【魔軍司令ホメロス】

Last-modified: 2024-02-28 (水) 05:21:56

DQ11

【デルカダール王国】の名軍師であり、「知略のホメロス」として名を馳せた【ホメロス】が、【グレイグ】への劣等感、努力しても力を得られない屈辱から【魔王ウルノーガ】に魂を売り渡し魔へと変貌した、成れの果ての姿。
英語版ではJasper Unbound。Unboundとは「解放された」「枷を外された」という意味を持つ。
 
魔王の部下の中の大幹部【六軍王】の1人となっており、元々の軍師・智将としての能力を買われたのか【魔軍司令】という六軍王の統括役にして魔王に次ぐ第二ポジションに就いている。立場が立場であるゆえか、魔物たちからは「六軍王の花形」という憧れを持たれている面も。
通常時はまだ人間の頃の面影が残っており、高貴な衣装を身に纏って杖を持っているが、戦闘態勢時は【堕天使エルギオス】【破戒王ベルムド】に似た異形の姿へと変貌。コンプレックスを持つ人間が派手な衣装を身に纏い、闇の力で翼と尻尾を持つ魔人に変身するという流れはDQ8の【ドルマゲス】を想起させる。
戦闘後はグレイグへの感情を吐露して一度消滅、【シルバーオーブ】を入手できる。しかし死亡はしておらず直後のイベントに通常時の姿で登場する。
3DS版では3Dモードと2Dモードで筋肉の描き込み具合にかなり違いがあり、受ける印象が変わるかもしれない。
公式ではネタバレ扱いなのか、攻略本では「魔軍司令????」表記。これは【命の大樹】で敵として対峙する際のホメロスも同様。
 
【ネルセンの最終試練】では主人公の恐怖から作り出された強化バージョンである【無明の魔神】が登場する。
さらにDQ11Sではグレイグの追加シナリオ、【グレイグとホメロス】ではボスであるホメロスの形態変化した姿としても登場している。
また、星ドラにはモーションを流用した魔将軍マサドラゴラがいる。

戦闘能力

HP攻撃力守備力素早さ備考
3600282336169完全2回行動、ローテーション行動

 
行動パターンは以下の通り。

【闇属性】の2つの全体攻撃とシルバースパークを中心に、打撃攻撃に関しては超高速連打や突撃など、似たような姿をした【堕天使エルギオス】を彷彿とさせる行動で攻めてくる。

六軍王のリーダーであり最後に戦う六軍王でもあるのだが、ハッキリ言って弱い。六軍王の中では文句なしの最弱。
裁きの冥槍とシルバースパークは無耐性だとそれなりのダメージを受けるが、その直後は補助的な行動を行い、行動パターン上連続して使用してくることがないので、実質的に致命傷になりにくい。痛恨は結構痛いものの、やはり前後の行動が隙になっている。
そして、なぜか攻撃力がゾルデ以外の軍王全員に劣っており、スクルトを掛けていれば痛恨以外の物理攻撃はほぼ脅威ではなくなる。
ならば搦め手はというと、状態異常も比較的影響が少ない【1ターン休み】(単体対象)と【幻惑】(こちらも単体対象)のみ。今作ボスの中でも大したことのない状態異常攻撃しか使わない。
【なかまをよぶ】でそこそこ強い【ゴールデンゴーレム】を呼び出す事もあるが、強力な特技を使用すればさほど苦労せず処理できる。
つまり、攻撃手段はそこそこで、呼ぶ仲間モンスターは脅威ではなく、状態異常技もさほど怖くない相手となっている。
登場時期にしてはHPも高くなく、冷たい笑みを浮かべて攻撃をしないこともあるため、どことなくPS2版【ラプソーン】のような弱さを感じさせる。
あるいは、同じラスボスの前座の癖に大して強くない【闇竜バルボロス】を連想する人もいるのではないだろうか。
適正レベルで挑戦したのであれば、若干苦戦したとしても全滅にまで至るケースは考えにくい。強力な闇属性の攻撃も【ロイヤルチャーム】【ドクロの指輪】を付けてしまえば、もはやむなしい程度のダメージしか受けない。
げんわくのひとみは、【破幻のリング】で防げるが、そこまでわざわざ対策せずとも普通に回復していれば余裕で間に合ってしまう。

