【紡がれし勇気の絆のおはなし】

Last-modified: 2024-03-11 (月) 12:43:53

概要

DQ10におけるメインストーリーの区分であり、これまでのおはなしで確認する際の分類。
【眠れる勇者と導きの盟友のおはなし】に内包される。
オンラインではVer.2.2後期に実装された。
 
【主人公(DQ10)】の「勇者の盟友」としての覚醒があり、【勇者姫アンルシア】【勇者】として実力をつけるための修業を経て、大魔王の居城【魔幻宮殿】を目指すまでの区分となる。
 
このあとは【天翔ける希望の双翼のおはなし】へと続く。

特徴

途中までは今後の伏線になっているメインストーリークエストが連続しており、いわゆる「溜め」の期間が続く。
クリアは必須だが、ある程度は好きな順番で攻略できる。
 
情勢が大きく動く事件があり、それを経てアンルシアが修行をする展開となり合計三つの【必殺技】が追加される。
必殺技の修得、及びその後に発生するクエストも任意の順番で進行できる。
 
オン版では修業開始前に王家の迷宮が解禁されるが、オフラインでは代わりに修行完了後に【ミルト】の関わるオリジナルエピソードが語られる。
このため、それに先立つ【古き神の遺跡】でミルトの出番が追加され、アンルシアとのオフライン独自会話がある。

あらすじ

トーマの遺体捜索

【トーマの行方】

消えた【トーマ】王子の遺体捜索のため、【ピラミッド】に潜む盗賊団の元へと向かう。
しかし追い詰められた盗賊団の【モルバ】?団長は、副葬品を盗んだがその時既に遺体はなかったと自供する。

各地の探索

再び【運命の振り子】の導きを得るため、各地を巡って事件を解決していく。

【秘湯の花】

【メルン水車郷】に住む老人【ヤクプ】に頼まれ、【モンセロ温泉峡】【モンセロの湯の花】を手に入れる。
ヤクプに届けると、温泉の管理人を現在も【ルジナ】?が務めていると知り、ヤクプは元気になったら会いに行くと決める。

【波間に漂う歌声】

【ココラタの浜辺】に住む【シノン】に頼まれた物を届けると、彼女が楽器職人であることがわかる。

【悩める楽器職人】

シノンから「愛しのクロ様」に依頼された楽器の材料を集めてほしいと頼まれる。
材料を届けると、それが奇妙な笛であることを教えられる。
このクロ様が何者で作成を依頼された笛が何なのかについては後に判明する?

【いにしえの遺跡 探訪】

【リャナ荒涼地帯】【滝を臨む集落】に滞在する【ロッサム】博士から、魔物に奪われた【いにしえの石版】を取り返してほしいと頼まれる。
石板を届けると、【ソーラリア峡谷】にある【古き神の遺跡】が、【人間】の種族神「勇気の神【グランゼニス】」を祀った神殿だと判明する。

【船長より愛を込めて】

【グランドタイタス号】【エイブラム】船長から、ケンカして船を降りた技師【バジェオ】工具かばんを届けてほしいと頼まれる。
かばんに込められたメッセージに気付いたバジェオは船長と和解し、技師としての仕事を再開した。

【転職と天職】

【ジュアロとゾデラ】

【ダーマ神殿】の神官【ジュアロ】?から、次期大神官候補である神官【ゾデラ】の身辺調査を頼まれる。

【踊り子と願いごと】

ダーマ神殿に滞在する【ギザント】一座の踊り子【リィディ】から、【ローヌ樹林帯】にある「希望の丘」へ行って【希望の花】を摘みたいと頼まれる。
そこには神官ゾデラがおり、リィディは数年前【シタル】?一座の【ジャンナ】を見て踊り子になったことを話すが、ゾデラからは否定される。
ダーマへ戻って座長ギザントから話を聞くと、ゾデラの正体が、ジャンナの死をきっかけに信仰の道を選んだシタルだと明かされる。

【大神官と座長】

ギザント一座の公演を見ていたゾデラだったが、プレッシャーに負けそうになったリィディの様子を見て喝を入れる。
公演が終了し、自身の天職が芸人だと思い直したゾデラは、シタル座長として一座へ復帰する。

古き神の遺跡

【宿命の対決】?

