【ネレウス】

Last-modified: 2024-02-11 (日) 23:09:22

DQ5

仲間になった【ネーレウス】
ネーレウスの元ネタは海の神様で、聡明な老人として描写される。

仲間になる確率

一匹目二匹目三匹目
1/321/641/128

仲間になったときの名前

一匹目二匹目三匹目四匹目
SFC版ネレウスアジャパジンジうみじじ
PS2版レーナ
DS版うみじじザッパー

覚える呪文・特技

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期3487167452115571711
途中15578981503184108152110
25619589637228159500407
最大5070105110100153102801773775

耐性

強度属性
無効メダパニ、休み
強耐性メラ、ギラ・炎、ヒャド・吹雪、ザキ・麻痺、毒
弱耐性イオ、ラリホー、マヌーサ、マホトーン、マホトラ
無耐性バギ、デイン、ルカニ、メガンテ・体当たり

解説

SFC版では唯一、海上で仲間にできるモンスター。マザーオクトに呼ばれるベホマスライムを除けば。
リメイク版では【しびれくらげ】も加わったが、海上でのみ仲間にできるモンスターはネーレウスだけである。
勧誘するには外海などでは主人公のレベルが25以上、中央の島付近の海域ではLv28以上が必要なので注意。
と言っても、ネーレウス自体がかなり手強いのでこれより低いレベルでは気軽に狩ることも難しいだろう。特に中央の島付近の海域で勧誘しようとすると、海の怪物【グロンデプス】にあっさりと焼き殺される可能性がある。
青年時代後半の海上全域に出現するので会うこと自体はそれほど難しくないのだが、海上自体エンカウント率が低く、敵としての手強さと加入率も含めると、意外と仲間にするのに苦労するかもしれない。
しかも、DQ5では青年時代後半に突入した直後からエルヘブンで【まほうのじゅうたん】を入手可能で、船をほとんど使わずに冒険できるようになる。場合によっては1度も出会うことなくクリアしてしまう可能性もあり。
 
能力および装備は完全な魔法使い型で、身の守りはそこそこあるが重装備ができず打たれ弱い。
ちなみにトレードマークは【かいがらぼうし】だが、なぜかこれを装備することはできない。
ヒャド系やバギ系を得意としており、同じ魔法使い系の仲間モンスターである【まほうつかい】とは使い勝手が少々異なる。
また、マホカンタやラリホーといった補助呪文も使用でき、ザオラル、ルーラも覚える。
 
が、仲間にすると、敵のときに使っていた「いなずま」を忘れている。しかも思い出してくれるレベルが40(スマホ版では45)と、途方もない経験値を必要とする。元ネタの方は聡明な老人なのに、こちらはとんでもないボケ老人である。
稲妻を思い出すには実に100万以上もの膨大な経験値が必要で、「おじいちゃんボケるには早いですよ」と思わずにはいられない。
稲妻がこいつの専売特許ならまだ救いがあったのだが、イベントで仲間に加わる【キラーパンサー】がLv40、人気が高い【ゴーレム】もLv45で覚えてしまう。キラーパンサーの方が覚えるのは早い。
 
その他、加入時期を考慮しても、まともな威力の攻撃呪文を覚えるのが非常に遅く、Lv20(たいてい魔界突入後)でようやくマヒャドを覚えるまではバギマとヒャダルコしかない。しかもヒャド・バギ系は魔界モンスターに耐性持ちが多いという悲劇。
おまけにステータスも終始微妙な限りで、常に運の良さが低過ぎるという特徴がある。SFC版では確率系呪文・特技の当たりやすさに影響するので注意が必要。
PS版では確率系全般が運の良さの影響を受けなくなったが、唯一【呪い】の当たりやすさだけには影響する。
なお、DS版以降では死にステになったので一応は欠点が1つなくなったことになる。
 
ただし、弱点こそあるものの、攻撃呪文やブレスへの耐性は軒並み優秀。ギラ・ヒャド系はもちろんのこと、メラ系も大幅軽減できるのは非常に素晴らしい。
よって、もし最初から「いなずま」を使えていれば、評価がガラッと変わっていただろう。
まほうつかいに【プチマージ】【キングスライム】など、こいつに限らず本作での魔法使い系仲間モンスターは不遇である。
【ホークブリザード】【アームライオン】もそうだが、敵としては手強いのに、味方になると微妙とは何の嫌がらせか。
 
なお、SFC版のフィールド上のグラフィックは、なぜか【まほうじじい】の色使いである。当初は魔法じじいが仲間になる予定だったのだろうか?
また、実はデータ上の仲間モンスターの番号では一番最後に配置されている。海のモンスターはモンスターIDの後半に纏められており、コイツは唯一の海生の仲間モンスターだからだろう。
 
余談だが、仲間モンスターの2匹目以降の名前はしばしばスタッフの名前になっていたりとお遊び要素が多いが、コイツは群を抜いてブッ飛んでいる。
「うみじじ」のアレさも中々だが、「アジャパ」なんてどの層に通じるんだ……。
そのアジャパは正確には「アジャパー」であり、1950年代前半に流行した驚きと困惑を同時に表す若者言葉である。
DS版の四匹目の名前、ザッパーがマシに見えてくる。
 
4コマクラブの16巻(93ページ)には「【女の子】(4歳)のおままごとの相手としてネレウスがおじいちゃん役を担当する」というネタが載っているが、このネタには「この時点ではまだネーレウスが出現しないため仲間にできない」という矛盾がある。
一応下記のオープントレイ技込みならありえなくはないが、このネタが描かれた当時はまだPS2版発売前である。

オープントレイ技を使用した場合

PS2版のみ【オープントレイ技】を使用して海域に出ることで幼年時代からスカウトも可能。
幼年時代の海はなぜか青年時代後半のモンスターが出現するので、これを利用するのである。
……が、この海には【ザキ】を唱える【キラーシェル】が一緒に出たり(幼年時代は仕様上主人公が即死すると全滅扱いなので青年時代よりも危険)、ネーレウス本人もヒャダルコやいなずまの波状攻撃を行う強敵だったりと、まだ未熟な幼年主人公が立ち入るにはあまりに困難な危険地帯。
レベル・装備・仲間モンスターをしっかり揃えておかないとまず返り討ちに遭うだろう。
 
それほど苦労して仲間にしたからにはさぞや大活躍する……かと思いきや、ぶっちゃけそこまで使えない。
ヒャダルコやバギマを序盤から使えるのは確かに強力ではあるのだが、もっと簡単に仲間にできる【おおねずみ】【チェーンクロス】を振るわせたり【アームライオン】【ブーメラン】を投げさせたりした方がお手軽かつ火力もそこまで大差ないので、相手の耐性に戦果を左右される攻撃呪文にわざわざ頼る必要がないのである。
マヒャド・バギクロス・いなずまを早くから使えればまた評価は違ったのだが……。
ネレウス自身の装備が貧弱で打撃戦では大して活躍できないのもマイナス。
 
貴重なルーラ要員ではあるが、それも【ホークマン】で事足りるというありさま。
総じて「苦労の割には使えない」という評価に落ち着いてしまう。