや【ミト】との会話においてメルキド出身であることが明言された。
伝説のビルダーであるご先祖様が復活させたアレフガルドの町や村は滅びずに繁栄が続いているようだ。

ただ、この作品はDQ2のIFストーリーとはなっていない(ハーゴンとシドーがロトの三勇者に倒されている)ため、歴史がどのようになっているのかについては不明な部分がある。
 
前作に引き続き、ナンバリングタイトルの主人公とは毛色の違う性格をしている。
交流するNPCの殆どが心底あきれ返るほどに楽観的で、物事を深く考えない性格。
緊張感が全く無い発言(無言主人公なのでセリフとしては出ないが)を毎度毎度繰り返す、能天気な少年(少女)。三勇者の一人であるサマルトリアの王子を連想させる。
【ハーゴン教団】の脅威に怯える住民の多いビルダーズ2の幻の世界では絶望的なストーリーの中で緊張感のなさを扱き下ろす住民も一部にはいる一方、
【ムーンブルク島】や終盤にてトモダチが苦しんでいる状況では真剣な表情で苦難に挑む姿が見られる。
 
これは裏を返せば「どんな時でも諦めない前向きな性格」ということでもあり、ストーリー中ではハーゴン教団に心を砕かれた町民達を何度も牽引する姿が見られ、最終的には消えゆく世界を目前にした住民たちにさえ「二人なら何とかしてくれる」と望みを抱かせ、どんな時も諦めず共に旅をしてきたシドーとともに解決策を創造してしまう。
どんなピンチでも閃くことは忘れず、その場を切り抜けられるアイテムを即興で作り出せる柔軟性の持ち主。
 
最終アップデートで追加された箱舟メンバーの【グリムン】との会話では「お前はやっぱり笑顔の方が似合うな!」と魔物にすら安心を抱かせている様子が見られるほか、【ミト】【アネッサ】のように破壊神とも仲良くする姿に安堵を覚える者も多いようだ。
 
幼少の頃から物づくりが大好きで、超物作りフリークとも言える振り切った嗜好を持つ。
物づくりに関連する事なので、頼み事は一切断らない。奴隷としての命令ですらニコニコと引き受け、新しい物をつくれるからという理由で苦境を楽しんでしまう。
上述の性格も含めて、NPC達をしばしば絶句させている。
頼まれると露骨に面倒臭そうな言動をしていた前作主人公とはまさに真逆。
 
またネーミングセンスも壊滅的らしく、ビルダーとしては一流だがネーミングセンスは5流とこき下ろされることも。
前作主人公もネーミングセンスは皆無だったが、NPCの反応を見る限りはこちらの方が更に酷いセンスをしているらしい。
 
色々とクセがあるキャラではあるのだが、超が付くほどストイックなシドーとは良いコンビ。
お互いに前向きで建設的でありながらも、それぞれの欠点を補い合っている。
 
【モンゾーラ島】【みみずん】【ハーゴン教団】のモンゾーラ教区の副総督【マギール】【オッカムル島】【ジュエルン】、守り神【ゴルドン】【破壊天体シドー】ではハーゴン教団の多くの魔物に加え三神官も仲間にしており、魔物をも引き付ける才能があると評価されている。シドーにも魔物たらしと言われるほどである。
モンばあはこの才能をいち早く見抜いたのか、かんごく島脱獄計画の際は彼に【まものつかいのゆびわ】を彼に託した。

その秘密

ロトの子孫3人に敗れ、力を失ったシドーを再び真の破壊神として目覚めさせるため、ハーゴンにより当て馬として見繕われたビルダーの見習い。それが今作の主人公。
ビルダーズ2の登場人物の中でも数少ない、「現実の世界に実在する」人間でもある。
ロトの子孫3人が救った現実世界から幻の世界に生きてやってきた人間は、主人公以外だと【ルル】お抱え船長と、そしてかんごく島に残った【モンばあ】のみで、モンスター側を含めても、破壊神シドーとハーゴン教団の方の船長の計6名しかいない。
現実世界は冒頭の船のシーンのみで、それ以降の世界は全てハーゴンが造り出した幻の世界である。
 
ハーゴンはシドーの暗黒面を煽り立てるため、破壊と真逆の存在であるビルダーを身近に置き、その反動で真なる破壊に目覚めさせるはずだった。
しかし、予想以上にビルダーと少年シドーが心を通わせ合った結果親友となり、更には2人が「破壊と創造は表裏一体」という真理に辿り着いた事でハーゴンの計画は破綻してしまう。
最後は少年シドーと共に消えかけた幻の世界を「本物の世界」にビルドしたところで物語は一旦幕を閉じる。
なお本編クリア後はその気になれば元の世界にも戻れるらしいのだが「まだまだここで作りたい物がある」との理由で戻る気は無い模様。
 
