【クロスボウ】

Last-modified: 2024-02-12 (月) 16:17:18

概要

リメイク版DQ4とDQ8、DQ9に登場する武器で実在する武器でもある。
クロスボウとは引き金を引いて矢を発射する機械仕掛けの弓であり、中国や日本で言う弩(ど)のような武器。
【ボウガン】」と言った方がわかりやすい人が多いと思われるが、「ボウガン」は特定の商品名およびそれを輸入販売している会社の名前であり、一般名詞としては一応「クロスボウ」が正しい。
 
弓を引き絞った状態で持てる構造により、猟銃のような体勢で狙いを付けてから打てるため普通の弓に比べて扱いやすい。
また機械仕掛けであるがゆえに、人力で引く弓よりも強い弦を採用することも可能であり、普通の弓を大幅に超える威力を持たせることも可能。
ただ、そうした場合は弓を引いて矢をセットする作業を人力でできなくなり、専用の器具を使わないといけなくなるので、連射速度は大幅に落ちる。
 
割とありふれた武器であり、ファンタジー作品系ゲームへの登場頻度も高い。
DQにおいてもDQ2に【メタルハンター】系モンスターの得物として早々に登場。味方側の武器としては【ビッグボウガン】がDQ5より登場している。
が、そのものズバリ「クロスボウ」と言う名の武器が登場したのは意外にも遅く、リメイク版DQ4が初登場となっている。
おまけにDQ8、DQ9では攻撃モーションの都合から【ビッグボウガン】とともに普通の弓の姿になっている。
本来、木でできた台(弓床)の先端に交差するように弓が取り付けてあるから「十字弓」の名がついたのだが、これでは何をもって「クロス」なのかさっぱりわからない。
というわけで、本来のクロスボウとしてこの「クロスボウ」が出演したのはリメイク版DQ4のみとなっている。
DQ4で装備できた関係か、PS2のトルネコの大冒険3では【トルネコ】【矢】やブーメランを撃つときにクロスボウのようなものを使っている。
ちなみに、本来クロスボウに使われる矢(ボルト)と弓に使われる矢(アロー)は別物なので、リリパットやアローインプが落とす矢をそのままクロスボウに装填するのは実は無理がある。
この設定を引き継いでか、ヒーローズ2でも後述の通りトルネコの専売特許となった。
 
なお、本編作品では他の武器と同様【ちから】の数値によって威力が変わる。
機械的な発射機構を介するボウガンでなぜ…と思う人がいるかもしれないが、RPGなどのゲームではよくあることなので気にしてはいけない。

DQ1(小説版)

ゲームに登場すること12年前に出演していた。
小説版オリジナルキャラである【ガルチラ】が武器にしており、一撃で【スターキメラ】を仕留めている。
なお「発射装置の付いた弓矢」と表記されている。

DQ4(リメイク版)

本作で初登場。
攻撃力18、350Gで販売されている。
元々FC版DQ4で単体攻撃武器として登場していた【ブーメラン】の名前を変更したもの。
導かれし者全員が装備可能な点もブーメランと同じである。
【ピサロ】だけはなぜか装備できないが、加入時期的に装備させることはまずないので関係ない。
やはり同時期に登場する【くさりがま】に比べて200G安く買えるわりに攻撃力が2しか違わないため、特に金欠気味な4章序盤ではこちらを購入した方がスムーズに攻略していける。
 
なお、メタな話としてはブーメランがDQ5以降は【複数攻撃武器】になったので、プレイヤーの混乱を避けるために名前が変更されたのだろう。
また、リメイク版DQ3で【とげのむち】を後のシリーズに合わせる形でグループ攻撃化したら強過ぎたため、本作では従来のゲームバランスを維持するために攻撃力が同じ代替品を用意したものと思われる。
本作では他にも【いばらのむち】【せいなるナイフ】【モーニングスター】【ホーリーランス】に変更されており、序盤からの複数攻撃武器の大量追加は意図的に避けられている。
クロスボウについては、扱いやすさを考慮すると装備可能者が多いというのは妥当な設定だろう。
 
FC版ではブーメランを持っていたエンドール武術大会の【ラゴス】もクロスボウ装備に変えられており、FCでブーメランをドロップした【かまいたち】【レッドサイクロン】【たこまじん】もクロスボウを落とす。
 
