【マドハンドバグ】

Last-modified: 2023-03-13 (月) 18:59:00

DQ2(SFC版)

2014年になって発覚したバグ。
 
【マドハンド】が戦闘中に行動する時、

  • 【なかまをよぶ】を選択し、成功した(DQ2の仲間を呼ぶは成功率1/2)が、
    既に7匹モンスターが画面に出ていてそれ以上呼べない
  • 【ホイミ】を選択したが、自分を含めて単一のグループしか戦闘におらず、
    かつその中にHP半分以下のモンスターがいない

以上のどちらかの場合、行動できないので行動を再選択する。
再選択でもまた上記のどちらかのパターンを選択してしまう事はあるので、
そうなった場合はさらに再選択となる。
8回目の再選択でも尚行動が決まらなかった場合、強制的に通常攻撃が選ばれる。
 
こうして強制的に通常攻撃が選ばれ、かつ8回目の再選択理由が「なかまをよぶに成功した」であった場合、
攻撃でダメージを与える対象を、対象のHPではなく「所持するアイテムID」の数字に誤認してしまうときがある。
(厳密に言うと仲間の180人目以降というとんでもない対象を目指すためアイテムの数字にはみ出す)
攻撃対象がローレシア王子またはサマルトリア王子の所持アイテムのIDであった場合、与えられたダメージの数だけそのIDの数字が減る。
それ以外の攻撃対象であった場合はゲームが【フリーズ】する。
 
1~7回目の再選択理由はホイミでも良いが、8回目の再選択理由はなかまをよぶでないとこの現象は起こらない。
また、2グループ以上に分かれて出てきている場合、HP満タンでもホイミを普通に使うため再選択率は下がる。
さらに細かい事に、エンカウント時に出現しているマドハンドと
なかまで呼ばれて出てきたマドハンドは行動の選択率が僅かに異なるため、
総合的なバグの発生率は場合による部分が大きすぎて一概には言えないのだが、
マドハンド1匹の1回の行動につき、おおよそ0.0045%~0.006%弱の間である。
 
なお、「なかまをよぶ」という行動に起因するバグであるが、
【ぐんたいアリ】等他の敵についてはグラフィック横幅の問題で7匹出てこれないため、
実質的には横幅の小さいマドハンドか【ブラッドハンド】に限られた現象と言える。
マドハンドおよびブラッドハンドの場合、【ガスト】1匹くらいなら混じっても7匹を保てるので
異種2グループ以上の状態があり得る(ホイミによる再選択が出なくなるケース)。
ちなみにブラッドハンドはホイミを使わず、なかまをよぶを使う確率そのものもマドハンドより低いので、
ブラッドハンドでこのバグが起こる確率はマドハンドの1/1000くらいになる。
 
このバグによって、本来一品物である【みずのはごろも】などのアイテムを量産したり、本来DQ1にしか登場しないアイテムを入手したりすることができる。ただし、DQ1のアイテムはDQ2の預かり所に預けると消えてしまうため注意。
また、アイテムを装備することでIDが128加算されるのを利用して、装備したアイテムのIDを減らしていくと、IDの大きな欄外のバグアイテム【なし】を入手することもできる。この「なし」はID102~127の26種類あり、それぞれ性質が異なっている。
これらのバグアイテムは使用すると大概フリーズ(データ消去を伴うものもある)するだけだが、中には壁抜けやワープなどを引き起こすことができるものも存在する。
このワープや壁抜けを駆使し世界中の扉を開けて回ることで、キャラの必要経験値のデータを書き換えてローレやムーンのLVを160まで上げたり、DQ1の竜王の城に行って竜王を倒したりすることも出来る。(ただし実際に戦闘を開始すると第一形態はマドハンド、第2形態はオークになる)
また、バグでDQ1に移行し、【はやぶさのけん】などのDQ2のアイテムをDQ1に持って行くことも出来る。なお、DQ2のアイテムはDQ1の預かり所に預けても消えることはない。
このマドハンドバグの真髄はこの「なし」の使用によって派生するバグにあると言えよう。
ちなみに、ID105以降の「なし」のうちほとんどが、店で売ると60000Gを超える高値がつく。
 
このバグによって生成したバグアイテムの使用はセーブデータの破損を伴う場合もあり非常に危険なので、試す際は自己責任で。