悲しいかな直後に戦う主君の【魔王ウルノーガ】に比べても大したことはなく、それどころか門番の【邪竜軍王ガリンガ】のような初見殺し性も皆無なのだ。
ステータスに至っては、HPと素早さ、行動回数以外は全て雑魚敵の【グレイトドラゴン】よりも劣っている(これはグレイトドラゴンが強過ぎるのもあるが)。
戦闘直前で仕掛けてくる【ベロニカ】の幻影を使った罠も、今更そんなものに引っかかるはずもないので、小物感を強めてしまっている。
やられたフリをして戦闘後に騙し討ちを仕掛けるのも、狡猾な策士と言うよりは卑怯な小物としての印象を残しやすい。
ただ、騙し討ちをする余力を残していたことから考えると、もしかすると本気で戦っていないことの演出として意図的に弱く調整されている可能性も考えられる。
もっとも本気を出した形態と再戦するようなこともないため、結局プレイヤーにとっては弱い印象のまま終わってしまうのだが……。
いずれにせよ、彼と戦う所まで来られた勇者一行ならば苦戦する理由はない。今までの旅路で散々苦しめられてきた恨みをここで存分に晴らしてやろう。
 
例に漏れず、攻撃時は【ルカニ】【バイキルト】辺りを使って強化した【ばくれつきゃく】【全身全霊斬り】などの強力な物理攻撃が有効。
攻撃呪文は【雷属性】と闇属性以外なら概ねよく効く。
【いてつくはどう】をそこそこの頻度で使用するが、補助効果は積極的に掛けても問題はない。特段掛ける必要がなかったりもするが。

余談だがダイの大冒険の【ハドラー】も「魔軍司令」の立場にありながら部下である【大魔王六軍団】一部メンバーの方が強いという妙な共通点がある。あちらは悪役でありながら騎士道精神に溢れ精神的な成長が見られるが、ホメロスにはそのような要素すらない。

DQ11S

CVは当然ホメロスと同じく櫻井孝宏であるが、魔物の形態になると加工されドスの効いた声になる。
追加シナリオ「希望の旅芸人」編において【ダーハルーネの町】のケーキ屋の店主の話から「かつてフルーツサンドを買いに来た将軍に似た顔色の悪い男」がスイーツを買い占めていったとの情報が得られる。
名前は明かされないものの、雑誌やキャラクターブックにおいてホメロスの好物欄にフルーツサンドとあった事からまず間違いないだろう。

すべての敵が強い

元が弱い上、各種全体攻撃はこの縛りでもそこまで強化されないため、基本的に通常版と同じ戦法で勝てる。
念のため、装備で闇耐性も高めておけば万全だ。
各種ステータス低下がそこそこ通るので、【ヘナトス】【ルカニ】に比重を置くと良い。
上がった攻撃力での【超高速連打】がやや怖いが、ヘナトスを使っておけば恐れるに足らず。
【マヌーサ】には中耐性があってやや効きにくいが、効けば痛恨もスカせる。
毒も素通しなので、【タナトスハント】も決まりやすい。

テリワンSP

モンスターズシリーズ初登場にして、六軍王の中で唯一の登場。???系Sランク。
【リーズレット】×【フールフール】の配合で作れる。どちらも【黄金郷】を開放しないと入手できないので、下手なSSランクのモンスターより入手に時間がかかる。
 
特性は【スタンダードボディ】【AI2回行動】【れんぞく】
+25で【やみのはどう】、+50で【ドルマ系のコツ】を習得。

耐性がやたらとショボく、特に状態異常はSランクの魔王系にも関わらず混乱しか無効にできず他は全部素通し。
能力もパっとせず、原作通りの弱さを誇る。
 
【魔王オルゴ・デミーラ】との配合で主君(?)である【魔王ウルノーガ】を生み出せる。
所持スキルは固有の【魔軍司令ホメロス(スキル)】

イルルカSP

配合は【邪竜軍王ガリンガ】×【屍騎軍王ゾルデ】に変更され、ウルノーガの配合方法も残った3つの六軍王を配合することによって生み出すようになった。
新生配合で会心でやすいを習得。
また、メガボディ化でカウンター、ギガボディ化で受け流し、超ギガボディ化で強ガードブレイクが加わる。

強さは前作同様、非常に残念。ステータスも相変わらずパッとしないが、そもそも賢さの方が高いのに会心でやすい、カウンターなど物理特性ばかり追加された挙句、
情けないことに追加された他の六軍王が1枠化しても極めて強靭な異常耐性をもつ中、こいつはテリワンと同じく混乱しか無効にできず他は全て素通し。
ステータス、特性、耐性全てが微妙と明らかに六軍王の中では最弱である。ある意味原作再現だが…

