【無明の魔神】

Last-modified: 2022-04-30 (土) 23:08:42

DQ11

【ネルセンの最終試練】第5戦目で戦う事になる主人公の恐怖が具現化した存在である【ボス級モンスター】。英語版での名前はOverweening Pride。
試練突破には50手以内に倒す必要がある。
姿は【魔軍司令ホメロス】とそっくりで、3DS版以外では黒く染まり、【シルバーオーブ】に因んだ銀(実際は紫にも見えるが、【憎悪の剣鬼】よりも明るい色)のオーラを帯びた姿になっている。3DS版は【強モンスター】の赤いオーラを纏っている。行動パターンもホメロスを踏襲したものとなっている。
 
ちなみに「無明」とは仏教用語の1つで、「この世の真理を知らず、明るくなく、そして心に迷いが生じること」といった意味。11発売前はジョーカー3に【無明斬り】という技名で使われた。
【グレイグ】に対する羨望や嫉妬で闇堕ちした【ホメロス】にぴったりな単語である。

戦闘能力

HP 12000、完全2回行動。
行動パターンは次のようなものと思われる。

いてつく波動は必要がない場合スキップする。
行動自体は魔軍司令ホメロスから【げんわくのひとみ】が削除されただけに見えるが、各技の危険度がホメロスとは段違いに増している。
まず、攻撃力が590とホメロスの282から倍以上(+308)に激増し、ホメロスの時はこちらの戦力を考えてもあまり脅威ではなかった打撃攻撃のダメージが上昇。
裁きの冥槍は1ターン休みタイプの【呪い】の追加効果が発生するようになり、こちらの行動を確率で妨害されるより厄介な攻撃に。
仲間呼びで呼び出す手勢も「【デュランダル】【キラークリムゾン】の二人組か【パンドラボックス】」とより凶悪な面子に変化。パンドラボックスは【ザラキーマ】で即死、キラークリムゾンは【グランドインパクト】による転びを狙ってくる厄介な相手。しかもキラークリムゾンは低確率ながら呪文反射能力まで備えている(PS4版のみ)。
また、デュランダルとキラークリムゾンの2体は【れんけい技】【シャイニングレーザー】を使う。
すばやく撃破したいところだが、これらの個体は1000前後もの膨大なHPを持ち合わせているため、そう簡単に倒せないのが現実。ならばバフでゴリ押ししようと考えても、3ターンに一度いてつく波動でキャンセルしてくる。
以上の通り、各攻撃の性能が軒並み引き上げられており、並大抵の実力では戦うことすらままならない。
 
しかし、こいつと戦える段階まで来るとこちらの対抗手段も無数に存在し、戦略をしっかり立て直せば戦えない相手ではないだろう。
その中でも、大きな脅威である闇属性耐性・呪い・即死対策を張り巡らせることが勝利への何よりの近道といっても過言ではない。
対策の優先順位はその危険度から「闇属性&即死>呪い>1ターン休み>>雷属性>光属性」といったところ。
特に、+3まで鍛えたドクロの指輪を2個装備してしまえば、裁きの冥槍を呪い効果ごとシャットアウト、黒くかがやく炎もノーダメージ、ついでに呼ばれてきたパンドラボックスのザラキーマによる即死も完全に無効化と、無明の魔神の主力技を軒並み完封できてしまうので容易に勝てるようになる。
【ふしぎな鍛冶】で指輪+3を量産するのはかなり骨が折れるが、やるだけの価値は十分にある。そしてメンバー交代の必要性もほぼなくなるので、スタメン4人分だけでこと足りる。
道中の【ラゴンヌ・強】は2体まで同時出現するので、足りない分の指輪はこいつ相手に【スーパールーレット】をかけて補充できる。
 
ドクロのゆびわを2個装備する以外に、各キャラクターの闇属性&即死耐性100%を達成できる組み合わせの代表例を以下のリストに示す。

闇属性&即死耐性100%装備リスト
キャラクター組合せ闇属性&即死耐性100%以外に得られる耐性
主人公【勇者の盾】(+3)
【勇者のかぶと】(+3)
【勇者のころも】(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
炎・氷属性50%, その他の属性25%
眠り・混乱・呪文封印50%
カミュ【ドクロのかぶと】(+3)
エルフのおまもり(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
眠り・混乱・呪い・呪文封印・休み50%
ベロニカ【セラフィムのローブ】(+3)
【あくまのしっぽ】(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
全属性25%
セーニャ【メビウスの盾】
【アテナのかんむり】(+3)
【アテナのころも】(+3)
【ロイヤルチャーム】(+3)
氷属性40%
シルビアメビウスの盾
【てんしのローブ】
【やみわだのミトン】(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
全属性28%
マルティナ【おうごんのティアラ】(+3)
【エンプレスローブ】(+3)
あくまのしっぽ(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
全属性20%
眠り・混乱・呪文封印80%
ロウドクロのかぶと(+3)
てんしのローブ
ドクロのゆびわ(+3)
全属性18%
グレイグ【英雄王の盾】(+3)
【マーシャルマント】(+3)
【なつぐものぼうし】
【まよけの聖印】(+3)
ドクロのゆびわ(+3)
全属性25%

