【モンストル】

Last-modified: 2021-11-23 (火) 10:47:40

DQ6

【現実の世界】の内海北側の陸地に存在する【町】【ゲントの村】から船で海に出て東に行くとすぐ。
関連シナリオからして名前の由来はそのまんま【モンスター】だろう。あるいはそのスペイン・ポルトガル語かもしれない。
【公式ガイドブック】での英語表記はMonstorl、DS版以降の英語版での地名はScrimsley。
 
【アークボルト】に直行しなければ、【ムドー】を倒して【神の船】を自由に使えるようになった後に海を渡って最初に訪れることになるだろう。位置関係や【エリアレベル】的にこちらの方が一応順当なルート。
ただしこの町は訪問必須ではない寄り道ルートであるため、スルーしてクリアすることもできる。
リメイク版では、そこら中に怪物の足跡があり、教会前の花壇なども荒らされて、土がむき出しになっている。
 
町を魔物から救ったという英雄【アモス】と出会う場所。
町の人はよそよそしく、最初に宿屋に泊まろうとするとなぜか断られてしまう。
アモスと会話した後に宿屋の主人に話しかけると別の町に行くように勧められるが、これを断るとようやく宿泊できる(このときだけは無料で泊まれる)。
このとき「何があっても外に出ないで下さい」と懇願されるのだが……。
すると夜中に大きな振動と物音が発生して主人公たちは目を覚ます。
外へ出ようにも入口は焦った様子の宿屋の主人が立ち塞がるので屋上の方へ回ると、そこには巨大な怪物【モンストラー】が町を歩き回っていた。
屋上から飛び降りてモンストラーと戦うも、その正体はかつて倒した魔物の呪いを受けて、夜な夜な怪物の姿に変身していたアモスその人だった……。
 
この呪いは夢遊病のようなものでアモス本人は怪物になっていることを知らず、また怪物になってもただ町を歩き回るだけで誰かを傷つけたりもしていなかった。
そのため町の人々は、アモスが気に病まないようにこの事実を隠匿していたのだ。
旅人を遠ざけようとしていたのも、アモスの正体を知られないように守ろうと考えてのことであった。
町を救った英雄に対しての敬意を忘れず、現実に迷惑をかけられても皆が揃って彼を庇う町の人々たちの姿勢は、「英雄に守ってもらった者」の鑑であろう。
理解ある町の人々に恵まれたアモスは幸せ者である。
【カボチ】の村人や【レブレサック】で歴史を書き換えた村人たちに聞かせてやりたい。
 
この後主人公たちはアモスの呪いを解くために【モンストル北の山】にある【りせいのタネ】を取りに行くのだが、出発する前にアモスに話しかけると彼が魔物に変身している事実を本人に教えるかどうかで展開が分岐する。
 
教えた場合、その時は冗談だと笑って流すがタネと手に入れて帰ってきてもそれを気に病んだアモスが人知れず町を出て行ってしまった後だと知らされる。アモスも町民も互いに傷付き誰も幸せになれないまま終わる。その後彼がどこに行ったかは不明で今後二度と出会うこともないので仲間にすることも出来なくなる。
この場合主人公たちは間接的にアモスを追い出してしまったことになるのだが、町人たちは誰もそれを責めず、それどころか「気にしないでいい」とフォローまでしてくれる人もいる。本当にできた人たちである。
 
アモスに教えないまま理性の種を飲ませれば、変身能力の制御に成功したアモスが晴れて仲間になってくれる。
アモスは自分が今まで町の人々に迷惑をかけていたことを自覚するが、やはり町人たちは誰も気にせず、彼の門出を大いに祝福してくれる。本当に良い町だ。
彼の飼っていた犬も引き取ってくれる人がおり、元気に過ごしている様子。
エピソードとしては極めて小規模で、「近くの山へ行ってアイテムを取ってくる」だけ。立ち塞がるボスもいないし道中の敵も弱い。ストーリー上の存在感も薄い町だが、住民たちの民度の高さは印象に残るだろう。
 
町の周辺には【ホイミスライム】【くさったしたい】が出現する。仲間にしたいならここで粘るのがいいだろう。
他にも多額のゴールドを落とす【おどるほうせき】、ちからの種を落とす【オークマン】など、狩りがいがあるモンスターが多く出現する。

漫画版

【ムドー】戦後、二手に分かれて情報を集めることになり、【ハッサン】【ミレーユ】【チャモロ】の3人が来訪する。
近くの森には天然温泉が湧いており、モンストルの住人【アモス】がよく湯治に来ている。
今でこそ町であるが、数百年前は慈悲深い王族による統治のおかげで平和な国として栄えていた。
王族には遠く【レイドック】にまで評判が伝わる美しく可憐な姫と国一番の剣士がおり、二人は相思相愛だった。
ある時魔獣モンストラーが現れ姫に恋慕し、姫を渡さねば国を滅ぼす、と要求してきた。
剣士は姫と国を守るためたった一人で魔獣退治へ向かい、何日にも及ぶ死闘の末、魔獣を倒した。
しかし剣士も瀕死の重傷を負い、国へ帰りたい、姫の元へ帰りたいと思いつつ力尽きた、という昔話が存在する。
だがこの話は続きがあり、数百年経った今もモンストルを悩ませていた。詳しくは【アモス】#漫画版を参照。