ほとんど完全に置換されているが、実は密かに戦闘中の道具使用時に装備せずに攻撃できる機能がなくなっている。
もっとも「○○は ブーメランを つかった!」というラゴスの攻撃メッセージと同じものが見られる以外、特に意味はない機能ではあったが。
余談だが、FC版の没モンスター【しじん】がラゴスの色違いであり、ブーメランを装備していないという違いがあった。
リメイク版ではこの没モンスターは削除されたが、おそらくこの正体であろうピサロはブーメランの変更先であるクロスボウを装備できないというのは、なんの因果だろうか…。

DQ8

攻撃力30。【パルミド】の武器屋で1700Gで売られている。
敵では【メタルハンター】が通常枠で、【どくやずきん】がレア枠で落とす(確率は両方共1/64)。
細部の飾りは異なるが、基本的なデザインは【ショートボウ】と同じ。
 
半値以下の750Gで攻撃力23を持つショートボウと比較すると正直コストパフォーマンスはあまりよろしくない。
ただこちらは【ガーターベルト】と錬金することで【エロスの弓】が作れる。
これより強い【ケイロンの弓】が手に入るのはずっと後、しかも最強の弓【オーディーンボウ】の素材になるので【ククール】【弓スキル】主体で育てているのであれば迷わず買うべき。
 
錬金でも作成可能だが、そのレシピは【ひのきのぼう】+ひのきのぼう+【ちからの指輪】か、ショートボウ+【チェーンクロス】
前者はひのきのぼうを十字に合わせてなんやかんやして作るのだろうか?DQ8の【あるきかた】でもそのような挿絵が存在する。
後者は基本となる弓はともかく、あとは「クロス」という名前くらいしか要素がない。
いずれにせよ貴重品である力の指輪を消費したり、普通に市販されているより高くて遅い、ということもあって、まったくもって不要な錬金。レシピ埋め以外では用はない。
 
なお、概要にある通り、「クロスボウ」の名を持つものの、実体はただの弓。通常の弓と異なり、弓を水平に持って横撃ちするのがせめてもの名残だろうか。
ただ同一デザインを使いまわしているせいか、ショートボウやケイロンの弓までもが横撃ちになってしまっている。
逆にデザインを異にしているビッグボウガンは普通に撃ってて、もう何が何だか。

DQ9

攻撃力57で価格は4900G。なぜかどんどん強くなる。
確かに現実世界のクロスボウはある程度大型のもので、なおかつある程度の近距離ならば甲冑をも貫通してしまうほどの威力を持つので、棍棒で殴るのに毛が生えたダメージだった今までがおかしいのではあるが。
 
【カルバドの集落】の武器屋で売られているが、同じ場所でより強力な【かりうどの弓】が売られているため、やや影が薄い。
ただし、【ロングボウ】+【チェーンクロス】の錬金で作れるので、船入手前に作ればかなり強力。
入手時期的に【魔法戦士】【レンジャー】に装備させることになる。
 
【メタルハンター】がレア枠でドロップするが、DQ9で弓をドロップするのはこいつが唯一だったりする。
ちなみに、メタルハンターはちゃんとボウガンを装備しているので、これを落とすのは実に妥当な設定である。
だけど味方が手に入れてみたらボウガンでなくなぜか厳つい大弓になっている。
 
これと【ハイブーメラン】【きんのロザリオ】の錬金で【クロスブーメラン】が作れるが、これは地雷錬金なのでやめておこう。
ブーメランスキルを育てるにしても、【きりさきブーメラン】の方が強い。

ヒーローズ2

【トルネコ】専用の特技として登場する。
加入時点で既に習得済み。 消費MP7。
 
両手にクロスボウを一丁ずつ持って、前方広範囲に乱射する。
射程が長く、正面~やや斜め上空に向かって撃つため、【ホークマン】など飛行系の掃討に便利。
通常はその場に留まって撃つが、突進キャンセルで出すと前方へ膝で滑りながら撃つモーションに変化する。
 
射角がやや斜め上空寄りで矢の密度は離れるほど薄くなるため、地上の敵(特に小型の敵)には少し離れると当てにくくなり、ヒット数(ダメージ)も落ちるが、中型以上の敵に密着して撃つと全弾ヒットして【はかいのてっきゅう】以上のダメージを与えることができる。
消費MPも破壊の鉄球の半分強と少なく、最大MPが低めのトルネコにとってはコスパの良い特技と言える。

余談

かつては日本国内においても比較的簡単に手に入る武器だったが、クロスボウが使用された凶悪事件が相次いで発生したことを受け、銃刀法が改正され(令和4年3月15日施行)、現在ではクロスボウの所持は原則違法となっている。許可なくクロスボウを所持している場合は刑罰の対象となる。