【かわのぼうし】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:54:26

概要

DQ3にて初登場し、以降のシリーズにおいてレギュラー化した兜。
デザインはほぼ一貫して、分厚い革製の額当てにそれより若干薄い革が頭頂部を覆い、後頭部に被さる布が垂れ下がったもの。現実世界で言うと、飛行帽などに近い外見。
正面から額への攻撃を分厚い額当てで防ぎつつ、全体を厚くしないことで軽量性も確保。背後から首筋への致命的な一撃は後ろの布で軽減する実用的な構造と言える。
安価で購入できて装備可能者も多い軽装の兜。装備可能者の多さから、盾と違って使い回しが利きやすい。
位置づけは序盤のお供だが、同じポジションの【かわのたて】に比べて守備力が低いため、コストパフォーマンスを考えて後回しにされ、結局そのまま買わずにスルーされることもままある。
そのためか序盤の【宝箱】や町の【タンス】等からタダで手に入る作品も多く、特にDQ5~7では自宅で一つ手に入る。

DQ3

初登場。守備力2。80G。
【武闘家】以外の全職業で装備可能。
装備可否の警告がない【道具屋】でもしばしば売られていることがあるので、武闘家をパーティに加えている場合は要注意。
前作では初めて「兜」という装備区分が実装されたものの、最速で買える【てつかぶと】でさえ船入手後という中盤まで待たねばならなかった。一方、これのおかげで本作では序盤から「兜」区分の防具を装備できる。
 
とは言うものの前作の鉄兜ほどではないにせよコストパフォーマンスは悪く、実用性を考えるとあまり利用価値はなかったりする。
守備力4の皮の盾が定価90Gであるのと比べて明らかに割高。
しかも装備可能者のうち、【魔法使い】以外は皆皮の盾を装備できるという不遇っぷり。
70Gで守備力8の旅人の服、上記の皮の盾、そしてこれ。本作から始めたプレイヤーでも序盤で「鎧>盾>兜」というコストパフォーマンスの基本原則を知ることになるだろう。
 
一応、魔法使いにとってはこれでも店売りの最強兜なのだが、実はこれ1個の守備力では期待値としては0.5ダメージ減に過ぎない。
全員に盾を持たせて、さらに前衛組に武器も買って……等とやることが多い序盤では優先度が低いだろう。
道具欄の空きのことを考えると、こんなものでスペースを埋めるぐらいなら、【やくそう】【どくけしそう】を1個多めに持ち歩いた方がよいのかも知れない。
とはいえ魔法使いは序盤の長きにわたってこれと【たびびとのふく】が最強装備になるので「無いよりはマシ」的な考えから、こんなものにでも頼りたくなる。
今作での検証によれば、守備力が1上がるごとに平均ダメージが0.25減るのではなく、守備力が2の倍数をまたぐごとに平均ダメージが0.5ずつ減っていく様子であるため、守備力が2上がるのであれば確実にダメージを減らしてくれると考えることもできる。
ただし、【ナジミの塔】で一つ手に入るので、それを持たせれば十分。
 
ちなみに魔法使いが装備できる兜は、これ以外ではドロップ限定の【ふしぎなぼうし】、シナリオ的にはロマリア王に返還するべき【きんのかんむり】、「呪い+常時混乱」のため【一人旅】以外では実用性ゼロの【はんにゃのめん】しかない。
そのため、初プレイ等で魔法使いを最後まで起用していた場合、結局最初から最後までこれを被っていたなんてこともあっただろう。
 
実は金の冠を奪取する、又は鉄兜を買えるようになるまでの長期間、【勇者】【戦士】【僧侶】にとっても最強にして唯一の兜だったりする。
……が、彼らは鎧と盾による重装備で充分な守備力を得られるため、これを装備させる必要はほとんどない。
運良くタダで手に入ったときに気休めで着けてみるくらいか。
 
また、【おおありくい】【アルミラージ】も1/64の確率でドロップするので、最後まで買わなくても大丈夫かもしれない。
むしろ、仲間が死んだときの臨時の金策アイテムとして使われることもしばしば。
忘れた頃に【マーマンダイン】もドロップするが1/256と前2者より圧倒的に劣る。
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】1巻92頁に「マーマンダインが【まほうのビキニ】を落とす」という誤りのネタ(正しくは【キングマーマン】がドロップする)に騙されたプレイヤーが乱獲してやっと落とした宝箱がコレだったのを見た時に味わった虚しさは想像を絶するものだったに違いない。

