【フバーハ】

Last-modified: 2024-03-23 (土) 21:04:34

概要

DQ3以降全作品に登場する呪文。主に僧侶系のキャラが使用する。
味方全員を【ブレス攻撃軽減】状態にし、【こおりのいき】【はげしいほのお】などの【息】攻撃のダメージを軽減する。
ブレス系対策として、主に中盤以降にかなり重宝する呪文である。
 
ブレス攻撃は他の攻撃よりも総じてダメージが高い傾向があり、
特にラスボスや裏ボスになってくると3桁ダメージになるようなものまで使ってくる。これでいてほとんど全体攻撃なので、まともに受けていると一網打尽にされてしまうのだが、
フバーハを使用すれば大幅にダメージを抑えることができ、回復の手間が大きく省ける。
 
特にFC版DQ3&DQ4はブレス耐性付きの防具がかなり少なく、ブレス耐性付きの防具を一切装備できないキャラがいたり、【盾の耐性が無効になるバグ】などもあったため、貴重なブレスダメージ軽減手段として恩恵が非常に大きい。
 
強力なブレス攻撃を使用するボスは【いてつくはどう】もセットで使ってくることも多く、効果がかき消されることも多いが、
かと言ってそのようなボスに対し素の状態でいるわけにもいかないので、消されてもその都度張り直す価値がある。攻撃や回復、【バイキルト】など別の補助呪文も使わなければならない状況下で、「味方全体に効果あり」かつ「重ね掛け不要」という即効性の高さは忙しいボス戦時でも使いやすい。
 
通常戦闘でも、冷たい息や火炎の息までならともかく、激しい炎以上の高威力ブレスを使う敵がいたら使っておくと楽になる。
 
また、死んだら効果が消える作品と死んでも効果が残る作品が混在している。後者は場がフバーハ状態になっているという扱いであるため、凍てつく波動を使われない限りは消えない。
 
...と、かなり有用な呪文であることには間違いないのだが、近年のドラクエでは他の補助呪文同様に重ね掛けが必要になったうえに、敵の攻撃方法も多様化し、ブレスを真っ先に警戒すべきというわけでもなくなってきたので、出番は前ほど多くはなくなってきている。

プレイヤー側がブレス攻撃を使える作品が少ないため、フバーハを敵が使うことは非常に少ない。
DQ6の【ウィングデビル】【サタンジェネラル】、DQ7とリメイク版DQ4の【ランガー】の3体しかいない。
 
DQ6以降には魔法版フバーハとも呼べる【マジックバリア】が登場したが、作品によってフバーハとはダメージ軽減の原理が同じだったリ、異なっていたりする。
また、防御無視攻撃にあたる属性付き攻撃にはそもそもこの呪文の効果がない。原理が違うのだろうか。

DQ3

【僧侶】【賢者】がLv32で習得。消費MP6。
後の作品と異なり、ブレスのダメージを2/3に軽減する。
また、本作では防具のブレス耐性と重複しない。
例えば、ブレスダメージを2/3にする【みずのはごろも】とフバーハを併用しても4/9にはならず、2/3のままである。
これはブレスの耐性に関するフラグがonかoffかでしか判定していないため。
上記の例で言えば水の羽衣を装備している場合でもフバーハがかかっている場合でも、どちらも同じくブレス耐性がonであるだけなので、効果は一律2/3減のままなのである。
 
以降の作品と比べるとだいぶ効果が弱いのだが、DQ3はまだ耐性防具があまりなく、特に吹雪耐性となると前述の水の羽衣以外では【ひかりのよろい】【ゆうしゃのたて】のみ。
前者は魔法使い専用であり、後者は言うまでもなく勇者専用。
このことからこれら以外の職業は最後まで一貫して装備による吹雪耐性を得ることができない。
このため、【ゾーマ】【こごえるふぶき】に耐えるためにはフバーハが実質的に必須となっている(【防御攻撃】を使えばその限りでもないが、これはバグや裏技の類である)。

リメイク版

水の羽衣を賢者が装備可能になったり、新たに耐性持ち防具が追加されたが、効果も重複するようになったので、重要度の高い呪文であることは変わらない。
というより、クリア後の隠しダンジョンではフバーハが無いと【メタルキメラ】の群れの凍える吹雪連発で即死もあり得るし、【バラモスエビル】はボス並みにHPが高いので長期戦になりやすく、こちらの火力が不足しているならフバーハでダメージ軽減を図る価値がある。
裏ボスの【しんりゅう】【グランドラゴーン】(GBC版のみ)はさらに強いブレスを吐いてくるためほぼ必須。
 