背中に(デフォルメ体型を踏まえた上でも)胴体よりデカい分厚い本を背負っており、閃いたレシピを記入したり検索したりしている。
相棒のシドーに乞われても中身を見せようとしなかったため、なにか謎を秘めた重要なアイテムかとも思われていたが、実際には『ぼく(わたし)が びるだーになったら』という幼いころから書き貯めた落書き帳兼アイデアメモのようなものだったことがエンディングで判明する。劇中で主人公が作り上げた様々な施設やマシンの中には、この落書きから着想を得たものもあったようだ。
そんなものを見られたとあって流石に恥ずかしそうに後ろを向いており、凄まじい勢いで奪い返している。
しかし、そんな子供の頃の落書きからの着想でルルに「世界一のビルダーかもしれない」と評される物を作り上げて世界を救ってしまった彼/彼女はシドーの言う通り、根っからのビルダーと言えるだろう。

トレジャーズ

お宝として【ビルダーの像その2】が登場。

ライバルズ

第10弾「破壊と創造のフロンティア」に相棒の少年シドーと並んで英雄カードとして参戦。ビルダーらしく同弾の新システム「建物」とシナジーのある英雄である。
実装されたのは男の方で表記は「ビルド」、CVは河西健吾。女の方は残念ながら未実装。
 
コスト1 英雄

レベル1 コスト1 ミッションたっせい!
自分のデッキの上10枚から
建物カードを1枚引き
残りをデッキの下に戻す
その後手札から建物カードを1枚選び
そのカードのコスト-1

レベル2 コスト2 なにをつくろう?
指定の味方マスに 牧場 ビルダー城 オアシス
の中から一つ選んで出す

レベル3 コスト6 破壊と創造
指定の味方マスに
超スーパーカーを出す
この効果は味方の場に
超スーパーカーが
存在しない場合に使用できる
対戦中このヒーロースキルを使用している場合、コスト+2

レベル1でサーチ&コストダウンができるため建物に頼る戦術が非常に立てやすくなる。ただし確実ではないため過信は禁物。引けなかった場合でも手札に建物があればコストダウンは可能。
 
レベル2はからっぽ島の各開拓地の施設を一つ作製する。
ユニット展開の【牧場】、バンプアップの【ビルダー城】.回復、テンションアップの【オアシス】。選べるのがポイントで英雄カードで応用性の高い効果は珍しい。
どれも有用なので状況に応じて必要なものを作ろう。みみずんやジゴックで利用時間を引き伸ばすのも効果的。
何気に青の開拓地で作った城の名前が判明している。
 
レベル3は切り札の【超スーパーカー】を作製する。
超スーパーカーは耐久2の建物で、自分のターン終了時にビームをぶっぱなして正面の列の敵ユニットからランダムで一体に4ダメージを与え、さらにドローとテンションアップを行う。
コストは重いが、効果は総計8ダメージ、2ドロー、2テンションとかなり強い。強烈なアドバンテージ源でもあるため、アグロデッキにしろコントロールデッキにしろ長期戦において輝くスキルである。ターゲットこそランダムではあるが、正面のユニットのみから選出されるため実際は当てやすく、むしろステルスも攻撃できるメリットにもなっている。
何度でも出せるがすでに場にある場合は出せないのでそこだけ気を付ける必要がある。
 
当初はビルダー城で強化した軽量ユニットを大量に展開、速攻を決める戦術、および超スーパーカーの項にもあるがレベル3を置きまくってガンガン除去しつつリソースとテンションを溜める戦術でゲームを通して強く、デッキをほぼ選ばない汎用性の高さもあって爆発的な強さと人気を誇っていたが、修正を受けビルダー城の効果範囲の縮小(全体→同一縦列上)と超スーパーカーのダメージ減少(5→4)、再設置の際のコスト増加が施された。
それでもレベルアップの速さやデッキを選ばない汎用性の高さ、Lv2の他の建物や超スーパーカーのリソース補充は変わらず優秀なため、依然高い汎用性とバリューを持つと言えよう。
建物サーチを目的としてレベル1か2だけを使って張り替えるいわゆる「Wヒーロー」デッキに使われることも多かった。

余談

彼がモデルかどうかは不明だが、DQ10 Ver5.1より盗賊がハンマーを使えるようになった。
盗賊とはアイテム集めという点で共通する。そこにビルダーズシリーズのキモであるハンマーが加わった形となる。
他のハンマーが使える職業とは異なり、状態異常率が上がるパッシブがあるため、スタンショットなどと相性がいい。