運命の振り子はソーラリア峡谷を指し示し、各地で暗躍していた仮面の男を伴った【魔元帥ゼルドラド】の姿も見えた。
しかし兄の仇を見て頭に血が上ったアンルシアは、ルシェンダの制止も聞かずに飛び出してしまう。
主人公もアンルシアを追ってソーラリア峡谷の奥、古き神の遺跡へ足を踏み入れる。
 
アンルシアは単身ゼルドラドに挑むが、力の差は大きく、あっさりと弾き飛ばされてしまう。
ゼルドラドは後始末を【獣魔将ガルレイ】に任せ、仮面の男と共に遺跡の奥へと向かう。
そこへ主人公やルシェンダが駆けつけると、主人公から放たれた光の障壁がアンルシアを守った。
 
主人公と戦うガルレイは闇のころもを纏うが、アンルシアが【勇者の光】でこれを打ち払う。
ガルレイが倒れると、アンルシアは再びゼルドラドを追って駆けだしてしまい、主人公たちも慌てて後を追う。
 
アンルシアに追いつかれたゼルドラドは、余興を思いついたと言って仮面の男をけしかけてくる。
激しい攻防の中、アンルシアの攻撃が仮面を跳ね飛ばしたのだが、その下にあった素顔はなんとトーマ王子だった。
【勇者のチカラ】を求めていた【大魔王マデサゴーラ】は、トーマを蘇生し操り人形としていたのだ。
操られたトーマによって【神の緋石】は破壊され、用の済んだゼルドラドらは姿を消す。
 
【グランゼドーラ城】に帰還した一行は、ルシェンダの元で重要な話を聞く。
まずガルレイと戦った時の光、あれは「盟友の守り」と呼ばれるもの……すなわち主人公が勇者を支える存在【盟友】である証だった。
主人公とアンルシアは、勇者と盟友として共に戦っていくこととなる。
また神の緋石についての情報が、古き神の遺跡研究の専門家・ロッサム博士から語られる。
神の緋石とはグランゼニス神の力でレンダーシアを守護するものであり、長い歴史の中で弱体化したが、アンルシアが勇者のチカラを注ぎこめば復活して魔族も手出しできなくなるという。
主人公たちは、あと三つ存在する神の緋石を守ることとなった。またルシェンダは、ゼルドラドと戦える力をアンルシアに付けさせるため、修行の準備に取り掛かるのだった。

オフライン独自の展開

古き神の遺跡にはルシェンダだけでなくミルトも駆けつける。
ガルレイの攻撃が迫った際にアンルシアを庇い、ミルトは心の奥では勇者としてのアンルシアを信じたかったのかと自問する。
なおもガルレイが攻撃しようとしたところで主人公は不思議な声を聞き、盟友の守りが発動する。
 
ミルトはアンルシアに対し、勇者であることを示しトーマの死が無駄でなかったことを証明して見せろと叱咤する。
その言葉を受けてアンルシアは立ち上がり、勇者の光をガルレイへと繰り出すのだった。

叡智の冠

【集結! 叡智の冠】

ルシェンダは、代々の勇者が会得した「破邪の秘技」をアンルシアに会得させることにした。
その会得方法は、【叡智の冠】の賢者たちに伝えられているらしい。
 
賢者たちを招集するための装置は修理が必要で、主人公は技師バジェオを呼んでくるように頼まれる。
修理が完了すると、遠方にいる賢者たちが立体映像として投影された。
招集された賢者【ブロッゲン】(とその杖)・賢者【ホーロー】・賢者【エイドス】は、破邪の秘技伝授を了承したのだった。

破邪の秘技会得と神の緋石防衛

【真偽】?

賢者ブロッゲンの伝授する破邪の秘技は【勇者の眼】であった。
【アラハギーロ王国】の格闘場・戦いの広間で【ベロリンマン】と戦い、その分身を見抜くことでアンルシアは勇者の眼を会得した。

【祈りの時は来たりて】?

【ダーマ大神官】の元を訪ねると、ダーマ神殿のご神体が神の緋石なのかもしれないという話になり、ご神体の安置された天願の座へ同行することになった。
祈りの儀を経て天願の座に入ると、予想通りご神体は神の緋石だったが、それを見た大神官の様子がおかしくなる。
実は神の緋石破壊のため、幻術を使う【幻魔将ファズマ】が大神官に化けて潜入していたのだ。
幻術で分身を生み出すファズマだったが、勇者の眼で本体を見抜き勝利することができた。
ファズマの幻術で隠されていた本物の大神官も無事に発見され、主人公たちはダーマを後にするのだった。

【守護】?