ちなみに、FC版と違ってSFC版やガラケー版以降ではマホカンタで反射されてしまうので注意(GBC版は反射されない)。

小説版

僧侶のモハレが【やまたのおろち】戦で使用した。

CDシアター

賢者になったライドが、ゾーマの吹雪に対して使用しパーティを守り、女戦士ステラの攻撃の機会を作った。
しかし直後に憤慨したゾーマの【いてつくはどう】により消されてしまった。

詠唱台詞は「聖なる光よ我らを包め」

DQ4

【ミネア】がLv29で習得。消費MP6。
「火炎・吹雪ダメージを半減」というご存知の効果になった。
また、前作とは異なり効果は防具のブレス耐性ともしっかり重複するため、より一層強力になっている。
防具の耐性と併せた場合はダメージを1/3にまで軽減できるため、回復のペースにもかなりの余裕ができる。
しかも、キャラ個人ではなく馬車内の味方を含めたフィールド全体を光の衣で包み込むため、【マホカンタ】【マホステ】による反射・遮断の影響は受けず、たとえキャラがフバーハ使用後に死んで生き返ろうと、馬車内の仲間と入れ替えようと、フバーハ使用後は常に味方全員が炎・吹雪のダメージ半減状態を維持できる。
 
何かと【クリフト】と比べられがちなミネアの生命線とも言うべき呪文で、終盤のボス戦においては彼女の存在意義そのものと言っても過言ではない。
使用はAI任せになるのと使用者のミネアのHPが低い(死にやすい)のがネックだが、学習さえ済めばブレス攻撃を行うボス戦ではレベル99の前衛キャラ3人と組ませた場合でも確実に使用するうえ、凍てつく波動で剥がされた場合はその都度掛け直してくれる。
ボス戦で学習させるには【アストロン】が有効だが、そもそもデスピサロのような元々呪文耐性が高いボスならば、【マホステ】をかけてしまえば未学習状態でもちゃんと1ターン目から唱えてくれる。
学習やマホステ抜きでも思い出したかのように、いきなり使用することがある。
もともとAIの優先度は高いようで、ブレスを使う相手にはよく唱える。

リメイク版

FC版と同様、ミネアがレベル29で習得。消費MP6。
DQ7の仕様を受け継ぐ形で、馬車外の味方のみを別個の光の衣で包むように仕様変更されたため、マホカンタやマホステによる反射・遮断の影響を受けるようになり、馬車内のキャラには効果が及ばなくなってしまった。
また、他の補助呪文と同じく一度死んでしまうと解除されてしまう。
とは言え、【第六章】のボスである【エビルプリースト】【かがやくいき】など、強力なブレス攻撃を行う裏ボスが追加された影響で、フバーハはほぼ必須の呪文となっている。
そしてFC版では極端に低かったミネアのHPが大幅に強化され、そして「めいれいさせろ」で自在に使えるようになったため、二重に使いやすくなった。
 
ちなみに、PS版とDS・スマホ版とではダメージの計算式が少々異なっている。
前者では防具の耐性によるダメージの軽減を行った後にフバーハでダメージを半減するのに対し、後者ではフバーハでダメージを半減した後に防具の耐性によるダメージの軽減を行う。
例えば、【てんくうのたて】(炎・吹雪のダメージを30軽減)を装備して、フバーハの掛かったキャラが、ダメージ100のブレス攻撃を受けるとする。
PS版では(100-30)×1/2で35ダメージだが、DS・スマホ版では100×1/2-30で20ダメージになる。
防具次第で【かがやくいき】すら無効化できる事もあるため、総じてDS・スマホ版の方が強力になっているが、光の衣は防具の外側から包み込む物なので、軽減方式的にはDS・スマホ版の方が理に適っている。
 
敵側の使用者はリメイク版で追加された【ランガー】だが、ドランを使うかドラゴラムでのブレス攻撃を行わない限りまず使用しない。

DQ5

【男の子】がLv23で習得。
他には【キングスライム】【スライムベホマズン】【ケンタラウス】が、加えてリメイク版では【メタルスライム】【プチプリースト】が覚える。
勇者のはずの息子だが、僧侶に該当するキャラが存在しないDQ5では全体的に僧侶っぽい呪文を使う。
習得できる仲間モンスターのほとんどが仲間になりにくい、あるいは仲間にしてもMP不足などで長期戦にもたない事も、男の子をボス戦でフバーハ要員にしている一因になっている。
 
効果はSFC版とDS版以降では50%カット、PS2版では30%カットになっている。
前作と違い、キャラ個別にかかる仕様のため、馬車内には効果が及ばなくなり、死亡すると解除されるようになったが、マホカンタでは反射されない。
 