 
この装備リストを参考にメンバー4人を選んで挑むなら必要なドクロの指輪の数は4個以内に抑えられる。
【ドクロのかぶと】はサマディー地方を徘徊している【ニズゼナイト】を狩れば容易に必要数が入手可能。
【セラフィムのローブ】はレアな素材を消費するが、【てんしのローブ】なら市販品で賄える。
【主人公】【勇者の盾】【勇者のかぶと】【勇者のころも】をそれぞれ+3まで鍛えておけばこれで闇属性&即死耐性50%まで稼げるので、あと指輪1個で100%に足りる。
セーニャは専用装備が闇属性&即死耐性に特化しているため、ドクロのゆびわ無しでも容易に達成可能。
あえて裁きの冥槍を完封せずにガチンコ勝負を挑みたいという場合でなければ、この程度の労力は必要経費と割り切ろう。
 
ドクロの指輪を必要数そろえるのがどうしても面倒な場合は、次善の策だが主人公は【アーウィンのかぶと】【アーウィンのよろい】をそれぞれ+3まで鍛えて装備すれば呪い耐性が100%になり、属性攻撃の数々も無効にはできなくとも耐性を得られる。ただし、即死ガードは他で補う必要がある。
【ネルセンの迷宮】をしっかりと探索していれば優秀な装備が無償で手に入る上、【エマのおまもり・真】【破呪のリング】辺りのアクセサリーはふしぎな鍛冶で生み出せる。
 
即死ガードさえ完璧であればパンドラボックスはたまにくる痛恨ぐらいしか怖くなくなるので、倒さずに放置した方がキラークリムゾンを呼ばれる枠を抑えられるというメリットがある。
無明の魔神が雑魚を呼べる枠は3枠、つまりパンドラボックスが2匹以上いればキラークリムゾンは呼ばれても出てこれなくなる。
キラークリムゾンを呼ばれたら最優先で撃破、デュランダルとパンドラボックスは放置するという戦術が有効。
攻撃の際は【カミュ】【心眼一閃】【マルティナ】【ばくれつきゃく】等の強力な無属性特技で無難に攻めていくのがいい。
【デュアルブレイカー】は周りの雑魚も巻き込んでしまう点に注意。
呪文・属性攻撃は全属性にそこそこの耐性を持つので【ベロニカ】やロウの攻撃呪文使い勢は呪文攻撃では活躍しにくい。
補助枠としても、行動パターン上いてつくはどうの使用頻度が高いため活躍の範囲は限られる。ただし、無明の魔神を片付けたあと、呼ばれた雑魚を殲滅する際には全体攻撃呪文は有用。
ちなみに、3DS版では戦闘に出していないキャラは凍てつく波動の影響を受けないので、ローテーションを読んで波動のターンには主力を引っ込める戦法も有効。各種【れんけい技】を発動するためにゾーン状態になった仲間を温存する方法も使える。
 
ベロニカはスキルパネルで【イオグランデ】を習得させておくと便利であり、いざとなればタイミングを見計らって【マダンテ】を撃ってもらう手もある。
ロウにもスキルパネルで【マヒャデドス】があり、他にも【ユグノアの子守歌】で雑魚を無力化する手段がある。
ただし、PS4版ではキラークリムゾンが確率で呪文を反射する特性を持っているため要警戒。
闇属性対策が不十分だと回復呪文の出番は非常に多く、【ベホマズン】でなければ回復が間に合わない事態も多発する。
主人公もベホマズンを使えるがこちらは前線で火力兼盾役になってもらった方が効率がよいので、やはりここはセーニャに任せよう。
 
終盤のボスのほとんどに言えることであるが、事前準備(知識)が大きく戦況を分ける。
前述の通り+3まで上げたドクロ装備を2個着ければ脅威となる攻撃を全て無効化できるし、ローテーションが割れているので3DS版なら凍てつく波動のターンにバイキルトの掛かった味方を引っ込めるようにすれば低レベルでも案外簡単に倒せる。
ガチンコ勝負を挑むなら推奨レベルは70前後。パーティ全員の結束力とプレイヤーの判断力、戦況に合った采配が試される文字通りの「最終試練」。
特に【追憶の神殿】の存在しないPS4版では本作最強との声もある敵なので、準備は入念に行う事をお勧めする。