DQM3

六軍王の中で唯一の続投。

???系のSランク。
六軍王がいなくなってしまったため、【ギュメイ将軍】【ハデスナイト】の特殊配合で生まれる。
さすがに似ているからって【サタンフーラー】を使ったりはしない。

特性は【会心率アップ大】・【闇ブレイク大】(Lv20)・【封じブレイク大】(Lv40)・1~3回行動(Lサイズ)・【ピンチで会心】(Lサイズ)・【背水の陣】(Lサイズ・Lv60)。
能力は賢さ・MPがやや高め。やはり攻撃は低め。
初期スキルは【魔軍司令ホメロス】。

攻撃力は高くないにも関わらず会心関連で2枠も潰してしまっているのが痛すぎる。これも個性だと言うのか……。
幸い2種のブレイクを備えているためアタッカーや妨害役としては最低限立ち回れ、酷かった耐性も弱点自体が無くなったのだがどうにももどかしい。

【リーズレット】との配合で【大魔王ウルノーガ】が生まれる。

DQMSL

転生前でオーラを纏ってないこの姿が「ホメロス」名義で登場し、転生後のオーラを纏っている方が魔軍司令ホメロスとして登場した。
2019年のDQ11コラボイベントにて新生転生が実装された。新生転生させると、第一形態のエルギオスに似ているからか「天使の理」(エルギオスの専用技)を習得する。

スキャンバトラーズ

新2弾当初は敵専用だったが、2019年10月10日~11月13日の間に期間限定イベントでチケットを入手できる。
レベルは174で、レアリティは星4。
ステータスはHP:2030、力:1580、素早さ:260、賢さ:730、身の守り:1200。
技は赤:ガードクラッシュ→魔空襲撃(20)→ジャッジメントノヴァ(200)、青:不敵な笑い→絶対破壊指令(50)。
ジャッジメントノヴァは裁きの冥槍のような単体攻撃で敵の良い効果を消し、不敵な笑いは自分の力と身の守りを上げ、絶対破壊指令は味方全員の力と賢さとブレス威力を2段階上げる。

…のだが起き上がる確率が異常に低く、60回目でようやく1回起き上がる事がありその間他のギガレア以上のチケットが候補に並ぶほど。

クロスブレイド

2021年1月21日に強敵ボスとして実装。1戦目はグレイグとホメロスのタッグで、2戦目にガリンガとブギーを引き連れて登場する。

その後真5弾にてようやく【シークレット】としてカード化。

ライバルズ

第9弾「再開と誓いのロトゼタシア」で登場。魔剣士専用のレジェンドレアカード。

6/4/7
れんけい:次のターン相手はユニットを前列に召喚できない
自分のターン終了時後列にいる全ての敵ユニットと敵リーダーに3ダメージ

魔王ウルノーガの力をもらったおかげかHPが大幅に上昇。
体力は7と非常に高く、ちょっとやそっとのことではやられない。
 
ターン終了時にシルバースパークを放ち3ダメージを与えるが、後列にいる敵ユニット及びリーダーが対象である。
この手のカードの対策としては前列にユニットを配置すればいいだけなので、これ単体ではそこまで強くない。
しかし魔王デッキの場合は列除去を持つ【れんごくちょう】がいるため話は別。どちらかをケアするなら基本的にどちらかを割り切るしかないのだ。残念ながらこいつは魔王系ではないが魔王デッキと非常に相性がいい。
また敵リーダーにダメージを与える点も地味ながらタフさと相まって嫌らしい。
 
れんけいの効果では前列にユニットを召喚できないようにするという小賢しい一面も見せる。地味ではあるが返しのターンで除去出来なければ出したユニットは問答無用で3ダメージを受けるハメになるのでデッキによってはかなり強いロックとなる。
 
本編での頼りない様子からは一転、非常に強く頼もしい1枚であり魔剣士クラスを強く支えている。

ドラけし!

DQ11イベント「仲間との別れと世界異変」の後半ステージ、デルカダール城でボス面まで進むとイベントシーンで登場。
原作通りゾルデにこの場を任せて去っていく。

その後のイベント「決戦!ウルノーガが待つ天空魔城へ」でドラけしが実装。
期間限定ドラポンから排出される星4の赤属性で、スキルはX字の範囲を物理攻撃する「裁きの冥槍」。
敵としてはメインクエストを進めると扉を入手でき、それを使う事で戦える。もちろん倒さないとクエストが進まない。
倒された後はグレイグへの劣等感を吐くが、原作とは違いグレイグから労いの言葉をかけられずに終わってしまう。