リメイク版

ナジミの塔で拾えたものが【ちいさなメダル】に変わっており、代わりに【ロマリア】の民家にあるタンスから手に入るようになった。
 
第1の【すごろく場】【壷】のマスにも入っているが、このマスがあるルートには他にアイテムの有るマスが存在しないため、わざわざ拾いに行くほどではない。
また同じすごろく場で何も無いマスを調べると低確率で拾えるが、やはりわざわざ狙うほどではない。
男魔法使いにとっては、【上の世界】での店売り最強兜だが、女魔法使いだと【カザーブ】【けがわのフード】が拾えるので、こんなものに頼る必要がない。

DQ4

守備力2で65G。全員が装備可能。
シリーズでも珍しく、本作の主人公である【勇者】の初期装備になっている。
 
値段が下がって少しは買いやすくなったが、皮の盾が据え置きなので割高感はそのまま。
初期装備している勇者はともかく、わざわざ購入する優先順位はかなり低い。
特に第一章の【ライアン】にはコスパの良い【きのぼうし】が同じ店に売っているので、買うならそちらを狙ったほうがよい。
第二章では【アリーナ】は自室で【はねぼうし】を回収できるので装備することはまずない。
お供の2人については【クリフト】だけでなく【ブライ】も、前作の魔法使いと違って皮の盾を装備できるので、そっちの優先順位の方が高い。
ただし、ブライは【しあわせのぼうし】以外はこれしか装備できる兜がない。
前作よりも後衛の被弾率がかなり上がっているため、序盤のレベル上げついでに貯まった資金で買えばそれなりに役立つだろう。
基本的に防具のコスパを気にする必要のない第三章の【トルネコ】には余ったお金でとりあえず買うこともあるかもしれない。
ただし、第三章では最序盤からモンスターがこれをポロポロ落とすことも多く、章の終盤はむしろ道具枠を圧迫するために拾ったしりから捨てられることもしばしば。
第四章は早々に【モンバーバラ】を離れて【コーミズ】周辺でレベル上げをした方が効率が良く、そこでは羽帽子が売っているので、わざわざ皮の帽子を買うことは少ないだろう。
 
第二章と第五章の最序盤の雑魚である【みみとびねずみ】がそこそこの確率でドロップする他、第三章のモンスターがランダムで落とすアイテムの1つになっている。
ただで手に入れば一応装備することもあるかもしれない。

DQ5

守備力2。65G。
 
性能・価格ともに変化無し。今作から、自宅のタンスから皮の帽子が手に入るパターンが3作品連続で続く。
かわのたてが70Gに値下がりしたので割高感がアップしたこと・【ビアンカ】には【ヘアバンド】の方が似合うことなどを理由に、拾いはするものの買われないケースも多いだろう。
装備可能者が非常に多いのは仲間モンスターにも適用されるが、その頃にはさすがに弱すぎて買う価値は皆無。
というか、青年時代になると店売りは中盤の【山奥の村】までなく、買おうにも買えない。
序盤で拾ったものを【主人公】用にし、【きのぼうし】を買ったときに【ビアンカ】にお下がりする可能性がある程度だろう。

DQ6

守備力2。かっこよさ2。65G。
 
相変わらず自宅のタンスから手にはいる。
かわのたてとの比較も前作同様だが、今作の序盤は敵の攻撃が厳しいので、こんな物でもとりあえず装備しておいた方がよい。
とはいえ出番は流石に序盤の主人公と【ハッサン】の駆け出し程度。
 
しかし、ちょっとした夢の続きが…。夢の世界である【ライフコッド】ではかわのぼうしと同じ引き出しに、夢のまた夢の【デスコッド】では【やまびこのぼうし】があるのである。現実世界の夢のよろいたる【せいれいのよろい】と同じような存在と言える。
 
ちなみに、SFC版では【便利ボタン】がXからYに変わったため、前作で慣れたプレイヤーが、これが入ったタンスを調べようとして【ターニア】の台詞を心に刻むのはよくある光景。
しかも、このタンスに近づこうとするとベッドの横で「少し休みますか?」のメッセージが出るため、手に入れるまで何かとハードルが多い。

