【盾の耐性が無効になるバグ】

Last-modified: 2021-01-24 (日) 05:04:55

DQ4(FC版)

FC版DQ3以降の装備品には鎧以外にも耐性が設定されているものがあり、あるキャラクターがブレス耐性の鎧と呪文耐性の盾を装備した場合、通常はブレスにも呪文にも耐性を持ったキャラクターとなる。
 
しかしFC版DQ4ではプログラムミスで「盾の耐性に鎧の耐性を上書き」という処理になっており、耐性のある盾を装備中に鎧を装備すると耐性が重複しないどころか盾の耐性が消えてしまう。
例えば「息耐性なしの鎧+息耐性有の【ドラゴンシールド】を装備→息のダメージがそのまま」といった具合。
盾のみ装備で鎧なしの時は盾の耐性は発動するが、守備力を考えるとあまり実用的ではないだろう。
唯一実用的なのは、ほぼ呪文でしか攻撃してこない【エビルプリースト】戦。
【ライアン】は呪われている【まじんのよろい】以外に呪文耐性の鎧を持ってないうえ、まじんのよろいもエビルプリーストの主力の呪文である【マヒャド】【バギクロス】の耐性はないので鎧を装備させずに【ミラーシールド】を装備させるのは有効な方法である。
但し、その際は打撃主体のお供の【スモールグール】をさっさと始末することをお忘れなく。ニフラムで一気に消してしまうと良いだろう。
あるいは同じくライアンが【みなごろしのけん】を装備するという稀なプレースタイルの場合、鎧を装備してもどうせ守備力は0なので、いっそ何も着ずに盾だけ装備すれば盾の耐性は活きるので、ドラゴンシールド又はミラーシールドを装備すると良い。
但し、ドラゴンシールドだけを装備する場合、【ドラゴンメイル】だけ又は両方を装備する場合と全く同じ耐性となる。
 
同作におけるブレス耐性を持つ盾はドラゴンシールドのみ、呪文耐性を持った盾はミラーシールドのみである。
前者を装備できるのは【勇者】とライアンの2人。後者を装備できるのはそれに【クリフト】を加えた3人なので、従ってこの3人のみが被害者となり得る。
ただしミラーシールドには呪文ダメージを撥ね返すという特殊効果があり、呪文耐性を活かすと反射ダメージが減ってしまうという特徴があり、このバグによる実害は比較的少ないといえる。
特に【メタル狩り】を行う際は呪文耐性を発生させない方が有効である。
一方、本来ならばライアンの最終装備候補にも成り得たドラゴンシールドは何も特殊効果のないただの盾に成り下がってしまうため、被害が大きい。
ただし、いずれのキャラクターも盾で補えるはずだった耐性は最終的に鎧で賄えるので、影響の少ない守備力差に目をつぶれば最終装備としての被害はそこまで大きくない。
 
海外NES版でも修正されなかったバグの1つであるが、PS版以降のリメイク版では修正されている。
 
なお、FC版DQ3にも似て非なる「盾の耐性と鎧の耐性が重複しない」という現象が存在したが、こちらは仕様の産物である。
具体的には、勇者の盾(FC版DQ3ではこれ以外の耐性盾はない)の「炎と吹雪のブレスを2/3に軽減」が、ブレス耐性のある鎧と一緒に装備してもブレス耐性が2/3のままという現象である。
DQ3の味方キャラクターのブレス耐性は「無耐性(倍率1)」「耐性(倍率2/3)」の2値のフラグで管理される仕様で、ブレス耐性装備を1つ以上装備していれば「耐性=2/3」としてダメージ計算されるというものであった。
炎ブレスのみ2/3にする【ドラゴンメイル】と組み合わせても「炎ブレスは耐性装備が1つ以上あるので2/3」「吹雪ブレスも耐性装備があるので2/3」のまま。
直感からは外れた仕様ではあるものの、DQ4のように無いとおかしい耐性が突然無くなったりはしない。
呪文耐性の鎧【まほうのよろい】じごくのよろいと組み合わせても、呪文耐性とブレス耐性はちゃんと両方機能する。
実はFC版DQ3の【フバーハ】も防具のブレス耐性とは重複せず、「炎と吹雪のブレスを2/3に軽減する効果」の正体は、炎と吹雪の耐性フラグを呪文の効果が有効な間だけ一時的に立てるというものである。
 
この仕様もリメイクで修正が入り、DQ5以降のように防具や補助呪文の耐性が累積する直感的な仕様へと改善された。