【時のオーブ】

Last-modified: 2023-09-25 (月) 23:59:26

DQ11

【忘れられた塔】のとこしえの神殿に捧げられているオーブ。失われた時の化身が古より紡ぎ続けたロトゼタシアの時の結晶とされる。
外観は無数の星のような光の粒が内包された黒い球体で、PS4版・11S(3Dモード)では強い光を放っている。
時の流れを司るオーブであり、これを破壊すると時の流れが乱れて世界そのものの時間が巻き戻る。
これを破壊することは大いなる力を持つ者、すなわち勇者にしかできず、勇者以外は時が巻き戻った先へ記憶を持ち越すこともできない。
また、一度破壊するとその時間には二度と戻れなくなるうえ、オーブの暴走が起こった場合は破壊した者が次元の狭間へ閉じ込められてしまうというリスクもある。
 
ちなみに、とこしえの神殿の背景には別の時のオーブと思われる球体が無数に浮遊しているのが確認できる。
シナリオ中に主人公が破壊することになるものは時の番人によると「今この時を紡いでいる一番新しい時のオーブ」だということである。
過ぎ去りし時を求めた後に登場し【セニカ】によって破壊されるものがどのような時のオーブなのかは明かされない。
また、描写上時のオーブは複数個存在しているようだが、これらがそれぞれ異なる可能性の世界を司っているのか、それとも一本の時の流れを分断して司っているのかは不明。
 
実は、過去に亡き【ローシュ】にもう一度会おうとセニカがこのオーブを破壊しに来たが、資格がなく失敗。そのまま力尽きてしまう。
しかし、【ヨッチ族】達によって【時の番人】へと姿を変えられることで現代に至るまで生き延びていた。

世界に異変が起きた後

魔王撃破後、ベロニカを始めとした命を救えるということを知った主人公達は塔に向かい、過去に戻ることに。
しかし、一度破壊したら2度と戻れない、1人しか過去に行けないということを知った仲間達は、主人公を過去に行かせまいと立ちはだかる。
だが、主人公が固い意志を示すと、もう一度再会し、共に戦うことを誓う。
そして、主人公は【過去の世界】へと旅立つ。
このとき、オーブと共に【勇者のつるぎ】も砕けてしまい、失われてしまった。

過ぎ去りし時を求めた後

【邪神ニズゼルファ】討伐後、主人公の提案でセニカを元の姿に戻す。
そして勇者の剣と勇者の資質を渡されたセニカはオーブを切りつけ、過去に飛んで行った。
このときは剣は砕けず、その場に遺され勇者が回収している。
 
過去へ飛んだセニカを勇者一行が見送った後、ニズゼルファ討伐からしばらく後の【イシの村】へと場面が変わる。
オーブが完全に砕けていたので時間が巻き戻っている可能性もあるはずだが、特に描写や言及はされていない。

DQ11S

新たに追加された特別な【復活の呪文】を入力すると、真エンディングを迎えた主人公名を引き継いだ状態で序盤から始まるのだが、このデータでは【時のオーブのかけら】を所持している。
セニカがオーブを砕いたことが反映されている、ということなのだろう。

余談

主人公≒プレイヤーとして解釈すると、リセットして前回の【冒険の書】を読み込むのと似たような仕組みなのかもしれない。
なお「時間を巻き戻す」こと自体は僅かな時間とは言え過去作で【ときのすな】や、【パルプンテ】の効果の1つとしても登場している。
シナリオ上で時の巻き戻しが登場したのはDQ6の【カルベローナ】でのイベントが最初の例。
時の巻き戻しではないが過去の出来事に干渉する例としてはDQ5でのイベントが有名だろう。またDQ7はシナリオ全般が過去の出来事への干渉である。
一応、DQ3にも過去への干渉と解釈可能なイベントがある。