DQ7

守備力3。かっこよさ2。65G。
 
なんと守備力が1アップした!かわのたてに負けてるのは変わらないが大きな進歩である。
例によって自室のタンスに入っているので、【主人公】に被らせておこう。【マリベル】にはヘアバンドがある。
【キーファ】は二人よりも良い服を着てるので、ぼうしまで買う必要は無い。武器の方が大事だ。
 
ちなみに本作では守備力0の【ちしきのぼうし】が登場したため、初めて最弱の兜の座から脱している。
とはいえあちらは【世界ランキング協会】での活躍が見込めるため、総合的な実用性では知識の帽子に軍配が上がるが。

DQ8

守備力3。65G。
 
性能はDQ7と変わらないが、最初の町で回収できるパターンは途絶えた。
全員が装備可能で【ヤンガス】は初期装備している。
【トラペッタ】で販売されている他、【滝の洞窟】で一つ拾える。
敵では【いっかくうさぎ】(1/64)、【ダイス・ド・デビル】【シャドウパンサー】(両1/32)が通常枠で、【かぶとこぞう】(1/64)がレア枠で落とす。
 
【主人公】は初期装備が守備力たったの1の【バンダナ】なので、最初にいっかくうさぎから手に入れられたらちょっとラッキー。すぐにこちらに替えてあげよう。
まぁすぐ先の滝の洞窟で拾えるので、恩恵があるのは滝の洞窟に足を踏み入れるまでのレベル上げの間だけではあるが、それでも厳しめに調整されている最序盤に少しでも装備品が手に入るのは嬉しい。
後で拾えるので、店屋の物を購入する必要はない。
 
また、【キメラのつばさ】との錬金で守備力9のはねぼうしが作れる。
【船着き場】到着後すぐに作れる兜としてはなかなか強力。
さっそく作ってあげよう。
一方、【鉄のクギ】と合わせると【とんがりぼうし】になるが、こちらはレシピ埋め以外の活用法はない。
むしろ船着き場の段階で作ってしまうと【ハイブーメラン】【とうぞくのかぎ】が作成不能に陥る地雷レシピ。

DQ9

守備力3。65G。
 
性能は変わらないが、皮の盾が90Gで守備力3に弱体化した。
今作では装備部位が増えた関係で、装備一つ辺りの守備力が下がっている傾向にあるのだが、
皮の盾がその影響をモロに受けたのに対し、皮のぼうしはそのままだったので、結果的にコスパが逆転した。
代わりにというべきか、皮の盾が最初の町で売っているのに対し、帽子は少々進めないと入手できない。
また、ルイーダの酒場に最初からいる僧侶が初期装備で持っているので、欲しければ剥がしておこう。
しかし、着せ替えシステムが本格導入された影響で、初期作品のころからあまり変わらないとてつもなくダサい見た目が装備を躊躇させる要因になってしまっている。
しかも、デザインがダサい以上に、被ったときの見た目が髪の毛の上にちょっと浮いているため、違和感が尋常ではない。どうしてこうなった…。
 
錬金素材にもなるが、DQ8ほど便利なレシピは無い。

DQ10オフライン

主人公(【魔法使い】【賢者】以外)、【フウラ】以外の仲間が装備可能な頭装備。

-+1+2+3
守備力3456
みりょく1234

【出身村】の防具屋にて30Gで買える。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【はじめてのさいほう】に記載。
必要な素材は、【けものの皮】x1、【麻の糸】x1。

DQ10オンライン

レベル1より装備可能。基本守備力は3。
詳しくは【皮のぼうし】を参照。

DQ11

【デルカダール城下町】などの防具屋において65Gで売っている。
いっかくうさぎやリリパットなどが落とす。
仲間キャラ全員が装備可能。うち直しに必要な宝珠は2個。

-+1+2+3
守備力3456

最序盤の【デルカダール城】内で一つはタダで手に入るものの、先に王様に謁見しにいくと後々になるまで手に入らなくなるので注意。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.188
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション防具
標準価格24,000G

星ドラ

☆1で登場。スキルはなし。
初期しゅび力 : 4
最大しゅび力 : 21

ロトの紋章

大賢者カダルに会うために蜃気楼の塔に向かう際、アルスが装備していた。
マダラグモの巣の中で紛失してしまう。

キャラの髪形や顔立ちが分かりにくくなるためかは不明だが、それ以降アルスは兜状の物を装備する描写はなくなった。