賢者エイドスの伝授する破邪の秘技は【勇者の盾】であった。
【賢者の隠れ家】の毒牙の間で【どくどくバルーン】と戦い、その猛毒から仲間を守ることでアンルシアは勇者の盾を会得した。

【砂漠の秘宝】?

【ムーニス】王は、魔王軍との戦争で苦しくなったアラハギーロの財政を助けるため、【ピラミッド】の太陽の石室を開いて財宝を売ろうと考えた。
石室を開く【幻日の鏡】?を届けると、神の緋石が太陽の石室にあるかもしれないという話になり、主人公たちも同行することになる。
しかし石室で神の緋石を確認すると、小グモに化けてひそかにムーニス王に取りついていた【妖魔将ゲジュラ】が正体を現す。
ゲジュラは【妖毒陣】?で猛毒をまき散らすが、勇者の盾で防ぎ勝利することができた。
石室内には五百年前に焼失したはずの【シャイニーメロン】が神の緋石の加護を受けて生育しており、ムーニス王はこの果実を育て国を豊かにすることを誓うのだった。

【闘志】?

賢者ホーローの伝授する破邪の秘技は【勇者の心】であった。
【リンジャの塔】の禁呪の祭壇で【なげきの魔像】と戦い、闘志を示すことでアンルシアは勇者の心を会得した。

【死闘!山奥の秘湯】?

メルン水車郷にいるヤクプに会いに行くと、モンセロ温泉峡の管理人ルジナがいた。
温泉に魔物が現れ、危険を感じて逃げてきたのだという。
モンセロに赴いた主人公たちは、そこで温泉を満喫する【豪魔将ベリンダ】【豪魔将ブレンダ】姉妹と遭遇する。
ご神体の間にある神の緋石を砕きに来たという豪魔将シスターズは【なげきのさけび】でこちらを弱体化してくるが、勇者の心で振り払って勝利することができた。
ヤクプらに報告しに戻ると、ルジナはかつて祖母から聞いたおとぎ話を思い出し、自分たちの一族が神の緋石を守る使命を忘れていたことを反省するのだった。

オフライン独自の展開

三つの破邪の秘技を会得すると、ミルトは勇者として成長したアンルシアに懺悔したいことがあると言う。
ルシェンダを立会い人として語られる懺悔、それはトーマの遺体が魔族に奪われたのはミルトのせいだという事実だった。
 
かねてより勇者トーマの盟友としてあることを望んでたミルトだったが、真の勇者がトーマでなくアンルシアだったことを知る。
そしてトーマが死んだ直後にアンルシアも行方不明となったことから、アンルシアが勇者の重責に耐え切れず逃げ出したと思い込んでいた。
その後アンルシアが【偽りのレンダーシア】から帰還した際も、一度逃げ出したものが勇者として称賛を浴びるために戻ってきたと捉え、アンルシアに悪感情を抱くようになる。
やがてトーマを生き返らせたいと考えるようになり、死者蘇生の秘技を修めたという隠者に出会い、その正体が魔族で騙されているともに知らずに王家の墓を開いてしまったという。
 
ルシェンダから処断を一任されたアンルシアは、自身の感情よりも勇者としての在り方を優先し、ミルトへの処罰は行わなかった。
ただ一点、友の過ちでトーマの遺体消失が起きたと母【ユリア】妃に知られぬよう、この場に立ち会った者たち以外には事実を隠し通すことを求めるのだった。

ねじれたる異形の大地

三つの神の緋石を守った主人公たちはルシェンダの元へ戻るが、運命の振り子はソーラリア峡谷を指し示した後、粉々に砕けてしまった。
主人公たちがソーラリア峡谷へ向かうと、そこは【ねじれたる異形の大地】へと変化していた。
その最奥部にある大魔王の居城【魔幻宮殿】の元へと辿り着いた主人公たちだが、マデサゴーラは主人公の心の中から【恐怖の化身】を生み出しけしかけてくる。
なんとかこれを打ち倒すものの、魔幻宮殿に張られた強固な結界はアンルシアの力でも破ることはできなかった。
主人公たちが止むなく撤退すると、ルシェンダは伝説のペガサスの力なら結界を破れるかもしれないとし、ペガサスの行方を探ることとなるのだった。