この作品でも機種により計算式が異なる。
SFC版・DS版では防具による固定値軽減→フバーハによる割合軽減
PS2版ではフバーハによる割合軽減→防具による固定値軽減
状況によって一長一短だが、PS2版ではフバーハの効果が弱い分、キャラの素の耐性や防具の耐性の効果が大きく効いてくる。
 
本作から消費MPが3に減少、これ以降DQ8までずっと消費MP3である。

DQ6

【賢者】★2で覚える他、【ランプのまおう】がLv15で自力習得する。
引き続きブレス等のダメージを半減させる効果。
本作では通常のブレスに加えて【つなみ】【ビッグバン】【ひばしら】【マグマ】もブレスに分類されており、これらも当然軽減することができる。
もっとも、敵が使ってくるのはつなみとひばしらだけであり、ビッグバンとマグマはモシャスでもされないと食らう機会はないが。
また、デスタムーア第一形態の使う【はげしく燃えさかる炎】【いてつく冷気】には効果がない点に注意。
 
リメイク版ではひばしらとマグマが対象から外れている。
 
今作から敵側も使うようになり【ウィングデビル】が唱えてくる。

DQ7

賢者★2に加え、【まじんブドゥ】★4と【ローズバトラー】★5で習得。
他の補助呪文と同様、ターン経過で効果が切れてしまうようになった。
6~9ターンで消えてしまうので、再度かけ直そう。
もっとも、相手が強敵の場合は自然消滅より先に凍てつく波動で消されてしまうことの方が多い。
また、【えいゆうの杖】を道具使用することで誰でもフバーハを使える。
 
敵側の使用者は【ランガー】

リメイク版

リメイク版では転職システムの仕様変更により上記の3つの他に【魔法戦士】★3、【魔物ハンター】★3、【天地雷鳴士】★1、【勇者】★1でも習得できるようになった。
ただし、他の職業にも引き継ぎしたいならばまじんブドゥかローズバトラーで習得する必要があるため、職業問わずフバーハ効果が使えるえいゆうの杖の価値が高まった。
また、新しく追加された【メガプリースト】も使用する。

DQ8

【ゼシカ】がLv25で習得。
これまでの作品と比べてかなり早期に覚えられる上に、魔法使いキャラであるゼシカが覚えるのが中々珍しい。
フバーハを掛け、ピオリムを掛け、バイキルトを掛け、ルカニを掛け、マジックバリアを掛け、テンションを上げ、双竜打ちを放つ。
ボス戦での彼女の仕事はあまりにも多い。
どこぞのタンバリン要員も見習うべきであろう。
むしろこの呪文を取られたことが彼をタンバリン係にせしめた一因との声もある。
ククールの場合でも、氷の盾か炎の盾を持たせておくことで代用は可能である。
また、【フバフバチーズ】を使えば主人公もフバーハを発動することが出来る他、必殺技【ラジカルストーム】はこの呪文の上位互換である。

DQ9

僧侶がLv43、レンジャーがLv26で習得。消費MPは8と久々に変化した。
前作とは打って変わって、クリアまでに覚えられるかどうかというレベルになった。
代わりに下位種として対象が単体の【バーハ】が登場している。
習得が遅くなった割に弱体化しており、ダメージを25%しか減らすことができない。
2回まで重ねがけが可能であり、その場合は当然ダメージ50%減となる。
これまでの炎や氷のブレスに加え、新たに【やみのほのお】【ひかりのほのお】も軽減対象となった。
補助効果の2段階性の煽りを受けたこともあり、かなり頼りない呪文と化した。
敵の使用属性を見極めて全体がけフォースを使うか、ブレス完全無効化&反射が可能な【といきがえし】を使ったプレイヤーが大半だろう。

DQ10オフライン

習得条件は【僧侶】Lv34、【レンジャー】Lv44、【フウラ】Lv43。
消費MPは4。
味方全員のブレス耐性を1段階上げる。

Ver.2

【アンルシア】はLv44で習得済み。
ゲストキャラクター【フィーロ】も使用する。

DQ10オンライン

僧侶がLv34、レンジャーがLv42で習得する。
1段階あたりダメージを20%減らす。
詳細はこちらを参照。

DQ11

【ロウ】がLv40で習得する。
消費MPは12。味方全員のブレス耐性を1段階上げる。
消費MPが増やされた上に使用者の素早さが低く、過去作よりも活用しにくくなっている。
どうしても使いたいなら、素早いキャラにけんじゃの杖を持たせておく方が確実だが、この呪文が使いにくいのを考慮した調整なのか今作では上位のブレス系特技の威力が過去作よりも弱体化しているので、今作ではフバーハなんかよりは【スクルト】【たてごと】などのほうが役に立つことが多い。
ロウが使う場合でも、ブレス攻撃をしてくる敵のほとんどは物理攻撃のほうが厄介なことも多いため、【ヘナトス】あるいは【マヌーサ】を優先したほうがいいだろう。

モンスターズシリーズ

初代から皆勤であるが、モンスターたちは人間と異なり生まれつき耐性を持っているためか、どうも存在感が薄い。特に【メタル化】したモンスターにとっては完全に死に呪文になる。
なお、ジョーカー以降はDQ9に先んじて重ねがけが可能となっており、1回目でダメージが1/2、2回目で1/4となる。
体技や剣技、最上級呪文などが登場したものの、ブレス系はダメージがそれに追いつかず、フバーハ自体もあまり重要視されなかったが、イルルカで【れんごく火炎】【絶対零度】と言った最上級ブレスが登場して使用率も高まった為、フバーハの重要性も高くなった。
DQMJ3ではすべての耐性を一段階上げる呪文へと変更された。
というより【マジックバリア】の名前がフバーハに変わったというべきか。
重ねがけも有効だが、「激減」までしか上がらない。

ウォーク

上級職の【レンジャー】がLv40で習得する。消費MP22。2段階まで重ねがけが可能。
他の職業で使用可能にする装備品が今のところ存在しないため、高難易度のバトルでレンジャーが活躍しやすい要因になっている。

タクト

Bランクとくぎとして登場。自分を含む射程1~3 3×3マス・消費MP24
「範囲内のなかま全ての息耐性を上げる 効果3ターン」
最大強化で 消費MP14まで強化可能。
【うごくひょうぞう】が使用可能。

ダイの大冒険

漢字表記で『防御光幕呪文』。
大気中の光の微粒子を結晶させて、強固な光のバリアを展開する。
こちらでは効果がかなり強力になっていて、軽減するのではなく「炎や吹雪の攻撃を完全にはじきかえしてしまう」となっている。
作中で使用したのは【パプニカ】三賢者の一人・【アポロ】のみで、魔王軍六大団長の一人である【フレイザード】のブレスをも完全にシャットアウトしていた。
しかし【メラゾーマ】5発分に相当する【フィンガー・フレア・ボムズ】には打ち破られてしまった。もっとも、フバーハは攻撃呪文は防げないのでこれは当然の結果である。
賢者ならばここで【マホカンタ】の1つでも唱えてほしいところだが、アポロも【マリン】も為す術無く大ダメージを負っている(本作におけるマホカンタは非常に高度な呪文となっており、作中で呪文として使用したのは大魔王【バーン】のみであった)。
 
ちなみに、フバーハのような防御呪文は本来なら重要な呪文だが、本作においては性能がゲーム以上にも関わらず必要性は低い。というのもダイ大では相反属性や同種呪文をぶつけることで相殺できてしまうためだ。
作中でアポロしか使用しなかったのも呪文が高度という事情以上に代用手段があるという事情が大きいだろう。

ロトの紋章

合体魔法・【バイバーハ】の印象が強く忘れられがちだが、レイアムランドのほこらに闇のオーブを納めに行く際に【チノンばあさん】が使用し、ブリザードマンとひょうがまじんの吹雪から【アルス】【アステア】を守った。術者を中心とした数メートルの範囲にバリアを展開するという仕様らしく、敵に直接攻撃や会話を仕掛ける際には、呪文の効果範囲から離れざるを得ず、通常通りの大ダメージを受けてしまう事になるようである
他にもタオ導師(vs大賢者カダル、ドラゴラム使用時)・タルキン(vsバラモスゾンビ、未遂/vsダフォーラ/vsバークート)・ポロン(vsヤマタノオロチ)・アステア(vs竜王、再戦時)などが使用している。
 
あくまで炎・吹雪等によるダメージを少しだけ減らすという設定のハズなのだが、見た目の印象的にはほぼ完全に遮断してしまっているように思える場面もしばしばである。
ポロン(vsヤマタノオロチ)においては、一定の威力を越えた炎を受け続けると、フバーハが耐え切れずに破綻するという独自の描写が見られる。

アベル伝説

ゲームとは違い吹き上げるマグマを抑えるために使うといった【トラマナ】的な使われ方をしたり、炎の悪霊の化身のようなエフェクトをした【ザラキ】を防ぐために使われたりと本来の効果として使われることはなかった。【アベル】の身に着ける勇者の服に炎攻撃への耐性がありそれらの攻撃はほぼアベルが受ける役割となっていた。

蒼天のソウラ

1巻で登場。
アズリアうりぽにかけて、魔工機兵レイダートレイン内部へ煙突から潜入する為に使用した。